高野山大学の友人で著名な工芸作家のMさんにお願いして、八角形の茶筒に絵付をしていただきました。
茶筒を製作してくださったのは地元の大工棟梁をされているT氏で、もう何十年というお付き合い。
御年86歳ですが、元気そのものでパワーを私がもらうほうになっています。
茶筒はひのきの無垢材を使用していて、きっちりふたと本体が合い、茶葉が100g程度入る大きさです。
最初にそれをいただいたとき、八角形という形がまさに梵字の干支を連想してひらめくものがあったので、彼に依頼して全部で3個あらたに作ってもらいました。
製作までにどれくらい大変なのかさっぱりわからないけれど、快く引き受けてくれて、材料はこれでおわりだということでした。
最初に入手したほうはそっくり生地のまま茶筒として使用中。
新しい3個は初夏のころ熱海へ持っていき、絵付をお願いしました。
ほんとうに私のために作ってくださって、夢がかないました。合掌。
柄は宝相華です。
紺丹緑紫(こんたんりょくし)で描かれているということです。
内部に絵の具が少々ついてしまい、その点を作者が心配されていましたが、T氏のもとへ持っていくと、ほがらかな声で、修繕を引き受けてくれました。
無垢材なので表面をきれいにすることができるそうです。
現在は完璧に良好な状態です。きのうの夕方頼んで、もう今日持ってきてくれました。
内側の彩色が付着したところはT氏によってきれいに元通りになって、木の香りも十分です。
どう!素敵でしょ!
我が家の家宝です。
3点のうち、ひとつは私の元へ、あとはMさんのところとお寺さん(熱海成田山不動尊)に納まりました。
ここは熱海駅から伊東線で1駅の来宮駅から下ること400~500mの場所にあります。
熱海はSuicaの分岐点になっていて、ここをまたぐとややこしいことになり、伊東線に乗るためには切符を購入したほうが楽です。
ここは無人駅で切符は回収箱へ自分で投入する形。
Suicaのタッチする場所はあったので、無人でもその点はふつうに通過できそうでした。
「法隆寺」
11月1日は年に一度の例大祭の日ということで私も誘われて参拝したわけですが、絶好のお日和でした。
護摩焚きというのは過去10回ほど法隆寺夏期大学で体験しましたが、あのときは例年7月28日という猛暑真っ只中の状況で、護摩堂内部で護摩を炊いて真言が唱えられているとき、屋外のテントの下で時間を過ごし、最後に内陣を拝観しておわる、という形。
暑さ以外のなにものも記憶に残らない、といっても過言ではありません。
さすが世界遺産法隆寺なので護摩堂は1772年(明和9年)再建された建物で、本尊である不動明王・二童子像(重要文化財)・弘法大師坐像(重要文化財)・塑造聖徳太子坐像が安置されています。
「智積院」
つぎに体験したのは2020年秋、智積院に宿泊したときの朝の勤行の一環として護摩焚きがあって、それはもうすごいものでびっくり仰天です。
なにしろ規模が大きい。
新義真言宗で修行中のお坊さんたちが40人は集まっているので、声量があります。
それと太鼓がすばらしい。
太鼓がこれほど芸術的な響をもっているとは・・・・・・・・・
今回の熱海成田山の太鼓も上手でした。
この日は観音経などの読経もあったのですが、太鼓が入るととたんにお経もいきいきしてきます。
私もできればこの太鼓の強弱音程などを把握して、太鼓以外のものを代用して誦経できればいいなあと思いました。
「貫一お宮の像」
熱海へ行った記念に1枚。
この日、おともだちとフレンチレストランでお食事し、そのあと場所をかえてデザートをいただいたりし、美食そのものの1日を過ごしたわけですが、なんと本日体重をはかると減少しているではないですか。
これにはびっくり。
「追記」
テレビで放送中の中国ドラマ「清越坊の女たち」を見ていたら、「宝相華」という言葉がセリフの中に出てきました。
このドラマの背景は乾隆帝の時代です。