超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">多難な日々の軽い抜け口</span>

2010-07-07 23:25:45 | 無題

音飛びのするCDを研磨するサービスに送付したら、新品同様になって返って来た。便利な仕組みである。今年の誕生日はアンドロメダのワルターの旧ベートーヴェン全集を聞き、第九には特別感を味わった。このアンドロメダのCDは良いことを再発見。その他成城学園のエルヴェという料理屋さんでハンバーグ・ランチを食べた。エルヴェは鶏肉と五穀米のカレーが美味しかったのだが昼のメニューから消えていた。前の日にレカミエのショートケーキを買って食べた。誕生日当日にはクラウディオ・アラウのショパン・ピアノ曲集のノクターンを聞いて涙腺が緩んだ。アラウのノクターンは泣ける。普段の暮らしで堪えていることがたくさんあるので、アラウのショパンのノクターンを聞くとどっと来る。
今日は梅園のわらび餅を買って帰り、シンプルライフで羽織るための薄手のシャツを30%オフで買って来た。やはりたまにはおしゃれしたいのである。ここ数年おしゃれのために服を買うことがなかったので小さな変化である。
最近は毎日仕事以外はマーラー三昧である。シノーポリの激安全集をはじめとして、ハイティンクのアダージョ~マーラーに聞き惚れ、また初心に帰ってヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィルのボヘミア的なマーラー全集に没頭している。私はなぜこんなにマーラーが好きなのだろう。思うにメロディのおもちゃ箱をひっくり返したような曲の多様性がワンダーランド的で好きなのである。陰翳があるところも堪らない。
そう言えば最近バルトークとコダーイの管弦楽集六枚組を手に入れた。梅雨の晴れ間にウォーク・マンに入れて川のほとりを散歩すると詩的な情感たっぷりでいい感じである。特にバルトークのダンス組曲が気に入った。戦場のメリークリスマスの映画音楽に入っていても違和感のない曲が多い。思うに坂本龍一氏は芸大で教わった日本のバルトーク、民族音楽学者小泉文夫氏の強い影響で曲作りを行い、映画音楽で民族音楽的な西洋音楽を追求したのだろう。飽くまで西洋音楽のフィルターを通して聞こえる民族音楽を志向している。川辺でそんなことを考えながら、バルトークの微妙にフォークロア的な旋律に身を委ねて歩いた。そういう時間があるのは幸せなことだが、人生の万華鏡はときに辛辣で、ときに悲しい。
私が音楽の話ばかりしているのは多難な時を忘れる夢の抜け口であるからだろう。

出口なき多難な日々の乱気流 音楽だけが夢の抜け口



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