粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

福島女子駅伝反対を叫ぶ心理

2011-11-06 00:16:47 | 原発事故関連

前日の山本太郎インタビューで言及したが、彼が当面の反原発活動の一環として考えているのが、13日に行なわれる福島女子駅伝反対だ。これは東日本の18都道県単位で9区間42.195キロを女子選手が競う大会だ。9区のうち2区の短区間(3キロ)は女子中学生の出走と決められている。やはりというかこの女子中学生の参加は「発育途中の女の子に放射線が悪影響を与えて20年後に被害を及ぼしかねない」というのが「反原発派」の反対理由である。今のところ主催者側に開催中止の動きは見られないから予定通り競技は実施されるだろう。当然と言えば当然の話だ。

山本反原発活動家の主張は全くもって陰湿な嫌がらせにしか思えない。第一現在は福島県内(原発周辺は除く)の空気中には放射性物質はほとんどない。自然界のことだから全くはゼロにならないが、8月のある記事を見ても成人が1日24時間に吸引するセシウムは1.90ベクレルに過ぎない。今はもっと少ないだろう。全く無視してよい数字だ。またこれも8月に見たデータで残念ながら資料は紛失したが、福島の小学校のモニタリングで窓を開閉した前後の教室内の数字に変化がなかったことが報告されている。つまり吸引による内部被曝はもはや無視してよいといえる。

残るは外部被曝だが、残念ながら福島市内によっては毎時1マイクロシーベルトを超えるところもある。しかし大会中数時間いてもまったく問題にする数字ではない。まして中学女子の3キロ走行だけなら10分程度だろう。

こんな単純な科学的データで明白なのに、それに反対すること自体ナンセンスといえる。陰湿な嫌がらせと前述したが、山本反原発活動家は大まじめである。そしてそれに同調するネット人や一部メディアがあることが不思議でならない。彼らは福島の復興を実は煙たいと思っているといわれても仕方がない。子供の人権を守るなどと殊勝なことを垂れているのは笑止千万だろう。おそらく競技当日に彼が会場をデモ行進することはないと思うが、もしそんなことが実際行なわれたなら彼らの欺瞞が白日の下に晒されることになるだろう。