その日もCちゃんは、
みんなを手伝って、走り回っていました。
ただ、その作品には、続けて3シーン。
台本の見開き8ページ分の、
静かな会話のみのシーンがありました。
8ページと言っても、時代劇ですから、
たっぷりと間をとって、15分以上の時間ができます。
ほ~~~。
さて、その間にやっておくことは・・・、
ひと息つきながらも、
Cちゃんの頭の中では、次の段取りが回っています。
ええと・・・、
このあと、あの人にこれを着せて、
次に、ここに4人分の衣裳を広げておいて、
(写真はイメージです)
ありゃっ!
やだ、もう私の出番じゃない!
あ、まだ着替えてない!
彼女、人を着替えさせていて、
見事に出トチったことがあって、
(このときには私も出ていた!)
まぁ、何とかなったんですが、
やっぱり、それ以来気をつけていたんでしょうね。
仕事用のたすきを外して、
自分の本役の衣裳をつけて、
さくさくと舞台へ。
この芝居、私も観たんですが、
彼女の台詞が何だったかは覚えていません。
たしか、エラい人が何人か座ってて、
なにか話している(記憶力悪すぎ)
そこに、
「ごめんくださいませ」
みたいな台詞で入っていったと思います。
「ごめんくださいませ」
・・・・・・・・!
・・・・・・・・・!
! ! ! ! !
その彼女の姿を見て、
場にいた人たちが、固まりました。
(つづく)
ーーーーーーーーーーーーー
ブログランキング参加中
人気ブログランキング
よろしければ、クリックを!
ーーーーーーーーーーーーー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます