望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ写真・スタジオの日々・・・衣裳

2011-05-16 10:51:07 | 舞台・ウラ話

スタジオに入ると、俄然動きが激しくなるのが、
衣裳とか小道具といったたぐいのもの。

稽古場では「とりあえず」で何とかやり過ごして、
スタジオでまとめて決定&作成、
というやり方をしているカンパニーが多いんです。

というのも、稽古場は場所を転々としたりする上に、
まとまった時間は稽古に割いてしまう。
キャストも全員は集まりにくい。

ということで、

「じゃぁ、これはスタジオに入ってから」
「これもスタジオで」

みたいに、ぜーんぶスタジオに先送りして、

・・・そんなに全部できるか!

と思ったりもするんですが、


・・・これがねぇ、意外にできちゃうんですねぇ。

本番までに間に合わせなきゃ、という、
火事場の馬鹿力が出るんですね。

だから、ある意味、
スタジオに先送りは効率がよかったりします(笑)



しかし、それでも!

今回の衣裳は難航しました。


江戸の帯結びだったので、それができる帯でなくてはならない。

幕末⇒明治という時間の変遷がある。

それに加えて、いつものことなのですが、

並んだときの色の具合や、
そのキャラクターに合う衣裳、

といったことも極めて重要になります。


その上に何度か衣裳替えがあったりすると、
本当にパズルのような複雑な作業になります。

そんなことをやって、やっと決めた衣裳も、
背が高い場合は、手の長さが袖に合わず、
ツンツルテンでNGだったり。


劇団員の秋葉千鶴子さんを中心に、
すさまじい量の着物を出して、決めていくのですが、

決めた後でも、主宰が、
「うーーん。やっぱり、これ、やめよう」
なんてことも多く、
今回はギリギリまでずれ込みました。


それも着物って、着物、帯、帯上げ、帯締め、半襟、と、
すべてのコーディネイトが必要なので、まさにパズル。

ひとつ変えると、玉突き式に全部が変わっちゃうんです。

この下の3組の衣裳は、
お武家チームの最初と最後用(同じシーンだったので)。

決定して、写真を撮ったものの、
結局、その後に、半分近くがひっくり返りました 



そんなこんなで、スタジオの小部屋がひとつ、
ほとんど衣裳部屋の状態になっていました。




一方、こちら↓は、かぶり物を決めているところ。


ご本人たちはいたってマジメなのですが、
これで新撰組の隊士だと言われてもね~ 

みんな帯だけ締めているのは、
刀を差さねばならないため。

ま、子供のチャンバラごっこ、ですな(笑)


ちゃんと着た姿を垣間見ると、
何となくタイムスリップした雰囲気で、いいんですけどね。



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