望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

上演時間のこと、一役者のつぶやきです

2019-08-09 20:57:15 | 演劇・舞台・小劇場


昨日書きたかったマジメな話を

気を取り直して今日書きます。

今度の、9月公演の上演時間は、
初演の時のDVDの上演時間が110分なので、
だいたいそのくらいと思われます。 

カーテンコールを入れたら、2時間弱くらいでしょうか。

でも、これはあくまでも参考記録みたいなものです。

というのも、キャストが変わり、劇場が変わり、
・・・ということは、演出も変わるわけで、

これが上演時間に、かなり影響してきます。

そして大体の尺がわかるのが、
通し稽古を終えてからなのです。


上演時間(相変わらず、音声入力では「情炎時間」だけど)
を、公演のお知らせに入れてほしい、

というお客様からのご要望を、よくいただきます。

   なぜ知らせないんだ!


とのお怒りもよく耳にします。

そのたびに申し訳ないと思うのですが、

実は、作っている側からすると、
上演時間って、なかなかわからないんです。

 
芝居の稽古は、基本、シーンごとに区切って行われます。
なので、通してみて、やっと大体の尺が分かります。

しかし通し稽古をする時って、早くて本番の10日前。
遅ければ3日前位なんですね。

つまり、そこまでわからないんです。


やってりゃ何となくわかるだろう、
と思われそうですが、

そして、たしかに作品によっては、
予測できるときもありますが、

ほとんどの場合、
この程度かなぁという尺も、実は通し稽古まで、わかりません。


自分のホンは、60頁でだいたい2時間、みたいに、
作家さんによって予測できる場合もありますし、

また、絶対に2時間を切る、
というスタンスでやっている劇団さんも、
大体のめどがつきやすい。

再演の場合も、その意味ではめどがつきます。

ただ、それでも、10分〜15分位の誤差は軽くできちゃいますし、
そんな誤差のまま、発表するわけにはいきません。

もちろん、これは言い訳でしかないのですが、

でも、お客様に申し訳ないと思うだけに、
役者も辛いのです。

 

それとね、この世界、
本が遅い作家ってのがいるんです

私が経験したワースト記録は、
小屋入りの1週間前に1場しかできてなかった!

半分以上の出演者が、自分の役もわからない!

そんな状態では、
上演時間どころの騒ぎじゃありません。


もちろん、これは極端な例だとしても、

最後まで完成するのが、
本番の10日前なんてことはざらにあります。

そんなこんなのいろいろな事情があって、
最初から上演時間を出すのは、至難の技なのです。

お客様のお怒りのツイートを見るたびに、
どうすりゃいいんだろうと思いつつ、
今まで一度も書いてきませんでした。

 そんな内輪の事情なんか知るか!

 そんなことより、なんとかせい!

と言われるのが怖くて。

 

でも、内輪の事情もお伝えして、

少しでもいい形にできるよう、探ってみたいと、
今回、あえて書かせて頂きました。

 

・・・って、このところ、

    すごくマジメに語ってる?


そうなんです。
稽古が近づくと、つい語りたくなるんです。

ま、単純な人間なので。

って、今さら言うまでもないか

 

 

 

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