AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

5周年記念特別公演について・その1

2010-12-09 03:05:52 | Weblog
 何から書けば良いのか分からないほど、印象的なシーンの連続だった。あまりにも感激して、今日は劇場の中でメモを取らなかった。それでもなお、書きたいこと、脳裡に焼きついたシーンが山ほどある。今夜のところは、いくつかだけを拾い書き。

 1曲目の「PARTYが始まるよ」は、正直、申し訳ないが、あのビデオが流れた後だけに、幕が開いてあのフォーメーションがうっすら見えた瞬間に「ああ、まあお約束の演出だよね」と思ってしまったことを白状しておく。しかし、逆光に浮かび上がったシルエットは、あまりにも懐かしい人たちを示唆していた。真っ先に分かったのは志穂ちゃん、次いで花。「うわっ、初期メンだ!」と思った次の瞬間にパッと明るくなり「Party!」のかけ声。もうそこからは我を忘れて、あゆ姉がいる、梨紗が、ちるりが、ひいちゃんものぞフィスもいる…と懐かしい顔を見つけては高まりまくり。その一方で、私が一番そこにいて欲しかったはずの人の姿がないことが、どうにも悲しく、胸を締め付けられるように苦しくて、涙が流れて仕方がなかった。それでも何とか、1曲目のうちには、それはそれ、今日は懐かしい人たちとの再会を喜ぶことにしようと心に決める。

 初期メンに限らず、チームK、チームBとも、卒業生たちが、よくぞあそこまで集まってくれたものだと思う。苦労の割に報われぬまま、あるいは怪我などで不本意に、AKB48にいろいろな思いを抱きながら卒業していったであろう人たちが、それでも劇場5周年という節目に、あれだけ集まってくれた。ありがとう。本当にうれしかった。

 チームBではしっかり者で通っているなっちゃんが、かつては旧チームAという括りの中に入った途端に泣き虫なっちゃんに戻ってしまうのが通例だったけれども、この日は意外にも冷静でしっかりとしたままのなっちゃん。自分でも言っていたけれど、それだけチームBという場所でしっかり足場を築き、そこで勝ち得たものを糧として、大人になって来たのだろう。それもまた、5年の重みだ。その一方で、去年から今年にかけてのチームシャッフルで初めてチームAを離れたみぃちゃんは、久しぶりの旧チームA、それもオリジナルメンバーたちに囲まれて、すっかり昔の「コドモ組」のようになっていて、うるうるしているのが大変かわいらしかった。髪形も(少なからぬメンバーがそうであったように)、劇場デビュー当時に近づけていたのも良かった。

 アンコールはチーム研究生の「フルーツ・スノウ」から。初めてチーム研究生のための曲ということもあり、それぞれに喜びと意欲があふれていて非常に良かったのだけれど、その中でも特に私の目を引いたのは、島崎さんと伊豆田さんだった。島崎さんは、失礼ながらもともと決して上手くはなかったところに、一時期の「激推され」の風が去った後の本人の落ち込みと迷いがありありと分かるようなパフォーマンスの低下が著しく、セレクションに残れないんじゃないか、仮に残れても自分から辞めちゃうんじゃないだろうかと、島崎さん推しでないファンも含めて、みんなものすごく心配していたのだ。それでも最近は笑顔が戻り、相変わらずそれほど上手くはないダンスながら、ちょっと開き直ったように大きく演じようという気概が見えるようになっていた。そういう好転が、この日の「フルーツ・スノウ」では、さらに強く出ていた。ああ、これなら大丈夫、この子はまだAKB48で頑張って行ける、と確信できたのが、あの曲でのパフォーマンスだった。そのほんの少し後に、メンバー昇格という最大の吉報がもたらされるのだから、まったくAKB48というのはニクいことをする場だと思う。

 研究生でもう一人、伊豆田さんについては、これまた失礼ながら私は最初のうち「何でこんな子合格させちゃったんだろう」と思っていた。なるほどフリは一通りきちんと覚えているようで、10期生の中では比較的早くから劇場公演に出て、間違いもそんなに多くはなかったのだが、逆に「型通りやっているだけ」に見えていた。演じる人として何が楽しくて、何をモチベーションとしてステージングしているのかが、まるで感じられなかった。もちろん、最初はそんな風に見えた子が、ステージを重ねるうちに覚醒して「化ける」過程を、わたしたちはあの劇場で何度も見て来た。だからそのうちに伊豆田さんも変わるかも知れない…と思っていたのだけれど、劇場出演がそこそこ多い割に、なかなかその兆候は見えなかった。客席に向ける笑顔は少し良くなって、ステージに賭ける意欲もちょっとは感じられるようになって来たけれど、逆に言えばそれくらいでしかなかった。ところが、この日の「フルーツ・スノウ」では、思わず驚いて目を見開いてしまうくらい生き生きと歌い踊っていた。ぅわ、よりによってこの日、この公演で化けるか!という驚きを持って見直すことになった。9期生がメンバー昇格して、これから研究生公演の主力にならなければいけないタイミングに、ちょうど間に合ったと言えるのではないか。

 書き始めると本当にきりがないので、今夜の最後にもう1つだけ、私が一番心に残ったシーンを。最後の最後に、この日出演した卒業生から研究生まで82人がずらりとステージに並び、その中でAKB48を代表して、高橋さんが挨拶をした。それを前の列から、ちらちらと斜め後ろを振り返りつつ見ていたあゆ姉の表情が、おそらく「そのポジション」を知っている人でしか分かり合えないであろう、何とも言えないシンパシーに満ちたものであった。そして、「せーの」で挨拶をした後、メンバーたちがハケていく中で、高みなに歩み寄ったあゆ姉は、まるで「よしよし」と子どもをあやし、あるいは褒めるように、高みなの頭に手を置いて、なでてあげていた。かつて、チームAの「みんなのお姉さん」として、一人でリーダーとしての重責を背負い続けたあゆ姉。そのあゆ姉だからこそ、今の高みなが背負っているものの大きさと重さ、そして高みながそれを受けて立っている頑張りと凛々しさを、誰よりも分かってやれたのだと思う。それでも、そうやって頑張っている人だからこそ、時には誰かが「分かっているよ」と言ってあげなければいけない。今の高みなに「よしよし」と頭をなでて上げられる人は、本当にもう数少ないだろうけれど、あゆ姉は間違いなくその筆頭に挙げられるべき人だ。その一瞬の「よしよし」には、2人の間でだけ通じ合う言葉に表せない無数の思いが、凝縮されていたと思う。

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8 コメント

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感謝です (まつつn)
2010-12-09 08:43:28
高橋みなみとあゆ姉のお話、すごく良かったです。私は、いつもいつも、無謀なプロジェクトまかされており、そんなとき、切実に感じることは、自分の気持ちにシンパシーを抱いてもらえる人がいないかということですが、同じ立場に立った(立っている)人しか、わかってもらえなく、そして、そんな人はほとんどいないものです。『メンバーたちがハケていく中で、高みなに歩み寄ったあゆ姉は、まるで「よしよし」と子どもをあやし、あるいは褒めるように、高みなの頭に手を置いて、なでてあげていた。』私は、その場にはいられなかったけど、心の中にシーンが浮かんできます。
どうもありがとうございました。
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Unknown (JJ)
2010-12-09 18:46:05
AKBはいいリーダーに恵まれて来ましたね。
あゆ姉が去った後たかみなが育ったように、今後も受け継がれていけば良いのですが。
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感動しました (スケキヨ)
2010-12-09 19:14:08
今日のカギさんのブログに感動しました。
カギさんがそこにいて欲しいと思った人。
高みなとあゆ姉もその人のことを
考えていたに違いありません。
その二人がそのような感動的な
交流をしていたこと。
涙が出そうになります。
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私も感動しました (aki)
2010-12-09 22:48:41
来て欲しかった全員とはいかないまでも,たくさん来てくれた卒業生。
卒業生と一緒に歌って踊り,心置きなく甘えられたひととき。
そして卒業生の前で良いパフォーマンスが出来た後輩たち。
初期メンがズラリと並んだその光景は,後輩達に,計り知れないプラスの影響を与えてくれたのではないでしょうか。

あゆ姉は,最高のキャプテンですね!
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Unknown (anko)
2010-12-10 01:33:01
お前ってメンバーのパフォーマンスとかについていろいろ言及してるけど実際好きなメンバーについて良く書いてるだけで好きじゃないメンバーについては厳しく言ってるだけだよね
公演内で手を抜いてる時があるとか言うけど抜き所も必要なんじゃないの?
確かに時間内フルで全力に出来るのに越したことは無いが10代の子、しかも女子が約2時間全力で踊り続けることなんて無理だよ
好みのメンバーだけ擁護して後は叩くっていうの止めた方がいいぞ
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Unknown (スケキヨ)
2010-12-10 16:07:13
うーん
これはもう読む側の理解力の問題
ですよね
古参の方たちは
彼女らが海のものとも山のものとも
分からない時代に応援していたわけで
思い入れもスタンスも
自分のようなにわかファンとは
違うんですよね
分からないと思いますがね
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しばらくぶりのコメントです。 (カズN)
2010-12-11 00:19:29
欠かさず拝読しておりますが、
コメントさせて頂くのは久しぶりです。

もし御存知なかったら、と思いまして。
この時の伊豆田さんは、修学旅行で不参加の
中村さんの代役だったそうです(本人のモバメより)。

私も客席にいたのですが、抽選運が無く、
ステージの上手3分の1程度しか見えない席にいたもので、
彼女のパフォーマンスは見えませんでした。
代役でそこまでの出来とは素晴らしいですね。
その場にいながら見られなかったのは無念です(苦笑)

私も以前から伊豆田さんに関しては同じようなことを思っておりまして。
小さい頃からダンスを習っていたそうなのですが、それが悪い方向に出てしまってるような。
他メンよりも踊れるし、皆からも「上手いね」と言われ、危機感ゼロなのでは?と。
そこで、先日の握手会で色々と指摘しました。
その後、少なくとも私が見た限りでは、
意識して改善しようという姿勢が見られます。
まぁ脳内ですかね(笑)
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Unknown (glorian)
2010-12-11 14:58:15

劇場当初から通われた方には嬉しさがひとしおだったのだなぁと感じました。


あゆ姉が卒業すると聞いたときは誰が仕切るのか不安でしたけどそんな心配必要なかったですね
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