望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

マジメに、役と役者のキャラクターとの関係を考えてみた

2019-08-06 17:36:22 | 演劇・舞台・小劇場


いろいろと、やらなきゃいけないことが増えてくると、
違うことをやりたくなるという・・・。

これ、私だけじゃないと思いますが。

今回の芝居とはまったく関係ないことを、
ちょっと語らせて下さい。

 
役と、役者のキャラクターとの話なんですが・・・。


オーディションでは、演技の上手い下手は関係ない、

キャラクターが合うかどうかだ、とよく言われます。

 
そして実際、そうだと思います。


私もオーディションを受けて、

さすがですね~、うまいですね~、すばらしいですね~、
なんて絶賛された挙句、落とされる、

なんてことが何度もありましたから(笑)

ただ、役者の立場で言えば、

キャラクターだけで選ばれるというのは、
あまり嬉しくないんですね。

やっぱり演技力を見てもらいたいわけです。

 

なんですが、それに関して、

あ、やっぱりキャラクターって大事だな、と、

この前、思ったことがあって、

ちょっと書いてみたくなりました。

 

少し前に、まあ例によって、

知り合いが出ている芝居を、観に行きました。

 

そして、その主役の男性が、

本当にその役のために存在しているのでは、
と思うほど、ぴったりだったんです。
 

それに感動して、演出家にも「彼、いいですね~」
なんて絶賛していたのですが、

後で共演した友人としゃべってみると、
これがまた評判の悪いこと!(笑)
 

相手の芝居を受けずに、自分勝手な芝居をする。

台詞がなかなか覚えられずに、
今でもかなり無茶苦茶な台詞をしゃべっている。

あのシーンで、あんな芝居するのはおかしい。

・・・とボロクソなわけです。
 

だけど、お客さんとして1回観ただけでは、

同業者の私であっても、そんなことは感じなかった。

それよりも、ぴったり役にハマっている方が、
観ていて心地よかった。

 

  あ~、ここなんだな~。

 

なんか私、初めてわかった気がしたんですね。
 

共演者の、彼に対する文句っていうのは、
もう、実にもっともな話で、

こういう勝手な芝居をされると、
やりにくいし、芝居として成立しない!
 

で、共演者としては腹が立つワケです。 

私もよく、こんなことで怒ったりしています。


なんだけど、もしかすると、それは、
毎日稽古している役者の視点でしかなくて、 

キャラクターさえ、見事にはまっていれば、

そんなもの、簡単に超えてしまうのかもしれない。

もちろん、全くキャラクターが違っていても、

そこから作っていくのが役者の醍醐味だし、

そんなにぴったりのキャラクターなんて、
そうそう遭遇するもんじゃない。

 

でも、

たまたまぴったりのキャラクターだったら、

それだけで充分、ってことも確かなんだなぁ、と、

なんだか妙に納得・・・。

 

と同時に、

こんな調子で、

我々役者が色々とこだわっている事は、

お客様目線で見れば、
思いっきり、関係なかったりするんだろうな~、と、

あらためて反省しています。

 
凝りに凝ったお料理より、

新鮮な素材のシンプルなものの方が美味しい、って、

これは芝居にも当てはまるかもしれません。

 

今度の役は・・・、

うーーん、そうですねぇ。

そんなに離れてもいないし、近くもない、かな?
 

それにどう寄り添って、
重なっていくのか。

自分だけで考えていたキャラクターが、
人と交わって、どんな化学変化を起こすか。

すべてはこれから!

はい、来週から稽古開始です!

よっしゃぁ

 

 

 

 

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