Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

B級グルメ道104 外見が面白い「稲荷ようかん(羊羹)」

2012年05月09日 22時17分44秒 | Weblog

                      稲荷ようかん)箱.JPG
 佐賀名物の第2弾である。佐賀をもっとアピールして欲しいと、会社の友人の強力な要請のもと、今回も佐賀の名物について触れたいと思う。友人は、またまた佐賀の名物を持ってきた。一見すると花火のようで、導火線がついているのでは?と見間違うような羊羹がある。佐賀の鹿島市にある祐徳稲荷神社の参道の店で購入できる「祐徳稲荷ようかん(羊羹)である。この羊羹、一見すると述べたように、仕掛け花火の様相を呈している。しかも、紐が出ているため、どうみても間違いそうなものであるが、これが羊羹なのである。花火の筒の中に羊羹本体が詰まっており、押し出したところを、その紐で切りながら食べる。実に変わった外見で面白い羊羹なのである。要するに、糸切り羊羹なのである。
                      稲荷ようかん)切り方.JPG
 この「稲荷ようかん」の製造元は、新油屋である。「新油屋」は現在三代目。昭和7年に開発した稲荷羊羹は年間20万本の生産量を誇る。存在感ある屋号「新油屋(しんあぶらや)」の由来がとても気になるが、これについての資料がないので、詳しいことがわからない。しかし、実に変わった体裁の羊羹であるだけ、人気もある。実は、ここ佐賀県鹿島市の「祐徳稲荷神社」は、豊川稲荷・伏見稲荷と並んで、日本三大稲荷に数えられている。これを記載しているのが、水戸黄門でお馴染みの徳川光圀が編集した「大日本史」に記載されているのである。由緒正しい稲荷神社なのである。
 ところで、佐賀県と言えば、他に何を思い浮かべるであろうか?J1リーグに昇格し活躍する「サガン鳥栖」というサッカーチームもその一つ。J2で長いこと低迷していたが、韓国代表チームを率いていた尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督の厳しい指導のもと、J1リーグ第5位に大躍進しているクラブチームなのである。これは素晴らしい。万年J2所属のチームが大変貌を遂げているのである。そのほかには、「吉野ケ里遺跡」もこの佐賀県にある遺跡。およそ50ヘクタールにわたって遺構が残る、弥生時代の大規模な環濠集落(環壕集落)跡である。そのほかには、佐賀県産のみかんも有名。有明海に接しており、海苔やガタリンピック、そして嬉野温泉もある。
 こう見ていくが、如何せん、イマイチマイナーな県ということが言える。「最も目立たない県は?」というアンケートでは、常にトップにランクするのも事実。多少の名物はあるにしても、著名な県とは言い難いのである。
 それに比べて、我が郷里「静岡県」の名物を挙げてみる。まずは、日本一の霊峰富士山の半分は、静岡に属する。また、温泉では、熱海・稲取・修善寺と有数の湯場がある。伊豆は、川端康成の名著「伊豆の踊子」の舞台でもある。日本一早く開花する桜で有名な河津桜も、この伊豆・河津町にある。伊豆シャボテン公園は、シャボテンを中心としたレジャーランド。下田は、江戸時代にペリー提督率いるアメリカ艦隊が寄港した港町で、日本の文明開化発祥の地。B級グルメでは、常にトップクラスを獲得した「富士宮やきそば」や「静岡おでん」も有名。天女が舞い降りた羽衣伝説は、「三保の松原」である。また、この三保が面している駿河湾は、日本海溝に通じる深い湾で、天然記念物のタカアシガニが生息する。また、深海魚リュウグウノツカイもよく見られる海なのである。由衣は、桜海老の有名地。戦国時代の武将・今川義元の居城が駿河であり、また、後には征夷大将軍・徳川家康の居城にもなった。家康の没後は久能山東照宮に祀られたもので、有名な日光東照宮に移骨されるよりも前からの由緒正しい墓所なのである。また、久能は、石垣いちごの名産地であり、いちご狩りの名所。清水は、長寿アニメ「ちびまる子ちゃん」の舞台であり、次郎長の生家がある。「清水の次郎長(山本長五郎)」の墓は、ギャンブル野郎の参拝場所にもなっている。静岡には、一級河川の大河3本(安倍川、大井川、天竜川)が縦に走っている。この中で、安倍川由来の銘菓「安倍川もち」は、あずきときなこをまぶして食べる香ばしい独特の餅である。サッカーチームでは、清水エスパルスとジェビロ磐田がある。どちらも強豪J1サッカーチームである。静岡は、サッカーも古くから盛んで、釜本や杉山等の世界的に有名な選手を輩出している。プロ野球の大洋ホエールズの第二の本拠地は、静岡の草薙球場だった。また、同プロ野球チームの元選手・山下大輔も清水の出身。読売ジャイアンツにいた新浦投手も静岡の出身である。名産物では、浜名湖のうなぎ、牧之原台地の静岡茶(日本3大茶のひとつ)、三ヶ日のみかんがある。うなぎの粉末エキスが入った「春華堂のうなぎパイ」は、夜の団欒のお菓子。大井川には、優駿な蒸気機関車(SL)が今も走っている。
 上記の通り、静岡は、兎に角名物が多い。まあ、静岡と比較してしまうと、佐賀には悪いが、妙に色あせたイメージとなってしまうのもしょうがない。しかし、現在の読売ジャイアンツのように、全選手が主軸バッターでは、打線がつながらないのである。端役・脇役が必要なように、イマイチのマイナーな地域も必要なのだろうと思うのである。