田植えは 虫のしらせで 〔前編〕。
10日ほど前には あまりの暖かさ・雨の多さからか、代かきの
すんでいない田んぼからでもカエルの声が聞こえ始めていた南九
州でした。
が。。先日からはふたたびの寒の戻り。啓蟄だというのに昨日は
零度、今朝方は零下というきびしい冷え込みが続いています。
そんななか はじめられているのが、例年 3月の下旬に最盛
期を迎える早期水稲の田植えの準備です。そんな田植の時
期を判断する話しとなりますが、まずは作型の説明から。
↓
南九州の海岸部地方では、3月中旬より4月はじめにかけて、順次
田植えがおこなわれていきます。この時期天気予報をみると、北
の地方ではときおり雪のマーク <emoji code="h190" /> も。。
日本列島は南北に長いんだなあと、実感する季節でもあります。
イネの品種は主として、コシヒカリ。収穫は、おおむね平年並み
の気候であれば7月中旬からになります。
余談ですが・・南九州では日常の風景となった感のある『真夏の
イネ刈り』の風景。
観光客、とくにこの夏の時期に南九州を訪れられた関東以北の皆
さまは、この真夏のイネ刈りにかなりの違和感をおぼえる光景ら
しいです。
「収穫する機械、コンバインの運転席には、真っ青な真夏の空に
映える鮮やかな日除けのビーチパラソル。。」
・・・やっぱり 違和感でしょうかね/笑。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
なぜ、こんなに早く稲刈りをしなければならないのか・・
それにはちゃんと理由があります。
イネは、実をつけてから倒れると、実の品質が悪くなり収穫量も
減少します〔茎が折れるわけですから根からの養分もうまく実の
ほうにあがらないし、日当たりだって悪くなるわけですから〕。
イネを倒すのは、強い風と豪雨 ・・秋に多い台風 です。この秋
の台風を避けるために、 南九州では「早春にイネを田植えし、
台風前にイネを収穫しようとしている」わけなのです。
「じゃあ、もっと 早くに植えるといいじゃないか、そうしたら
完全に台風の被害にあわないはず」 と、こう考える方も多い
かとおもいますが、そうもいきません。
温度です。イネは 最低気温が12度以上ないと生育しない。
12度以下の気温が続き、早朝に霜の被害をうければ枯死してしまう
んです。たとえば宮崎の平均気温が12度になるのが、3月の中旬か
ら4月上旬にかけて。イネの生育適温がそのころからはじまりますの
で、そのぎりぎりの時期にあわせての田植えがなされるわけです。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
田植えの時期のタイミングが収穫の状況を大きく左右します。
■ 田植えの時期が早過ぎると・・霜の被害で、悪くすると枯死
■ 田植えの時期が遅くなると・・収穫時の台風被害で倒伏
まさに 「前門の虎 後門の狼」 状態です/笑。
だから南九州の農家さんにとって、毎年の田植えの時期の決定は、
イネの収穫を左右する重要な決断になるというわけです。
そんな植え付けの春は、もうすぐ。
◎ 早期米は、フレッシュさが命。なるべくはやく出荷したほうが
価格が高い。そういった経営的な問題からも早植えは奨励
されています。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
10日ほど前には あまりの暖かさ・雨の多さからか、代かきの
すんでいない田んぼからでもカエルの声が聞こえ始めていた南九
州でした。
が。。先日からはふたたびの寒の戻り。啓蟄だというのに昨日は
零度、今朝方は零下というきびしい冷え込みが続いています。
そんななか はじめられているのが、例年 3月の下旬に最盛
期を迎える早期水稲の田植えの準備です。そんな田植の時
期を判断する話しとなりますが、まずは作型の説明から。
↓
南九州の海岸部地方では、3月中旬より4月はじめにかけて、順次
田植えがおこなわれていきます。この時期天気予報をみると、北
の地方ではときおり雪のマーク <emoji code="h190" /> も。。
日本列島は南北に長いんだなあと、実感する季節でもあります。
イネの品種は主として、コシヒカリ。収穫は、おおむね平年並み
の気候であれば7月中旬からになります。
余談ですが・・南九州では日常の風景となった感のある『真夏の
イネ刈り』の風景。
観光客、とくにこの夏の時期に南九州を訪れられた関東以北の皆
さまは、この真夏のイネ刈りにかなりの違和感をおぼえる光景ら
しいです。
「収穫する機械、コンバインの運転席には、真っ青な真夏の空に
映える鮮やかな日除けのビーチパラソル。。」
・・・やっぱり 違和感でしょうかね/笑。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
なぜ、こんなに早く稲刈りをしなければならないのか・・
それにはちゃんと理由があります。
イネは、実をつけてから倒れると、実の品質が悪くなり収穫量も
減少します〔茎が折れるわけですから根からの養分もうまく実の
ほうにあがらないし、日当たりだって悪くなるわけですから〕。
イネを倒すのは、強い風と豪雨 ・・秋に多い台風 です。この秋
の台風を避けるために、 南九州では「早春にイネを田植えし、
台風前にイネを収穫しようとしている」わけなのです。
「じゃあ、もっと 早くに植えるといいじゃないか、そうしたら
完全に台風の被害にあわないはず」 と、こう考える方も多い
かとおもいますが、そうもいきません。
温度です。イネは 最低気温が12度以上ないと生育しない。
12度以下の気温が続き、早朝に霜の被害をうければ枯死してしまう
んです。たとえば宮崎の平均気温が12度になるのが、3月の中旬か
ら4月上旬にかけて。イネの生育適温がそのころからはじまりますの
で、そのぎりぎりの時期にあわせての田植えがなされるわけです。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
田植えの時期のタイミングが収穫の状況を大きく左右します。
■ 田植えの時期が早過ぎると・・霜の被害で、悪くすると枯死
■ 田植えの時期が遅くなると・・収穫時の台風被害で倒伏
まさに 「前門の虎 後門の狼」 状態です/笑。
だから南九州の農家さんにとって、毎年の田植えの時期の決定は、
イネの収穫を左右する重要な決断になるというわけです。
そんな植え付けの春は、もうすぐ。
◎ 早期米は、フレッシュさが命。なるべくはやく出荷したほうが
価格が高い。そういった経営的な問題からも早植えは奨励
されています。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」