昔、京の都の五条大橋に、夜な夜な妖しい山法師が出現しました。
「タヌキ坊弁マル」と名乗るその法師は、自分より弱い者を見つけては、何でもいいからかっぱらうのです。都の人たちはそれにたいそう腹を立てていました。
幾度かみんなで懲らしめてやろうとしたのですが、弁マルは意外と逃げ足が速くて捕まりません。どうしても最後には見失ってしまうのです。(見失ったその場所には、いつもなぜかタヌキの大きな置物が置いてあるのでした。それがどうしてなのかはよくわかりません。)
とうとう人々は困り果てて、猫若に頼みました。「どうかあの盗賊を退治してください。」
そこで猫若は、夜、笛を吹きながら五条大橋へと行きました。
すると弁マルは威張って出てきて言いました。
「やい、そこの弱そうな奴! 叩かれたくなかったら何でもいいから置いて行け!」
「叩けるものなら叩いてみな!」
弁マルは怒って手にしたフライパンを振り回しましたが、どんなに頑張っても猫若を叩くことはできません。
猫若はひらりひらりと身をかわすのでした。
欄干から欄干へ、そして弁マルの頭の上へ・・・
「ええい! そんなに動くと当たらないじゃないの! じっとしていなさいっ!」
狼狽した弁マルは、つい自分の頭を思いっきり叩いてしまいました。
ガィ~~~~~~~ン!!!!!
「どうだ、まいったか!」
「うヒャあ~~~、降参です。」
「よし。山に帰ってもう二度と悪いことはしないと誓うなら、許してやろう。」
「はい、もちろんです・・・」
それから京の都は平和になりました。夜も安心して歩けるのでみんな大喜びです。
ほどなく、都からずっと離れた大江山で、1匹のタヌキが毎晩里の家から酒を盗んでは飲んでいるという噂が流れてきました。人々はそれを「酒呑タヌキ」と言って怖れましたとさ。
めでたく・・・ないっ!
「タヌキ坊弁マル」と名乗るその法師は、自分より弱い者を見つけては、何でもいいからかっぱらうのです。都の人たちはそれにたいそう腹を立てていました。
幾度かみんなで懲らしめてやろうとしたのですが、弁マルは意外と逃げ足が速くて捕まりません。どうしても最後には見失ってしまうのです。(見失ったその場所には、いつもなぜかタヌキの大きな置物が置いてあるのでした。それがどうしてなのかはよくわかりません。)
とうとう人々は困り果てて、猫若に頼みました。「どうかあの盗賊を退治してください。」
そこで猫若は、夜、笛を吹きながら五条大橋へと行きました。
すると弁マルは威張って出てきて言いました。
「やい、そこの弱そうな奴! 叩かれたくなかったら何でもいいから置いて行け!」
「叩けるものなら叩いてみな!」
弁マルは怒って手にしたフライパンを振り回しましたが、どんなに頑張っても猫若を叩くことはできません。
猫若はひらりひらりと身をかわすのでした。
欄干から欄干へ、そして弁マルの頭の上へ・・・
「ええい! そんなに動くと当たらないじゃないの! じっとしていなさいっ!」
狼狽した弁マルは、つい自分の頭を思いっきり叩いてしまいました。
ガィ~~~~~~~ン!!!!!
「どうだ、まいったか!」
「うヒャあ~~~、降参です。」
「よし。山に帰ってもう二度と悪いことはしないと誓うなら、許してやろう。」
「はい、もちろんです・・・」
それから京の都は平和になりました。夜も安心して歩けるのでみんな大喜びです。
ほどなく、都からずっと離れた大江山で、1匹のタヌキが毎晩里の家から酒を盗んでは飲んでいるという噂が流れてきました。人々はそれを「酒呑タヌキ」と言って怖れましたとさ。
めでたく・・・ないっ!
私の方は雨の無い6月でなかなか休めません。BLOGの記事も書く時間がないのです。書きたいことはたくさんあるのですが。
野菜も人間も、雨を待ってますよ。今年はいつになったら梅雨になることやら・・・
先日山口県に住む友達が、やはりまだ梅雨になってないといってました。多分そちらも雨が少ないんでしょうね。
マルダヌキ読んでくれてありがとう。続きを書くのに時間がかかるので、きっと忘れた頃にアップしてると思います。
これからの時期、お身体大切に。
お久しぶりです、あぐりこさん。
もう、マルちゃんの魅力にメロメロな私です。
他のお話も読ませていただいてますよ。
容器を戻すって・・
リサイクル?(笑)
酒呑タヌキとなってからは里から酒を盗んでばかりですが、
感心なことに呑み終わった後容器をちゃんと盗んだ家に戻すんだそうですよ。また作ってくれって・・・
弁慶も酒呑童子もハマリ役っ!!
得物がフライパンってところも
食欲の権化っぽくて 素敵ですぅ。