篳篥は蘆舌の状態のよしあしですべてが決まる、と思っています。
1年ぶりに篳篥をセットして、おそるおそる蘆舌をお茶に浸して音を出してみると、なんとまあ奇跡的に音が出るではないですか。
これならいつでも参入できる!とまずは一安心。
ところが翌日になって吹いてみてもスカスカで全然音になっていません。
その次の日も同じ。
美濃紙を巻き替えてもだめ。
それで原因を考えてみるに、蘆舌にかぶせる帽子を外しておいたからではないかと思い、今度はしっかりかぶせておいてから次の日にそれをとってお茶に浸して吹いたところ、音が出ました。
蘆舌の素材は蘆(葦)なので毎日閉じたり開いたりさせているとはやくいたむのではないかと思って、帽子を外してみたんですが、やっぱり手順はしっかり守らないとだめですねえ。
新品の蘆舌もひとつだけまだ保管してありますが、こちらは削っていないのですぐに使えません。
なんとかこれを使えるようにできないだろうか。