エイリアン・ウィード〔強害雑草〕は おなかから。
『植え付け前にきちんと除草したはずなのに、いざ作物を栽培するとたく
さんの雑草が生えてきて困ってしまう』・・・という ご質問に対する
ひとつの回答例となります。加えて、家畜のエサに添加される抗生物質
や成長促進剤のその後の行方と影響にたいする考察でもあります。
家庭菜園や有機栽培で使用される作付け前に施すたい肥 の原材料や品
質につうじる話にもなりますので、よろしかったらご参考に。
↓
「エイリアン・ウィード〔強害雑草〕は おなかから。」
宇宙船の乗組員であるケインの腹を突き破り姿を表したエイリアンは脱皮
を繰り返し巨大に成長、一人また一人と乗組員を血祭りにあげていく・・・
と、これは地球への帰途についていた 宇宙貨物船ノストロモ号 の物語。
映画『エイリアン』です。
いっぽう、エイリアン・ウィードとよばれる草たちがあります。この草たち
も、じつは牛のお腹からでてくる点は、映画『エイリアン』と同じです。
といっても、腹を突き破るわけではありませんから安心してくださいね。
つまりエイリアン・ウィードの種子は、輸入飼料に混入して日本に侵入し、
牛に採食されて牛のお腹に入ります。その後、消化管内で死なずに、生き
たままふんに混じって日本の田畑に排出されていったというわけです。
日本各都道府県において発生したエイリアン・ウィードの同時多発的な発
生は、牛のたい肥を撒く農法の普及とともに日本中に広がっていきました。
たとえばイチビという草。遺伝的な解析から、日本に最近侵入したものは、
アメリカのコーンベルト地帯に繁殖していた個体の種である可能性が極め
て高いことが明らかにされています。
ある研究機関の報告では、『畜産用に輸入されている穀物飼料中の種子を
1年間調べた結果、1482種にものぼる草の種子が混入していたことを
確認した』・・という報告もあるほどですから、その影響はとても大きい
ものだと言えるでしょう。
これらのエイリアンウィードは、日本では強害雑草とよばれています。
在来の植物を激減させるものや、悪臭や毒性があるため収穫した飼料作物に
混ざると品質を著しく低下させるものなどの強害雑草が、全国の飼料畑で、
また田畑の作物の間で、深刻な被害を及ぼしています。
代表的な強害雑草には、アレチウリ、イチビ、ガガイモ、ショクヨウガヤ
ツリ、ハマスゲ、ヒルガオ類、マルバルコウ、ヨウシュチョウセンアサガオ、
ワルナスビ〔一部在来種も含む〕などといったものがあります。
ということで、いま日本で繁殖しているいわゆるエイリアンウィードは、牛
のおなか経由で全国に広がっていったというおはなし、そして田畑の除草を
考えるなら、たい肥の質と原料を考えてみるのも一興というお話でした。
◎ たい肥を作る場合の作成作業に不可欠な切り返しの作業が不足し
ていたり、雨が続いて外気温が低すぎたりして内部の温度が完
全に上がりきれなかった場合などが、問題になるんですよね。
そして・・・そんなたい肥によって全国の農地にばらまかれてい
るかもしれない抗生物質や、その抗生物質のせいでふえているか
もしれない耐性菌に関する興味津々なお話は こちら。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
『植え付け前にきちんと除草したはずなのに、いざ作物を栽培するとたく
さんの雑草が生えてきて困ってしまう』・・・という ご質問に対する
ひとつの回答例となります。加えて、家畜のエサに添加される抗生物質
や成長促進剤のその後の行方と影響にたいする考察でもあります。
家庭菜園や有機栽培で使用される作付け前に施すたい肥 の原材料や品
質につうじる話にもなりますので、よろしかったらご参考に。
↓
「エイリアン・ウィード〔強害雑草〕は おなかから。」
宇宙船の乗組員であるケインの腹を突き破り姿を表したエイリアンは脱皮
を繰り返し巨大に成長、一人また一人と乗組員を血祭りにあげていく・・・
と、これは地球への帰途についていた 宇宙貨物船ノストロモ号 の物語。
映画『エイリアン』です。
いっぽう、エイリアン・ウィードとよばれる草たちがあります。この草たち
も、じつは牛のお腹からでてくる点は、映画『エイリアン』と同じです。
といっても、腹を突き破るわけではありませんから安心してくださいね。
つまりエイリアン・ウィードの種子は、輸入飼料に混入して日本に侵入し、
牛に採食されて牛のお腹に入ります。その後、消化管内で死なずに、生き
たままふんに混じって日本の田畑に排出されていったというわけです。
日本各都道府県において発生したエイリアン・ウィードの同時多発的な発
生は、牛のたい肥を撒く農法の普及とともに日本中に広がっていきました。
たとえばイチビという草。遺伝的な解析から、日本に最近侵入したものは、
アメリカのコーンベルト地帯に繁殖していた個体の種である可能性が極め
て高いことが明らかにされています。
ある研究機関の報告では、『畜産用に輸入されている穀物飼料中の種子を
1年間調べた結果、1482種にものぼる草の種子が混入していたことを
確認した』・・という報告もあるほどですから、その影響はとても大きい
ものだと言えるでしょう。
これらのエイリアンウィードは、日本では強害雑草とよばれています。
在来の植物を激減させるものや、悪臭や毒性があるため収穫した飼料作物に
混ざると品質を著しく低下させるものなどの強害雑草が、全国の飼料畑で、
また田畑の作物の間で、深刻な被害を及ぼしています。
代表的な強害雑草には、アレチウリ、イチビ、ガガイモ、ショクヨウガヤ
ツリ、ハマスゲ、ヒルガオ類、マルバルコウ、ヨウシュチョウセンアサガオ、
ワルナスビ〔一部在来種も含む〕などといったものがあります。
ということで、いま日本で繁殖しているいわゆるエイリアンウィードは、牛
のおなか経由で全国に広がっていったというおはなし、そして田畑の除草を
考えるなら、たい肥の質と原料を考えてみるのも一興というお話でした。
◎ たい肥を作る場合の作成作業に不可欠な切り返しの作業が不足し
ていたり、雨が続いて外気温が低すぎたりして内部の温度が完
全に上がりきれなかった場合などが、問題になるんですよね。
そして・・・そんなたい肥によって全国の農地にばらまかれてい
るかもしれない抗生物質や、その抗生物質のせいでふえているか
もしれない耐性菌に関する興味津々なお話は こちら。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」