世の中の動きをあきらかに

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金正男氏殺害・・・次の韓国大統領は保守穏健派を

2017-02-18 09:34:21 | コラム
中国にずっとかくまわれていた金正男氏が、マレーシアの空港で殺害された。

兄弟の争いということで、テレビでは過去の王朝の争いだとか、聖書のカインとアベルみたいだとか、コメントしていたが。
まあ日本でも、織田信長だとか、東北の伊達政宗とかそういう歴史があるよねえ。

もしもそうだとすると、北の犯行と言われてはいるが、正男氏は中国の犠牲になったともいえる。

中国が金正男氏を保護するメリットは何か。
普通、長男が家を継ぐのが自然だ。
特に儒教色の強い中国や北ではそうだろう。

長男が後を継ぐのは、とかいうけれども、日本の皇位継承の順もそうではないか。

北では3代世襲制になっている。
一般的には、個人の能力とか資格とか、人脈とかが評価の対象と言われるが、
実際には、親がだれか、血筋、血統が国家の最高指導者を決めるうえで、経済や政治の力よりもつよいということを
世界情勢が、証明しているんだね。イギリスもそうだろ。

中国が、正男氏を保護することで、北の委員長に対して、絶えず圧力をかけて、コントロールしようとしたのだろう。
いつでも、長男の正男氏を擁立して、最高指導者を取り換えれるぞ、という無言の圧力を。
正男氏は旅行やビジネスで、一般人のようで何も力がない人だったが、
後見人の中国の力が巨大だった、ということだ。

安倍総理とトランプ大統領の会談で、朝鮮半島に圧力を感じた来たが、ミサイルを日本海へ発射した。
つづけて、北批判の国連決議が。
これに中国も同調した。
中国がいつ裏切るかもしれない、という危機感や、脱北者増加で国内基盤の不安定さから、
追い込まれたと感じたことから、
国内外の危機感から正男氏殺害、となったのではないか。

年末の赤穂浪士の忠臣蔵や、ダビデのように、一般庶民や乞食の生活をして欺く、
というのは洋の東西をとわずして、あることだし。

また、マレーシアの空港という大衆の面前で、白昼事件は起こったので、
世界中のどの国の大統領や首相も、白昼事件に巻き込まれる可能性があるぞ、というテロの意思表示ともとれる。

たった一人で、孤独感から、わずかな刺激でも、武力闘争へと発展する前兆に思われる。


よく中国の三国志や、日本の戦国時代にもあるが、相手を追い詰めて、逃げ道をなくするところまで追い込むと、
かえって「背水の陣」を引いて、立ち向かってきて、膨大な力を発揮すると。
わずかでも、逃げ道をつくると、そこに逃げていって崩れる。
「窮鼠猫をかむ」ということわざもある。

いまやイエローゾーンから、レッドゾーンではないか。

「持基盤をうしなって、先細りでは、」とかのんきなことはいっておられない。
以前も書いたが、「死なば、もろともに」で、かならず、南へ打ってでるだろう。

そういう意味で、今度の韓国朴大統領の後任が、
1.もしも野党になれば、北の傀儡政権となって、南北同時選挙となり、北主導の北南統一となるだろう。

2.もしも、与党が大統領となり、しかも北強硬派であった場合には、行き場のないため、
先細りになるならば、と打って出るだろう。
3.与党保守派で、北への融和策であれば、ベストだと思う。

東欧では、ソ連のゴルバチョフ書記長がペレストロイカ、グラスノスチで平和的に共産圏を開放した。
平和的に共産主義という思想を放棄した。

聖書のなかにも、アブラハム・イサクの子供のエサウとヤコブの骨肉の家督争いの話があるが、
最後には仲直りするという話だ。

東洋のエルサレムといわれた平壌。
平和的に解決する道が、まだ残されていると思う。

次の韓国大統領は野党ではなく、保守穏健派から出してほしい。


2/10安倍・トランプ会談・・・・「TPPは、対中包囲網」「中国軍艦がハワイまで出てくるだろう」と説得したらどうだろう

2017-02-07 09:01:42 | コラム
連日、世界を騒がせているトランプ大統領。
難民受け入れ拒否とか、TPP離脱で保守主義だとか。

だが、対中政策だけは、強力で、東シナ海の中国けん制、在韓米軍強化と日本にとって、いいことも言ってくれる。
そのあたりが、安倍総理が7か国入国禁止について、ノーコメントのりゆうだろう。

2/10の日米会談では、TPP離脱を思いとどまらせてほしい。
1.TPPは、経済的に米国繁栄の道
これは、前回ブログでかいたので。

2.TPPは、対中国包囲網の推進
TPPは、環太平洋での経済協力だが、これは、第一段階で、経済的に中国を包囲する作戦。
第二段階・・・TPP諸国での政治的・軍事的連携による、中国包囲網だ。
 ここまで説明すれば、トランプさんもTPPに納得するんじゃないか。
尖閣から、沖縄と自由に中国軍艦が通過できれば、
太平洋にでてハワイまで、出ていくだろう。

ハワイで、米軍をとどまらせれば、米国はアジアへの足がかりがなくなり、
アジアは中国主導で動かせると。

今尖閣諸島に軍事施設を作っているが、中国が尖閣諸島、沖縄から太平洋にでてくれば、次はハワイに出てくるだろう。
ハワイは米国のアジアへの中継地点だから。海路も、空路も中断される。
だから、日本もハワイの真珠湾を一番最初に攻撃したよね。

 単に、政治的・軍事的同盟関係をいえば、中国や北が強烈に反発するだろうが、
経済から政治、軍事とすすめば、自然な移行になる。
中国のピンポン外交がそうであり、ECの経済共同体からの政治的統合の例を見ても、そうでしょう。
TPPだけでも中国は反対してるからねえ。

大国中国に対抗するには、小国は連合しなければならない。
これがTPPだね。
合従連衡は孫氏の兵法。
自衛隊でもおしえてるらしい。

それで、大国は、その連合を砕くためには、各個撃破と。
中国はいまそういう動きをしているよね。
東シナ海問題は2国間問題でと言ってるし。

2/10日米の運命を左右する歴史的な会談。
世界情勢は米日韓の三国基軸。
中国共産党がリードの世界では、他国が損害をうけるだろう。
PM2.5だけみても、そうじゃないの。
空が白くなって、オゾン層破壊されて、異常気象になるまで煤煙だしても、かまわないんだから。

安倍総理に頑張ってほしい。