羊飼いな日々

仕事も家庭も子育ても、
のんびり気ままに行きましょう~

芯が大事

2007-10-31 20:54:21 | 作り方・手仕事

Img_5292 さて、本日はN市Mさん主催の、手仕事カフェの日でした。

本日の参加者8名。そのうち、お子さんを連れての方も4名いらっしゃいました。

ヴァルドルフ人形づくりを主体としながら、やりたい方がやりたいものを作るスタイル。特に羊毛フェルトの小物づくりをしています。

Img_5290子どもがいては、なかなかひとりで取り組めない手仕事も、みな と一緒だと話しながらの作業で楽しく取り組めます。

特に小さいお子さんがいると、どうしても孤立しがちです。なので、こういう場は本当に必要です。主催者のMさんの、カフェはとてもいい育児支援になっているのではと思います。

さて、本日はヴImg_5294ァルドルフ人形づくりが初めてという方が3名、何体目かになる方と一緒に作っているのですが、おもしろい違いがあります。

それは、経験をつめばつむほど真剣に慎重になるということです。というのも、最初は言われたとおりに作るので、あまり細かいところは気にしません。

ところが、その出来上がりを見ると、やはりここをこうすれば良かったとか、気になってきます。

そこで、大切なのが、一見、外側からは見えない内側「芯」の部分です。羊毛の丸め方も、芯をしっかりとしておかないと、いくら固く巻きたくても、ズルズルのボールになってしまいます。

また、見えないからと、いい加減にタコ糸を巻いたところは、あとでは修正しようのない出来上がりに関係してくるのです。

中身をいい加減にして、外側だけを取り繕うような、付け焼刃はこの際、この人形にはあきらめていただくよりほかありません。なので、自然に教えながらも熱が入ります。

その時はきっとみなさん、うるさい講師だと思うのでしょうが、いつかわかってくれると思っています。

Img_5293 また、早さを競う人形でもありません。むしろ、どのくらいかかったかを競うくらいです。手が遅い方、慎重な方、やりなおして遅くなる方、さまざまでしょう。また、厭になったり忙しかったり、ずっと手つかずで出来なかった方。いろいろです。ですが、手つかずで放っておいた時間が、また素晴らしいのです。

ようは放りださずに、そして途中であきらめずに作り上げることが大切なんです。ずっと材料のままでいたものに、命を吹き込むわけです。

完成した喜びがまた大きいのも、長くかかった人です。子どもが楽しみに待つ時間が長ければ長いほど、その甘い時間は熟成されて、思い出となり、親子の大切な宝物になっていくでしょう。

人形づくりをしていると、いろんな気づきが生まれます。そして、自分のことや、子どもとの関係もわかってきます。

今、この時代、お金を出して手に入らないものはないほど。ですが、あなた一人が作る人形は、お金を出しても買うことができないのですね。もちろん、子どもにとっては、世界で唯一のものです。

とはいえ、みなさん、時間が終わると、ほーっと、溜息。ずっと集中して作っているからでしょうか。緊張の糸がほぐれるようです。たかが人形作りとあなどるなかれ、まさに格闘技の様相なんですから。これは作ってみないとわからないと思いますが。

でも、それほどに手をかけて作ったものは、とても貴重ですね。そんな素敵なものを子どもに手渡せることがほこらしいですね。

Img_5303 Img_5300 さて、本日のカフェメニューです。いつもおいしいパンを用意してくださって、ありがたいです。

Img_5291Img_5298  それから、羊毛フェルトのクリスマスグッズを4名の方が作られました。

羊毛の天使、天使の指人形。

Img_5299 そして、クリスマスツリーです。

とてもよくできていますね。

作品展でも、これらの作品を作れます。

ぜひ挑戦してみてください。