春夏秋冬

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県立図書館から借りてきた本

2024年08月21日 | 日記

1 正木晃『空海の秘蔵宝鑰』春秋社2017

2 竹村牧男『秘蔵宝鑰を読む』春秋社2020

3 松長有慶『訳注秘蔵宝鑰』春秋社2018

4 竹村牧男『秘密曼荼羅十住心論を読む』青土社2022

このうち1~3の本はすべて『秘蔵宝鑰』関連で、同じ春秋社となっている。

3はもともと密教に素養のある人でないと理解しにくいと思ったのでパス。

4は2と同じ竹村先生だが、語り口が全然違っていて論文調であり、かたほうは「ですます調」。

『秘蔵宝鑰』を読むのに手一杯で『十住心論』にまで広げる余裕はないが、勢いで借りてきた。

1は一番読みやすかったので、早速アマゾンで新品を注文した。

これからは読書などの自分用教養費は別カードで支払い、家計とごっちゃにしないように気をつけなくては。

本は買わないようにしようと心に誓ったはずなのに、それはそのときの「現在」の心境であって、龍樹ではないが運動の法則を適用することにして、未来はまだ来ない、過去はすでに去ってもうない、現在は・・・・・・という感じで瞬間的刹那的に現在は過去へと落ちていくのだった。

もう1冊今月に入ってから買った本が、加藤精一『口語訳秘蔵宝鑰』世界聖典刊行協会昭和59年で、これは古本で入手した。

加藤精一という著者はもしかして東大仏青の加藤先生の御親戚ではないのかとふと思った。

修論テーマは「性霊集」の一篇としておきながら、なんで『秘蔵宝鑰』にはまっているかというと、詩の中で、法相、天台、華厳、真言とつぎつぎに各宗派の教理みたいのが出てくるため、「十住心論」的な内容に触れないわけにはいかず、それなら少しでも本文が簡潔にまとめられているものにしようと、『秘蔵宝鑰』にしたのですが。

東大仏青の竹村先生の講座で現在は「吽字義」が終わったところ、あと「弁顕密二教論」と「秘蔵宝鑰」を残すのみとなり、もしかして後期でなにかヒントがつかめるかもしれない。

竹村先生の本はだいたい4000円以上、松長有慶先生のもそれくらい値段が高く、2,3年前はどんどん買っていたのですが、このところ借りて済ませられるものは借りようという気持ちになっている。

 

 

 

 

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