ザゼンソウの座禅という言葉に惹かれていた。
初めてこの花を見たのは、早春の大沼公園だった。それも、スピードを落としてくれたバスの窓から、ガイドさんに教えられた時だから、「あっ。可愛い、小僧さんが座禅を組んでいるみたい」
隣の友人と話しているうちに、湿地から離れてしまった。カメラを取り出す間もない出来事だった。
この花の南限が、滋賀県の今津にあることを昨年テレビで知った。行きたい思いが募っていた矢先、機会がありお寺のバスで連れて行ってもらえた。(鵜の瀬に行く前に立ち寄ってくれた)
ザゼンソウは湿地の中に沢山頭を出していた。
昨年この写真に、一つの花がよく分かるように加工してくれた人がいたのを思い出して、あちこち触りながら、自分でやってみた。
木道のすぐ傍に咲いていたのを、林の中に入ってくる光を待って撮ったのを挿入した。
このように固まって仲良く咲いているのもあれば、一人ぽつんと、孤独な姿を見せているのもあり、木道を何度も行き来しながら、飽きることなく、今まで見たかった分、時間いっぱいの出会いを楽しんだ。
今年も行ってみたい思いはあるが、実現できるかどうか、体力次第である。