2年連続コロナのために稚児舞楽奉納に参加できなくなっていました。
1年目はそれでも神主さんだけが演奏するのを観に行ったけど、2年目(昨年)はそれもしなくなり、ついに今年は私の年齢が危険水域に達するのでもう諦めていました。
しかし、2022年1月(つい最近)に浅間神社稚児舞楽が国の重要無形民俗文化財に指定されたというニュースが新聞に載り、よしこれで動く!と思って活動再開を期待して、篳篥の調整を開始。
長い間蘆舌にふれることがなかったので、新品でありながら縦に亀裂が入ってしまったのもいくつかあり、どれがどれだか選ぶのが大変。
篳篥本体は本管が1つ、樹脂管が3つあります。
音の出る出ないは本管かどうかではなく、蘆舌のよしあしにあると思うのですが、息を吹き込むと楽に豊かな音が出るのがあっても、音程が合わないとどうしようもない。
昔は低めの音が出なくて困ったことが多かったのに、今回は音が低すぎるパターンでそれも困っています。
巻く紙の厚さを変えるとか、セメの圧力を調整するとか、いろいろ悪戦苦闘していますが、これでよしと思ったのに翌日になると駄目だったり、篳篥の難しさここに極まれり。
演奏するより前にこの音程音量の調整で四苦八苦しています。
根が単純なので、ひとつ希望(やりたいこと)が見えてくると、いままで修論の壁に悩んでいたのが雲散霧消し、雲間から日光が差し込んできたような気分です。
後で気がついたこと
音が低めに出るのは紙が厚く巻いてあって下へおりないのが原因だと思いこんでいたけど、じつはセメの圧力によって変わるということがわかった。
セメがきついと音が高くなる。
きつすぎると開口部がより薄くなって今度は音そのものが出なくなる。