粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

ネットでのある洗礼

2011-11-11 00:41:45 | 原発事故関連

自分のメールボックスをみていたら、覚えのないある人間からのメールが2通来ていた。何気なしに見たらその内容に驚いた。

1、早く出て来いよ!!犯罪協力者の狂った奴 

2 お前が子供の代わりに走れ!!キチガイ野郎 お前がはだかで走って被爆すれば盛り上がるぞ。復興に役立って キチ外山下と一緒に走って来い。女子中高 生の代わりに。

東日本女子駅伝反対を呼びかける動画サイトの投稿者本人からのものであった。その内容に育ちの良い?自分は一瞬ビビった。これまでこんな激しい罵詈雑言を浴びた経験がない。ネットでは動画閲覧者の感想でかなり毒々しく辛辣な文言を見かけるが、自分に直接くるとは思わなかった。

しかしその原因をつくったのは紛れもなく自分であった。というのもその動画サイトは例の東日本女子駅伝を直接あからさまに糾弾するものであり、たまたまそれを閲覧した自分が「義憤」にかられて動画投稿者を批判する内容を感想欄に送信したためだ。いわば自分の縄張りで寝ていたライオンを棒でつついて起こしたのに等しい。

怒るのも無理がない。いかに冷静に書いたつもりでも内容そのものが辛辣であれば当事者に取ってみれば許しがたい挑発とうつり怒り心頭に達したのだろう。しかしその憎悪に満ちた激情は自分の想像を遥かに超えていた。

だからこんなネット人を相手にしたら泥沼の応酬になるばかりだ。時間の無駄だし精神衛生上よくない。そのまま放っておいたら、それきりメールは来なかった。気になって彼の動画サイトを再度閲覧したらなんと地元の放送局からクレームが来たらしい。「著作権違反」(投稿者自身が事情を説明)のため動画そのものを再生することはできなかった。「なんだ人騒がせな奴」と思った。もちろんその放送局にこの動画を告発したのは自分ではないので念のため。

ところで冒頭メール2で「山下」とあるのは例の福島県の顧問抜擢でリコール運動の渦中にあった山下俊一教授のことだ。実は以前山下教授を非難する動画でも今回と同様感想欄に送信した「前科」があった。動画サイトの知識が充分でなかったのだが、感想欄に表示されたアカウントはそれをクリックすればこれまでの送信履歴が他人でもすぐわかるのだ。今回の人物も僕の履歴を見て山下教授の動画(別の投稿者)でも批判的なコメントをしているのを知ったわけだ。そのため余計に彼の怒りは大きかったのだろう。

もうひとつわかったのは感想欄にのっているアカウント所有者本人に対して直接のメッセージをメールで送れるということ。

こんなことはネットに通じている人にとっては常識であるのかもしれない。自分の未熟さを恥じるばかりだ。そしてこんな一度のメールでビビるなんて甘いともいえる。まだ序の口といえるかもしれない。何しろこのネット界は魑魅魍魎がうようよしている怪奇の世界なのだから。

話は変わるが反原発派のネットも参考にときどき閲覧する。そのなかで木下黄太なる人物の過激度は常軌を逸している。たとえば最近では天皇陛下のご病気とフリーアナウンサー大塚範一さんの突然の番組降板、安室奈美恵さんのコンサート中止で報じられた病気について、これは偶然ではなく福島原発事故と関連づけて推測するくらいだから。(11月7日ブログ)それと比べれば山本太郎君など「穏健派」で可愛いものかもしれない。

そんな木下氏のブログやツイッターをみると彼に対してかなり辛辣な批判をそれぞれに浴びせている者がいるようで、そんな攻撃にしばしば不快感を吐露しているのがわかる。(10月25日ブログ)彼のような「有名人」は共鳴者が多い反面、敵も多いに違いない。それこそ今回自分に来たようなシビアなものが毎日きているのかもしれない。まるでモグラたたきのゲームのように。あるいは降り掛かる火の粉を振り払ってはまた浴びるように。同情もするが、自業自得の面もあると思う。モグラたたきの得点はどんなものか?