ご存知のように、わたくし11月にインド古典音楽のライブを企画いたしております。なんとなれば、好きだからです。でも、ほとんどの人にとっては、インド古典音楽と言われてもどんなものであるか、なかなか想像がつかないと思います。なので、僕もまだインド古典音楽を聴き始めてわずか3年の小僧ではありますが、なるべく色々な人に親しみを感じてもらえるように、このブログで少しずつ紹介していきたいと思います。
上の写真は今年2月にインドのコルカタで観たインド古典音楽のコンサートの様子です。真ん中の人が持っている楽器が、バーンスリーです。竹でできた笛で、息を吹き込む穴が一つ、音階用の穴が6つ。単純なつくりですが、音はすごいです。インド古典音楽独特の奏法を駆使して、ポルタメントな表現もばんばん出てきます。たった一本の竹から繰り出される音がこれほどまでに美しく雄弁なのには、目からウロコ。つくづくインド古典音楽はすごいなーと思ってしまいます。演奏者は、Ronu Majumdar氏。僕が持ってるCD(1989年録音)のジャケット写真とはだいぶ雰囲気を変え、ちょっぴりイメチェンしたようです。
左の人の前にある一対の太鼓が、タブラです。演奏者は、Abhijit Banerjee氏です。右手側の太鼓(主奏者の基準音にあわせてチューニングされます)で高音、左手側の太鼓で低音を出します(ちなみに左利きの人は左右逆。基本的に利き手で高音を叩く)。これまた、すごいですよー。太鼓ってこんなにも表現力が多彩なんだ!と驚くこと間違いなしです。特に高音部をたたき出す方の手の動きに注目です。早すぎて手がいくつも見えちゃいます(まるで、「天才バカボン」で警官が「逮捕するーっ!」とか言って走ってる時の足のようです・・・)。
右の美しい女性が持っているのがタンブーラという楽器で、演奏者に基準となる音を提示するもので演奏の最初から最後までずっと鳴り響いています。コンサートでは、このタンブーラが鳴り響くだけで一気にインドな世界へと連れて行ってもらえます。インド古典音楽に必要不可欠な楽器で、形もとても美しいのです。
演奏者は皆ステージにあぐらをかいて演奏します。すごくインド的ですね。南インドを中心に、バイオリンもインド古典音楽でよく使われているのですが、このバイオリンもまたあぐらをかいて演奏するんです!すごいですねー。西洋の古典音楽で座ってバイオリンを弾くことがないように、インド古典音楽で立ってバイオリンを弾くこともありません。世界は広いですねー。
その2につづく