最近謎なのが今よそでは売っていないboulez conducts mahler がcd wowという店にだけ売っていて、メーカーはdecca umo で体裁はボックスセットで5300円。何枚入りか、曲目は何か書いていない。
ピエール・ブーレーズのマーラー全集、選集なら興味があるのだが、謎が多すぎて手が出ない。
最近悩みが多くてジンマンのマーラー全集を繰り返し聞いている。静かな音で飽きがこない。
それとじきに5番が送付されてくる、アブラヴァネルのゆるいマーラー全集も寝る前に聞いている。
服を着替えて時計を外し、靴下を脱いだら自分の世界だ。今日もマーラーに浸る。
高くて買えないと諦めていたティルソン・トーマスのマーラー・サイクルまで手が出そうな勢いだ。
ティルソン・トーマスのマーラーは途中で指揮を止めて間を味合わせる趣向らしい。
それを絶妙だという人もいれば、意図的すぎるという人もいる。こればかりは聞いてみないと判らない。
中古CD店で買ったデ・ワールトのマーラーもいい塩梅だ。
友人にマーラーは何から聞けばいいか尋ねられたが、色々あるけど、ファースト・チョイスはバーンスタインの復活と巨人だと答えた。喜怒哀楽の全てを縦横無尽に味合わせる力作である。
私の持っているcbsのマーラー全集は4300円まで値下がりした。新たに買う人が羨ましい。
この前中古CD店の店頭で見たのだが、フィリップスのハイティンクのマーラー全集とそっくりな体裁で同じものがdeccaから出ていた。やっぱり、フィリップスはデッカに吸収されていたのかと驚いた。
バーンスタインのマーラー全集はユニテル音源のドイツグラモフォンの映像で見るのが一番だ。
友人もユーチューブで検索して、映像から入っていった。いい入門ではないかと思う。
バーンスタインを一通り吸収したら、クーベリックのマーラーライヴ、ノイマンのボヘミア感ある全集、
タバコフのマニアには堪らない轟音の全集、スヴェトラ-ノフの行軍のようなマーラー、ヨーロッパの密やかなクリスマスの空気を一杯に吸い込んだハイティンクのクリスマスマチネコンサートなど、いいものが続々ある。私は結構マーラーの深みにはまっている。それが日々の暮らしで追いつめられた時の、よい安全地帯となっている。
そんなこんなで日々の憂き世のしがらみと、安全地帯を日々往復している。
マーラーに静かに針を落とす時 運んでほしい福音の素
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