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超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・兎菊

2024-07-08 00:03:25 | 自作俳句
明易に猫踏んじゃった弾くピアノ
戦後すぐご進講する菩薩花
真夏日の背後に流る岩清水

雲間から時折洩れる風青し
夏暁に眺めが違う今朝の花
短夜を覚めて歳時記取り寄せる

この顔をじっと見ている岩鏡
草叢に隠れて居たり兎菊
気が付けば元の吾なり浦島草

夕暮れのエーデルワイス時計塔
あと二冊書く間があれば延齢草
煩悩の只中に咲く月桃花
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歳時記俳句・笹飾り

2024-07-07 00:03:21 | 自作俳句
七夕や銀河の人を思いけり
また今宵願いの糸を結びけり
短冊に言えない事を書きにけり

町の奥七夕竹を採りに行く
天の川渡りて逢わむ今宵こそ
夏星座わが織姫の完成品

彦星になれず七夕一人きり
一年に一度は逢わむ星祭り
願い事五色の冊に書き切れず

笹飾り人それぞれの胸の内
巡り合う天界の恋ただ眺む
天の川年に一度は星合わせ
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歳時記俳句・青胡桃

2024-07-06 00:03:25 | 自作俳句
夏暁に晴れ渡るらむ正午過ぎ
万緑を分け持って居る庭桜
朝涼しゼラニウム鉢赤く咲き

明易に庭の千鳥も目を覚まし
夏曙光深山を出づ知恵の蜜
町の子も汗乾かせり青葉風

緑陰に古き詩人の風の歌
町の奥生長疾し今年竹
藻の花の数輪浮かぶ寺の池

手に残る紫蘇の匂いや町の奥
歩きつつ黙考すれば青胡桃
町の奥紅一点の山桜桃かな
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歳時記俳句・夏あざみ

2024-07-05 00:03:16 | 自作俳句
卓上に残り一輪撫子草
梅雨湿りまた暑そうな朝の雲
庭先の向日葵二輪小さけり

町中の石碑をたどり酷暑かな
夕焼けの歌を作りし若先生
炎天下駅の由来の談長し

頭には保冷剤かな街歩き
苦瓜を好んで食べる半夏生
道向かい茂みに揺れる白蝶草

思い出が浮かんでは消え夏あざみ
初物の西瓜噛りて汗も引く
バスで行く人形芝居夏祭り
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歳時記俳句・列車窓

2024-07-04 00:03:13 | 自作俳句
青垣の剪定をする鋸の音
涼風に吹かれて騒ぐ竹の波
町の奥鵞鳥の顔が横並び

早苗生う田にぽっかりと夏の雲
公園を鷺が横切る夏の空
熱暑には工事現場の陶器仏

うたた寝に撫子草の様な人
鷺草の揺らめく中を午睡かな
絵手紙で知らせたきかな梅鉢草

注意報出れば中止の夏歩き
中庭の白き舞踊や薄雪草
夏水仙眺めて涼し列車窓
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