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平成ガメラ

2008年02月16日 04時15分46秒 | Weblog

 衛星劇場で、平成ガメラを観た。ガメラは、このブログでも時折取り上げているが、私の゛大゛のお気に入りの一つである。幼少の頃は、このガメラが、思考の中心だったように思う。と言っても、昭和のガメラのことであるが・・。今回の平成ガメラは、大映時代の優しい、子供に親しまれる顔でないために、何かしっくりと来ないのである。このような衝撃は、慣れ親しんだものが、変わった時に受ける衝撃に似ている。サザエさんのマスオさんの声が、近石真介から変わった時や最近では、ドラエモンの大山のぶよから変わった時の衝撃に似ているのかもしれませんね。
 平成に入って徳間グループ入りした大映は、当時の徳間グループのメディアミックス戦略の一環として『ゴジラ』に対抗しうる特撮映画を製作する事を検討。その結果、前述した通りの人気を持っていたガメラに着目。新たなる『ガメラ』の製作を決定した。この結果作られた新『ガメラ』は、それまでの怪獣映画にはないリアリティを追求した脚本と大胆にCGを導入した映像美が話題を呼んで大ヒットを記録した。これにより往年のファンだけでなく新たなファンの獲得にも成功。引き続き製作された2作品と合わせて後に「平成三部作」と呼ばれ、当初の構想通り『ゴジラ』に比肩する怪獣映画としての地位を不動のものとした。また、平成三部作によって、すでにヒットメーカーとして知られていた金子修介(本編)だけでなく、特撮を担当した樋口真嗣の名も世に知らしめることとなった。なお、低年齢な子供も観るゴジラシリーズ、及びその他日本の一般的な怪獣・特撮映画と比較すると、「(効果音付きで)人が食べられる」「一般市民が襲われ多量の出血をともなって死亡する」など残酷なシーンが見受けられるが、これは金子監督が本シリーズの対象年齢を「小学校高学年あたり」としていることによる。
 平成三部作完結後、しばらく休眠期に入ったガメラシリーズであったが、ライバルというべき『ゴジラシリーズ』が2004年をもって一応シリーズの完結を迎えた事で、テレビ特撮番組からのスピンアウトでは無い純粋な「特撮(怪獣)映画」の新作が見られなくなる事を危惧したファンから、再びガメラシリーズの復活を求める声が高まった。大映自体、2000年代前半に角川グループ入りし、社名が角川映画2006年3月角川ヘラルド映画に改称、2007年3月から社名を角川映画に再改称)に変わった事もあり、徳間時代とは違った形でのガメラ復活を検討。その結果、2006年には新作ガメラ映画『小さき勇者たち〜ガメラ〜』を製作・上映した。なお、今後「角川ガメラ」がシリーズとして継続していくかどうかは未定である。