今日は、兄の家にやって来たので、母と共に近隣の料理屋にて夕食をとることになった。兄の誕生日祝いも兼ねて、美味しい鰻を食べさせる「料亭 坂本屋」にやって来た。ここは、料亭という名前が付く通り、ちょっとした店である。東松山市の元市長の実家でもある。
ここで、おいしい料理は、鰻の「ひつまぶし」。うなぎの蒲焼を乗せたご飯の中にも、うなぎが入っているのである。それを、３通りの食べ方でいただく。まずは、そのまま鰻とうなぎご飯を茶碗によそり、いただくのである。次は、付いている薬味とわさびを入れて食べる。最後は、薬味と海苔を入れ、だし汁をかけて茶漬けでいただく。これが最高においしいのである。同じひつまぶしを、3回楽しめる究極の料理なのである。だし汁も、実にさっぱりとした中に香り豊かな味となっている。しかも、このだし汁を、隣のお椀にも注ぐ。その中には、うなぎのキモとみつばが入っている。このうなぎのキモの吸い物が、実に風味豊かで美味なのである。最近は、うなぎが取れなくて（海流の影響で、日本近海にてうなぎの稚魚が捕れないため）、値段が相当に高くなっている。ここ「坂本屋」でも、1月に値段を若干上げたようであるが、今のままのうなぎの供給が続くと、夏の土用の丑の日前には、また値段を上げないと厳しいとの話。うなぎの高騰は、日本だけではなく、中国でも同様であるので、中国産のうなぎも高騰し始めているということである。海流がアジア近海に流れてこなくなったことで、日本や中国、アジアに影響を及ぼしているのである。本当に地球規模で、大きな異変が起きているのであろう。しかも、今日なんかも東京では、相当に激しい雨が降っていた。気候異変は、色んなところに影響を及ぼすのである。
このひつまぶし以外に、キモの串焼き、骨せんべい、うなぎの白焼きも注文していたので、兄は生ビールを飲みながら美味しそうに食している。私も、キモ串焼き、骨せんべい、白焼きをいただく。白焼きは、わさび醤油でいただくのであるが、これが実にうまい。実にさっぱりとしていて、うまいのである。うなぎの通は、蒲焼よりもこの白焼きを酒の肴にする。それほど、この白焼きは通好みの逸品なのである。
