昨日、悲劇「エレクトラ」を観てきた。
琴似パトスで風蝕さんのギリシア悲劇「エレクトラ」観劇。
ソフォクレス作の悲劇を山形浩江さんが現代ギリシア語から訳し直している。
古典ギリシア語の台本は字数が少なく、合唱が多いが、現代ギリシア語から
山形さんが訳した台本は、話が詳しくて、きちんと説明されていて、
補足部分がぎっしりと埋められていて、感情の流れが手に取るように
わかる。
シンプルな舞台装置を効果的に使っていた。主人公エレクトラの
演技には何かが乗り憑っていた。
父を殺され、母への復讐を願うエレクトラが共に復讐を果たす弟オレステスと
出遭うまでが丁寧に時間を掛けて描かれていて、弟オレステスが死んだという
嘘の知らせによる嘆き、妹クリュソテミスとの確執、母への憎悪が
余すところなく、全身で表現される。
その感情のうねりに身を任せ、存分に母とその愛人への復讐のカタルシス
が味わえた。
登場人物一人一人の存在感や行動の意味が大きく、小さなことで悩んでいる
日常を一時忘れ、劇の浄化作用で心が晴れる。
人格の豊かな役を俳優が大きく演じ心洗われ
琴似パトスで風蝕さんのギリシア悲劇「エレクトラ」観劇。
ソフォクレス作の悲劇を山形浩江さんが現代ギリシア語から訳し直している。
古典ギリシア語の台本は字数が少なく、合唱が多いが、現代ギリシア語から
山形さんが訳した台本は、話が詳しくて、きちんと説明されていて、
補足部分がぎっしりと埋められていて、感情の流れが手に取るように
わかる。
シンプルな舞台装置を効果的に使っていた。主人公エレクトラの
演技には何かが乗り憑っていた。
父を殺され、母への復讐を願うエレクトラが共に復讐を果たす弟オレステスと
出遭うまでが丁寧に時間を掛けて描かれていて、弟オレステスが死んだという
嘘の知らせによる嘆き、妹クリュソテミスとの確執、母への憎悪が
余すところなく、全身で表現される。
その感情のうねりに身を任せ、存分に母とその愛人への復讐のカタルシス
が味わえた。
登場人物一人一人の存在感や行動の意味が大きく、小さなことで悩んでいる
日常を一時忘れ、劇の浄化作用で心が晴れる。
人格の豊かな役を俳優が大きく演じ心洗われ
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