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「俺の・・・」の合体店

2013年11月17日 15時04分34秒 | Weblog

 「俺の・・・」の店舗は、新橋を皮切りに続々展開されている。ここの特徴は、三ツ星シェフが創る料理を、安価な価格で提供できるところにある。フォアグラを使った牛フィレ肉料理や黒トリュフを使った料理も、ちゃんとしたフレンチ料理店で食べれば、相当に高いものになるが、この「俺の」では比較的リーズナブルで提供される。ここが魅力である。ただし、店のお客の回転を良くするために、立食が基本。駅の立ち食そば屋に近い。そこで食べる料理が、高級食材を使った良質な料理である。
 この「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」で食べたことのある方は共通に思うのだろうと感じるのであるが、フレンチ店では、ピッツァやパスタが食べたい、また逆にイタリアン店では、濃厚なフレンチが食べたいということがままある。こんな時は、本当に困る。幸い近隣に店がある場合は、梯子すればOKであるが、それも面倒である。また、店前で並ばねばならない。こんなニーズを解決したのが、合体店「俺のフレンチ・イタリアン」店である。

 飲食チェーンを展開する「俺の」の快進撃が止まらない。2013年9月、1号店である「俺のイタリアン新橋本店」をオープンしてから2年目を迎えたが、「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」は相変わらず大盛況。2013年10月12日には、東京・青山の一等地に17店舗目となる「俺のフレンチ・イタリアン AOYAMA」がオープンした。これまで「俺の」系列店といえば、路地裏の雑居ビルのこぢんまりとしたスペースというイメージが強い。しかし、青山店は国道246号と骨董通りが交わる一等地に位置し、しかも同チェーン史上最大となる約65坪の広さ。さらに、「俺のフレンチ」と「俺のイタリアン」を合体させた業態「フレンチ・イタリアン」だという。
 
なぜ、人気の2店を合体させたのか。そもそもなぜ、青山なのか。俺のフレンチ・イタリアン AOYAMAの客席数は127席。「俺のイタリアン」の6店の平均は54席だから、2倍以上のキャパシティーとなる。また、同店が出店しているファッションビルAoは、地下に高級スーパー「紀ノ国屋インターナショナル」があり、かつてシャネルが世界初の路面店を出店したこともある、青山らしい華やかさと歴史を持ったランドマーク的なビルだ。「5業態・16店舗のすべてを結集させた旗艦店として、ちょっと背伸びしたおしゃれな店を作りたかった」と「俺の」の坂本孝社長は言うが、それだけがここに出店した理由ではない。「レストランを歌舞伎座の舞台だとすると、料理人は歌舞伎役者。レストランを訪れた子供たちが『あんなシェフになりたい』と夢を抱けるような華やかな舞台装置を料理人に用意したいという思いで、この店を立ち上げた」(坂本社長)。施設投資額は過去最高の2億5000万円。特に厨房設備は金額に上限を設けず、料理人が望む最高の仕様で整えたとのこと。これだけ投資したからにはもちろん、単なる夢と憧れだけで立ち上げたわけではない。坂本社長は同店の年間売り上げ目標を投資金額の3倍の7億5千万円とし、経常利益をその10%の7500万円と見込んでいる。「この場所でこの規模の店舗なら、軽く達成できると楽観している」と坂本社長。「俺の」系列店のフード原価率の高さは有名だが、それは同店でも変わらない。薄利多売のビジネスモデルだけに、新店舗がフル稼働するまでに時間がかかると損失が膨らみ、命取りになる。同社の安田道夫常務は同系列店がこれまで成功できたポイントを、「どの店もフル稼働までの助走期間が短くて済んだこと」と言い、その理由を「ここまで原価率が高いと広告宣伝費は1円もかけられないが、メディアで大きく取り上げられて話題になったことに助けられた」と打ち明ける。
           
             「俺のフレンチ」の看板料理で、ファミレスにまでフォワグラ・ブームを広げた「牛フィレとフォワグラのロッシーニ トリュフソース」(1280円)。200gの牛フィレに80gのフォワグラをのせ、トリュフソースをかけたスペシャリテ
 実は「俺のフレンチ・イタリアン」は同社の新業態ではない。2013年7月28日に「俺の」系列店では関西初の店舗として大阪に「俺のフレンチ・イタリアン 松竹芸能 角座広場道頓堀」をオープンさせている。「フレンチを食べていても『やっぱりパスタも食べたい』と思う人や、その逆もある。ならば2つを一緒にしてみたらどれだけ支持が得られるのかを試したかった。ただ、大阪店のオープン前はイタリアンとフレンチを一緒にしたらフードコートのようなイメージになり、“一流レストラン出身のシェフによる専門料理”というスペシャル感が薄れてしまうのではという懸念もあった」(安田常務)という。しかし、いざオープンしてみるとこれが大好評。この成功を経て、旗艦店となる青山店でもこの業態を採用したわけだ。
また青山店は厨房スペースにゆとりがあるため、イタリアンとフレンチ両方の設備がそろえられるうえ、厨房に料理人が多く入れることも大きいようだ。同社では今後もある程度の広さが確保できれば、この業態の店舗を増やす可能性もあるとのこと。
             「イタリア産フレッシュポルチーニ茸のキタッラスパゲティ」(980円)。断面が正方形で独特の食感を持つキタッラパスタを仕様。フレッシュポルチーニの香りと食感を楽しめるよう、シンプルなオイルパスタに仕上げてある

 1つの到達点ともいえる青山店のオープンの後、「俺の」ブランドはどこへ向かうのか。
10月10日に行われた青山店のプレオープンニングパーティーでは、坂本社長が2つのニュースを発表した。1つは銀座8丁目にある本社地下に、「プロの料理人の養成所」を建設していること。来春には大阪の辻調理師専門学校の卒業生を30人採用することが決定しており、全料理人の1割を占めることになる。その彼らを20カ月で副支店長、副料理長にまで育て上げるための養成所だという。「料理学校を出ても、10年たつと9割は料理界を去っているといわれる。料理界がそんな将来性のない場所であってはいけない。この30人は、絶対に10年後もこの業界で活躍しているようにしたい」(坂本社長)。これまで「俺の」系列店は、有名店出身の実績のあるシェフや料理人を看板にして集客してきた。しかし、そうした看板のない新卒を30人も一挙に採用して育てることは、「俺の」始まって以来の大きな方向転換といえる。「俺の」自体が人気ブランドとなった今、一流レストランの名前がなくても客を呼べると考えたのだろう。もう1つは、2014年秋に米ニューヨークへの出店がほぼ決定したこと。場所は5番街から1つ通りを東に入ったマディソン52丁目の角。広さは約120坪とのこと。「青山で成功したら、ニューヨークだって成功するはず。この店を成功させ、将来はパリで『俺のフレンチ』を、ミラノやナポリで『俺のイタリアン』を出店して、勝負してみたい」と坂本社長は意気込む。


B級グルメ道197 さすがに美味しい まい泉「沖田黒豚ロースかつ」

2013年11月17日 12時53分53秒 | Weblog

 東急百貨店の東急東横店に、あの有名なとんかつ店「まい泉」がある。ここの売りは、とんかつが「箸で切れる」ほど柔らかいとんかつであることなのだ。まい泉と言えば、知る人ぞ知るいしいとんかつを食べれる店であり、有名なデパートならここの「カツサンド」が売られているので、知名度は高い店。
 ランチと言うこともあって、ここでメニューを見てみたら、「沖田黒豚ロースとんかつ定食」が載っていた。
『世界中から取り寄せた豚肉を毎日毎日チェックして、合格した豚肉のみを使用しており、中でも『純粋六白(ろっぱく)沖田黒豚』は最高の豚肉ということ。鹿児島県 にある沖田黒豚牧場の雄大な自然と、沖田速夫氏の情熱のもとに放牧飼育された最高級黒豚は秀逸な味わいなのである。筋を挽き、叩いて肉の繊維をほぐす。手間隙のかかる作業だが手抜きはできない。1本の筋の切り損ないが揚げた時の肉の形を崩し、また 出来上がりの際の食感を変えてしまうからということ。
 美味しい豚肉をやさしく上品に包み込む衣。まずパン粉は、指定レシピで焼いたパンから毎日作らせた生パン粉を使用し、市販のものとは中身・大き さ・形状が異なる、『まい泉』独特のパン粉。そして揚げ油も『まい泉』の特注品。火加減を調節しながら、丁寧に揚げていく。艶があり、カラッと、 そしてふわっと花が咲くような衣の広がり…それが、『まい泉』のとんかつだとうこと。
 また、このとんかつ用に独自にブレンドした「とんかつソース」が美味。通常の濃厚とんかつソースに、野菜・果汁が入った、とても香ばしく濃厚にしておいしいソースなのである。
 しかも、この黒豚とんかつも実に柔らかい。本当に箸で持った途端に、強く握れば切れてしまう。この絶妙な柔らかさが、まい泉のとんかつの醍醐味なのである。出来立てのとんかつを食べれるのは、このようなまい泉直営のレストランのみ。
 実に堪能したとんかつなのであった。