太陽光発電が、クリーン発電の最先端のようにいわれるが、どうだろうか。
液晶パネルの面積に、日中当たった太陽エネルギーを電気に変換して使用する。エネルギー効率は20%ぐらいだそうだ。
山の斜面を切り開いて、パネルを設置した場合、もともとそこに生えていた木や草を引き抜いてしまうのだから、その植物が生産していた酸素や吸収していた二酸化炭素がどれぐらいだろうか。
植物は、太陽光を受けて光合成して、空気中のCO2をO2に変換し、Cを体内に取り込む。エネルギーはCとして貯蓄され、草や木材を燃やすときのエネルギーとなる。太古の昔の植物が堆積して、地殻変動で地下の圧力と熱で圧縮されて液化したり固化したものが石油や石炭、そのガスが天然ガスなんだから。
そう考えると、太陽光パネルは、クリーンというほどクリーンには貢献してないなあ。草や木のままの方がよかったと。
水力発電は、山の谷など川の上流からながれてきた水が、高低差つまり位置エネルギーmghが、水流の運動エネルギーに変換され、水車を回して、発電機を回す。
では、水の位置エネルギーはどうやって、起きているのだろうか。
それは、太陽が地表や海水を温めて、蒸発した水蒸気が、地上1000mぐらいのところで、水滴となり、雲を作って、雨を降らせるからだ。つまり、太陽エネルギーが、水を高いところまで移動させて、位置エネルギーに変換させられた、ということで、根本では、太陽光パネルでの発電と同じく、太陽エネルギーが元となっているということに、変わりはない。
地表の面積や海上の面積をかんがえると、太陽光パネルの面積をはるかにしのいでいる。自然の力で、パネルを広げた感じだな。
膨大なエネルギーだ。しかも、山を削らなくていい。これを利用しない手はないだろう。
山奥に巨大なダムを建設するのは、用地の問題や、建設費、年数など巨大なプロジェクトで大変だ。
現状の河川や水路など水流があるところに、小規模水力発電を設置して、多数設置すればいいだろう。その方面の技術発展は、まだまだ未開だろう。
東京都には、地下に巨大な貯水池があるらいしいが、荒川の水路や地下水路に設置すれば、停電の心配もないだろう。豪雨のときほど、発電する。
先日、兵庫県の企業で水から水素を分離する装置のニュースを見たが、
小規模水力発電の電力で、水から水素を作って、液化して貯蔵すれば、将来の水素社会に必要な、水素ステーションは、川があるところなら、どこでも建設可能となるだろう。
電気の欠点である、電気貯蔵は、水素で。そして、暖房、水素エンジンや、燃料電池で発電、など利用できるようになるだろう。
ヨーロッパでいう、電気自動車でカーボンニュートラル、は夢物語。
今回のロシア侵攻、パイプラインで天然ガス不足で、石油系エネルギーに依存体質、を世界が知るところとなった。
水素社会で、CO2削減が現実的だろう。