超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

パーヴォ・ヤルヴィの第九を観る

2021-08-30 22:03:31 | 無題
夜、パーヴォ・ヤルヴィとドイツカンマーフィル・ブレーメンの
ベートーヴェンの第九のDVDを鑑賞した。
今まで、交響曲第1から第8番まで観てきたが、第九は疲れるので
今日まで観ないで取っておいた。
第九に直面するのは、体力と気力を要する。
言ってみれば、真剣勝負、真っ向対決の覚悟がないと、
フルトヴェングラーから連綿と続く第九の後光に
負けてしまうのだ。
今回も、覚悟を決めて、一音も聞き逃さないつもりで、ヤルヴィ
の全力の指揮ぶりと、それに応えるカンマーフィルの熱演を
鑑賞した。巨匠テンポというよりは、機動性のある躍動した
演奏で、CDでは気づかない音もクローズ・アップされるので
目に焼き付いた。
気合の入った第1楽章、勢いのある第2楽章、楽園的な第3楽章、
圧巻の第4楽章がフィナーレに向けて加速してゆく。
最後にビシッと決めて、拍手の嵐。パーヴォは会心の出来だったようで
最後にブラボーと静かに言って、目を潤ませて指揮棒を置く。
歴史的瞬間を見ているような、稀少感がある映像だった。

一音も聞き逃さずに渾身の第九を聞いて激震が走る
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