世の中の動きをあきらかに

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高い山の地方は、何故大雨や地震が続けて起こるのだろうか

2020-07-12 03:02:28 | コラム
熊本や長野岐阜の山岳地帯には、大雨と地震が続けて起こる。
1 梅雨前線が長期停滞
ここ数年中国のばい煙でオゾン層破壊、太陽光の強い照射、紫外線で梅雨時でも、梅雨前線が消滅していたが、今年は、コロナのため、中国企業自粛で気象庁の言う「例年」通りの梅雨になった。
しかし去年千葉県あたりにスーパー台風が発生したが、その原因は日本近海まで海水温が27℃と高かったためだ。水は熱し難く、冷めにくい(比熱=1)のため、今年も引き続き海水温が高いと思われる。
そのため、水の蒸発がしやすく、梅雨前線に向かって、大量の湿った空気が送りこまれている。
高い山では、上昇気流により露点が下がるため、大雨を降らせる。
2 地震の発生
東日本大震災は太平洋プレートが日本列島の地下に潜り込むことで起こったが、震災後、プレート関連の地震や震災後の余震、また刺激された火山帯での噴火や地震が起こっている。
そもそも高い山は造山活動の結果で、付近には温泉が湧いたり、火口があったりだ。
熊本や長野岐阜はそういうことに。
大きな河川が蛇行している、ということは普段は流れが少なく緩やか、ということで、堤防も蛇行し、また文字どおり土でできた「土手」も多い。
大水が出ると、水は勢いで、直進しようとするから、土手を越水したり、壊したり。
3 熊本被災の第一原因は気象庁。
スーパーコンピュータの予測では400ミリだったらしいが、気象庁の長年の経験から、200ミリとした。
ダムは7ヶ所だったが、それで放流しなかったのだろう。
スーパーコンピュータはデータと気象の理論から予測。
人は過去のデータを参照して判断。
いい加減、諦めたらどうだろか。
毎年新しい状況になってるんだから、過去にないことが起こっているんだから。
3 老人介護施設は河川敷に作るな
昨年も老人介護施設で豪雨避難が報道されたが、今回熊本の施設もニュースの映像を見ると、河川敷。
施設の裏手に土手のようなものがあり、道路が走ってる。民家はその山手側に並んでいる。
介護施設の周りは畑やポツポツと家が。
地元の人が嫌って空いてるからと、老人施設をつくるからだろう。
行政もいい加減責任を取ってほしいものだ。
山裾を削って道路を作ったり、宅地を許可したり。
建築許可は行政だろう。
都市開発優先が招いた人災の面もある。
異常気象が続く中、防災を中心に都市計画を根本から、やり変えてほしい。
4 都市開発は、自然から見れば、破壊。
洪水や土砂崩れは、人が壊した川や山を、自然が取り戻す動きにも見える。
自然保護が、結果的に人間保護ということに目覚める時と言うことだろう。