舞台袖で出番を待っていたところで、
!!!!!打掛けを忘れていた!!!!!
ことに気がつく、って・・・、
ちょっと信じられないでしょう?
ここまで大事なものを忘れるなんて、
普通、考えられないでしょう?
なのにね~、あるんですよ、現実には。
まさに、事実は小説より・・・
・・・なんて、言ってる場合じゃないっ!
もう、その時の気持ちといったら、
どんな言葉をもってしても、とても表現できるもんじゃありません。
真っ青な顔をして、
後ろに並んで、
次の出番を待っていた共演者を蹴散らし
舞台裏を疾風のように駆け抜け
楽屋に大切に掛けてあった打掛けをひっつかむと、
また、もと来た道を全力疾走
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足の痛みもなんのその!
「舞台裏の移動は静かに」なんて言ってられるか!
出番ぎっりぎりに、そでにたどり着くと、
近くにいた共演者が、
寄ってたかって着せてくれました。
で、着終わった途端に、
「うわーっ」と舞台で驚く声が。
・・・私の出番です。
「のかぬか、下郎!」と太い声で一喝して、
魔女(巫女)登場!
なーんとなく、私の背中で、
そでにいる共演者のクスクス笑いが聞こえたような。
・・・でも、間に合ったのです
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ははははは。
いや、さすがに、これは笑えません。
もし気づくのが、あと5秒遅かったら、
・・・出番に間に合いませんでした。
私が現れる前の舞台上というのは、
にぎやかな酒盛りの真っ最中というシーン。
酒が足りなくなり、
下男が、奥に空の酒甕を置きに行こうとしたときに、
目の前に怖い魔女が現れて、驚く。
ここまでが、舞台上で下男役の1人芝居でした。
つまり、ここまでは私は登場しません。
外(つまり舞台そで)をふと見た下男が、
魔女を見て、「うわーっ」と驚く。
お客様はその驚いた様子で、何かが現れるぞと感じるわけです。
魔女が来るから「うわーっ」と驚くのに、
「ん?? 魔女、出てこない??」
となったら、
びっくりして叫んじゃっただけに、引っ込みがつきません。
考えうる対処法としては、
何度も「うわーっ」と驚き続ける、くらいでしょうか。
共演者をこんな目に遭わせずにすんで、
本当によかった・・・。
でも、それ以上に恐ろしいのは、
・・・打掛けを着ていないことに気づかずに、
そのまま、舞台に登場しちゃったときです
その打掛けのフォルムを考えた上で、
振付けられた巫女の舞なのに、
登場したのは、フツーに地味な衣裳を着て、
顔だけミョ~にコワい、間の抜けたオバサン
周りの人だって、
どうやって怖がればいいのかわからないでしょう。
おお~~~~~~~~~、
いや~~~、もう~~~、ホントに~~~~、
間に合ってよかった~~~~
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今でも、何となく背中が冷たくなるくらい、
まだまだトラウマが消えていません。
これ以来ですね。
いよいよ、出番の前のチェックに神経を使うようになったのは。
もともとマジメな性格なので、
それまでも、すごく一生懸命にチェックしてたんですけど、
そういうヤツに限って、ポカをするとデカい?
はい。これからも気をつけます!
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