日教組出身の民主・輿石氏「教員免許更新制は廃止」
2009年9月12日21時32分 朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0912/TKY200909120178.html より
民主党の輿石東参院議員会長は12日、甲府市で記者会見し、
同党が衆院選マニフェスト(政権公約)で「抜本的な見直し」を掲げた教員免許更新制について
「法律を変えないといけない。できるだけ早くやるという方向だ」
と述べ、現行制度を廃止する意向を示した。
早ければ来年1月の通常国会に教員免許法改正案を提出し、11年度から実施したい考えだ。
教員免許更新制は、07年に安倍内閣で法改正され、09年度からスタートした。
教員を続けるには10年に1度、講習を受けなければならないと定めている。
これに対し、教職員組合などから「国による教育統制が強まる」といった反発の声が上がっている。
輿石氏は会見で、秋の臨時国会に提出する可能性については「ぱっと機械的にやれる話ではない」と述べ、否定的な見方を示した。
輿石氏は日教組出身。民主党は政権公約で「教員免許制度を抜本的に見直す」としている。
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【私のコメント】
安倍晋三は『美しい日本』などといって教育基本法を改正したが、
その結果やったことは、教師が正式な手続きで取得した終身免許を剥奪しただけだった。
そんな安直な犯人捜しで、教育は再生しない。
社会の変化、子どもの変化、親の変化、政治の変化、
そのような変化の中で学校は変わらざるをえない。
学校の変化は社会の必然でしかもそれに政治が手を貸したところがある。
学校が多忙化すればするほど、教育は悪くなってきたというのが実感である。
『窮鼠猫をかむ』
学校は今そういう状態。
追いつめられて心を病む者が多い。
それは子供もそうだが教師もそうである。
子供の心も、教師の心もギスギスしてしまった。
なぜこんなことになってしまったのか。
一人一人は真面目に生きているのだが、みんな余裕がなくなってしまった。
犯人捜しをすることが政治的には一番簡単で、安倍晋三のように政治家はそれで責任を免れることができるが、それでは何の解決にもならない。
安倍晋三は小泉の操り人形で、そのイメージを払拭するために教育改革を標的にしたのだが、そのためには犯人捜しが必要であった。
教育はそういう政治手法にはなじまない。
その証拠にはそれ以降何も良くなっていない。