望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その14

2012-01-25 01:38:05 | 舞台・ウラ話

衣装さんの持って来てくれたスカート。
見栄を張ったものの、

ウエスト60センチでも着られないのに、
それより小さいって、
入るワケないじゃないの!



どうしよう・・・。

そうだっ!


「あ、私、60でも入らないことあるし、
 着てみて、入らなかったらごめんなさい、
 ということで」

「わかりました。
 でも、なんとかお願いしますね。
 これ、一番ぴったりだと思うんですよ。
 きれいに見えるし」


ん? きれいに見える?


  パチッ


私の中でまたひとつ、
余計なスイッチが入りました。


「へぇ~~(すでに機嫌がよくなってる)、
 とにかく着てみますね!」

と、フィッティングのスペースに行って、
そのスカートをはいてみました。



フレアーで、確かにとってもきれいに見える、
いいスカートでした。


そして、ウエストは・・・、


はまった・・・というか、は・め・た 

もう、息をしたらホックが飛ぶな、って状態で。


かなり息も絶え絶えに、外に出ると、

「あっ、OKですね!
 やっぱり似合うわ~。
 よかったぁ。
 ね、これ、いいですよね!」

と、演出家に。

「あ、いいじゃない。
 これでいきましょう」

と、演出家まで・・・。


万事休す・・・というか、
もう既に、息が苦しくて倒れそうになっているのに、
これで歌って踊ってなんて、できるわけがない。

どうしよう・・・

あ~、見栄張るんじゃなかった~


とりあえず、仕方がないので、
翌日はそのスカートをはいて稽古に出ました。
もちろん、その下にジャージもはいて。


稽古の時はよくやるスタイルなので、
誰もおかしいとは思いませんが、

実は万が一、プチっときて、
みんなの見ている前で、スカートがストンと落ちたら、

という危険を回避するための、保険だったんです。



でも、ありがたいことに、まぁ丈夫なホックで(笑)

…反対に私のウエストが切れるんじゃないかと、
もう、地獄のような苦しさでした。

1時間ほどのアブラ汗の稽古のあと、やっと休憩。

その途端に、更衣室に走って、
とにかくスカートを降ろして、

「ほ~~~」


ダメだダメだ、もうダメだーーーーっ!!!!!

        (つづく)









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