グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

台風後に作物の元気が戻らないときには。

2022-09-23 17:11:02 | Weblog
台風後に作物の元気が戻らないときには。
台風後のケアということで前回に引き続いて[​こちら​]関連記事の再録です。
ご参考までによろしかったら。

 ↓

『台風後のケアをしても作物の元気が戻らないときには。』

台風害でおそろしいのは風水害ですよね。そしてもうひとつ、台風といえば
忘れてはならないものに・・・塩害 があります。

大雨が降った地方であるなら、そう心配せずともよいのですが、台風の進路
の関係で雨量の少ない台風の場合に発生[海岸線から30キロ以上離れてい
ても]することがあるのです。

この塩害。
ポイントは、塩の害は急激にはでない ということ。

ここが塩害のこわいところで、なんとなく元気がないなあ・・と思っている
うちに日増し〔1週間から10日といったところ〕に

 葉が黄化していき、その後褐変して落葉

といった経過をたどります。もちろんこの状態がつづいていけば、悪くする
植物体の枯死にもいたる場合もあるので注意が必要です。

そしてこの塩害に対する対策ですが

 ​台風が去ったあとの植物体に対する清潔な水の散布​

となります。前回の台風後の植物ケアの回にお知らせした「翌日にうすい液
肥や薬剤をかける」というのは、この塩害対策を兼ねてもいるというわけで
した。

塩害のおきやすい作物、おきやすい場所としては、たとえば

 ●​ 露地植えで栽培されている果樹
  ハウス栽培であれば、出入り口や換気口のそば
  ガーデニングでいえば家の軒下
 
といった、露地や施設栽培であれば外からの風のあたる場所になりますので、
対策をする場合は うすい液肥や水を たっぷりと念入りに散布することが
植物体の樹勢回復のポイントになります。使用する液肥としてはアクセル1号
や多木有機液肥3号などをおすすめしています。


今回のブログを読まれて、「そういえば毎年・毎回、台風後にはなかなか元
気が回復しない場所があるな
」と思い当たられた方がおられました、お試し
ください。


晴れ 台風後のケアひとつで、見違えるように元気になることも。
  要所要所で手間を惜しまないことが農業では大切 です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜


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