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モッズ・ベスパ。(番外編vol.518)

2014年05月07日 08時58分49秒 | Weblog
あまりスクーターのことは書きたくないのですが、これは別、

60年代にイギリスで流行ったモッズ・ファッションが生んだ独自のカスタム「ベスパ」ですよ。

イギリス階級社会でいう中流階級にあたる子供達が起こしたムーブメントで、

その移動手段として使われたのが、このデコレーションされた「ベスパ」です。

そもそも「モッズ」はモードファッションを愛した人たちのことで、

当時でいう先進的で独特のものです。

高価でお洒落なその格好は髪型までバイブルがありました。

また、アメリカ軍に採用されたミリタリーパーカー(M-51)を着て「ベスパ」に乗るのが、

ステータスだったようです。

パーカーを着て乗るには他にも意味があってバイクから出るオイルから、

自慢のファッションが汚れることを守るためでもあったようです。

「ベスパ」自体、特に語ることはないのですが、

大量に搭載したヘッドライトやバックミラーはカスタムの主流となってて、

それがどんどんエスカレードして、こうなったようです。

同時に起こったロッカーズ(労働者階級の子供達)カフェレーサーとは常に対立にあって、

幾度となく大きな抗争があったようです。

「モッズ」たちからすれば自分達とは違う思想に対する怒りで、

ロッカーズからすると上流階級に対する怒りだったと考えられます。

日本の暴走族同士の抗争にも似た部分はありますが、

どこかそれよりお洒落に見えるのは不思議です。(笑)

ただ、集団で夜の街を走る行為は同じで社会的な異端児扱いはされていたようです。

70年代後半にはこの現象も流行遅れのようになり、

新たなムーブメントに広がっていきます。

また、これ以降イギリスのバイク事情もすっかり変わってしまいます。