グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

状態をみて、入れるものを変えるのが農業。

2018-06-22 18:15:00 | Weblog
状態をみて、入れるものを変えるのが農業。K

前回​・​前々回​などでみてきたように、土の状態や作物の生育の情況を
認識せずに、土の改良資材や肥料をただ
入れさえすれば良い・または
やみくもにいれない というやり方は、非効率です。

これでは、農業経営がうまくいかない。そこで土の検査をしたり、植物
の生育状態を見たうえで・・・

 ミネラル分の少ない土には
 過剰にならないように、適量のミネラル分を入れる。


ことが大事になるわけです。同じように 

 隙間が詰まって硬い土には、軟らかい資材をいれる。
 水を加えるとドロドロになってしまう土には、
 粒子の大きいものをいれる。
 すぐに乾燥してしまう土には、粒子の細かいものをいれる。

 酸性が強すぎる土には、アルカリの資材をいれる。
 アルカリが強すぎるの土には、酸性の資材をいれる。

 痩せすぎた土地には、肥える資材をいれる。
 肥えすぎた土地には、痩せる資材をいれる。


そして

 
病気が多い圃場では ウイルスや病原菌の少ない資材を入れる

といった、それぞれの状況に応じた対処法をとると、作物の生育が
よくなります
〔必然的に経営状態もよくなりますよ〕。

そうなんです、このように土や作物の育つ状態をみて、田畑に入れ
るものを変える工夫
・・・それこそが 農法であり農業ではないのかと
おもうのです。


晴れ
 人間であっても、そうですよね、まずはそれぞれの患者さんの
  様子・容態が、診察診断の主題となる。医療行為もなしのいきなり
  のカロリー摂取や、カロリー制限のはなしなどにはならない。
  まずは個別の患者に対するお医者さまの診察・触診があり、体温
  や脈・血圧などの基本的な機器をつかっての検査、そしてそのうえ
  での診断があります。農業やガーデニングだって同じことだとおも
  うのです。土壌検査を使った生育診断の実例は こちらこちら 。


 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜