七尾藍佳さんと細木数子氏はマスメディアに対する姿勢として対極にいろ人だと思う。
細木さんは、「ずばり言うわよ!」をモットーにしながら、テレビでは実にベイシックな考えを述べている。
人生の処方としては、実に正論を述べていると見ていい。そうすると一見つまらなそうな気がしてくるが、実際は根強い人気を保っている。
細木さんの魅力は、本質の断定にある。占いの部分ではない。
家族とは、夫とは妻とは、結婚とは、老いるとはどういうことかを、極めてはっきりと定義付けることに特長がある。
それは一見当たり前の内容で、言われてみればその通りだが、いざ説明してみなさいと言われるとなかなか難しい事柄をズバリと定義づけ、それをベースに人生の処方を述べる点にある。
彼女の説得力の基本は其処にある。
相談者本人は、基本となる部分に気付いていながら、それにまとわりつく周辺部分に理由付けして、迷っている場合が多い。
それに対し、細木さんは、あくまで最初に確認しあった前提を盾に攻めてくるから本人もその気にならざるをえない状況に陥るのである。
そこに「占い」という「否」を受け付けない世界の「物的証拠」を加えるのだから最強の指針となるわけである。
ただし、結論のみを見ると、ごく常識的な正統な努力をすることになり、本人もそれに従わざるを得ないことになるのではないかと思っている。
本来「占い」とは「予言」ではなく、社会的環境の内側にいる人間に話せないことを、その社会的枠外にいて、尚かつ自分の話を聞いてくれる人に話すことで、カウンセリング効果を狙うものであると考えている。
「新宿の母」をはじめ、多くの人気占い師の特長が、中る、中らないよりも、どれだけ話を聞いてもらえるかにかかっているようであるのも、その証拠であるといえよう。
そして多くの人気占い師は、聞き上手であり、引き出し上手であり、話を聞いた後、同じ話を確認と称して繰り返しているはずである。
そうすることで相談者は自分のやっていることや考えていることを外側から眺めることになる、つまり自己の客観視である。
このことで、感情的な判断材料は自己の中で、バランスを取り戻そうと、重心が移動するはずである。その上で「占い」特有の、外部的判断材料(星、血液型、方位等)を原理として、最も社会的常識に近い線に落ち着かせようとするはずである。
それに対し、七尾さんは、全くといって良いほど定義をしない。
七尾さんの価値観というものがまだよく分かっていない部分で、この話をするのは危険だが、七尾さんは自分と全く違う価値観に対しては、拒絶よりも好奇心を優先させてしまうようなので、そういう場合は「おもしろい!」となってしまうのである。
一つの物事、事件にたいしてどれだけ多方面からの視点をもてるか、どれだけ多面的な意見を集めることができれば、事件の本質が見えてくるのかに興味を持っていると思えるときがある。
じゃあ七尾さんは自分の意見を持たないのかと言われると、それは全く違う。但し意見の立脚点は色々変わる。
「この街に人にとっては良い迷惑ですね。」とか「アメリカがこんなことしていいんでしょうか?」とかいうコメントが多い。
評論家やニュースキャスターやよく口走る言葉で、さんざん誰かを非難した上で最後に「この問題については、日本人全てが、今後とも考えていかなければいけない問題だと思います。」といって締めくくるけど、あれが僕は大嫌いで、それを聞くと気分が悪くなる。
その後、何か考えて何かしたことあるのかよ!ってツッコミを入れたくなる。
この点、七尾藍佳さんは絶対にそんな無責任なことは言わない。ゲストを招いた場合、その人に合わせはするが、その人が扱った出来事について、よく分かっていない人だと、自分の方で論旨を作り上げてしまう人ですからね。
ただし相手を傷つけることは絶対しない。それが転校を重ねた人の人生の処方なのかは知らない。
「情けは人のためならず。」という言葉がある。情けをかけてあげると、結局は自分に返ってきて、窮地の自分を助けることになるよという意味。困ったときはお互い様」と同じ精神があると見ていい。
その意味で「ホメコトバ」も「人のためならず」であるはずである。
自分の言葉を聞いてもらいたければ、その3倍は聞く姿勢をもつべきだし、相手と良い人間関係を築くためには、良い仕事をしてもらうためには、褒め10に対し叱り2で充分だと思っている。
後は自分で考えなさいである。
これも細木さんと同じ、自己の修正能力を信じてあげることが必要かと思われる。
七尾さんのような能力を持たない多くの一般人は、自己の行動原理を求める傾向が強い。
七尾さんのタイプは、インスピレーションを大事にし、行動原理に理由を必要としない。
欲しいものは欲しいのであり、嫌なものはやらないのである。
僕らが必要とす仕事や社会が持っている物差しを持たない。というよりインスピレーションこそが物差しになっていると考えられる。
それが何処まで通用するか知らないが、このまま育っていって欲しいのである。
そしてそのインスピレーションは様々な視点の獲得に裏打ちされているので、それほどブレがない。
細木さんが、大きな柱をもって世間に臨んでいるとすれば、七尾さんは大きな振り子をさんざん揺らして、落ち着いた所を自分の主張としている感じである。
アプローチの違いとはそういうことではないかと考えているのである。
全然関係ないけど、七尾さんって今ショートにしてるんですね。
行けなかった出版記念のイベントの模様で知りました。出版日記:七尾藍佳さんに出てます。
細木さんは、「ずばり言うわよ!」をモットーにしながら、テレビでは実にベイシックな考えを述べている。
人生の処方としては、実に正論を述べていると見ていい。そうすると一見つまらなそうな気がしてくるが、実際は根強い人気を保っている。
細木さんの魅力は、本質の断定にある。占いの部分ではない。
家族とは、夫とは妻とは、結婚とは、老いるとはどういうことかを、極めてはっきりと定義付けることに特長がある。
それは一見当たり前の内容で、言われてみればその通りだが、いざ説明してみなさいと言われるとなかなか難しい事柄をズバリと定義づけ、それをベースに人生の処方を述べる点にある。
彼女の説得力の基本は其処にある。
相談者本人は、基本となる部分に気付いていながら、それにまとわりつく周辺部分に理由付けして、迷っている場合が多い。
それに対し、細木さんは、あくまで最初に確認しあった前提を盾に攻めてくるから本人もその気にならざるをえない状況に陥るのである。
そこに「占い」という「否」を受け付けない世界の「物的証拠」を加えるのだから最強の指針となるわけである。
ただし、結論のみを見ると、ごく常識的な正統な努力をすることになり、本人もそれに従わざるを得ないことになるのではないかと思っている。
本来「占い」とは「予言」ではなく、社会的環境の内側にいる人間に話せないことを、その社会的枠外にいて、尚かつ自分の話を聞いてくれる人に話すことで、カウンセリング効果を狙うものであると考えている。
「新宿の母」をはじめ、多くの人気占い師の特長が、中る、中らないよりも、どれだけ話を聞いてもらえるかにかかっているようであるのも、その証拠であるといえよう。
そして多くの人気占い師は、聞き上手であり、引き出し上手であり、話を聞いた後、同じ話を確認と称して繰り返しているはずである。
そうすることで相談者は自分のやっていることや考えていることを外側から眺めることになる、つまり自己の客観視である。
このことで、感情的な判断材料は自己の中で、バランスを取り戻そうと、重心が移動するはずである。その上で「占い」特有の、外部的判断材料(星、血液型、方位等)を原理として、最も社会的常識に近い線に落ち着かせようとするはずである。
それに対し、七尾さんは、全くといって良いほど定義をしない。
七尾さんの価値観というものがまだよく分かっていない部分で、この話をするのは危険だが、七尾さんは自分と全く違う価値観に対しては、拒絶よりも好奇心を優先させてしまうようなので、そういう場合は「おもしろい!」となってしまうのである。
一つの物事、事件にたいしてどれだけ多方面からの視点をもてるか、どれだけ多面的な意見を集めることができれば、事件の本質が見えてくるのかに興味を持っていると思えるときがある。
じゃあ七尾さんは自分の意見を持たないのかと言われると、それは全く違う。但し意見の立脚点は色々変わる。
「この街に人にとっては良い迷惑ですね。」とか「アメリカがこんなことしていいんでしょうか?」とかいうコメントが多い。
評論家やニュースキャスターやよく口走る言葉で、さんざん誰かを非難した上で最後に「この問題については、日本人全てが、今後とも考えていかなければいけない問題だと思います。」といって締めくくるけど、あれが僕は大嫌いで、それを聞くと気分が悪くなる。
その後、何か考えて何かしたことあるのかよ!ってツッコミを入れたくなる。
この点、七尾藍佳さんは絶対にそんな無責任なことは言わない。ゲストを招いた場合、その人に合わせはするが、その人が扱った出来事について、よく分かっていない人だと、自分の方で論旨を作り上げてしまう人ですからね。
ただし相手を傷つけることは絶対しない。それが転校を重ねた人の人生の処方なのかは知らない。
「情けは人のためならず。」という言葉がある。情けをかけてあげると、結局は自分に返ってきて、窮地の自分を助けることになるよという意味。困ったときはお互い様」と同じ精神があると見ていい。
その意味で「ホメコトバ」も「人のためならず」であるはずである。
自分の言葉を聞いてもらいたければ、その3倍は聞く姿勢をもつべきだし、相手と良い人間関係を築くためには、良い仕事をしてもらうためには、褒め10に対し叱り2で充分だと思っている。
後は自分で考えなさいである。
これも細木さんと同じ、自己の修正能力を信じてあげることが必要かと思われる。
七尾さんのような能力を持たない多くの一般人は、自己の行動原理を求める傾向が強い。
七尾さんのタイプは、インスピレーションを大事にし、行動原理に理由を必要としない。
欲しいものは欲しいのであり、嫌なものはやらないのである。
僕らが必要とす仕事や社会が持っている物差しを持たない。というよりインスピレーションこそが物差しになっていると考えられる。
それが何処まで通用するか知らないが、このまま育っていって欲しいのである。
そしてそのインスピレーションは様々な視点の獲得に裏打ちされているので、それほどブレがない。
細木さんが、大きな柱をもって世間に臨んでいるとすれば、七尾さんは大きな振り子をさんざん揺らして、落ち着いた所を自分の主張としている感じである。
アプローチの違いとはそういうことではないかと考えているのである。
全然関係ないけど、七尾さんって今ショートにしてるんですね。
行けなかった出版記念のイベントの模様で知りました。出版日記:七尾藍佳さんに出てます。
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