粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

苦戦する日本の柔道

2012-07-30 13:27:28 | スポーツ
ロンドンオリンピックで、柔道では今イチ日本人選手が力を発揮していないようだ。最近柔道の国際試合をみると、いつもいらいらしてしまう。外国人選手の試合戦術には特にそれが強い。なんといっても、日本選手と組み手で正々堂々と戦うと姿勢が見えない。
組んだとしても、腰を低くして日本人選手が攻めて来るのを待ってその勢いを逆に利用して返し技に持ち込もうとする。あるいはレスリングのような力に任せて手技、足技を多用する。 組み手での華麗な技の勝負など決して見られない。
ポイント制の導入で、ミスによる失点を極力避け、僅差で勝利に持ち込もうとする意図がありありだ。 日本人同士の国内大会では、こんな態度では観客席からブーイングが起きるだろう。しかし、国際試合ではそれが当たり前であり、勝つためには当然の戦術と見なされる。
日本はややもするとそうした「国際ルール」を意識せずに外国人の巧妙な戦術に翻弄されがちだ。同じ体重クラスならどうしても外国人選手の選手の体力、腕力に劣るため、持ち前の技が発揮できないまま、不本意に敗れるケースが多い。
 これから柔道の試合はだんだん体重の重いクラスになっていく。外国人のポイント稼ぎの戦術に振り回されることなく、圧倒的な体力と技で鮮やかな一本勝ちを決めてほしい、のだが。

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