愛犬家にとって驚くような話が持ち上がってきた。英国産の固有種犬「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」が、希少種類の犬種であることから、絶滅危惧種に分類される可能性が高いらしい。
英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)(87)のお気に入りの犬種「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(Pembroke Welsh Corgi)が、姿を消してしまうかもしれない──。英ケンネル・クラブ(Kennel Club)のブリーダー協会が発表した。
同犬種は、短い脚と甲高い鳴き声が特徴の牧羊犬。1930年代から英国王室に好まれ、エリザベス女王自身もこれまでに数十匹を飼ってきた。
しかし、ケンネル・クラブによると、英国で2013年に新たに登録されたウェルシュ・コーギー・ペンブロークはわずか241匹で、同クラブの「要注意」リストに載せられている。さらに、今後、300匹に届きそうもないことから、来年1月までに「絶滅危惧の在来種」に分類される可能性が高いという。
右寄りの英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)は、同犬種の減少は労働党率いる前政権が2007年に導入した「断尾」禁止法によるものだとして非難している。この法律は犬の尾の一部を切り取る行為を禁じているため、コーギーの外見が変わってしまったとして、多くのブリーダーが繁殖をやめてしまったのだという。
何とも嘆かわしい話であるが、本当に絶滅危惧種になってしまうのか?