グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

ゴギブリをかっさらう黒い影。

2013-11-10 21:52:45 | Weblog
ゴギブリをかっさらう黒い影。H

次回の資料として再掲載です。よろしかったら。

 ↓

たとえば米ヌカや魚粕だ。

このような発酵させて肥料になる生の有機物は、農業用の資材倉
庫にはいくらでもある。まして温度と湿度がおもしろいように高
い南九州の  。。

だから、でるのだ。
それが資材倉庫に、ゴキブリが巣くう理由である。

そんなある日。

木製のパレットに積んであった紙の袋をのけると、いきなりのこ
とでびっくりしたのか、まるまるとしたヤツがパレットから平た
くなったコンクリートの上に飛び出してきた。

 内側の資材を食べようとして
 袋に穴をあけられたら かなわないからな


退治しようとして右の手にハエ叩きを手にした、まさにその
瞬間だった・・・こちらの動きに気をとられていて注意が散漫に
なったヤツに、後ろからとびかかる黒い影を見たのは。

黒光りするヤツの体は カゴのようなものに囲まれて包まれ
そのまま動く影といっしょにパレットの陰に消えた。

一瞬の出来事だった。

そんな動く影はなんであったのか確かめようとして、膝まづいて
倉庫の隅にある暗いパレットの陰の部分を覗き込んだ私の目にう
つったものは・・・

ヤツを咥えた大きなアシタカグモの姿だった。

体を裏返しに返されて、すでに足をダラリとさせたヤツの喉元に
は、アシタカグモの巨大な牙が突き刺さっていた。

そうか。ヤツの体を包み込んでいく、動くカゴのように見えたの
は、長い・長すぎるアシタカグモの8本の足。あのたくさんの長
い足で ヤツは掴まれると同時に体をひっくり返され、喉元に喰
らいつかれて連れ去られた
 のだなと、あの場面の合点がいった。

それにしても。

普段はほとんど動かないといった風情であるアシタカグモの。
獲物を捕らえようとして動くときの、そのスピードの早いことと
いったら。

 ヤツの すぐそまで、ヤツに 気づかれないように最接近し、
 ヤツが 平面に降りたその一瞬に勝負をかけて狩りにでた。

ということなのでしょうね、きっと。

そしてこんな光景をみると信じたくなりますよ、「ヤツ/ゴキブリを
退治するために、人為的に アシタカグモは日本に移入された」
という説
を。

その後、食事中のそのアシタカグモには 、お願いもしておきました。
अभी भी बहुत धन्यवाद। と 印刷した紙を見せて/笑。


◎ ヤモリもいる倉庫。しかし、そんなヤモリたちがいつも
  びくびくしているように見えるのは、南九州にたくさん
  居ついしまったアシタカグモたちのせいかもしれません。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染







状態をみて、入れるものを変えるのが農業。

2013-11-10 14:17:26 | Weblog
状態をみて、入れるものを変えるのが農業。


前回・前々回などでみてきたように、土の状態や作物の生育の情況を
認識せずに、土の改良資材や肥料をただ入れさえすれば良い・または
やみくもにいれない というやり方は、非効率です。

これでは、農業経営がうまくいかない。そこで土の検査をしたり、植物
の生育状態を見たうえで・・・

 ミネラル分の少ない土には
 過剰にならないように、適量のミネラル分を入れる。


ことが大事になるわけです。同じように 

 隙間が詰まって硬い土には、軟らかい資材をいれる。
 水を加えるとドロドロになってしまう土には、
 粒子の大きいものをいれる。
 すぐに乾燥してしまう土には、粒子の細かいものをいれる。

 酸性が強すぎる土には、アルカリの資材をいれる。
 アルカリが強すぎるの土には、酸性の資材をいれる。

 痩せすぎた土地には、肥える資材をいれる。
 肥えすぎた土地には、痩せる資材をいれる。


といった、それぞれの状況に応じた対処法をとると、作物の生育が
よくなります
〔必然的に経営状態もよくなりますよ〕。

そうなんです、このように土や作物の育つ状態をみて、田畑に入れ
るものを変える工夫
・・・それこそが 農法であり農業ではないのかと
おもうのです。


◎ 農業経営の面からいえば、農産物の生産状況を勘案しながら
  投下する労力や財力を変化させいく
というのもまたアリです
  よね〔作物/商品が売れに売れるといった場合には、とくに〕。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染