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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●本田靖春さん《渡辺さんもジャーナリストというより政界の人間ですよね。だから読売でジャーナリストであろうとすると必ず上とぶつかることになる》

2024年12月24日 00時00分45秒 | Weblog

[『渡辺恒雄 脳内解析 ナベツネだもの』石黒謙吾著、情報センター出版局、2004年11月刊]


(2024年12月21日[土])
本田靖春さん…はそんな読売の現状を憤り、生前こう語っていた。

    「僕らの不幸は最も優秀な経営者をボスとして頭にいただいている
     ことだと、いつも思っていた。正力さんは天才事業家だけど
     新聞をチラシ広告と同じぐらいにしか考えていなかった。
     務台さんも『販売の神様』であってジャーナリストじゃない
     その後を受けた渡辺さんもジャーナリストというより政界の人間
     
ですよね。だから読売でジャーナリストであろうとすると
     必ず上とぶつかることになる」》
     (『●魚住昭さん: 読売経営者陣と本田靖春さん』)

 2024年12月29日、ナベツネこと渡邉恒雄渡辺恒雄)氏が亡くなった。マスコミは「好意的」なお悔やみ記事が大半を占める異常な状況だと思うが、アベ様同様、功罪の「罪」しか思い浮かばない…。
 東京新聞の記事【渡辺恒雄さんは「最後の独裁者」を自認した ジャーナリスト魚住昭が見た「戦後民主主義への功罪」〈評伝〉】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/374601)、《読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄さんが19日、肺炎のため、東京都内の病院で死去した。98歳。》、《新聞とは何か。戦後民主主義とは何か。渡辺恒雄(わたなべ・つねお)さんの訃報を聞いて、私の胸にとっさに浮かんだのは素朴な疑問だった。渡辺さんが戦後マスコミ界を代表する存在だったのは…》。

 牧田幸夫記者による、東京新聞の記事【渡辺恒雄氏の「たかが選手が」発言には続きがあった…「球界のドン」死去、元担当記者が明かす実像】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/374580)、《読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄さん(98)が19日に死去した。政界やスポーツ界にも影響力を及ぼした。1996年の巨人オーナー就任以来、渡辺恒雄氏は長く「球界のドン」として君臨した。各球団の赤字経営が表面化した2004年の球界再編騒動では、その権勢を振るう姿を間近で取材した。(元運動部プロ野球担当・牧田幸夫)》、《球界再編問題 2004年6月、近鉄とオリックスの合併構想が表面化し、10球団1リーグ制の流れが急速に進んだ。他社への身売りではなく、合併を選んだことにファンも反発した。両球団の合併が決まると、プロ野球選手会は2リーグ12球団維持を求めて同年9月、プロ野球史上初のストライキを決行した。世論が選手会を支持したことで、経営側は新規参入を確約。楽天球団の誕生につながった》、《◆「巨人パ・リーグ移籍」案も ナベツネ氏の豪腕 「無礼な事を言うな。分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が!」。渡辺氏の語録の中で、まず思い出すのが、世間の猛反発を招いた「たかが選手」発言だ。表面化した近鉄とオリックスの合併話で、合併の延期を求めたプロ野球選手会の古田敦也会長(当時)がオーナーと話をしたい意向を持っているとの質問に、語気を荒げて言い放った》。

 《新聞は公共財」》…正しい。でも、その「公共財」を使って一体何を行ってきたのか? 権力の監視、権力を批判することも無く、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党と寄り添い、壊憲まで先導する始末。
 中川紘希記者による【渡辺恒雄氏が君臨した「黄金時代」 「終生一記者」が権力の象徴に… 社説では国会議員を名指しで「ガチ反論」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/374975?rct=tokuhou)、《読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が98歳で亡くなった。日本最大の販売部数を背景として各界への影響力を持つ一方、政治との距離の近さには常に批判もつきまとった。新聞界を代表した人物の死去は、今後のメディアにどんな影響を及ぼすのか。(中川紘希)》、《◆「保守的な指導者と深い結び付きを持つ新聞業界の大物」 …無所属の福島伸享衆院議員(茨城1区)が思い出すのは、2016年2月の衆院予算委員会で新聞を対象とした軽減税率の導入について質問したときのことだ。「新聞だけがなぜ生活必需品と言えるのか。安倍首相(当時)がマスコミ関係者と会食をしているから対象としたのか」とただすと、翌日の読売新聞の社説に新聞は公共財」と反論され「全くの的外れだ」と名指しで批判を受けた》、《◆「戦後自民の内側を報じたが、権力に入り込みすぎた」 後になって読売社内の関係者から渡辺氏本人が書いた、と聞かされたという。「質問が核心を突いたのだろうと思った。国会の質問を受けて即座に社説で反論できるような権力を持つ人は、あの人しかいないだろう」と振り返った。現代日本政治が専門の神奈川大の大川千寿教授は「政治家に深く関わることで、戦後の自民党派閥がどう日本政治を動かしてきたか、内情を明らかにした人。ただ権力の監視というメディアの役割からすると、『入り込みすぎだ』との評価は免れない」と指摘する》。

 《渡辺さんは1994年に自衛力の保持を明記した憲法改正試案を発表》…報道者がやるべきことか? 単なる政界のフィクサー気取りの下足番新聞元主筆だった。
 【渡辺恒雄さん、政界にも大きな影響 憲法改正、大連立構想など提言】(https://www.asahi.com/articles/ASSDM0PNDSDMUTFK013M.html?iref=comtop_7_03)、《渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆は、政界にも大きな影響を与えてきた。ときの首相や有力政治家との太いパイプを生かし、憲法改正や軽減税率、大連立構想を提言。その実現のために実際に政治家同士の仲を取り持つこともあった。政界ではとりわけ、中曽根康弘元首相との親交が深かった。渡辺さんは1994年に自衛力の保持を明記した憲法改正試案を発表するなど、改憲に向けた社論をリードし、悲願を共にする安倍晋三首相(当時)とは蜜月の関係だった。両氏が会食した直後の2017年5月、安倍首相は自衛隊を書き加える改憲案を提唱。「考え方は相当詳しく読売新聞に書いてある。ぜひ熟読して頂いてもいい発言した》。

   『●『渡邉恒雄 権力とメディア』読了(1/2)
   『●『渡邉恒雄 権力とメディア』読了(2/2)
   『●『官僚とメディア』読了(1/3)
   『●『「押し紙」という新聞のタブー』読了(2/2)
   『●『本田靖春/「戦後」を追い続けたジャーナリスト』読了
    《本田 …超タカ派の渡邊恒雄氏が編集の実権を握ってから、
     紙面に彼の主観が強く押し出されているでしょう。彼の独裁を
     許すのかどうか。記者個々人には彼と立場を異にする
     主観はないのか。社内民主主義が問われている…》

   『●『記者会見ゲリラ戦記』読了
    《岩上 …毎日新聞の記者だった西山太吉さんたちの時代は、
     ボスがあのナベツネさん(読売新聞主筆のこと渡邉恒雄氏)で、
     霞クラブでの記者会見では、ナベツネさんの席は記者席じゃなく、
     大臣の隣記者の方を向いて座る。しかも会見の間中、自分は
     一言も質問しないで、パイプくわえて、大臣と後輩の記者たちに
     睨みをきかせていたそうだ。…/岩上 ホントだよ。西山さんが
     言っていた(笑)。本人から直接聞いた話。/大川 それ政治記者
     じゃなくて、フィクサーが表に出てるようなもんですよね。/
     岩上 そう、それが国民の目にさらされないだけ。…新聞と
     テレビの情報が頼り。/大川 それ、中継してほしかったなー。
     /岩上 国民は実態を全然知らされない。どれほど異常な
     言論空間の中に、日本人はこれまで生きてきたか、ですよ。
     その象徴的な存在が、ナベツネ氏であったわけです》

   『●魚住昭さん: 読売経営者陣と本田靖春さん
    《渡邉氏は政治部記者時代から中曽根康弘元首相ら政官界の要人たち
     と密接な関係を築き、社内の派閥抗争を勝ち抜いてのし上がって
     きた男だ。彼が実権を握って以来、読売の論調は右旋回し、
     “渡邉社論”に反する記事の掲載は許されなくなった
     抵抗する記者は排除され、社内民主義は機能しなくなった

   『●『渡辺恒雄 脳内解析 ナベツネだもの』読了
   『●『運命の人』余話 ~あるフィクサー的政〝界〟記者の反論~
   『●続『運命の人』余話 ~ある元政〝界〟記者の筋違いな激怒、はさておき~
   『●マスコミと癒着する「司法・最高裁」の堕落ぶり
    《ナベツネ&読売の代理人・TMI総合法律事務所に3人の最高裁
     判事が天下り 癒着するメディアと司法 黒薮哲哉

   『●相変わらずの下品さ
   『●我が身を省みらずに遠吠えする元新聞記者らしき人と
          校長の検閲に喝采を送る元弁護士らしき人のイサカイ
   『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である
    「核兵器やその開発と、原子力の「平和」利用を同列に論じては
     いけないそうだ。特に読売新聞の社説は社主の意向が大きく左右する
     はずなので、これは渡邊恒雄=ナベツネ氏のご意向なのだろう。
     さすがは《独占的な通信網欲しさから原発を日本に持ち込み、
     田中角栄は利権目的で原発を利用した》《「原発の父」と呼ばれる
     正力松太郎》氏の読売新聞の社説だ
     (『●原発の父・正力松太郎のくだらない〝理由(わけ)〟』)」

   『●確信犯? ノー天気? 猛毒法に、
          座長・渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長は断言「…賛成だ」
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税…、
             「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事
    《7人中5人賛成 「秘密保護法」有識者会議も“安倍人事
      …やはり最初から結論ありきの人選だった。昨年12月に成立した
     「特定秘密保護法」の秘密の指定や解除の基準を首相に答申する
     有識者会議「情報保全諮問会議」(座長=渡辺恒雄・読売新聞
     グループ本社会長兼主筆)の7委員のうち、5委員が「賛成派
     だったことが分かった。
      委員には、渡辺座長のほか、衆院国家安全保障特別委員会で
     参考人として賛成意見を述べた永野秀雄法大教授、宇賀克也
     東大院教授、塩入みほも駒大准教授、清水勉日弁連情報問題対策
     委員長、住田裕子弁護士、南場智子ディー・エヌ・エー取締役が
     就いている。このうち、渡辺、永野、南場の3委員は法案に賛成
     だったため、当初から人選を疑問視する声が出ていた。
     …住田、塩入両委員が「必要」などと発言していたことが確認
     できたといい、反対派は清水委員だけだった》

   『●(非)特定秘密「隠蔽」法を大歓迎: 
     「たかり記者」だった?読売新聞ナベツネ氏は正気なのでしょうか?
    「《座長の渡辺恒雄……過去の機密漏洩事件を例に「今後こうした
     事件が起きた際に適切公平な処理を行う上で非常に役に立つと評価
     した…って、ジャーナリズムの自死、自殺行為ではないだろうか?」

   『●そりゃ、「老残」でしょ ~石原慎太郎・
       森喜朗・米倉弘昌・渡辺恒雄の各氏のことです~
   『●トップからして腐敗したメディア:
        「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」
    《「新聞報国」 の再現こそ 「国難」 権力との一体化の危険性
     情報保全諮問会議座長に「渡辺恒雄氏」
高田昌幸
      …権力は嘘をつく。自らの地位や栄華を守るため、
     責任回避のためなら、何度でも、どこまでも、だ》

   『●アベ様の広報機関誌『産経』が「「新聞がないと、
       政権の批判もできない」……だそうです、御笑い
    (リテラ)《12月16日、自民党の税制調査会は、消費増税
     10パーセントに際する軽減税率の対象品目に、食料品に加え
     「新聞」を含めることを、来年度の与党税制大綱に盛り込んだ。
     すでに巷では、水道や電気などの公共料金、すなわちライフライン
     すら対象外になった一方でどうして「新聞」だけ?という声が
     噴出しているが、先日、本サイトが伝えたように、もともと
     新聞業界は、部数減少対策として与党と政府に新聞を軽減税率の
     対象にするよう、表から裏から、猛烈に働きかけてきた
      「裏でも、渡邉恒雄・読売グループ会長を中心に官邸、自民党、
       公明党にさかんに働きかけをおこなってきました。政治報道の
       ありようなどもからめながら、相当な裏取引があったとも言われて
       います。それが実って、今回、軽減税率の適用が決まった」
       (政界関係者)
     何度でも言うが、マスメディアの使命は“権力の監視”である
     本サイトは、今回の軽減税率をめぐる、新聞メディアが政治権力に
     頭をさげるという構図は、政権批判や政策批判などの機能が
     損なわれる危険性が高く、「これは国民に対する裏切りだ
     と指摘したが、どうやら連中はその意識が皆無のようだ

   『●《権力にとって、これほど便利で御しやすい低能メディアも、
       国民も珍しい…一刻も早く立て直さなければ、本当に危険》
    《ところが、これらの問題を日本のジャーナリズムはほとんど
     報じない。加えて、かつての著者の盟友で読売グループの総帥の
     渡辺恒雄が安倍内閣の情報保全諮問会議の座長になり、
     マスコミの手足を縛る特定秘密保護法にジャーナリズムが自ら手を
     貸してしまった機能不全に陥っている日本のジャーナリズム
     対する深い憂慮の念に満ちたこの「遺言」を、
     現役ジャーナリストがどう受け止めるかが問われている

   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(2/3)
    「石川さんは九工大機械工学科出身で、選挙結果や世論調査の
     分析のち密さや、”守旧派”といわれながらも小選挙区制の危険さ
     欠陥の指摘に孤軍奮闘した姿、そこに理系新聞記者の血が
     見て取れる。「政治を科学した」。「絶対得票率」の提案も。…
      「渡邉恒雄氏は理想的な政記者像か」という対談で、
     「「政記者よりも真の政記者に」の志を貫いた石川さんには、
     だから呵責なし批判を期待したのだが、そう単純ではなかった。
     …「ただの政工作者でなく、理屈にも強いところが、しゃくなんだね」
     という。逆に渡邉氏からは「お前みたいな、数字をいじくれるやつ
     俺のところにもほしいんだよ」と言われたこともあった。…さすが
     「ただもの」でない者同士か…」」

   『●西山太吉さん亡くなる: 事件の本質のすり替えであり、「西山事件」に
     非ず…《今も政府は密約を認めない…「返還密約事件」は終わっていない》
    (2012年2月10日) 【筆洗】《読売新聞グループ本社の会長・
     主筆である渡辺恒雄氏が激怒している。反旗を翻した前巨人軍
     代表との裁判ではない。TBS系ドラマ「運命の人」に、である
     ▼渡辺氏がモデルとおぼしき政治記者は「ゆすりたかりの悪徳記者
     に描かれているという。怒りたくなるのは分かるが、主人公の
     モデルにされた元毎日新聞政治部記者の西山太吉氏に
     「ワビを入れろ」とは筋違いだろう》

   『●利権裏金脱税党… Dappi事件で暗躍した、天下の自民党本部事務総長・
     《安倍政権、岸田政権通じてのキーマン》《自民党の“金庫番”》元宿仁氏
    《「戦後政治を牛耳ってきた怪物フィクサー・渡邉恒雄
     タブーと裏の顔」》

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●高畑勲監督『火垂るの墓』の次作は「侵略戦争」と「加害責任」を問うテーマとなるはずだった…そんなことを思い出した宮崎駿監督のメッセージ

2024年12月19日 00時00分56秒 | Weblog

[※ 『NNNドキュメント’17記憶の澱』(2017年12月3日(日))↑]


(20241118[])
高畑勲監督『火垂るの墓』の次作…「侵略戦争」と「加害責任」を問うテーマとなるはずだったそうです。

   『●高畑勲監督…「『火垂るの墓』…どれだけの人が戦争の悲惨さを知り
                  …反戦映画の枠を超える名作になった」

    (リテラ)【高畑勲監督が最後に遺した無念の言葉「これで安倍政権が
     崩れないのが信じられない」「自由で公平で平和な国で死にたい」】

   『●高畑勲監督「「人を殺したくない」という気持ちこそ」…
          日本の「侵略戦争」と「加害責任」を問うテーマは…
    (リテラ)【「火垂るの墓では戦争は止められない」高畑勲監督が
     「日本の戦争加害責任」に向き合うため進めていた幻の映画企画】


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https://x.com/ActSludge/status/1857952673796075756

■[昔のブログ] 高畑勲監督『火垂るの墓』の次作…「侵略戦争」と「加害責任」を問うテーマ…《日の目を見ることのなくなったまぼろしの高畑映画》。《日本が他国に対してやってきたことをきちんと見つめなければ世界の人々と本当に手をつなぐ…》https://x.com/ActSludge/status/988378540218368000

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上田慶司@keishi_001

11月17日
宮崎監督良く言った。戦時下のフィリピン市民殺害に言及。

大日本帝国の過去にやったことを忘れよう、修正しようとしているのが今の日本の風潮だ。過ちに向き合おうとすると自虐史観などとレッテルを貼り攻撃をするような事でアジアとの友好は築けない。 …
*************************************
午前10:03  2024年11月17日

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https://x.com/ActSludge/status/988378540218368000

■高畑勲監督『火垂るの墓』の次作…「侵略戦争」と「加害責任」を問うテーマ…《日の目を見ることのなくなったまぼろしの高畑映画》。《日本が他国に対してやってきたことをきちんと見つめなければ世界の人々と本当に手をつなぐことはできない》…お蔵入りが悔やまれる(https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/89e34787f439535531e263a0017203bd

午後8:26  2018年4月23日
―――――――――――――――――――――――――――


   『●自公支持者の皆さんへ、宮崎駿監督
     「辺野古の海は残しておいた方が絶対沖縄の人のためになる」
   『●宮崎駿監督「憲法を変えるなどもってのほか」
    《多くの国民が危機感を抱いているからだろう。日本在住の米国人、
     ジャン・ユンカーマン監督が撮影し、05年に公開された
     「映画 日本国憲法」(製作・シグロ)に注目が集まっている。
     首都圏を中心に全国で再上映されているのだ。
       「アメリカの押し付け」「1週間で作られた」と批判される
     現憲法は、民主主義の「世界の理想」を反映したものだ。
     映画では、草案に関わった故ベアテ・シロタ・ゴードン氏らの
     そんな証言も盛り込まれている》

   『●宮崎駿監督は「憲法解釈を変えた偉大な男として
        歴史に名前を残したいのだと思うが、愚劣なことだ」と批判
   『●宮崎駿さん「沖縄の非武装地域化こそ、東アジアの平和のために必要です」
    「「俳優の故菅原文太さんの妻・文子さんが就任。同県出身報道カメラマンの
     石川文洋氏の就任」に加えて、「「辺野古基金」の共同代表に、映画監督の
     宮崎駿氏が就任する意向」


 そんなことを思い出させてくれたのは、マスコミはあまり報じない、以下のニュース。
 東京新聞の記事【宮崎駿監督「日本人は忘れるな」 戦時の比市民殺害、授賞式で言及】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/367519)、《【マニラ共同】「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞の授賞式が16日、マニラで開かれた。受賞したアニメ映画監督の宮崎駿氏(83)は式典を欠席。代わりに寄せたメッセージで、太平洋戦争時にフィリピンで日本による多数の市民殺害を日本人は忘れてはいけないと強調そうした歴史がある中、フィリピンから贈られる賞を「厳粛に受け止めている」と述べた。メッセージは、2016年に当時の天皇皇后両陛下がマニラを訪れ「マニラの市街戦に触れながら、命を失った多くの戦没者を慰霊した」と指摘。「日本人は戦時中、ひどいことを散々した民間人をたくさん殺した」と訴えた》。

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●それでも原子力「規制」委員会ではなく「推進」委員会…委員長をはじめ、石渡明氏以外の他の委員の皆さんは「科学者」ではないし、「矜持」もなし

2024年11月07日 00時00分14秒 | Weblog

[↑ ※「地震列島の原発安全性に警告」(週刊金曜日 1457号、2024年01月26日号)]


(2024年09月21日[土])
それでも原子力「規制」委員会ではなく、核発電「推進」委員会と呼ばざるを得ない…石渡明氏の退任で、さらなる暴走が始まる。《5人の規制委委員の一人石渡明氏は「科学的・技術的な新しい知見に基づくものではなく、安全性を高める方向での変更とは言えない」と述べて反対を貫いた。科学者の矜持を示した》(古賀茂明さん)。委員長をはじめ、他の委員の皆さんは「科学者」ではないし、「矜持」なんて持ち合わせてはいないのでしょうね。再びの取り返しのつかない事故が起こったとして、核発電「推進」委員会の各委員はどう責任を負うのでしょうか?
 《とはいえ、石渡氏によると再稼働を認めなかったのは敦賀2号機の1基だけで、ほかの12基は認めた》(東京新聞)。

   『●「「アイドル」を守れ!」
     『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「《野中大樹氏【規制委に「原子力ムラ重鎮 原発再稼働の布石】、
     《安倍政権が示した人事案は、田中知……石渡明……の二人。
     田中氏は元日本原子力学会会長で、……推進派の重鎮》。
     原子力「ムラ寄生」委員会へ驀進」

   『●原子力「規制」委員会の田中俊一委員長、
     川内原発に「安全上の問題が起きるわけではない」…
    《石渡明委員(地質学)は主な震源となった断層帯全体が動いても、
     川内原発の揺れは想定の四分の一程度にとどまると説明。記者会見した
     田中俊一委員長は「安全上の理由があれば止めなければならないが、
     今の状況で問題があるとは判断していない」と話した。しかし、
     熊本地震では十四日にM6・5の地震があった後にM7・3の本震が
     発生。小さな地震が誘発されることはあるが、これほどの規模が
     続くのは想定されていない

   『●鈴木耕さん《一度、活断層だと判断したものを電力会社が独自調査で
      否定したら、それを受けて規制委が再調査するというのであれば…》
    《会合で、地質を担当する石渡明委員は「審査資料の品質に疑問があり、
     ほかの審査と同じように続けるのは適切ではない」と指摘。他の委員
     からも異論は出なかった。更田豊志委員長は「科学的な作法に
     のっとっていないと話にならず、今回はお話にならないケース
     審査会合を開ける状況ではない」と述べた。敦賀2号機は原子炉建屋
     直下の断層が、規制委の専門家チームに地震を引き起こす活断層と
     指摘されている。原電は指摘を否定し続けているが、審査で活断層と
     確定すれば廃炉は免れない

   『●三浦英之記者の質問「今でも『アンダーコントロール』だとお考えで
     しょうか」? アベ様のお答え「…その中で正確な発信をした…」!?
    「井上能行記者による、東京新聞のコラム【【私説・論説室から】現代版
     「水戸黄門」】
     https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2020030202000167.html
    《舞台は原子力規制委員会の審査会。黄門様は審査会の座長役を務める
     地質学者の石渡明・同委員会委員、助さん格さんは原子力規制庁の
     職員、悪徳商人(越後屋)の役回りは日本原子力発電(原電)だ。
     原電は敦賀原発2号機が地質学的な理由から廃炉の窮地に立たされて
     いて、その申し開きをしている》

   『●核発電人災の反省はどこに? 《熟議より、政府の都合を優先》する
     原子力「推進」委員会、《フクシマを「なかったことにする」のか》?
    《新制度はGX基本方針の閣議決定直前、八日の規制委定例会に諮られた。
     しかし、地震や津波に関する審査を担う石渡明委員が「安全側への
     改変ではない」と強く反対し、結論は保留に。十三日の臨時会でも、
     石渡委員は「科学的、技術的な新知見に基づくものではない」と
     老朽原発運転の危険性を訴え、姿勢を変えなかったため多数決での
     決定となった。“強行採決”の後、性急さを問われた山中伸介委員長
     は「法案のデッドライン(締め切り)があるので仕方がない」と釈明
     した。地震担当の委員の警告を十分に検討するいとまもないとは、
     熟議より、政府の都合を優先させたと認めているようなものであろう》

   『●《原状回復》することも無く、堂々と《原発回帰》へと暴走し、この
     12年間、着々と《原発復権》…3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに?
    《最後まで反対した石渡明委員は、安全性に問題があるために審査期間が
     長くなるほど廃炉までの期間が長くなり「より高経年化(老朽化)した
     炉を将来動かすことになる」と指摘した。まさに二律背反である。
     石渡委員の「科学的、技術的な知見に基づいて人と環境を守ることが
     規制委の使命だ。運転期間の制限を法律から落とすのは、安全側への
     改変とは言えない」との主張はもっともである》

   『●東京新聞《<ぎろんの森>原発推進組織に逆戻りか》―――― すごく
       控えめな表現…単に「原子力規制委員会」に看板を掛け代えただけ
    《原発事故を二度と起こしてはならない。少しでも安全性に不安があれば
     運転してはならない、というのが事故の教訓のはずです。しかし
     規制委は原子炉等規制法(炉規法)が「原則四十年最長六十年
     定める原発運転期間を巡り、再稼働の審査などで停止した期間を
     運転年数から除外して六十年超の運転を容認する新たな規制制度を
     決めました。地質の専門家である石渡明委員反対意見を切り捨てる
     異例の多数決でした。決定の性急さを問われた山中伸介委員長は、
     記者会見で「(炉規法改正)法案のデッドライン(締め切り)が
     あるので仕方ない」と釈明しましたが、原発推進のためには規制を
     緩めても仕方がない、とも聞こえます》

   『●原発推進を打ち出す政府の方針を原子力規制委員会が追認…「推進」委、
        核に巣食う核「寄生」委、例外中の例外のはずが原則40年を無視
    《しかし、山中委員長は「原発の寿命は科学的に一律に定まるものでは
     なく規制委員会として意見を言う立場にない」として、ルール変更を
     容認した。原発の経年劣化を考えれば、安全性と運転期間が無関係
     というのはあり得ない。一方、5人の規制委委員の一人石渡明氏は
     「科学的・技術的な新しい知見に基づくものではなく、安全性を高める
     方向での変更とは言えない」と述べて反対を貫いた。
     科学者の矜持を示したのだ》

 宮尾幹成記者による、東京新聞の記事【原発「60年超運転」に反対を貫いた思いを振り返る 原子力規制委員・石渡明氏が退任<記者会見詳報>】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/354983)。《原子力規制委員会の石渡(いしわたり)明委員(71)が18日、任期満了で退任した。石渡氏は、岸田政権が進めた原発の60年超運転を可能にする法改正に伴う規制制度の変更に際し、規制委の会合安全側への改変とはいえないなどとして最後まで反対日本原子力発電原電敦賀原発2号機の審査では、原子炉直下の活断層の存在を否定できないとして再稼働不可の結論を導いた。(宮尾幹成)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/354983

原子力規制委が問われる「安全側」の姿勢 政権が「原発活用」に傾く中で 「60年超運転」反対した委員が退任
2024年9月19日 06時00分

 原子力規制委員会の石渡(いしわたり)明委員(71)が18日、任期満了で退任した。石渡氏は、岸田政権が進めた原発の60年超運転を可能にする法改正に伴う規制制度の変更に際し、規制委の会合安全側への改変とはいえないなどとして最後まで反対日本原子力発電原電敦賀原発2号機の審査では、原子炉直下の活断層の存在を否定できないとして再稼働不可の結論を導いた。(宮尾幹成


◆就任前に日本原燃から報酬を得た田中知委員「独立してやってきた」

 石渡氏は東京・六本木の原子力規制庁(規制委事務局)で記者会見し「原子力基本法原子炉等規制法といった法律を守ることが、使命だと思って就任した。炉規法の柱だと思っていた『40年ルール』を外してしまうことに納得できなかった」と振り返った。


毅然と「反対」貫いた胸中は
原子力規制委員・石渡明氏 退任記者会見で何を語った? 「悪魔の証明」批判に切り返す<詳報>


     (
原子力規制委員会の委員を退任し、記者会見する石渡明氏。
      左は田中知氏=東京都港区で(市川和宏撮影))

 同じく退任する田中知(さとる)委員(74)も会見。使用済み核燃料の再処理工場などの審査を担当する一方で、就任前に運営する日本原燃から報酬を得ていた。中立性を問われると「明確に仕事の目的とか意味を理解してやってきた。独立してやってきたかと思う」と述べた。

 石渡氏は東北大大学院理学研究科教授や日本地質学会長を経て、2014年9月に就任。2期10年務めた。24年9月19日付で、石渡氏の後任に山岡耕春名古屋大名誉教授、田中氏の後任にカナダ・マクマスター大の長崎晋也元教授が就く。(宮尾幹成山下葉月


   ◇   ◇



◆石渡明氏が主張し続けた「安全側」の論理

 老朽化した原発の長期運転などに異議を唱えたり、活断層の存在を否定できないとして敦賀2号機の再稼働を認めなかったりと、原発推進勢力にとっては障壁ともなってきた石渡明氏が規制委から退く。自民党を中心に原発活用の声が高まる中、今後、規制委が事故のリスクなどに対し、「安全側」に沿った判断を示していけるのかが問われる。

 「筋の通らないことは、しっかりと言う人だった。素直に『自然の声』を聞き、審査していたのではないか」。石渡氏と接してきた規制委の幹部はそう評価する。この幹部が例として挙げたのが、規制委が原発の60年超運転に向けた規制制度案を審議した時だった。

 石渡氏は昨年2月の臨時会合で「この改変は科学的、技術的な新知見に基づくものではない安全側への改変とも言えない」と一貫して反対した。

 原発の運転期間は、法改正で規制委の審査などで停止した期間分の運転延長を認め、60年超運転を可能とした。石渡氏は「審査を厳格にすればするほど、より高経年化(老朽化)した炉を運転することになる」と苦言。だが、他の4人は賛成し、規制委は多数決で認めた。規制委の決定は全会一致がほとんどで異例の決着だった。

 敦賀2号機を巡っては、石渡氏は現地で地質に直接触れて精力的に調べた。まとめた審査書案では「(原電の)評価は安全側とは言えない」との文言を繰り返し原電の主張を退けた。

 とはいえ、石渡氏によると再稼働を認めなかったのは敦賀2号機の1基だけで、ほかの12基は認めた。石渡氏は退任会見で「9基が審査中で、心残りはある」と話す。

 能登半島地震が起きた北陸電力志賀2号機(石川県)や、南海トラフ地震の影響が懸念される中部電力浜岡3、4号機(静岡県)などの審査が続く。電力会社や政権からの圧力に屈せず、規制委が独立性を持って判断するのか、さらに厳しい目が注がれることとなる。(荒井六貴

【関連記事】原子力規制委員・石渡明氏 退任記者会見で何を語った? 「悪魔の証明」批判に切り返す<詳報>
【関連記事】原発「60年超運転」法が成立 自公維国などが賛成 電力業界の主張丸のみ 福島事故の反省と教訓どこへ
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●相変わらず2/4が眠り猫…自公に投票していた1/4の一部 (-533万票、-115万票) がコミ《+357万票》、サンセ《187万票》、ホシュ《114万票》へ

2024年11月05日 00時00分01秒 | Weblog

[※ イシ馬さん鹿さん総裁による「利権」「裏金」「脱税」党の選挙公報のには…《謙虚》、《誠実》、《温かい政治》だそうだ!?]


(20241101[])
《アベ政治に トドメを》…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の悪あがきが始まっている。ついでに、#ENDコミ #END維新

   『●《日下部正樹氏「ルールを作るのが政治家の仕事…ルールを守るとかそういう
      次元じゃない…自ら作ったルールを破る人に政治家の資格はあるのか?」》
   『●《政治倫理》…お維や、カルト協会とヅボヅボな利権裏金脱税党の議員に
     そんな《倫理》は期待できぬ… #自民党に投票するからこうなる #END維新
   『●赤旗「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」…税金使ってどんな
     「ルール」? どこが《謙虚》? どこが《誠実》? 何が《温かい政治》だ!!
   『●《国会で議論を尽くさず、防衛関連予算の倍増や敵基地攻撃能力(反撃能力)
     の保有を決め、憲法に基づく専守防衛を形骸化》…民主党は覆す気はあるの?


【<アベ政治に トドメを>【山田厚史の週ナカ生ニュース】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=es1cZh1XwZU
《デモクラシータイムス》
山田厚史の週ナカ生ニュース
<気になるニュース>
◆自公大敗、アベ政治は終わるか
 ・自公大敗、立民躍進、維新退潮、新興いろいろ
 ・政権交代より政権参画?国民「ゆ党」はどこに行く
 ・旧安倍派33人落選、衆院22人 高市派も力なく
◆米大統領選、トランプが盛り返す? 世界の心配どこ吹く風
◆与那国でオスプレイ離陸に失敗、日本全土で日米共同訓練中
◆なんで免許証は存続、保険証は廃止? マイナカードで運用開始
◆女川原発、再稼働 福島デブリ取り出し再開、まだ1gもとれず
◆動くか再審 福井事件、検察異義断念 飯塚事件、高裁で勧告
◆国連女性差別撤廃委 選択的夫婦別姓、同性婚等法改正求める
◆イスラエル、国連パレスチナ援助機関の国内活動・折衝を禁止
2024年10月30日 生配信》


【祝!自公惨敗 / 「ゆ党」の正体【横田一×西谷文和 とざいトーザイ】 20241029】
 (https://www.youtube.com/watch?v=TYKP2Jm8XFA
《デモクラシータイムス》
《お待たせしました! 月いちのお楽しみ、横田一さんと西谷文和さんのとざいトーザイ。今回のテーマはもちろん総選挙。自公にNO!を突きつけた民意に喝采するものの、もう一つすっきりしません。自公の過半数割れなのに、「政権交代」にならないのはなぜか。ここで、問われる「躍進」国民民主の本気度。しかし、どうも「ゆ」党の腰は定まらない。横田さんは玉木代表にキビシク迫りました。他方で、全国の風と無関係に、大阪の19選挙区は全部維新がとりました。立民の影は薄い。どうして??? というので、根強い維新の理由は西谷さんが分析。この先、私たちはどうしたらよいのか、あれこれ考えてみました。 2024年10月29日 収録》


【西谷文和 路上のラジオ Vol.206/前川喜平さん「選挙結果をどう見るか?」】
 (https://www.radiostreet.net/radio/2054/
《今回は、番組収録が衆議院選挙投開票の翌日10月29日ということで、官僚として常にときどきの政権と対峙されて来られたご経験から日本の政治の深いところまでご存知でいらっしゃる、前川喜平さんをゲストにお迎えしました。前川さんは、文科省で特に教育や宗務行政に携わって来られたこともあり、子供たちが確かな教育のもと心豊かに育ち、人々が安心して平穏な毎日を送れる社会とは真逆に突き進む今の自公政権について、たいへん憂いでおられます。今回はその前川喜平さんに、衆議院選挙の結果を分析していただきました。過半数割れした与党が、今後どのような政党・人物を取り込みながら体制を築いていくのか、また石破体制が崩れたとすれば、その後に待ち受ける最悪の事態とは? 2次安倍政権以来、教育やメディアは政権に牛耳られ、大きな圧力を受けながら不自由な状態が続いています。そしてまた世界が不安定な情勢である今こそ、民主主義の原点である言論や報道の自由を最大限尊重し、多種多様な意見を互いに認め合える社会である必要があります。前川さんは昨年「テレビ輝け!市民ネットワーク」という市民団体を立ち上げ、共同代表として参画しておられますが、そこでは権力を監視するはずのメディアが、逆に権力者に取り込まれ私物化される危うさに警鐘を鳴らしています。今回はその活動も含めて、騙されない賢い主権者であるために必要なことについて、じっくりと60分間お話を伺います》




(「自公 過半数割れ」朝日新聞2024年10月28日[月])


 コミ《+357万票》、参政《187万票》、保守《114万票》って、どうかしている…。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/カオスでも調整役不在で政界混迷 選挙での民意は反映されるのか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202410310000049.html)/《★前回の各党比例代表の得票と今回の得票を比較すると

自民1991万票→1458万票(-533万票)。
立憲1149万票→1155万票(+6万票)。
国民259万票→616万票(+357万票)。
公明711万票→596万票(-115万票)。
維新805万票→509万票(-296万票)。
れいわ221万票→380万票(+159万票)。
共産416万票→336万票(-80万票)。
参政なし→187万票
保守なし→114万票
社民101万票→93万票(-8万票)。

自民党の減り具合はすさまじいが、立憲が6万票しか増えていないという結果を見れば、立憲が自民党の受け皿になっていないこともわかる》。


 相変わらず2/4が眠り猫(投票率53.85%)。この期に及んで、まだ眠っているとは…。自公に投票していた1/4の一部 (-533万票、-115万票) がコミ《+357万票》、サンセ《187万票》、ホシュ《114万票》へ。ホントに、よく投票できるよなぁ~、案の定、「第4自民党」コミ党首のアノ醜態。おまけに、《マイナ保険証ごり押し》に乗るらしい。投票する前から分かっていて投じているのでしょうから、コミへの投票者が責任を取ってほしいいよ、全く。何の疑問も持たないのか? 何の批判的な精神も湧いてこないのか? 《騙されない賢い主権者であるために必要なこと》を考えてくれ。《れいわ221万票→380万票(+159万票)》は喜ばしいことですが、最大の功労者である《共産416万票→336万票(-80万票)》というのが、納得いかない…。投票率が上がり、多くの「相変わらず2/4が眠り猫」の票が、より一層れいわ新選組に、そして、社民党や共産党に投じられることを切に願う。一体いつになったら《アベ政治に トドメを》刺せるのか。
 中川紘希、山田雄之記者による、東京新聞の記事【「低投票率なら自民勝利」のはずが大惨敗 セオリーが壊れた総選挙…行かなかった人に「なぜ」を聞いてみた】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363190)。《27日に投開票が行われた衆院選小選挙区の投票率は53.85%だった。戦後最低だった2014年と17年に次ぐ、3番目の低さ。投票率が低いと、組織票を持つ自民党や公明党などに有利との定説は覆り、与党は惨敗した。しかし、有権者のほぼ半数が投票に行っていない事態は深刻だ。投開票から一夜明けた街で聞いてみた。「なぜ、あなたは投票に行かなかったのですか」(中川紘希、山田雄之)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/363190

「低投票率なら自民勝利」のはずが大惨敗 セオリーが壊れた総選挙…行かなかった人に「なぜ」を聞いてみた
2024年10月29日 12時00分

 27日に投開票が行われた衆院選小選挙区の投票率は53.85%だった。戦後最低だった2014年と17年に次ぐ、3番目の低さ。投票率が低いと、組織票を持つ自民党や公明党などに有利との定説は覆り、与党は惨敗した。しかし、有権者のほぼ半数が投票に行っていない事態は深刻だ。投開票から一夜明けた街で聞いてみた。「なぜ、あなたは投票に行かなかったのですか」(中川紘希、山田雄之


◆「政治家は悪いことをするものでは」

 まず訪れたのが、東京11区にある「ハッピーロード大山商店街」(板橋区)。自民党派閥の裏金問題を受け、党から公認されず、無所属出馬となった下村博文氏が落選した選挙区だ。

 「育児が忙しく、気づいたら選挙が終わっていた」と語ったのは育休中の会社員女性(24)。「下村さんの名前は知っている。裏金はよくないと思うけど、政治家はみんな悪いことをするものでは。自分が他の人に投票して落選させようとは考えなかった」と、選挙で焦点となった裏金問題はどこ吹く風だった。

     (7日夜、敗因について語る下村博文氏)

 1歳の子どもは、保育園に入れる前に短時間だけ預ける慣らし保育中で、送り迎えに追われている。「子どもを育てるのに手いっぱい。親として将来の日本を考えて投票することが理想かもしれないけど、これまで政治で生活が変わった実感がない。関係ないと思ってしまう」と明かす。どうしたら投票に行くのか聞くと、「投票所に行かずにネットでポチッとして投票できればいいのに」と話した。


◆「何かしら得する仕組みがあれば…」

 会社員の男性(43)も「下村さんは文部科学大臣だったことを覚えているくらい。裏金事件は賛否があり、問題の深刻さが分からない。投票で意思表示したいと思わなかった」と話す。これまで一度も選挙に行ったことがないといい、「政治の力で収入が増えたらうれしい。けど、休日に投票所に行って、投票した候補者が当選したとしても、どれだけ活躍するか分からない。自分で仕事を頑張ったほうが効率がよさそう」と(はな)っから政治に期待していない様子だった。

     (子育て世代の投票率を上げようと、保育園でチラシを渡す
      選管職員(右)=長野県伊那市で)

 仕事で商店街を訪れていた埼玉県新座市のスーパー従業員の男性(31)は「テレビなどをあまり見ていなくて、投開票日に彼女に伝えられるまで選挙があることも知らなかった」と苦笑い。やはり投票経験はなく、「自分のことと思ってなくて面倒くさいと明かす。投票した有権者が減税を受けられるなど、「何かしら得する仕組みがあれば投票したい」。

 若者が集まる池袋駅前の繁華街でも話を聞いた。


◆「批判ばかり。違いがわからない」

 埼玉県蕨市の大学4年の男性(22)は「大学が投票を呼びかけているけど、周りの友人も行かないので興味を持てない。裏金問題も自分に害はないと感じていて投票したいとは思えなかった」と説明。「消費税は下げてほしいけど、自分の一票で当落が決まることはないだろう」と述べた。

 東京都杉並区の無職男性(24)は「X(旧ツイッター)を眺めていたが、どの党に対しても過激な批判の意見しか見つからない。違いが分からなかった」と振り返る。「若者文化に寄り添ってコスプレをするなど、斬新なことをすれば、若者の関心も高まるのでは」と話した。

     (厳しい表情でテレビ中継のインタビューを受ける
      自民党総裁の石破首相=東京・永田町の自民党本部で)

 低投票率の場合、岩盤支持層や組織票を持つ自民党や公明党は比較的安定しているとされるが、今回はいずれも改選前から議席を大きく減らした。なぜか。


◆支持層でも野党に投票した人が多数?

 「国民が自民にとても怒っているということ」と説くのは、政治ジャーナリストの野上忠興氏。党派閥の裏金事件を挙げて「国民がルールを守って納税している中での脱税まがいの行為は許されない」として、「いくら支持層でも、あきれ返って投票に行かなかったり、『反省してほしい』と野党へ投票したりしている。定説が通用する状況ではない」と言い切る。

 選挙プランナーの松田馨氏は「『支持』と言ってもグラデーションがある。『政治とカネ』の問題で、支持層でも野党へ投票した人が多かったのでは。準備期間が短く、候補者も支持層を投票行動にまで結び付けられなかった」と分析する。


◆公明・共産の苦戦「高齢化が影響?」

 公明については、最大の支持母体である創価学会の高齢化による集票力の落ち込みを指摘し、「裏金問題を抱える自民と連立を組む中で、支援者も周囲に積極的に投票を呼びかけづらい面もあったのではないか」とみる。同様に固定的な支持層を持つ共産党が議席を減らしたのも「支持者の高齢化が影響したのでは」。

     (27日夜、公明党本部で厳しい表情を見せる
      石井啓一代表。自身も議席を失った)

 そもそも国際的に見て、日本の投票率は高いとは言えない。米ピュー研究所が22年に発表した調査結果によると、経済協力開発機構(OECD)加盟国など50カ国中42位に甘んじる。


◆政権選択している実感が持ちづらい

 中央大の山崎望教授(政治理論)は、米大統領選を挙げ「トランプ、ハリス両氏のどちらが選ばれるかで生活が大きく変わると国民が強く意識している」とした上で、「日本は民主党への政権交代からすでに10年以上。短期政権だったことから政権交代による変化や影響を国民が実感できなかった。政権選択している感覚を持ちづらいことも投票率に影響している」と話す。

 山崎氏は有権者のほぼ半数が投票に行かない弊害として、「国民のおよそ半分から、賛成も反対も示されていない。議員本人だけでなく、議員が立案する政策も『正当性が低いのでは』との見方もでき、信頼が薄れてしまう」と危ぶむ。

 明治大の井田正道教授(政治行動論)は「ノルウェーやデンマークなど『大きな政府』で高福祉・高負担の北欧諸国では、民意が反映されると感じており、投票率が高い。対して日本は、民意が政策に反映されていると感じにくいからではないか」との見方を示す。


◆せめて3カ月前には日程を示して

 今回の投票率を都道府県別で見ると、山形県が60.82%と唯一6割を超えた。山形は国政選挙で5回連続トップとなる。井田氏はその理由を「学校の同窓会や地域のコミュニティーなどつながりが強い地域だ。濃い人間関係が投票活動に結び付いている」とみる。

     (1票を投じる有権者たち=福井市で)

 投票率全体が上がるにはどうすればいいのか。前述の山崎氏は「義務教育過程で、国や社会の問題を自分ごととして捉える主権者教育を行うことが大切だ」とし、続ける。「投票方法の多様化も必要。IT化を進めたり、郵便投票を模索したり、有権者の負担減を考えなければならない」

 埼玉大の松本正生名誉教授(政治意識論)は今回の衆院選について、「区割り変更で自身の選挙区を分かっていなかったり、候補者の政策や主張の発表が遅くて十分に把握できないまま投票に臨んだりする有権者もいた。どさくさ紛れの選挙で、誰もの準備が足りていなかった」と分析した上で、こう提言する。

 「衆院選の投開票の日程が解散から近接し過ぎている。有権者も忙しい日々を過ごしている。解散は首相の専権事項だが、投票率を意識するならば、せめて3カ月前には明かすべきだ」


◆デスクメモ

 投票用紙の書き心地が好きだ。鉛筆が滑らかに滑り、字がうまくなった気になる。用紙は「ユポ」という合成紙で作られている。今回街で話を聞いた有権者は投票経験ゼロという。何事も経験するのとしないのとでは大違い。まずはユポ紙の書き心地を体感しにいってみては。(岸)


【関連記事】あなたの住む自治体の投票率は? 23区で最も高かったのは文京区 低かったのは… 東京の衆院選データを読む
【関連記事】選管は大あわて、海外有権者は「無理ゲー」と嘆く…急に解散、すぐに公示の衆院選 オンライン投票まだできず
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●《国会で議論を尽くさず、防衛関連予算の倍増や敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を決め、憲法に基づく専守防衛を形骸化》…民主党は覆す気はあるの?

2024年10月30日 00時00分51秒 | Weblog

[※ イシ馬さん鹿さん総裁による「利権」「裏金」「脱税」党の選挙公報のには…《謙虚》、《誠実》、《温かい政治》だそうだ!?]


(20241028[])
【★緊急生配信★ 総選挙!来るか?歴史的瞬間 ~自民党瓦解のはじまり~】
 (https://www.youtube.com/watch?v=WOaE9Qb-Fa0
《デモクラシータイムス》《山田厚史 / 升味佐江子 / 平野貞夫 / 山口二郎 / 横田一 / 雨宮処凛 / 宮田謙一 / 浜矩子 / 西谷文和 2024年10月27日 生配信》


 あんなオウンゴールを繰り返すカルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党と政権交代できなかったのは、「立憲」の看板を下ろした民主党に責任あり。泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の候補者を全員落選させられなければ、野党第一党としての責任だ。

【【横田一の現場直撃 No.291】◆自公拒絶の民意 ◆どうする!石破・野田・維新・玉木 ◆萩生田当選/高市派は軒並み涙 20241028】(https://www.youtube.com/watch?v=YBAMW-mAa3I
《デモクラシータイムス》
《今週も採れたて横田さんの現場レポート!
  ①総選挙 自公拒絶の民意
  ②どうする!石破・野田・維新・玉木
  ③萩生田当選も高市派は軒並み涙
 2024年10月28日 生配》



   『●《日下部正樹氏「ルールを作るのが政治家の仕事…ルールを守るとかそういう
      次元じゃない…自ら作ったルールを破る人に政治家の資格はあるのか?」》
   『●《政治倫理》…お維や、カルト協会とヅボヅボな利権裏金脱税党の議員に
     そんな《倫理》は期待できぬ… #自民党に投票するからこうなる #END維新
   『●赤旗「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」…税金使ってどんな
     「ルール」? どこが《謙虚》? どこが《誠実》? 何が《温かい政治》だ!!



(「自公 過半数割れ」朝日新聞2024年10月28日[月])

 東京新聞の【<社説>自公が過半数割れ 民意は政治腐敗拒んだ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363013?rct=editorial)、《衆院選が投開票され、自民、公明の与党が過半数の233議席を割り込んだ。自民党が派閥の裏金事件に自らけじめをつけなかったことに対し、民意は政治腐敗を明確に拒んだと言える。国会は政治への信頼回復に最優先で取り組まなければならない。衆院選の最大の争点は「政治とカネ」だった。本来、私たちの暮らしに関わる政策実現を巡って与野党が政権を争うべきだが、裏金事件は政策遂行の前提である政治への信頼を揺るがした。自民党が生まれ変わる可能性にかけるのか、野党の議席を増やして政治を変えるのか。その選択を有権者に求めたのは自民党自身である》。


 《約5572万人の投票があり、投票率は53・64%(前回55・69%)だった》(https://www.asahi.com/articles/ASSBX3SB1SBXUTIL00MM.html?iref=pc_ss_date_article)。2024年衆院選、相変わらずの投票率の低さだ。酷い。第一、国が投票率を上げる努力を全くやっていません。能登だって、選挙を出来る状況ではなかった。

 青木美希さんのつぶやき: 

――――――――――――――――――――――
https://x.com/aokiaoki1111/status/1850676939784425930

青木美希 『なぜ日本は原発を止められないのか?』脱原発文学大賞受賞、5刷@aokiaoki1111

また半数が投票に行かず
投票しやすい環境整備を。
投票所の4割が8時より早く閉まってしまう。是正を。
●ショッピングモール(イオンは全国145カ所の商業施設で実施)や学校(青森県黒石市の高校では期日前投票所を設置)など投票ができる会場の拡大を。
……

午前8:12  2024年10月28日
――――――――――――――――――――――


 「戦略的投票」…ゴメン、ワタシゃぁ、無理です。私の小選挙区では、「立憲」の看板を下ろした民主党の候補者に入れるべきだったんでしょうが、やはり(過去一度も入れたことは無い)、無理でした。嫌です。結果としては、その民主党候補者は自民党候補者に大敗しています。比例復活も出来ていません。他の野党候補者に投じたワタシの1票が無駄だったとは思っていません。今後、将来、その党勢を伸ばすこと、応援する意味はあったと信じています。その野党だけではなく、他の2つの党 (その内の1党は候補者を立てていません) も応援したかったのですが、1票しかありませんので、仕方がありません。比例区でも、民主党以外の(真の)野党3党のどこに入れるかで大変に迷いました。
 立川談四楼@Dgoutokujiさんのつぶやき(https://x.com/Dgoutokuji/status/1851108595821396025)、《いいことばかりではない。大阪では辰巳孝太郎は帰ってきたが、宮本岳志を失った。東京では宮本徹、東北では高橋千鶴子の議席を失った。共産党のみならず、有権者にとっても痛恨の極みだ国会での彼らの奮闘が見られないかと思うと堪らなく寂しい。今は捲土重来を望むのみだ翼をしばらく休めてくれ。》

 「立憲」の看板を下ろした民主党が野党第一党として、勢力を拡大しました。良かったですね。あの党首でよくやった方だと思います。他の方なら、右側にウィングを広げることはなくとも、「立憲」主義を守りたい、消費税を減税・廃止したい、軍事費倍増というドブガネを阻止、核発電復権を阻む、腐敗した政治を一掃したい…といった方のウィングが大きく広がったと思いますよ。

 案の定、連合の芳野友子会長は大喜びのようです。今回の選挙結果の貢献者は赤旗上脇博之さんだし、共産党の皆さんでしょうに、この言い様。共産党は二度と、民主党に協力しなくていいです。「立憲」の看板を下ろした民主党だけでやっていけるのならば、そうすればいい。候補者調整など、絶対にしなくていいですよ。来年の参院選では、是非、努力が報われるように応援したい。社民党も、今回議席を伸ばしたれいわ新選組も。
 時事ドットコム(時事通信ニュース)@jijicomによるつぶやき(https://x.com/jijicom/status/1850830228731687068)、《衆院選「立共協力不要の証明」 連合会長 https://jiji.com/jc/article?k=2024102801385&g=pol 連合の芳野友子会長は立憲民主党が衆院選で議席を大きく伸ばしたことに関し「共産党と共闘しなくても勝てるわけだ。それが明らかになった」と述べ、立民と共産の候補者調整を進める必要がないことが証明されたとの認識を示しました》。

 皆さん、大阪の小選挙区の結果、見ました? 口が悪くて申し訳ないけれど、気味が悪い。お維、お維、お維、お維…お維だらけ。お維大阪「ト」知事三代が支配・洗脳する大阪「ト」、正気か? 全国では、大きく当選者数を減らしたことは良かった。そりゃぁ、そうでしょ。カジノのためのお維祭り、不祥事の数々、普通の感覚ならば投票しませんよ。
 一方、大幅に勢力が増したのがコミ。もう、さっさと、第2自民党レースでの勝者ですから、自公と一緒になって、政権を維持して下さい。党首は首相になりたいそうですし。世代間のいさかいを煽り、いい気なもんですね。

 さらに、反吐が出そうな、東京新聞の記事【日本保守党が初の議席 「反安倍」石破政権にどう向き合う? 百田尚樹代表は熱烈な「安倍応援団」だったが…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/362872)、《27日に投開票された衆院選では、作家の百田尚樹氏が代表を務める政治団体「日本保守党」が3議席を獲得し、国会に初めての足掛かりを築いた。百田氏は右派の論客として著名で、故・安倍晋三元首相との親密な関係でも知られた人物。かたや現在の自民党を率いるのは、安倍氏と反目してきた石破茂首相だ。少数与党となった自民とは今後、どう付き合っていく考えなのか。(佐藤裕介、戎野文菜)》、《河村たかし氏「自民党に取って代わる勢力に」》。
 あ~ぁ、「3議席」「河村たかし氏」ですよ、正気か? サンセイ党も含めて、早くN党並みに消えてなくなってほしいもの…。

 自公が過半数を超えるという最悪な結果は回避されたものの、多くの裏金議員やヅボヅボ議員が当選しました。本来、塀の中で過ごさねばならない人達が。自公議員ゼロでも驚かなかった。比例でも、なんでお維や、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党に投票できるのだろうか…。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/363013?rct=editorial

<社説>自公が過半数割れ 民意は政治腐敗拒んだ
2024年10月28日 07時14分

 衆院選が投開票され、自民、公明の与党が過半数の233議席を割り込んだ。自民党が派閥の裏金事件に自らけじめをつけなかったことに対し、民意は政治腐敗を明確に拒んだと言える。国会は政治への信頼回復に最優先で取り組まなければならない。

 衆院選の最大の争点は「政治とカネ」だった。本来、私たちの暮らしに関わる政策実現を巡って与野党が政権を争うべきだが、裏金事件は政策遂行の前提である政治への信頼を揺るがした。自民党が生まれ変わる可能性にかけるのか、野党の議席を増やして政治を変えるのか。その選択を有権者に求めたのは自民党自身である。


 自民党内では、9月の総裁選で党の「刷新感」を国民に印象付けた後、新内閣の支持率が高いうちに衆院を解散し、議席減を最小限にとどめる戦術が早くから語られていた。こうした思惑は、総裁選への再選出馬を断念した当時の岸田文雄首相も、後継を争った候補者9人も共有していた。


◆石破首相の変節に疑念

 石破茂総裁(首相)は総裁選の期間中、衆院を早期に解散するにしても、国会論戦を通じて国民に十分な判断材料を提供してからという考えを示していた。だが、長く「党内野党」だった石破氏の正論は、総裁に就任した途端に霧消した。戦後最短となる首相就任から8日後の解散は党内の大勢に流されたからにほかならない。

 石破氏の変節は、誰が総裁になっても自民党は変わらないという疑念を有権者に抱かせた。自民党の皮算用は完全に外れ、石破内閣は低水準の支持率で発足。そもそも、新内閣の人気がうせないうちに、という発想自体が国民を甘く見ていたというほかない。

 裏金に関わった非公認候補の党支部に活動費2千万円を支給したことが、カネにものをいわせる自民党の体質は変わらないと見透かされる決定打になった。裏金に厳しく対処したと言いながら「裏金候補」に税金を原資とした政党交付金で支援すれば、有権者の怒りに油を注ぐのは明らかだ。

 自民党惨敗の責任を石破氏1人に帰することはできない。

 派閥から還流された政治資金パーティー収入を政治資金収支報告書に正しく記載しなかった前議員ら85人の責任は重大である。このうち46人が衆院選に立候補したこと自体が、本当に反省しているのかと有権者に疑わしく映った。


◆岸田政権の3年に審判

 衆院選結果は3年間の岸田政権に対する審判であることも忘れてはならない。発足間もない石破政権には何の実績もないからだ。

 裏金事件を巡っては、岸田氏は党総裁として主導した聞き取り調査で違法な資金づくりの経緯や使途といった実態をほとんど解明できなかった。そもそも岸田政権が裏金議員を厳しく処分しなかったことが、石破氏が衆院選公示の直前に非公認を追加する騒動につながったことは間違いない。

 岸田氏は故安倍晋三元首相の国葬を国会に諮らずに独断で決めた上に、安倍氏銃撃を機に浮上した自民党と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係を十分に調査せず、政策に影響があったのか否かを闇に葬った。教団と関係の深かった候補者に有権者が厳しい視線を向けたのは当然だ。

 安全保障を巡っても岸田政権は国会で議論を尽くさず、防衛関連予算の倍増や敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を決め、憲法に基づく専守防衛を形骸化させた。防衛関連予算倍増の財源として増税を決める一方、突如、所得税・住民税の定額減税を実施するなど場当たりな経済運営も目立った。

 アベノミクスによる金融緩和の継続による円安・物価高は私たちの暮らしを直撃した。賃上げは物価高に追いつかず、実質賃金は長く低迷したままだ。

 安倍政権から現在に至る12年弱で暮らしが上向かず、自民党議員が国民に隠れて違法な資金に手を染めていたとなれば、有権者の厳しい審判が下るのは、民主主義の機能として当然である。


◆抜本改革の議論を急げ

 立憲民主党は野田佳彦代表の下で議席を大幅に増やし、国民民主党も躍進した。まずは、自民党の裏金事件を断罪した民意を踏まえて、政治改革に向けた具体策の議論を急がねばならない。

 先の通常国会での政治資金規正法改正では、使途公開の必要がない政策活動費や金権政治の元凶とされる企業・団体献金の廃止は実現しなかった。

 こうした抜本改革を唱えてきたのは議席を大幅に増やした野党側だ。野党は小異を捨てて大同につき、国民の信頼に応えなければならない。それができなければ、どの政党が政権を担っても政治への信頼を回復することは難しい。
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●アベノマスク契約…《数百億円にも上る物品を口頭で発注》、随分と「不便」では? 《業者選定のためのやりとり》を知りたいが、随分と「不都合」だ

2024年10月22日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


/ (2024年10月19日[土])
数百億円にも上る物品を口頭で発注》…上脇博之さんが《業者との契約過程を示す文書の開示》を求めたアベノマスク裁判…400億円もの税金がドブガネ、廃棄費用でさらなるドブガネ。《業者選定のためにやりとり》が一切残されていない…《数百億円にも上る物品を口頭で発注》し、随分と《「不便では」》なかったでしょうかね? 《業者選定のためにやりとり》したはずで、それを知りたい者として、随分と「不都合」です。アベ様の国葬モドキ強行問題も同様です。
 #投票に行かないからこうなる、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の #自民党に投票するからこうなる泥棒・犯罪者集団・反社組織になぜ投票するんですか? なぜ、カルト協会とヅボヅボな人達に投票するのですか? かるとや犯罪者に投票する側の論理とは? 反カルト側、泥棒される側の論理では、とても計り知れない。だから、お維や下駄の雪党・コミ、サンセーなんてのも、あまりにも愚かな選択。#END維新。賢明な投票行動を、是非、お願いします。

   『●アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」
      および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴
   『●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は
      残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》

 なんでそんなにメールを消したがるの? 《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込》む始末。《全て口頭で》が本当ならば、どんないい加減な行政をやっているのかということになるし、《全て口頭で》がウソならば、ましてや、作成した文章全てを廃棄・隠蔽したのならば、あまりにもアベ様的デタラメぶりということになる。

 《600億円近い巨額の税金を使う契約なのに「口頭だけでやり取りする。…単価や発注量がちょっとでも間違えれば費用は億単位で変わってしまうだろう。年末調整の申請書類など、庶民には1円のミスも許されない記載を求める中で、あまりにいい加減だ》。
 日刊ゲンダイの記事【《アベノマスク契約》がXでトレンド入り…血税約600億円費やす契約を「口頭」でやり取り?の真偽】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/362026)。《自民党の国会議員は裏金を作り、官僚はロクな契約書も取り交わさずに数百億円にも上る物品を口頭で発注する。これでは庶民がいくら税金を納めても暮らしやすい社会が出来るはずがない。やはり、第二次安倍政権以降の自民党政治はぶち壊す必要があるようだ》。

   『●アベノカビマスク《廃棄するよりも高くなるとは呆れるばかりでは
     ないか》…そもそもこんな愚策に数百億円ものドブガネをしていなければ…
   『●アベノカビマスク…《この問題で法律的に責任を問うのは難しい。
     しかし、…政治責任は大きい。…「政治責任に時効はない」はずだ》
   『●相澤冬樹さん《アベノマスクを突破口に、安倍政権の負の遺産が明らか
       になるかもしれない》…数多のアベ様案件の解明につながるか?
    「上脇博之さん「本当に妥当だって言うんだったら正々堂々と出せば
     いいそんなに誇れるもんだったら(価格を)出してくださいよ」」
    「日刊ゲンダイの記事【相澤冬樹/ “アベノマスク裁判”で
     国が全面敗訴 単価開示で明らかになる安倍政権「負の遺産」】…」
    《「アベノマスク単価の開示を命令」 注目の判決結果を裁判所前で
     知らせる“旗出し”だ。大阪地裁で28日、通称「アベノマスク裁判」
     の判決が言い渡された》
    《全国で1億枚以上が配布されたが、国は単価を明らかにしていない
     情報公開請求に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が求めても開示
     しなかったし、国は今に至るまで価格を明らかにしていない》」

   『●黒川弘務氏定年延長に関する文書の開示を国に命令…上脇博之さん「特定
     の人物のために法解釈をねじ曲げた事実を、裁判所が認めた意義は大きい」
    《◆「アベノマスク」訴訟を断じた裁判長 法務省はこれまで
     「黒川氏個人のためではない」という姿勢を示してきたが、今回の
     判決は「(理由は)黒川氏の勤務延長しかあり得ないと断じた
     解釈変更の閣議決定は黒川氏の退官予定日のわずか7日前。対象が
     黒川氏に限られ、他の検察官への周知がなかった点も考慮された。
      上脇氏が「大きな分岐点だった」と振り返るのが、元法務次官の
     辻裕教氏に対する昨年12月の証人尋問だ。「他の検察官への解釈
     変更の周知の有無を原告側が尋問した際、辻氏が
     『やっていません』と答えた。法解釈を一般化するのが行政の仕事
     だが、全く逆で、特定の人物のために動いていた事実が鮮明になった」
      今回の裁判長は、安倍政権がコロナ禍対策で全国に配布した
     「アベノマスク」を巡る訴訟で、政府に行政文書の開示を命じる判決を
     出した徳地淳氏。徳井義幸主任弁護士によると、証人尋問で
     「第三者として見れば、定年退職に間に合わせたように見えなくは
     ない」と問いかけたという。「口ぶりから不信感がにじんでいた。
     当たり前の市民感覚を持っていた」》

   『●アベノマスクや黒川弘務氏…アベ様案件などなどなどなど…《政治の闇の
       扉をこじ開け》る上脇博之さん、《「政治とカネ」の告発の第一人者》
   『●上脇博之さんが《業者との契約過程を示す文書の開示》を求めたアベノ
     マスク裁判…400億円もの税金がドブガネという《結果責任》にどう責任?
   『●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は
      残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/362026

《アベノマスク契約》がXでトレンド入り…血税約600億円費やす契約を「口頭」でやり取り?の真偽
公開日:2024/10/16 12:00 更新日:2024/10/16 12:00

     (血税垂れ流し(C)日刊ゲンダイ)

 自民党の国会議員は裏金を作り、官僚はロクな契約書も取り交わさずに数百億円にも上る物品を口頭で発注する。これでは庶民がいくら税金を納めても暮らしやすい社会が出来るはずがない。やはり、第二次安倍政権以降の自民党政治はぶち壊す必要があるようだ。

 《アベノマスク契約》――。15日夜から、こんな言葉がX(旧ツイッター)でトレンド入りした。同日、朝日新聞デジタルが<アベノマスク契約めぐる訴訟 裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み>と題して配信した記事が元ネタとみられる。

 記事は安倍政権が新型コロナ対策の一環として国民に配布した布マスク(アベノマスク)について、神戸学院大学の上脇博之教授(66)が国に対し、業者との契約過程を示す文書を開示するよう求めた裁判の様子を詳述。複数省庁による「合同マスクチーム」のうち、業者と直接やりとりした職員が証人尋問で「やりとりは口頭が基本で、文書は残していない」などと証言したという。

 アベノマスクは2020年4月に故・安倍晋三首相が各戸配布を表明。約3億枚を調達したものの、約8300万枚が残り、保管料や調達コストを巡って国会で無駄遣いが指摘された。


■庶民には1円のミスも許されない記載を求める中で、あまりにいい加減

 当初の経費は400億円とされたが、その後、費用が膨らんでいることが発覚。2022年3月18日の参院予算員会で立憲民主党の議員が示したアベノマスク絡みで支出した経費は、厚労、文科両省分のマスク代や検品費用、検品のための追加費用、20年8月~21年3月の保管費用など、判明しているだけで計564億円にも上っていたという。

 600億円近い巨額の税金を使う契約なのに「口頭だけでやり取りする

 暗記力だけはバツグンの東大出身者が多い官僚組織とはいえ、単価や発注量がちょっとでも間違えれば費用は億単位で変わってしまうだろう。年末調整の申請書類など、庶民には1円のミスも許されない記載を求める中で、あまりにいい加減だ

 実際、参院予算委では、調達分から配布分を引いたアベノマスクの在庫が約53万枚も「不明」となっていたことが指摘されていたが、口頭のみの契約では責任の所在が国なのか、事業者なのか曖昧になってしまう。

 SNS上ではこんな声が上がった。

《まさかの契約書ナシ? マジか? 100億円単位の契約で。あり得ないでしょ》
《どうしても隠したいことがあるんだろうな。もういい加減にしてくれ》
《法や手続きを無視してやりたい放題。これが「アベ政治」だった。見直す時だよ》

 第二次安倍政権以降の「負の遺産」はまだまだ出てきそうだ。


  ◇  ◇  ◇


 壮大な無駄遣いとされたアベノマスク。●関連記事【もっと読む】『“役立たず”アベノマスク再利用に右往左往 延々と質の悪いコントを見せられる国民』 【さらに読む】『人工呼吸器5000台分…「アベノマスク」の500億円超でできたこと』を取り上げている。


■関連記事

【もっと読む】“役立たず”アベノマスク再利用に右往左往 延々と質の悪いコントを見せられる国民
【さらに読む】人工呼吸器5000台分…「アベノマスク」の500億円超でできたこと
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●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》

2024年10月20日 00時00分00秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


(2024年10月16日[水])
上脇博之さんが《業者との契約過程を示す文書の開示》を求めたアベノマスク裁判…官僚の無能さぶり、政権のデタラメぶりを曝け出す。《上司が近くに居》なければ、どうしたの? なんでそんなにメールを消したがるの? 《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込》む始末。《全て口頭で》が本当ならば、どんないい加減な行政をやっているのかということになるし、《全て口頭で》がウソならば、ましてや、作成した文章全てを廃棄・隠蔽したのならば、あまりにもアベ様的デタラメぶりということになる。
 大滝哲彰記者による、アサヒコムの記事【アベノマスク契約めぐる訴訟 裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み】(https://www.asahi.com/articles/ASSBH33WJSBHPTIL00WM.html?ref=tw_asahicom)。《ただ自身が受け取ったメールは「容量が限られているため2~3日に1度消去し、保存していない」と証言した…原告側から業者選定のためにやりとりを記録しておかないと「不便ではと問われると、「いちいち文書を作っている余裕はなく、上司が近くにいる時に口頭で価格や数量、納期などを報告していた」と話した》。

 先月のブログより ―――――― アベノカビマスク廃棄するよりも高くなるとは呆れるばかりではないか》…そもそもこんな愚策に数百億円ものドブガネをしていなければ…。
 (アサヒコム)《上脇博之(ひろし)教授が業者との契約過程を示す文書の開示を国に求めた訴訟で、調達に当たった省庁職員ら3人の証人尋問が22日、大阪地裁であった。職員らは「関連文書は見たことがないと口をそろえた》。税金の支出がそんないい加減でいいの? 《「結果責任を果たすためにもプロセスに時間を割く余裕はなかった」と強調》…400億円もの税金が投入されたというのに、それが言い訳? ドブガネという《結果責任》にどう責任? 上脇博之さん「巨額の税金が使われた契約だ国にはその過程を国民に説明する義務がある」と。《長期間の保存を要しないと判断されるもの》として恣意的に判断して文書を1年未満で廃棄し、また、《メールは「その都度廃棄した」》…何故にそんなに《廃棄》したがるのか。特に、メールなんて幾らでも保存がきくでしょうに。そこには、何かよほどの〝闇〟でもあったのかね? 残っていたことが分かったメールについて、《だが国は「開示対象の行政文書ではない」と公開しなかった》そうだ。

   『●アベノカビマスク《廃棄するよりも高くなるとは呆れるばかりでは
     ないか》…そもそもこんな愚策に数百億円ものドブガネをしていなければ…
   『●アベノカビマスク…《この問題で法律的に責任を問うのは難しい。
     しかし、…政治責任は大きい。…「政治責任に時効はない」はずだ》
   『●相澤冬樹さん《アベノマスクを突破口に、安倍政権の負の遺産が明らか
       になるかもしれない》…数多のアベ様案件の解明につながるか?
    「上脇博之さん「本当に妥当だって言うんだったら正々堂々と出せば
     いいそんなに誇れるもんだったら(価格を)出してくださいよ」」
    「日刊ゲンダイの記事【相澤冬樹/ “アベノマスク裁判”で
     国が全面敗訴 単価開示で明らかになる安倍政権「負の遺産」】…」
    《「アベノマスク単価の開示を命令」 注目の判決結果を裁判所前で
     知らせる“旗出し”だ。大阪地裁で28日、通称「アベノマスク裁判」
     の判決が言い渡された》
    《全国で1億枚以上が配布されたが、国は単価を明らかにしていない
     情報公開請求に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が求めても開示
     しなかったし、国は今に至るまで価格を明らかにしていない》」

   『●黒川弘務氏定年延長に関する文書の開示を国に命令…上脇博之さん「特定
     の人物のために法解釈をねじ曲げた事実を、裁判所が認めた意義は大きい」
    《◆「アベノマスク」訴訟を断じた裁判長 法務省はこれまで
     「黒川氏個人のためではない」という姿勢を示してきたが、今回の
     判決は「(理由は)黒川氏の勤務延長しかあり得ないと断じた
     解釈変更の閣議決定は黒川氏の退官予定日のわずか7日前。対象が
     黒川氏に限られ、他の検察官への周知がなかった点も考慮された。
      上脇氏が「大きな分岐点だった」と振り返るのが、元法務次官の
     辻裕教氏に対する昨年12月の証人尋問だ。「他の検察官への解釈
     変更の周知の有無を原告側が尋問した際、辻氏が
     『やっていません』と答えた。法解釈を一般化するのが行政の仕事
     だが、全く逆で、特定の人物のために動いていた事実が鮮明になった」
      今回の裁判長は、安倍政権がコロナ禍対策で全国に配布した
     「アベノマスク」を巡る訴訟で、政府に行政文書の開示を命じる判決を
     出した徳地淳氏。徳井義幸主任弁護士によると、証人尋問で
     「第三者として見れば、定年退職に間に合わせたように見えなくは
     ない」と問いかけたという。「口ぶりから不信感がにじんでいた。
     当たり前の市民感覚を持っていた」》

   『●アベノマスクや黒川弘務氏…アベ様案件などなどなどなど…《政治の闇の
       扉をこじ開け》る上脇博之さん、《「政治とカネ」の告発の第一人者》
   『●上脇博之さんが《業者との契約過程を示す文書の開示》を求めたアベノ
     マスク裁判…400億円もの税金がドブガネという《結果責任》にどう責任?

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https://www.asahi.com/articles/ASSBH33WJSBHPTIL00WM.html?ref=tw_asahicom

アベノマスク契約めぐる訴訟 裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み
大滝哲彰 2024年10月15日 19時10分

     (政府が新型コロナ対策として全国に配った
      通称「アベノマスク」)

 大量の在庫が問題になった新型コロナ対策の布マスクを巡り、業者との契約過程を示す文書を開示するよう上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授が国に求めた訴訟で、複数省庁による「合同マスクチーム」のうち業者と直接やりとりした職員ら3人が15日、大阪地裁(徳地淳裁判長)に証人出廷した。「やりとりは口頭が基本で、文書は残していない」と口をそろえた。

 マスクは2020年4月に安倍晋三首相(当時)が各戸配布を表明し、政府が400億円超をかけて約3億枚を調達したもので、「アベノマスク」と呼ばれた。需要の乏しさから約8300万枚が残り、国会などで税金の無駄遣いが指摘された。

 この日の証人尋問で経済産業省からチームに出向した職員は、「募集に応じた業者からはチーム宛てに電話やメールが毎日のように来ていた」と説明。ただ自身が受け取ったメールは「容量が限られているため2~3日に1度消去し、保存していない」と証言した。


「文書作っている余裕ない」に、反応した裁判長

 原告側から業者選定のためにやりとりを記録しておかないと「不便では」と問われると、「いちいち文書を作っている余裕はなく、上司が近くにいる時に口頭で価格や数量、納期などを報告していた」と話した。

 徳地裁判長からも「単価や枚……」…
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●《是枝さんは断言…「放送法は番組を守る盾。放送局は理論武装して公権力の介入に対峙し、自分たちの役割を果たすべき…それを前提にBPOは…」》

2024年10月19日 00時00分33秒 | Weblog

(2024年09月01日[日])
報道機関も、「公権力それが保守でもリベラルでもとは潔く距離を保つのが正しい振る舞いなのではないか」。
 (東京新聞)《是枝さんは断言する。「放送法は番組を守る盾。放送局は理論武装して公権力の介入に対峙(たいじ)し、自分たちの役割を果たすべきだそれを前提にBPOは政治介入への防波堤となるそうでなければ、戦時下の反省から生まれた放送法の意味が失われる」》。

   『●「安倍政権が旗をふる「極右プロパガンダ映画」が
      世界中に発信されるという恥ずかしい事態が現実に」!?

 昔の琉球新報(2018年6月10日)のコラム【<金口木舌>「なぜ、基地や政権に批判的なのか」…】、《是枝裕和監督は…「映画がかつて、『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば」「公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つのが正しい振る舞いなのではないか」…▼沖縄の新聞も戦前戦中にかけては、軍の意向に沿った「戦意高揚」の報道に終始した。那覇市若狭の「戦没新聞人の碑」では、毎年の慰霊の集いで記者が戦争のためにペンを取らない誓いを重ねる》。

 鈴木伸幸記者による、東京新聞の記事【是枝裕和監督「政府による放送への介入を間近に見た」放送法が形骸化した今、元BPO委員として訴えたいこと】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/343031)。《報道機関には黒歴史がある太平洋戦争時、大本営発表を垂れ流し、軍政と一体化して悲劇を招いた過去だ。その反省から戦後、放送局の独立を保障する放送法が成立した。ところが、成立から70年以上を経て形骸化が進んでいる。それに一石を投ずる一冊が出版された。『僕らはまだテレビをあきらめない』(緑風出版)。著者の一人で番組制作会社勤務を経て映画監督になった是枝裕和さんに真意を聞いた。(鈴木伸幸)》。

 《平和への誓い…先人たちの前に反戦平和を誓う》ための「戦没新聞人の碑」。《「映画がかつて、『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば」「公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つのが正しい振る舞いなのではないか」》という是枝裕和監督を、様々な難癖で批判する人達は、戦争がお好き、ということだ。
 聞く耳持たず(理解力無し、同意する気なし)を相手に大変でしょうね…。リテラにも【是枝裕和監督をネトウヨや田端信太郎が「国に助成金もらってる」と攻撃も、町山智浩想田和弘松尾貴史らが一斉反論】という記事が出たことがあります。

   『●東京新聞「国民のためと称しつつ、戦争ができる
       国づくりとは何事か。平和主義を粗末にしないでほしい」
    《★元来、順法精神を持ち、誰よりも現行憲法を守らなければならない
     はずの内閣総理大臣として発言は逸脱していると思えるが、国会が
     発議するはずの憲法改正を率先して変えたがるその発言だけは、
     自民党総裁として使い分けることも姑息だ。ただ首相が言う、
     「日本人が作った憲法ではない」という発言も聞き捨てならず、
     その合理的な根拠もさして示していない》》

   『●「利権」「裏金」「脱税」党総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、
     厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)

 話は他所道にそれるが、アベ様からして順法精神にほど遠く…。いま、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒・犯罪者・反社集団の総裁を決める政争中。十数名の国会議員が辞職。一方、何十人もの泥棒が、検察のおかげで、未だに国会議員。一体、どんな国? (リテラ)【岸田首相「総裁選不出馬」にごまかされるな! 後継候補の河野太郎、高市早苗、石破茂、小泉進次郎、小林鷹之の欺瞞】《たとえば、河野太郎・デジタル担当相はマイナ保険証のゴリ押しで大混乱を引き起こしている張本人であり、安倍元首相や菅義偉前首相をもしのぐ高圧的な態度や質問に答えない姿勢でも有名。高市早苗・経済安保担当相も、総務省の内部文書を「捏造」と断言した問題について、いまだに責任を取っていない。そもそも、放送法を捻じ曲げメディアに圧力をかけようという人物を首相に据えていいはずがない》。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/確信犯のように犯罪行為に…自民若手に順法精神は?】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202407310000329.html)。《★12年、北海道9区から自民党公認で出馬した堀井学は初のオリンピックメダリスト出身の代議士となった。22年ごろ、選挙区内の複数の有権者に対し自分の名前が書かれた香典を秘書らに持参させていた疑いがあり、18日、議員会館や北海道登別市の地元事務所に東京地検特捜部が家宅捜索。同日自民党離党、特捜部は任意で堀井から事情聴取し、大筋で容疑を認めているという。また押収したパソコンなどから堀井が秘書らに「LINE」で指示をしていた証拠なども見つかっている。 ★週刊誌で報じられた自身の不倫疑惑を事実と認め、今年3月には岩手県連副会長を辞任し、ネットでは「チョメ姐さん」の呼び名のついたおさわがせ議員、自民党岩手県選挙区参院議員・広瀬めぐみ。今度は一昨年から去年にかけて公設第2秘書として公設第1秘書の妻を届け出ていたものの、その女性に勤務実態がなく国からの給与数百万円をだまし取っていた疑いがあるとして、東京地検特捜部は30日、詐欺の疑いで議員会館の事務所などを家宅捜索した》。

   『●《本来、問題にすべきは…安倍政権が政権批判をおこなう“目障りな番
     組”を潰すために法を捻じ曲げさせていた、という民主主義の破壊行為》
   『●《大手マスコミのあまりの卑劣な自民党擦り寄りと、それに乗っかる
     立憲・泉代表のアホさ加減……。…放送法解釈変更と高市問題も矮小化》

―――――――――――――――――――――――――
https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a30fd854b36e93ad70e18c369b6d997d

(2023年03月18日[土])
この問題、しつこく。適菜収さん《要するに政府にとって都合の悪いテレビ番組を潰すために悪党が動いたわけだ》。(リテラ)《もちろん、「怪文書」「捏造」と啖呵を切ったことの責任を追及することは重要だが、本来、問題にすべきは、この内部文書に示されているように、安倍政権が政権批判をおこなう“目障りな番組”を潰すために法を捻じ曲げさせていた、という民主主義の破壊行為のほうだろう》。

 モリカケ桜事件以前、官僚らの〝忖度〟の始まり。テレビメディアの萎縮の始まり。斎藤美奈子さん《メディアの役目は「中立公正、不偏不党な報道」ではなく権力の監視なんです。それ、常識。》
 (リテラ)《安倍晋三という人物がそもそも報道の自由の重要性についてまったく理解しておらず、平然と放送に介入・圧力をかけてきた》、適菜収さん《安倍政権がやったことは、自由と法に対する挑戦だった》。アベ様直伝の息吐くようなウソ吐き…「礒崎さんという名前は今年3月になって初めて聞いた」!? 「2023年3月3日は高市早苗元総務相のタンカ記念日」。「報道の自由」「知る権利」「権力の監視」を委縮させた問題についての高市早苗元総務相のタンカ…。(琉球新報)《しかも高市氏に対する質疑内容について官邸は「こちらの方で質問立てしたい」との意向を総務省に伝えていた。まさに自作自演》だった。青木理さん《礒崎氏が自身のコントロール可能な議員に“ヤラセ質問”をさせ、官邸の意向に沿う答弁を総務大臣にさせることで、放送法の解釈を変えてしまおうという構図であり、論外です》。この問題、有耶無耶でいいのか?
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/343031

是枝裕和監督「政府による放送への介入を間近に見た」放送法が形骸化した今、元BPO委員として訴えたいこと
2024年7月29日 06時00分

 報道機関には黒歴史がある太平洋戦争時、大本営発表を垂れ流し、軍政と一体化して悲劇を招いた過去だ。その反省から戦後、放送局の独立を保障する放送法が成立した。ところが、成立から70年以上を経て形骸化が進んでいる。それに一石を投ずる一冊が出版された。『僕らはまだテレビをあきらめない』(緑風出版)。著者の一人で番組制作会社勤務を経て映画監督になった是枝裕和さんに真意を聞いた。(鈴木伸幸)


 是枝裕和(これえだ・ひろかず) 1962年、東京都練馬区出身。早稲田大卒。番組制作会社テレビマンユニオン入社。ドキュメンタリー番組を数多く手掛ける一方、1995年に「幻の光」で映画監督デビュー。ベネチア国際映画祭で「金のオゼッラ賞」受賞。2011年に制作者集団「分福」を立ち上げ、2018年に「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞「パルムドール」を獲得。代表作に「ワンダフルライフ」「誰も知らない」「歩いても 歩いても」「そして父になる」など。


◆「BPO委員として『これはまずい』と感じた」

     (自著について語る是枝裕和監督)

 「一言で言えば『歴史に学ぼう』というところ」と是枝さんは話し出した。大学卒業後、番組制作会社に入り、水俣病認定訴訟を扱ったドキュメンタリーなど数々の番組を制作してきた。テレビへの愛着は強く、その経歴もあって2010年4月に放送倫理・番組向上機構BPO)の放送倫理検証委員会の委員に就任。2019年3月まで務め、番組について必要に応じて意見書などを発表してきた。

 「委員在任中、政府・与党による放送への介入を間近に見た。放送法の成り立ちからして『これはまずい』と感じた。退任から時間がたったが、多くの人に知ってもらおうと一つの形にまとめた」と言う。


◆「安易な政治介入は放送法違反ではないか」

 日本の電波行政には問題がある欧米先進国には過去に独裁政権が放送で国民を情報統制し、世界大戦の惨禍を招いたという共通認識がある。そこで日本を除く先進7カ国(G7)などには「報道の自由を守るために電波行政は政府から独立した組織が担い、政府の介入を受けない仕組みがある。ところが日本では政府が担い、放送免許を交付して過去には総務相が『電波停止の可能性』に言及したこともあった」。

 2009年に民主党が独立組織の設置を公約として総選挙で勝利したことはあった。実現できずに下野したが、2017年には「言論と表現の自由」に関する国連特別報告者が、独立組織の不在を問題視して「政府を監視すべきメディアが、逆に政府に監視されている」と指摘していた。

 そもそも、政府が介入の根拠とする政治的公平」を定めた放送法第4条は「倫理規範とみなすのが通説だ。罰則を科せる法規範ではない。実際、政府は施行後、長らく「番組が放送法違反という理由で行政処分するということは事実上不可能」という見解を示してきた。それに「表現の自由」を保障する憲法との整合性からしても「放送法は放送局に『政治的公平』を求めているのではなく、公権力が放送局に対して保障していると解釈すべきだ安易な政治介入は放送法違反ではないか」と言う。


◆歴史を無視した政治家の発言に怒り

 ところが、是枝さんのBPO在任中、歴史を無視した政治家の発言が相次ぎ、怒りを感じたという。その矛先は公権力にだけでなく、圧力に向き合おうとしない放送局側にも向かった。BPO在任中の具体的成果として「NHK総合テレビ『クローズアップ現代』”出家詐欺”報道に関する意見書」を挙げる。日付は2015年11月6日で少々、古いが、委員長代行として参加した公式文書だ。

     (自著について語る是枝裕和監督)

 「出家詐欺」とは、檀家(だんか)の減少などで困窮する宗教法人が多重債務者を出家させて戸籍上の名前を変え、再びローンを組ませて融資金をだまし取る手口だ。それを特集した「クローズアップ現代」に許容範囲を超えるやらせがあったとされ、BPOが検証した。

 BPOは「重大な放送倫理違反」と断罪する一方で、総務相が放送法第4条を根拠にNHKへ厳重注意したことに「(同条は番組の内容に介入する根拠ではないと明言自民党情報通信戦略調査会がNHK幹部を呼び、説明させたことについても「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又(また)は規律されることがない」とする同法第3条を盾に非難した


◆「戦争の反省から生まれた放送法の意味が失われる危機」

 文書はNHKに対しても「干渉や圧力に対する毅然(きぜん)とした姿勢と矜持(きょうじ)を堅持できなければ、放送の自由も自律も侵食され、やがては失われると警告した。

 是枝さんは断言する。「放送法は番組を守る盾放送局は理論武装して公権力の介入に対峙(たいじ)し、自分たちの役割を果たすべきだそれを前提にBPOは政治介入への防波堤となる。そうでなければ、戦時下の反省から生まれた放送法の意味が失われる


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●アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴

2024年10月18日 00時00分37秒 | Weblog

[※ 「「国葬」という憲法違反」(週刊金曜日 1391号、2022年09月02日) ↑]


(2024年10月07日[月])
アベ様の国葬モドキ強行問題。(日刊ゲンダイ)《「Tansa」の渡辺周編集長は「文書を作っていないはずがないあるのに隠蔽しているというのが我々の結論」「提訴で国葬の是非を問うのではなく、情報を記録し、公開し、検証するという民主主義の基本が崩れている事態にストップをかけたい」と言う》。(Tansa(旧ワセダクロニクル))《「記録を取っていない」「すでに捨てた」という理由です。しかし重要な協議の記録を取っていないはずも、捨てたはずもありません「記録がない」ことにして、隠しているのです》。森友問題、最近ならば、マイナ保険証問題も同様、アベ様が蒔いた種「閣議決定政治」は罪深い。

   『●キシダメ首相は「民主主義を断固守る」ために国葬を行うというが、
     (政界地獄耳)《よほど民主主義を逸脱し独裁的ではないのか》?
   『●《「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に
     浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている》…国葬強行、〝番号〟強制…
   『●《自慢の「聞く力」とはなんだったのかと思わせるほど、国民世論は
     まるで耳に入っていないし、いわんや「バカ」呼ばわりまでしてバカ》なの?
   『●「苦渋の判断だ」としてアベ様の「国葬みたいな追悼儀式」に「労働者
     代表として出席」する人と、「何の苦渋も感じることなく欠席」する人
   『●アベ様の国葬モドキを沖縄戦体験者はどう見たのか? 《国葬を見て
     思うのは戦争で命を奪われ、葬式さえあげられなかった人たちである》
   『●アベ様の国葬モドキ《招待者名簿》隠蔽、キシダメ首相は何の《検証》も
      実施せず…《重要な政策転換を国民の幅広い合意なく押し切る原動力》に
   『●漸く内部から火の手が…村上誠一郎議員《安倍氏の政権運営が「財政、
     金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判》
    《連合加盟労組「全国ユニオン」の声明文。①国葬に法的根拠なし、
     ②国会議決も経ずに国葬実施が決められた、③「残業代ゼロ法案」を
     強行採決した「労働者の敵」の国葬に出席するなぞ論外、の3点で
     連合会長の国葬出席に反対を表明

   『●《国葬業務の入札…政府は「適正な手続き」を強調するが…桜を見る会
     では内閣府が入札公告前にムラヤマと打ち合わせをしていたことが発覚》
    《上脇博之氏がこう言う。「…情報公開に後ろ向きです。…そもそも、
     競争入札に参加したのが1社では、結果的に競争が阻害されている
     し、『結論ありき』とのそしりは免れません。…岸田政権も
     安倍政権と同様、説明責任を果たす気がないのでしょう」》
    《ベールに包まれた不可解入札”》

 Tansa(旧ワセダクロニクル)について、デモクラシータイムスの映像記事【安倍国葬決定、驚きの舞台裏~関連文書公開を求め提訴【Tansa × Democracy Times 探査報道最前線】20240925】(https://www.youtube.com/watch?v=nlrj2MzXCvU)。《探査報道に特化し次々成果を上げてきたtansaがまたも掘り進むテーマ、「安倍さんの国葬を決めた舞台裏」。岸田首相は、内閣法制局とも協議の上「閣議決定」で国葬を決めた、と会見でも述べました。ほんとうかな。tansaがその検討し協議したという文書を情報公開請求したら、出てきたのは驚愕の「紙」でした。さて、岸田さんは「憲法違反かもしれない」という指摘もあった国葬を閣議決定するにあたって、ほんとうは誰と何を検討してGO!することにしたのか、じっくり考えてみたいと思います。出席は、渡辺周編集長、中川七海記者、辻麻里子記者です。2024年2024年9月25日 収録》


【安倍国葬決定、驚きの舞台裏~関連文書公開を求め提訴【Tansa × Democracy Times 探査報道最前線】20240925】
 (https://www.youtube.com/watch?v=nlrj2MzXCvU


 日刊ゲンダイの記事【「安倍国葬文書」隠蔽で国を提訴 非営利報道機関「Tansa」が“閣議決定政治”に一石】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/361285)。《安倍政権下で繰り返された“公文書隠蔽”が岸田政権でも続いていたのか――。それも世論が賛否両論で二分し、多くの法曹関係者が「違憲」「違法」とした安倍元首相の「国葬」をめぐってである》。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/361285

「安倍国葬文書」隠蔽で国を提訴 非営利報道機関「Tansa」が“閣議決定政治”に一石
公開日:2024/10/01 11:20 更新日:2024/10/01 13:53

     (「文書がない」なんてありえない(C)JMPA)

 安倍政権下で繰り返された“公文書隠蔽”が岸田政権でも続いていたのか――。それも世論が賛否両論で二分し、多くの法曹関係者が「違憲」「違法」とした安倍元首相の「国葬」をめぐってである。

 2年前の2022年9月27日の安倍の「国葬儀」は閣議決定により行われた。その協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」および「不開示となった文書の開示」を求め、探査報道を専門とする非営利独立の報道機関「Tansa」が9月30日、国を相手取って東京地裁に裁判を起こした

 安倍の国葬をめぐっては、同年7月14日の記者会見で岸田首相が閣議決定により実施することを発表した際、「内閣法制局ともしっかり調整した上で判断している」と発言している。ところが、「Tansa」が内閣法制局に関係文書一切の情報開示を求めると、出てきたのは「応接録」1枚ペラだけ。そこには意見がない旨回答したなどと書いてあるだけで、岸田が言うような“調整についての記述はなかった

 ただ、その応接録には「相談年月日」として「令和4年(22年)7月12日~14日」とある。3日間も相談しながら、文書がたった1枚なんてことがあるものか。そこで「Tansa」は、応接録に「相談者」として記されていた内閣官房と内閣府にも情報開示を求めたが、「記録を取っていない」「廃棄した」などと回答した。安倍国葬という内閣にとって重大決定なのに、記録もメモも何もないなどありえない。総務省の「情報公開・個人情報保護審査会」に不服を申し立てても「不開示」。それで今回、提訴したわけだ。

 「Tansa」の渡辺周編集長は「文書を作っていないはずがないあるのに隠蔽しているというのが我々の結論」「提訴で国葬の是非を問うのではなく、情報を記録し、公開し、検証するという民主主義の基本が崩れている事態にストップをかけたい」と言う。

 裁判で代理人を務めるのは「自由人権協会」の弁護士5人。自由人権協会は、情報公開法を求める市民運動の中心だった団体だ。弁護士らは「国権の最高機関である国会の議論を経ずに内閣だけで国葬を決めた後世に検証可能な文書を残すのは歴史に対する責任」と話す。

 閣議決定政治一石を投じるこの裁判。石破新政権の村上誠一郎総務相は「安倍国葬」に反対し、欠席した人物だ。国葬文書の「不開示」に疑問を持たなきゃおかしい。


  ◇  ◇  ◇


【Tansa、国を提訴/国葬文書「不存在」のウソを問う】解説動画はこちら





【【対談】Tansaが国を提訴、国葬文書「不存在」のウソを問う(ゲスト:日刊ゲンダイ小塚かおるさん)】
 (https://youtu.be/tW1ekg-xAD8

《2024年9月30日、Tansaは国葬文書の「不存在」決定取り消しを求めて、国を提訴しました。なぜ、安倍晋三・元首相の国葬実施を国会に諮らず、閣議決定で決めたのか。2022年7月、官邸側と内閣法制局の協議記録を、情報公開法に則りTansaが開示請求したところ、不開示決定が出ました。「記録を取っていない」「すでに捨てた」という理由です。しかし重要な協議の記録を取っていないはずも、捨てたはずもありません「記録がない」ことにして、隠しているのです。今回は、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるさんをお招きし、なぜこのような隠蔽が起きるのか、お話を伺いました。》
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●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》

2024年10月07日 00時00分39秒 | Weblog

[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))]


(2024年08月26日[月])
大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告》という内部からの声まである始末。そして、その言い訳ときたら、言うに事欠いて…。
 酷過ぎる、完全なるでっち上げ、その反論もデタラメ…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》。大川原化工機でっち上げ事件では、失意のうちに《勾留後に亡くなった1人》が居るというのに、なんという言い草なのか。しかも、《取り調べを補佐した捜査員が完全なる虚偽報告」「よくこんな報告書が作成できるよなどっちが犯罪者か分からんなどのコメントを記入していた》というから、開いた口が塞がらない。《捜査員が裁判で捏造とまで言い切った事件》。《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした大川原化工機でっち上げ事件…《取調官は知ったこっちゃないですよ組織の方針に従うだけですよ」》。

 大川原化工機の元取締役の島田順司さんのこの記事を見ても、公安部のデタラメさが理解できる。記事の見出しだけでも、見て下さい。
 山田雄之記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/悪意に満ちたウソ・脅し、変更された供述調書… 大川原化工機冤罪事件が浮き彫りにした取り調べの問題点】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/349662?rct=tokuhou)によると、《機械輸出を巡る冤罪(えんざい)事件に巻き込まれた機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた民事訴訟の控訴審は、元取締役に対する警視庁公安部の取り調べの違法性が争点の一つだ。一審の東京地裁判決は、人を欺く「偽計」を用いて供述調書を作成したなどとして、一部を違法と認定した。どのような状況だったのか。元取締役に聞きながら、取り調べの在り方を考えた。(山田雄之)》。

 なぜ、警視庁公安部は事件をでっち上げたのか? しかも、完全なでっち上げ。《逮捕の時期は、安倍政権経済安保を推進していた時期だった》(長周新聞)。公安部という《組織》を暴走させた元凶を辿っていくと、またしても、アベ様。

   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題
   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
       は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/349662?rct=tokuhou

こちら特報部
悪意に満ちたウソ・脅し、変更された供述調書… 大川原化工機冤罪事件が浮き彫りにした取り調べの問題点
2024年8月26日 12時00分

 機械輸出を巡る冤罪(えんざい)事件に巻き込まれた機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた民事訴訟の控訴審は、元取締役に対する警視庁公安部の取り調べの違法性が争点の一つだ。一審の東京地裁判決は、人を欺く「偽計」を用いて供述調書を作成したなどとして、一部を違法と認定した。どのような状況だったのか。元取締役に聞きながら、取り調べの在り方を考えた。(山田雄之


 大川原化工機を巡る冤罪事件 警視庁公安部が2020年3月、国の許可を得ずに噴霧乾燥機を中国に輸出したとする外為法違反容疑で大川原正明社長や島田さんら3人を逮捕し、東京地検が起訴したが、21年7月に取り消した。1年近く身体拘束された社長らが逮捕・起訴は違法として東京地裁に起こした国家賠償訴訟の証人尋問で、捜査担当の警察官が事件を「捏造(ねつぞう)」と証言。昨年12月の地裁判決は捜査の違法性を認め、国と都に賠償を命じた。原告、被告双方が控訴。東京高裁での審理は、12月25日に結審予定。


◆窓のない部屋で取り調べ39回

 「うそをつかれたり、脅されたり悪意に満ちてましたよ」。大川原化工機の元取締役の島田順司さん(71)は8月上旬、警視庁公安部の取り調べに対する憤りを「こちら特報部」に語った。

     (国家賠償請求訴訟の控訴審で、10月9日にある警察官の
      証人尋問への思いを語る島田さん(右)と
      代理人の高田剛弁護士)

 同社の「噴霧乾燥機」が生物兵器製造に転用可能だとして、国の許可を得ずに輸出した外為法違反を疑われた島田さん。逮捕前の2018年12月〜20年2月、任意の取り調べを39回受けた。1回3〜4時間。原宿署の灰色の窓のない部屋で、警察官と向き合った。

 生物兵器製造に転用するには、機械を扱う人が細菌に感染しないよう内部を「殺菌」する性能が必要だ。大川原の機械はその性能がなく、国の輸出規制の対象にならない。島田さんは終始一貫して訴えたという。


◆「あんなの供述調書じゃない」

 だが、公安部が作成した島田さんの任意調べ時の供述調書計13通に目を通しても、そのような主張は登場しない。逆に輸出規制の対象になるとして「勝手に全て非該当と判定した」「国の許可を取らずに不正輸出を繰り返した」と容疑を認めるような記述がある。

 一体どういうことなのか。島田さんに聞くと、「あんなのは供述調書じゃない」と声を強め、勾留中に記録した「任意事情聴取時の状況」という手書きメモを見せてくれた。


◆話してもいない文言を付け加えられ

     (島田さんが書いた「任意事情聴取時の状況」のメモ。
      供述調書作成時の苦悩がつづられている)

 メモには「供述調書作成状況」という項目がある。調書が「供述した内容と大きく恣意(しい)的に変更され、誇張された」として、「警察はこのようなことをするのかと失望した」と記されている。「偽って」「認識していながら」「ずさんに」など話してもいない文言が多く付け加えられた、とも。「『無許可で輸出した』という部分は、『許可が必要とされない仕様なので、結果的に無許可で輸出した』と(補足するよう)何回要求しても入れてもらえなかった」という。

 島田さんによると、取調室ではペンを貸してもらえず、調書の訂正したい箇所に印を付けられなかった。訂正を希望すると交換条件を付けられたり、一カ所訂正するたびに調書を取り上げられたりして、見落としや確認不足が起きた


◆何を聞かれ、どう答えているかも分からなくなった

 当時の精神状態をこう振り返る。「平静を装ったけど、緊張で手が震えていた。逮捕をちらつかされ、『おまえだけが認めない』とうそをつかれて迫られ、何を聞かれ、どう答えているかも分からなくなった」

 島田さんが「不正輸出を繰り返した」と容疑を認める趣旨の調書の存在に気付いたのは、逮捕後に弁護人に指摘されてだった。


◆公安部の「偽計」を認定した地裁判決

 国賠訴訟の東京地裁判決は、公安部の取り調べ時に「殺菌」の解釈を島田さんに説明したやりとりが調書にないことなどから、誤解させて調書に署名させる偽計を用いた取り調べで違法だと認定した

 この認定について、警視庁幹部らは本紙の取材にそろって不満を口にした。ある幹部は「『偽計』なんて犯罪行為のような認定は受け入れられない。今後の捜査にも影響する」と語った。


◆新証拠の録音記録を確認したら…

 東京高裁で6月に始まった控訴審。都側は輸出規制に精通する島田さんを誤解させるのは「不可能」で、調書に「殺菌」解釈を説明した形跡がなくても不自然ではないとして、地裁判決は「重大な事実誤認」などがあると反論している。

     (「生物兵器の製造には転用できない」と噴霧乾燥機の
      説明をする元取締役の島田順司さん=横浜市の大川原化工機で)

 大川原化工機側は終止符を打つべく、新たな客観証拠を提出した。13通目の調書作成後の2019年11月1日にあった34回目の取り調べで、島田さんが身体検査をくぐり抜けてひそかに成功した録音だ。

 録音記録を確認すると、島田さんは噴霧乾燥機の輸出規制要件を巡って、自身の考えを説明し、経済産業省のガイドラインを根拠に大川原の機械は「該当しない」と訴えている。だが警察官は「ガイドラインは大した内容でも何でもない」「経産省は明確に要件に該当ですって」と述べ、取り合う様子はなかった。


◆逮捕後の弁解聴取でも違法認定

 代理人の高田剛弁護士は「公安部は独自に考えた『殺菌』の解釈を示さず、経産省の名前を出して決めつけで取り調べを進めた」と指摘。その上で「任意捜査の終盤でも、明確に不正輸出を否定していたことが明らかになった。改めて供述調書の不正確さが浮き彫りになった」と強調する。

     (島田さんの任意取り調べ時の供述調書。
      「不正に輸出を繰り返した」と容疑を認めるような文言がある)

 地裁判決は公安部が島田さんの逮捕後に弁解を聴く際にも、島田さんの指摘に沿った修正をしたように装って書面に署名させる違法があったと認定し、控訴審で争われている。取り調べに補助で立ち合った警察官の証人尋問が10月9日に予定され、島田さんは「正直に話してほしい」と話す。


◆「なめんなよ」「ガキだよね」問題相次ぐ

 最近も捜査機関の取り調べを巡る問題が目に付く。

 19年に不動産会社社長が業務上横領容疑で大阪地検特捜部に逮捕され、後に無罪となった事件では、大阪高裁が今年8月、部下の取り調べで検察なめんなよなどと怒鳴り、机をたたいて責めたとして田渕大輔検事(52)を特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判に付すことを決めた。

 18年に犯人隠避教唆容疑で逮捕されて黙秘した元弁護士が、取り調べ時に「ガキだよね」などと横浜地検検事から侮辱されたとして国に賠償を求めた訴訟で、東京地裁は7月、賠償を命じる判決を出した。

 いずれも逮捕後の取り調べの録音・録画が義務化された検察の独自捜査事件だったため、映像から判断できた。一方、大川原の場合は録音・録画の対象ではなく、任意段階の様子は、島田さんの録音がなければ正確なやりとりは全く分からなかった。


◆日弁連「全事件で録音・録画義務づけを」

 「捜査機関の心証に合致する供述証拠を作るためのものではない」。かねて取り調べのあり方を問題視してきた日本弁護士連合会は6月の決議で、全事件の逮捕前からの全過程で録音・録画を義務づけるよう要望した。さらに録音・録画の状況下でも不当な取り調べが繰り返されていることは「公知の事実」として、弁護人を立ち会わせる権利を確立すべきだと主張した。

 前出の高田弁護士も「捜査機関は際どいテクニックを駆使して自白をとりにくる一方で、取り調べられる側はペンさえ持てずに丸腰だ。希望があれば全過程を録音・録画し、弁護人の立ち会いも認めるべきだ」と話す。島田さんもこう訴える。「現状のままでは、われわれと捜査機関が全くフェアな関係じゃないまた必ず冤罪が起きる


◆デスクメモ

 記事中の警視庁幹部の言葉にあぜんとする。捜査員が裁判で捏造とまで言い切った事件だ。かたくなな抵抗は内輪の論理にしか見えない。真っ先になすべきは、なぜ冤罪が起きたのかを徹底検証し、その結果を開示することでは。その上で、全面可視化を見据えた対応を求めたい。(岸)


関連記事】「大川原化工機」訴訟、「完全なる虚偽報告」と書き込まれた文書を証拠採用 書いた捜査員を証人尋問へ
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【関連記事】警視庁公安部が「無理筋」の捜査で繰り返した「独自解釈」 違法判決を受けた暴走はなぜ起きたか
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●《戦後最短となる首相就任後10日で解散し「暴挙だ」と批判を浴びた岸田文雄首相でさえ首相就任後に解散日程を打ち出したというのに…》(リテラ)

2024年10月02日 00時00分47秒 | Weblog

[↑ ※「サルまで怒る 自民の腐敗」(週刊金曜日 1454号、2023年12月22日・2024年01月05月合併号)]


(20241001[])
首班指名が終わった…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党石破茂党首がニッポンの首相に選出。
 首相に選出されてもいないのに、全閣僚出席の下での予算委員会も実施せずに解散するだの、誰それが閣僚候補だの…。「(アベ様は)財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した国賊だ」の村上誠一郎議員以外、酷いシロモノ…。イシバ■(🄫金子勝さん)…イシ馬さん鹿さんも、酷いね。アベ様やスガッチ越えのキシダメ政権だったけれど、超極右(高市早苗氏)というワーストを回避したら、予想通りのエセ極右(単なる軍事オタクのオジサン)が暴走し始めた感じですよね。数多のアベ様案件(含む・国葬モドキ強行問題、カルト協会ヅボヅボ問題、裏金問題)という宿題は放り投げ、軍事国家化まっしぐらなのでは?
 一方の野党第一党は「立憲」の看板を下ろし、戦争法廃止の約束は反故にするつもりの情けなさ。核発電も推進する気らしい。いままでも旧民主党や立憲民主党に投票したことはないけれども(もちろん自公やお維・コミ党などに投票する訳がない)、共産党、社民党、れいわ新撰組に頑張ってもらう以外仕方ない。

 リテラの記事【石破茂が史上最速で馬脚あらわに! 手のひら返し解散、統一教会も裏金も再調査せず、菅・麻生以外の人事も酷い】(https://lite-ra.com/2024/10/post-6347.html)。《ところがどうだ。石破氏が打ち出した解散日程は、各党代表質問と党首討論しかできない、「野党ときちんとした論戦」など実施する余地などないもの。しかも、解散表明の記者会見をたったの5分で打ち切り、記者の質問をシャットアウトまでしたのである》。
 村上誠一郎議員、何とかしてもらえませんか?


 ヅボヅボ党、ホントに酷いな。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/異例の衆院選表明 誰が総裁になっても森山新幹事長主導で選挙日程決まっていた】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202410010000063.html)。《★石破執行部は党人事の骨子を決めたが自民党ベテランが解説する。「今回の総裁選前後からの新幹事長・森山裕が総裁選政局を回していた。菅内閣というより森山内閣が正しいのではないか。今回選対委員長に就任した小泉進次郎が総裁選で早期解散を訴え、ほかの候補は否定的だったが、実際は誰が総裁になっても選挙日程を自民党は決めていた節がある。石破は予算委員会や党首討論を丁寧にやる気だったが、森山主導で動き、石破も説得されたのではないか。党内には首相ではなく総裁なのに選挙日程を石破が言うのがおかしいという声もあるが、短期決戦で日程は与野党ともに早く出したほうがいいという認識だろう。与野党ともこれを否定する余裕はないだろう」》。

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https://lite-ra.com/2024/10/post-6347.html

石破茂が史上最速で馬脚あらわに! 手のひら返し解散、統一教会も裏金も再調査せず、菅・麻生以外の人事も酷い
2024.10.01 07:00

     (自民党HPより)

 総裁選で勝利した石破茂氏が、さっそく馬脚を露わした。昨日9月30日おこなった会見において石破総裁が、10月9日に衆議院を解散し、10月27日投開票の日程で衆議院選挙をおこなうことを表明した件だ。

 石破氏といえば、8月24日に総裁選への出馬を表明した際、「全閣僚出席の予算委員会をひと通りやって、この政権は何を考えているのか、何を目指そうとしているのかいうことが、国民の皆様方に示せたその段階で、可能なかぎり早く信は問いたい」と発言。さらに、総裁選の論戦では小泉進次郎が早期解散を打ち出したが、石破氏はそれに対抗し「主権者は国民。自民党の都合だけで(解散時期を)勝手に決めるなってことだ」「国会の場で野党ときちんとした論戦をするべきだ。野党を選ぶか、自公政権を選ぶかという選挙だ。国会における議論なくして、これで(解散して)十分だって話になると思っていない」と述べていた。

 ところがどうだ。石破氏が打ち出した解散日程は、各党代表質問と党首討論しかできない、「野党ときちんとした論戦」など実施する余地などないもの。しかも、解散表明の記者会見をたったの5分で打ち切り、記者の質問をシャットアウトまでしたのである。

 そもそも、石破氏は昨日の時点ではまだ首班指名も済んでおらず、自民党総裁でしかないにもかかわらず解散の意向を表明した。戦後最短となる首相就任後10日で解散し「暴挙だ」と批判を浴びた岸田文雄首相でさえ首相就任後に解散日程を打ち出したというのに、石破氏は越権行為をしてまで戦後最速記録での解散を表明したのだ。岸田首相を上回る暴挙中の暴挙ではないか。

 これまでさんざん安倍政権による解散権の濫用を批判し、総裁選でも「ルールを守る自民党を訴えてきたのに、総裁の座に就いたとたん党利党略のため解散権を振りかざす……。極右思想丸出しの高市早苗氏を抑えて総裁の座を勝ち取った石破氏に対してはリベラル層からも期待の声があがっていたが、石破氏も自民党という「同じ穴のムジナ」でしかないということが証明されたと言えよう。

 石破氏が醜態を晒したのは解散日程の問題だけではない。

 9月29日に放送された『日曜討論』(NHK)では、2013年の参院選直前に安倍晋三元首相や萩生田光一前政調会長らが旧統一教会の最高幹部らと自民党本部の総裁室で面会をおこなっていたことが決定的写真の証拠付きで報じられた件について問われたが、石破氏はあの写真が出たからどうのこうのということにはならない」「現時点では再調査が必要だという要素を把握していないと述べ、再調査を否定したのだ。


■統一教会問題も裏金問題も官房機密費問題も調査する気なし! 疑惑だらけの菅・麻生を重用

 裏金事件に対する姿勢も同様だ。総裁選出馬会見で石破氏は裏金議員を次期衆院選で非公認にする可能性に言及していたが、総裁選後の記者会見では「選対本部で適切に判断する。説明責任はきちんと果たしたい」と発言。ようするに、選対本部が裏金議員を公認しても自分は跳ね返さない、というわけだ。

 さらに、石破氏が「従来どおりのたんなる自民党」でしかない最大の証左は、菅義偉氏を自身の後ろ盾となる副総裁に、麻生太郎氏を廃止された最高顧問という役職をわざわざ復活させてその座に据えたことだ。

 ご存知のとおり、総裁選で菅氏は小泉進次郎氏を全面支援していたが、決選投票では菅氏をはじめとする小泉票は石破票に回ったとされ、総裁決定後には石破氏と菅氏は笑顔で握手を交わしていた。つまり、菅氏の副総裁の座は論功行賞というわけだ。

 だが、本サイトでは繰り返し指摘してきたように、菅氏は官房長官時代、「官邸の裏金」というべき官房機密費を政治的工作のために悪用してきたと言われており、2019年の参院選における河井案里克行夫妻による大規模買収事件でも、菅氏は官房機密費を使ったのではないかと見られている。

 また、菅氏は統一教会との深い関係も囁かれてきた人物だ。前述した安倍元首相らと統一教会最高幹部らとの面談は、2013年参院選に比例区で出馬した北村経夫・現参院議員への支援を確認する場だったと見られているが、北村陣営スタッフだった人物からは「統一教会側の北村氏への選挙支援を差配したのは菅氏という証言が出ている。また、自民党の「点検」結果でも、菅氏が牛耳る神奈川の自民党議員9人が統一教会と関係があったことが判明し、菅氏の子飼いである山本“マザームーン”朋広・衆院議員や山際大志郎・元経済再生担当相とびきり濃厚な関係を持っていたこともわかっている。

 さらに、自民党最高顧問となった麻生氏には、ここにきて裏金問題が浮上麻生派でも政治資金パーティでノルマを超えてパー券を売った議員に対し、2017年まで超過分を現金手渡しでキックバックされていたと毎日新聞がスクープしたからだ。しかも、2018年から口座振り込みを使った会計システムに変更されたが、その変更は麻生氏が決めたという。つまり、麻生氏自身が収支報告書への不記載を認識していた可能性も十分考えられるのだ。

 「自民党とカネ」の問題に楔を打ち込むには官房機密費の議論は避けて通れない。麻生派の裏金疑惑や統一教会との面談が判明した以上、裏金事件も統一教会問題も新たな調査が必要であることは論を俟たない。だが、菅氏や麻生氏といった疑惑の当事者を後ろ盾に据えた石破氏が、これらの問題に手を付けられるはずがない


■トンデモ議員が続々入閣! LGBT差別のネトウヨ議員、国会軽視のネトサポの親玉議員、三原じゅん子…

 いや、そもそも石破氏は、高市氏に党の最高意思決定機関である総務会を取り仕切る総務会長を打診していた。高市氏が総務会長に就いていれば、選択的夫婦別姓導入についても阻んでいたはずだ。ようするに、石破氏は総裁選で訴えたような政策を押し通す気がないのではないか。

 しかも、石破氏は組閣でも安倍政権と見紛うような人事を実施している。

 たとえば、安倍氏の子飼いだったネトウヨ議員である城内実・衆院議員を、石破氏は高市氏の後釜となる経済安保相に据えるという。城内氏といえば、2022年に「同性愛は後天的な精神の障害、または依存症」「LGBTはさまざまな面で葛藤を持っていることが多く、それが悩みとなり自殺につながることが考えられる」などと書かれた差別冊子が配布され問題となった神道政治連盟国会議員懇談会の事務局長を務め、党の会合でも性的マイノリティへの差別解消に取り組む人たちについて「お花畑正義感の人たち」などと発言したとされているような人物だ。

 また、安倍政権時に安倍礼賛演説を国会でぶち上げ、野党に安倍総理に感謝しろ」「愚か者」「恥を知れ」と迫った三原じゅん子・参院議員を、石破氏はこども政策担当相として初入閣させるという。2015年の参院予算委員会で三原氏は「ご紹介したいのが、日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」などと言い出したこともあるが、そんな人物がこども家庭庁のトップとなるのだ。

 さらに、デジタル相に起用されるという平将明・衆院議員といえば、J-NSC(通称ネトサポ)を率いる自民党ネットメディア局長を務めていた際、自民党のネット番組でネトウヨさながらに野党への罵倒を繰り出し、2017年におこなわれた衆院予算委員会のライブ配信では「(野党の質問に答えることは)与党の野党に対するおもてなしなんですよオ・モ・テ・ナ・シ!」「料金タダ!スマイル0円!なんてやってると、受け取るほうは当たり前で権利だと思い始める。権利じゃないんです。配慮なんですなどと暴論を主張した人物だ。

 メディアは石破新総裁の誕生を受けて「安倍路線の転換」「安倍政治の終焉」「自民党の長老政治は終わった」などと報じたが、あらわにした国会軽視の姿勢といい、菅・麻生の重用や閣僚人事といい、石破氏が根本から腐りきった自民党をどうにかできるものではないということがはっきりとした。裏金事件や統一教会問題にメスを入れられないような政党に、期待を寄せる必要はまったくないと断言したい。

(編集部)
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●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴…「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》

2024年09月27日 00時00分12秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]

※2024年09月26日(木): 当然の判決が漸く! 検察がこの再審判決「無罪」に対して控訴するなど許されない!! ➙ 【袴田巌さん再審で無罪判決、静岡一家4人殺害で 確定死刑囚で5例目】(https://www.asahi.com/articles/ASS9S2G6GS9SUTIL021M.html?linkType=article&id=ASS9S2G6GS9SUTIL021M&ref=app_flash)、《1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は26日、無罪(求刑死刑)を言い渡した。死刑が確定した事件で再審無罪となったのは戦後5件目》、《検察の対応が今後の焦点に》。



(2024年09月25日[水])
袴田事件、《再審公判も15回の審理を終えて、9月26日に判決が下る》(長周新聞)。
 袴田事件の《被害者孫の心情「真実明らかに」を胸に刻み込むべきは誰か? それは、少なくとも、袴田巌さんやひで子さんではない。同時に、真犯人を取り逃すという、被害者やその遺族にも大変な被害をもたらしている。(ボクサーに対する偏見と思われる)袴田巌さんを犯人視し、軌道修正を怠り、思い込みや偏見により初動捜査を誤った警察や検察、さらにそれを見抜けない裁判所の罪はあまりに重い。

   『●《「袴田事件」で死刑判決を書きながら、後に「無罪の心証だった」
        と明かした元裁判官熊本典道さん》がお亡くなりになりました
    《自責の念から酒におぼれ、生活保護受けた時期も 袴田事件の取材を
     続けているジャーナリストの青柳雄介さんは、初めて会ったときに
     話の途中で何度も嗚咽を漏らし、涙を流す熊本さんの姿が目に
     焼き付いている。「いちずな人だった。判決によって自分の人生も
     随分、曲がってしまったのでしょう」。弁護士になった後は、酒に
     おぼれ、家族と離別。肝硬変や前立腺がんを患い、生活保護を
     受けながら暮らした時期もあった。告白後は再審開始のために
     支援を続けた》

 長周新聞の【書評/『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介】(https://www.chosyu-journal.jp/review/31846)。《しかし証拠はなにもなく、袴田氏はほぼ一貫して容疑を否認したが、警察と検察による自白の強要、証拠のでっち上げ、でたらめな調書によって、逮捕から14年後の1980年に死刑が確定した》、《とくに、それまで検察が「ない」といってきた「五点の衣類のカラーネガ93点と取り調べの録音テープ46時間分発見され、それによって違法捜査の全体像がしだいに明らかにされていった》。

 《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖袴田巌)さん。
 西田直晃記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/355956?rct=tokuhou)。《再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃)》。

 もう一点、付け加えるならば、あまりに酷い再審制度の不備。再審法改正が絶対に必要。弁護側が求める、権力を使って警察が集めた証拠や調書の開示だけでもすぐに実施すべき。
 さらには、死刑制度の廃止。例えば、取り返しのつかないことを仕出かしてしまっている飯塚事件

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》

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https://www.chosyu-journal.jp/review/31846

『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介
書評・テレビ評 2024年9月23日

 今から半世紀以上前の1966年6月30日、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)にあった味噌製造会社の専務宅が放火され、焼け跡から一家4人の焼死体が発見された。4人の遺体には合計40カ所以上の刺し傷があった。そして、強盗殺人と放火などの容疑で、同社従業員の袴田巖氏(当時30歳)が逮捕された。

 しかし証拠はなにもなく、袴田氏はほぼ一貫して容疑を否認したが、警察と検察による自白の強要、証拠のでっち上げ、でたらめな調書によって、逮捕から14年後の1980年に死刑が確定した。

 これに対して本人や姉、支える人々によって再審請求が出され、弁護側の求めと裁判所の勧告によって、それまで検察側が独占していた未提出の証拠が2013年頃から開示され始めた

 とくに、それまで検察が「ない」といってきた「五点の衣類のカラーネガ93点と取り調べの録音テープ46時間分発見され、それによって違法捜査の全体像がしだいに明らかにされていった。

 2014年3月、静岡地裁は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、その捏造証拠による死刑判決によって長期間、死の恐怖の下で身柄を拘束されてきた」「拘置をこれ以上継続することは、耐えがたいほど正義に反する」とし、再審の開始と死刑および拘置の執行停止を決定した。ところがこれで終わらなかった。メンツを潰された検察は異議を唱えて即時抗告し、昨年3月に東京高裁が再審開始を決定するまで、さらに9年の歳月を要している。


■執拗な取り調べと拷問で自白を強要

 この本は、袴田事件を18年追い続け、関係者にインタビューをくり返してきたフリーのジャーナリストが、この冤罪事件の全貌と袴田氏の思いをまとめたものだ。

 まず第一の特徴は、具体的な証拠がないなかでの、長時間の執拗な取り調べと拷問による自白の強要である。自白以外の客観的な証拠がないまま逮捕したことは、当時静岡県警が作成した「捜査記録」からも明らかだ。

 警察は事件から4日後、袴田氏を参考人として事情聴取したが、この時点でほぼ犯人だと断定していた。8月18日に逮捕すると、炎天下の警察署で、連日12~16時間以上の取り調べを20日間、休みなく続けた本人は明確に容疑を否認しているのに、「犯人はお前だ。早く自白して楽になれ」と、二人一組や三人一組の警察官が交替で罵声を浴びせ、殴ったり蹴ったりしたことがわかっている。

 ついに勾留期限の3日前、1966年9月6日に、袴田氏は意識が朦朧(もうろう)とするなかで「自供させられ、警察と検察に合計45通の自白調書をとられている。このときどういう状態だったかは、2015年に開示された録音テープで明らかになった。

 取り調べを担当した警部補は、「(袴田が)本当に今まで長い間、お手数をかけて申し訳ない」と謝罪し、涙を流しながら動機や犯行内容、奪った金の処理、凶器の購入経緯を具体的に語ったと法廷で証言した。ところがテープには涙や謝罪の場面はなかった。さらに検察が提出した調書も、作成順を並べ替えて、いかにも真犯人の調書らしく偽装していたことが明らかになった。そのうえ4人の取調官がその口裏合わせを組織的におこない、公判で偽証していたことも暴露された。

 もう一つは、重要証拠として持ち出された、袴田氏が犯行時に着ていたとされるパジャマだ。事件直後から大手メディアは「血染めのパジャマ」と大々的に報じたが、これは警察のマスコミへのリークによるもので、実際には血は肉眼では確認できないほどわずかなものだった。

 ところが、事件から1年2カ月後の第一審の公判中、味噌工場のタンクの底から、鮮やかな赤色の血痕のついたズボンなど5点の衣類が発見された。タンクの中は事件直後に徹底的に捜索され、何も発見できなかったのにである。警察・検察は、それまでパジャマを犯行着衣だと袴田氏に自白させていたのに、それでは証拠能力があまりにも低いため、公判中にもかかわらず重要証拠を「5点の衣類」に改めたと見られる。

 だがその後、そのズボンを袴田氏ははけるかどうかの実験が何度もおこなわれたが、ズボンは太腿までしか入らず、チャックも閉められなかった。また、実験結果からは、1年2カ月も味噌に漬かると衣類についた血液は黒色化することがわかった。さらに血痕をDNA鑑定すると、袴田氏のものと一致しなかった

 弁護団は「事件直後でなく、発見直前に捜査機関が仕込んだ捏造証拠だ」と指摘し、これが認められて再審決定になっていく。袴田氏を真犯人にしようとする警察・検察側の証拠が、逆に無実を証明する証拠になったわけだ。


■根深い警察・検察の癒着と腐敗

 著者は、杜撰(ずさん)な捜査で確固たる証拠がないまま、拷問で自白を強要して真犯人をでっち上げる一方、捜査側に不利な証拠は隠蔽・破棄するという強引な手法が、静岡県警に伝統として受け継がれていたとのべている。

 敗戦後の一時期、難事件を次々に解決し「名刑事」と謳われた紅林麻雄という警部補がいた。幸浦事件、二俣事件、小島事件、島田事件など、静岡県下で死刑や無期懲役が下された多くの事件を紅林は以上のような手法で「解決」したが、後にすべて逆転無罪が確定しているそうだ。

 この本のなかでは、1967年の静岡地裁死刑判決を下した裁判官の一人が、約40年にわたる沈黙を破って、「自分は無罪を主張したが、裁判官3人の合議に1対2で敗れ、意に反して死刑判決を書かざるを得なかった」「袴田氏を獄中から救出し、直接謝りたい」と訴えたことにも触れている。この元裁判官に対する著者のインタビューは、彼の号泣で何度も中断したそうだ。守秘義務に抵触することも恐れないこの勇気ある訴えは、逆に、警察・検察・裁判所という権力機構内部の癒着がいかに根深いかを浮き彫りにしている

 安倍政権の「モリ・カケ・桜」に警察・検察は動かず今回の裏金問題もしかり。自分の出世のために、権力者を忖度し巨悪を野放しにする連中が、一般庶民に対しては権力を笠に着て襲いかかり、その人生を奪ってはばからない。「法の支配」とはいいながら、統治のモラルが失われ、損得や忖度で「白」が「黒」になることがあるのだ。それは戦後の一時期に限って起きたことでも、静岡県だけの話でもないことは、最近の大川原化工機事件を見ても明らかだろう。今年も鹿児島県警が「再審や国家賠償請求訴訟などで捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはない」と、捜査書類の廃棄を内部文書で促したことが明らかになったばかりだ。

 袴田事件は事件発生から58年経ち、再審公判も15回の審理を終えて、9月26日に判決が下る。

 (文春新書、286ページ、定価1100円+税)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/355956?rct=tokuhou

こちら特報部
袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利
2024年9月23日 12時00分

 再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃


◆「おとなしく、非常に寡黙」な人柄

     (笠井千晶さん=東京都渋谷区で)

 「足腰が弱り、口数も少なくなった。急速な老いを実感させられる」

 こう話すのは、2014年の釈放後、袴田さんが暮らす浜松市に拠点を構えた笠井千晶さん(49)。家族との日常を映像に収めてきたが、「この1、2年で衰えが目立ってきた」と述懐する。

 「裁判は終わり」「袴田事件はない」などと事実と異なる発言を繰り返す袴田さん。裁判は複雑な経過をたどり、18年6月、再審開始の決定を東京高裁が取り消したことも。笠井さんは「日常生活での応答に支障はないが、死刑囚のままだという事実、再審の現状は認識していない」とみる。とはいえ、決定取り消しの当日には、自宅に集まった報道陣の多さに「外出先からの帰宅を嫌がった。周囲を注意深く観察するので、ざわついた雰囲気に不安なそぶりが垣間見えた」と振り返る。

 袴田さんの人柄を「おとなしく、非常に寡黙」と評する一方、「ボクサーとしての経験が極限の状況を生き抜かせた」とも。袴田さんが頻繁に発する「闘い」「勝利」などのフレーズを念頭に「まっさらな気持ちで耳を傾けると、袴田さんが構築した世界には一貫性がある」と語る。「虐げられた過去を思いつつ、自分なりの答えを探しているようだ。いかに闘い、いかに生き延び、最後に勝利できるかを求めてきた。全てを拘禁反応に起因する妄想とは一蹴できない」

     (青柳雄介さん=東京都千代田区で)


◆「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない」

 袴田さんには別の口癖もあるようだ。こちらも浜松市に移り、取材を続けていた青柳雄介さん(62)によると、周囲に「自分は23歳だ」と吹聴してきた。「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢だ。最も脂が乗り、強かった時期に重ね合わせ、今も闘っているのだと思い知らされた」

 釈放後、かつて勤務した静岡市内の飲食店を訪れる袴田さんに同行し、半世紀を経ても全く道に迷わない記憶力に「舌を巻いた」。昨春、東京高裁が再審開始を決定する直前には、袴田さんが「今日はいい決定が出る日なんだ」とつぶやくのを耳にした。「9月26日がどういう日かも分かっているかもしれない。無罪が確定すれば、拘禁反応も快方に向かうかもしれない」と思うのはこのためだ。

     (支援者とドライブへ出かける袴田巌さん=5月22日、浜松市内で)

 袴田さんが「仕事」と称する日課の散歩に何度も付き合った。「以前は1日8時間も歩き、同世代よりも速かったが、今は車での移動ばかり。最近はヨボヨボと歩幅が小さくなった」と老いがやはり気にかかる。「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない


  ◇ 


 
笠井さんのドキュメンタリー映画「(けん)と祈り―袴田巖の生涯―」が10月19日から公開される。青柳さんは「袴田事件 神になるしかなかった男の58年」(文春新書)を8月に刊行した。


【関連記事】袴田巌さん再審のゴングは鳴るのか…輪島功一さんらボクサーたちが支援を続けてきた理由
【関連記事】袴田巌さんの姉が白いジャケット姿を選んだ理由 死刑求刑にも表情変えず「検察側の都合でやっていること」
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●官房機密費「ヤミ金」=「官邸の裏金」…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党を揺るがす中國新聞の「大スクープ」だったというのに…

2024年09月26日 00時00分16秒 | Weblog

[※《自助》大好きオジサン・元最低の官房長官と学商 日刊ゲンダイ 2020年9月7日)↑]


(2024年09月23日[月])
もっと報じてくれよ…《官房機密費国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がないヤミ金」…「官邸の裏金」》。

   『●もっと報じてくれよ…《官房機密費…国庫から引き出される金でありながら
      領収書不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」…「官邸の裏金」》

 集英社オンラインの記事【「安倍政権の幹部4人が河井夫妻に現金6700万円の裏金を提供か?」スクープした中国新聞VS自民党、その戦いの裏側】(https://shueisha.online/articles/-/251518)によると、《自民党の衆院議員だった河井克行が妻・案里の参院選出馬に際し、広島の議員らに現金を自ら配って回った前代未聞の買収事件。その額は100人で計2871万円にのぼる。なぜ、この事件は起きたのか。広島の地元紙である中国新聞は、取材を続けるうちに買収の資金源とも目される自民党の巨額「裏金」問題にたどり着いた。衝撃のメモの発見から総力をあげての取材に至るまでの様子を、中国新聞「決別 金権政治」取材班が書いたノンフィクション『ばらまき 選挙と裏金』から抜粋・再構成してお届けする》。

 カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の「頭目」選び、総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》…。何もかも無かったことに? その一つ、中国新聞のスクープ、官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し支出する公金」を「利権」「裏金」「脱税」党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用した件は全く報じられないのだが、一体どうなっているのか? (リテラ)《大手マスコミはこの中国新聞の大スクープを黙殺》する理由は? 《その理由のひとつは、官房機密費がメディアや御用評論家や安倍応援団ジャーナリストなどにも流れていたからではないのか。…政治評論家を官房機密費で懐柔することは永田町の“公然の秘密”》。
 (麻生太郎政権時に官房長官を務めた河村建夫氏か?)《「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」というメモ…前述した元官房長官経験者は今回、「…(500万円は官房長官はやろうと思えばできる」と語っている》。予てからそうではないかと疑っていましたが、やっぱりアノ《ヤミ金官房機密費を選挙に使っているのではないか? アノ「買収の原資の原資の出所は《ヤミ金》だったのでは?

 リテラの記事【傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも】から再度、《とくに、進次郎氏には絶対にメスを入れられない問題がある。それは「官房機密費」の問題だ》、《■菅義偉は第二次安倍政権下で95億円超もの官房機密費を支出!うち86億以上が領収書なしの“ヤミ金” 官房機密費は、全体の9割が官房長官の裁量で機動的に使える「政策推進費」に割り当てられており、国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がないヤミ金」「究極のブラックボックス」というべき状態にある。ようするに、「官邸の裏金」だ》。

   『●《広島県府中町議が、昨年5月に克行容疑者に白封筒に入った現金
     30万円を渡された際、克行容疑者から「安倍さんから」と言われた》
    「アベ様マネー1.5億円の原資は? 税金でしょ? アベ様のポケット
     マネーな訳がない。《安倍マネー》の原資は、まさか、税金?
     #素淮会方式? 官房機密費? 河井夫妻の捜査が進めば、その辺も
     掘り繰り返されるのかな?」

   『●《官房機密費…3つからなり、このうち「調査情報対策費」「活動
     関係費」は領収書が必要となる。問題は「政策推進費」》…〝ヤミ金〟
    「リテラの記事【菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は78億円!
     河井夫妻や安倍応援団にも? マスコミはパンケーキよりこの問題を
     報じろ】」

   『●しんぶん赤旗スクープ…《官房機密費(内閣官房報償費)は95億
     4200万円超…菅氏が自身に支出したのは86億8000万円超にものぼる》
   『●中國新聞の大スクープ(2020年1月家宅捜査時押収メモ)「総理2800
     すがっち500 幹事長3300 甘利100」…検察は捜査のメスを入れず!?
    「「すがっち」は、まさか官房機密費、《領収書不要の「政策推進費」》
     から支出していないでしょうね? 「買収の原資」の原資の出所は?」
     (リテラ)《また、官房長官だった菅氏には、官房長官の裁量で
     機動的に使える「官房機密費」があり、2019年には自民党本部から
     二階氏個人に約10億円もの「政策活動費」が渡っている。これらの
     政治資金は使途公開の義務がないため、買収のための原資として
     流れていても、何ら不思議はないものだ》」

   『●《検察は行政機関でありながらも政治からの中立性と独立性が求めら
     れる。しかし、安倍官邸は法務省を通じて検察の捜査に介入していた…》
   『●やはり《ヤミ金》を使用…《裏金だけじゃない! 官房機密費を選挙資金
      に不正使用疑惑も次々…安倍首相から現金100万円手渡しとの証言も》
   『●《すがっち500》は予想通り…官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し
     支出する公金」を利権裏金脱税党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用
   『●もっと報じてくれよ…《官房機密費…国庫から引き出される金でありながら
      領収書不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」…「官邸の裏金」》

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https://shueisha.online/articles/-/251518

2024.09.23
「安倍政権の幹部4人が河井夫妻に現金6700万円の裏金を提供か?」スクープした中国新聞VS自民党、その戦いの裏側
中国新聞「決別 金権政治」取材班

自民党の衆院議員だった河井克行が妻・案里の参院選出馬に際し、広島の議員らに現金を自ら配って回った前代未聞の買収事件。その額は100人で計2871万円にのぼる。なぜ、この事件は起きたのか。広島の地元紙である中国新聞は、取材を続けるうちに買収の資金源とも目される自民党の巨額「裏金」問題にたどり着いた。

衝撃のメモの発見から総力をあげての取材に至るまでの様子を、中国新聞「決別 金権政治」取材班が書いたノンフィクション『ばらまき 選挙と裏金』から抜粋・再構成してお届けする。


■衝撃の検察押収メモ

東京地検特捜部の検事による取り調べを録音したデータが明るみに出て以降も、広島地裁では現金受領議員らの公判が粛々と続いていた。そんな中、中国新聞が追い続けていた問題の突破口が見え始めていた。

安倍政権中枢の裏金が買収の原資になった疑いがある─

かねて取材班は、関係者から確たる情報を得て、その疑惑を報じてきた。しかし、誰がいくらを提供したのか。具体的な情報まではつかめていなかった。

裏金は参院選当時に案里陣営に肩入れした政権の闇そのものだった。しかも、仮に政権幹部が買収資金に使われることを知って提供した場合、その幹部も共謀相手として買収罪に問われかねない政権の重大な疑義だった

取材班のメンバーは各部署に散らばって以降も、事件の真相に迫ろうと、数多くの関係者に当たり続けた。しかし、どの関係者も口が堅く、断片的な情報しか集まらなかった。「5年後、10年後でもいい。いつか紙面に刻もう」。最年長の荒木紀貴は自らに言い聞かせるように、記者に発破をかけていた。

その埋もれた特ダネを急転直下、つかめたのが2023年秋のことだった。一連の買収疑惑が浮上してからは4年近くが経過していた。

中国新聞がつかんだのは、安倍晋三をはじめとする当時の安倍政権の幹部4人が主犯の克行に現金6700万円の裏金を提供したという疑惑だった。証拠となる手書きメモがあるという。

関係者によると、メモはA4判。検察当局が20年1月に広島市安佐南区の克行宅を家宅捜索した際に押収していた

     ((画像) 河井克行の自宅から押収されたメモの記載内容 書籍より)

     (すべての画像を見る

上半分に「第3  7500万円」「第7  7500万円」と書かれ、それぞれ入金された時期が記入されていた。自民党本部が参院選前の19年4~6月に克行の自民党広島県第三選挙区支部と案里の党広島県参院選挙区第七支部に振り込んだ各7500万円を示すとみられる。当初、買収の原資になったと疑われた1億5000万円のことだ。

「第3  7500万円」「第7  7500万円」と書かれた下には、「+現金6700」と書かれ、さらにその下に「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と記されていた。いずれも手書きで、克行とみられる筆跡だった。

「総理」は総理大臣の安倍、「すがっち」は官房長官の菅義偉、「幹事長」は自民党幹事長の二階俊博、「甘利」は自民党選挙対策委員長の甘利明=いずれも肩書は当時=を指すと検察は分析していた。数字は提供した金額を万円単位で示しているとみられる。

このメモが示しているのは、自民党本部が河井夫妻の党支部に振り込んだ1億5000万円とは別に、安倍政権の幹部4人から計6700万円の裏金が現金で克行に提供されていたという疑惑だった。

安倍政権は既に退陣していたとはいえ、自民党を揺るがす大スクープ」になりうるネタだった。


■確かな筋から得た情報であり、間違っていない

取材班がどこからそのメモの存在を知り得たか。それを明らかにすることは絶対にできない。どの記者がつかんだのかさえ言うことはできない。記者には取材源を守る義務があるからだ。

しかし、これだけなら言える。確かな筋から得た情報であり、間違っていない、と。「安倍さんから」「二階さんから」と言って現金を配り歩いていた河井夫妻。菅、甘利も参院選で案里を支援しており、全てが符合していた。手が震えるほどの衝撃を感じていた取材班の誰もが、その真実性に確信を持っていた。

「このネタはあまりに大きい」。この疑惑の幹部にどう取材するのか。どう紙面に刻んでいくのか。取材班は目の前に持ち上がった大きなヤマに、はやる気持ちを抑えつつ、何度も会議を重ねた。

こうした特ダネを扱う時、たとえ絶対に間違っていない事実だとしても、その反響の大きさを想像すると、時として尻込みしてしまうことがある。ひるまず覚悟を持って、書く勇気が問われる局面だった。

関係者に当たり続ける各記者の取りまとめ役を担ってきた荒木に迷いはなかった。ただ、編集局幹部の賛同を得ないことには勝負はできない。

まずは、編集局の最大の記者集団である報道センター社会担当を束ねる社会担当部長の城戸収(50歳)に相談した。政治・行政取材の経験が豊富で東京支社時代には安倍政権の取材を担った経験もある。

     (故・安倍元首相 写真/shutterstock)

ネタの内容を告げると、「最速でいこう応援の記者はいくらでも出す」と言った。編集局次長の木ノ元陽子(52歳)も「すごいネタじゃーんいこう」と賛同してくれた。

最終関門は編集局長の高本孝(61歳)だった。この日は退社していたので、翌日に相談することにした。その間、時間があったせいか、荒木は「もしゴーサインが出なかったらどうしようか」とも考えた。これまでの各記者の努力はもちろん、ネタが持つ公共性を考えると、取材班のまとめ役である自分が進退を賭けてでも紙面に出さないといけないとも気負っていた。

翌日、高本にネタの内容を説明し、判断を仰いだ。荒木の心配は取り越し苦労だった。高本はその場で即決した。「これは世に出さないといけないネタいこう」。いつも通りの穏やかな口調だったが、明確な言葉で背中を押してくれた。


■いわゆる「突撃取材」

今回の疑惑は関係者が多いだけに、チーム取材となる。本社の報道センター社会担当からは和多正憲と河野揚を応援にもらい、編集委員の荒木とともに計3人で上京。中川雅晴をはじめ東京支社編集部の4人と合流し、7人体制で取材に臨むことにした。

和多は広島市政チームをまとめるキャップだが、20~21年に編成されていた専従取材班の当時からこの事件を追ってきた。河野は県政チームのサブキャップを務めているが、東京支社時代の20~21年に河井夫妻の公判取材を担当。腱鞘炎になりながら連日、長時間の公判を取材し、記事を書き続けた。

東京で出迎えた中川は、同じ熱量で取材できる先輩記者2人と再会してうれしくなった。

取材の前線拠点は総理大臣官邸の向かいにある国会記者会館内の会議室に置いた。中国新聞の記者は普段、ほかの地方紙10社とともに記者会館の一室を共有して仕事をしているが、今回のネタの内容や大きさを考えると、地方紙仲間といえども、情報管理に注意する必要があり、別室を用意してもらった。

記事を出すには、疑惑メモに記載された4人のうち、亡くなった安倍を除く菅、二階、甘利の3人に取材する必要があった。情報漏れのリスクを考えると、一斉に当たるしかない。決行日は9月7日の木曜日にした。それには理由があった。

自民党の派閥の多くが、毎週木曜日の正午に会合を開いていた。いわば、数が力とされる派閥にとっては、国会議員に他派閥との掛け持ちを許さない同じ時刻に開くことで、結束を確かめる場となっていた。

取材班はその会合に合わせて「アポなし取材」をすることにした。いわゆる「突撃取材」である。無派閥の菅を除き、二階派を率いる二階、麻生派にいる甘利はそこで取材できる可能性があった。

何度も繰り返してきた突撃取材だが、これほどの「大物」に当たるのは誰も慣れてはいなかった。



ばらまき 選挙と裏金
中国新聞「決別 金権政治」取材班
2024年8月21日発売
1,100円(税込)
文庫判/464ページ
ISBN: 978-4-08-744685-2

政治家夫妻が自ら現金を配って回った前代未聞の買収事件から発展し、政府・自民党の不透明なカネの問題に切り込んだ、渾身の調査報道!

「事件はまだ終わっていない」

自民党衆院議員が妻の参院選出馬に際し、地元の議員らに現金を自ら配って回った前代未聞の買収事件。その額は100人で計2871万円にのぼる。なぜ、この事件は起きたのか。本当の“巨悪”は誰なのか。広島の地元紙が総力を挙げて「政治とカネ」の取材を続けるうち、買収の資金源とも目される自民党の巨額「裏金」問題へと繋がってゆき――。政権中枢の問題をあぶり出した取材とその裏側を描く、執念のノンフィクション。
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●泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の「頭目」候補9人、誰一人、ドアホノミクスの失敗を認めず…高市早苗氏に至っては、ドアホノミクスを賞賛する始末

2024年09月25日 00時00分09秒 | Weblog

[※ 「日本だけ賃下げ」(週刊金曜日 1353号、2022年01月21日) ↑]


/ (2024年09月22日[日])
壺神様のドアホノミクスを後生大事に…。

   『●(狙撃兵)《その死を呼び寄せた原因が反日カルト組織である統一教会と
     ズブズブだった関係にあり…なぜ「ファザームーン」みたく神格化…?》
   『●「君はドアホノミクスを信奉するのか」、キシダメ君? 軍事費倍増
     =《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》
    【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/岸田政権が打ち出した
     「1億総株主」構想 愚かすぎる国に経済成長などあり得ない】

   『●「大切なものは決してお金に換えてはいけない」:
       「宇沢弘文氏が蛇蝎の如く嫌った新自由主義」
   『●《下々のカネを、富める者と巨大資本にシフトさせたい本音があからさま》
        …《新しい資本主義》ならぬ、〝新しいトリクルダウン理論〟か?
   『●東京新聞【<社説>新しい資本主義 「分配」は掛け声倒れか】
     《岸田へ投資を》…「インベスト・イン・キシダ・DEATH」ではねぇ…
   『●《「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に
     浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている》…国葬強行、〝番号〟強制…
    「《約束したことに着手せず新しいことに飛びつくが1年》。
     《何もしない男だよね》《煮え切らない男》(狙撃兵)。国会で
     審議することも無く、国葬強行、〝背番号〟を強制…。壺神様の
     ドアホノミクスを後生大事にし、経済政策はゼロ。堕ちる一方の
     ニッポン。まずは、自公お維コミ議員のオデコに〝番号〟を
     シール貼りして見せてくれ。」

   『●株価暴落…政府・首相はどう責任? 《「取るわけがない。裏金問題でさえ、
     自民党はうやむやにするのだから」「政府が勧めているのはばくちと同じ」》

 《TBS『news23』自民党総裁選9候補が出演 Q:統一教会と自民党との関係について何らかの再調査を行う方がいらしたら挙手を》…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党《手を挙げる候補者はゼロ》《自民総裁候補9人全員が回答なし》の衝撃…何故に、そして、何を怖れているんでしょうね?

   『●やはりヅボヅボでした、アベ様ら…《教団側による自民党候補者の選挙支援
      を確認する場だった》わけで、《党として教団との組織的な関係》が明確化
   『●(リテラ)《2012年4月30日に安倍氏は小川[榮太郎]氏…昭恵夫人…らと
     高尾山の登山…「世界戦略総合研究所」の事務局次長…や筆頭理事…が参加》
   『●カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党《手を挙げる候補者は
      ゼロ》《自民総裁候補9人全員が回答なし》の衝撃…何を怖れているの?

 《裏金事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)。(リテラ)《裏金事件や統一教会問題で金権政治やカルトとの癒着が問われているというのに、まるで何事もなかったかのように総裁選をショーアップする。…このポスターは「金権政治にまみれた腐臭漂うジジイどもの詰め合わせ」》。政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「広報」「宣伝」に勤しむ始末…。(青木理さん)《「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」》、《「…これ(総裁選)で表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをすることになれば、支持率が上がるかもしれない。そのあたりの報道の仕方、メディアも、問われてくるだろうなという気もします」と、報道のあり方にも言及。これには、膳場も「おっしゃる通りですね」と応じた》。
 泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の「頭目」候補9人、誰一人、アベ様のドアホノミクスの失敗を認めず。アベ様の「遺言に従って」なんて口走る(傲慢なエラーヒューマン大臣河野太郎デジタル相と並び、個人的に最も嫌な候補者の1、2位な)アベ様「命」な高市早苗氏に至っては、ドアホノミクスを賞賛する始末。正気でないというよりも、その口ぶりは狂気すら感じる。

   『●キシダメ首相の総裁選不出馬が《責任》? カルト協会とヅボヅボな議員や
     「利権」「裏金」「脱税」議員ら全員の議員辞職こそが《責任》をとること
   『●《首相になりたいだけの人だった》理念なきキシダメ首相…自民党とカネ、
     カルト協会とヅボヅボ、経済無策、軍拡、原発回帰、広島出身でも核拡大抑止…
   『●青木理さん「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は
      誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」
   『●敗戦の日を《政治の喧騒に巻き込んだことは、岸田氏にとって終戦の日は
     それほど重要でなかったことを意味するのかもしれません》(ぎろんの森)
   『●政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の
       政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「宣伝」に勤しむ始末
   『●「利権」「裏金」「脱税」党総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、
     厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)
   『●「財界」《富の再分配に無頓着な人たち》が、カルト協会とヅボヅボな
     「利権」「裏金」「脱税」党から《巨額献金で政策を買う》という醜悪な図
   『●もっと報じてくれよ…《官房機密費…国庫から引き出される金でありながら
      領収書不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」…「官邸の裏金」》

 《誰もアベノミクスの検証の必要性を口にしないまま、それぞれに勝手な経済政策を主張している》。
 神保哲生さんのビデオニュースドットコムの記事【日本の次の総理を決める選挙でアベノミクス継承の是非を問わずにどうする マル激トーク・オン・ディマンド (第1223回)】(https://www.videonews.com/marugeki-talk/1223)。《大沢真理氏は、2016年以降の実質賃金の低下は消費税増税や円安の影響で物価が上がったことによるものだが、デフレだった2016年くらいまで、本来は上がるはずの実質賃金が下がってきたのは、雇用が非正規化したことが大きいと指摘する。ここ数年はアベノミクスによる円安で、輸入に頼っている食料品やエネルギーの価格はますます高騰し、国民の6割もが生活困窮を訴える状況になった。そもそもアベノミクスとは「大胆な金融政策機動的な財政政策民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢から成るものだと喧伝されてきた。しかし大沢氏はこのスローガンには偽りがあると指摘する》。

   『●自公や翼賛野党に投票する人々:
       「無関心や「大丈夫そうだね」の「鬼」」…イッパイ過ぎる
   『●長周新聞書評『増税地獄』…《収入の48%を上納させられる日本》
     《医療費負担増える一方》《「死ぬまで働け」政策 低所得者ほど厳しく》
   『●《竹信三恵子さんを交え、日本社会を支える中小企業で賃金が上がら
      ない構造や格差が広がる産業の現実、政治の貧困などを語り合います》

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https://www.videonews.com/marugeki-talk/1223


【大沢真理×宮台真司×神保哲生:日本の次の総理を決める選挙でアベノミクス継承の是非を問わずにどうする【ダイジェスト】】
https://youtu.be/XAd13LNtvOI


2024年09月14日公開
日本の次の総理を決める選挙でアベノミクス継承の是非を問わずにどうする
マル激トーク・オン・ディマンド マル激トーク・オン・ディマンド (第1223回)

ゲスト
大沢真理 (おおさわ まり) 東京大学名誉教授
1953年群馬県生まれ。76年東京大学経済学部卒業。81年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。東京都立大学経済学部助教授、東京大学社会科学研究所助教授などを経て98年より東京大学社会科学研究所教授。2019年定年退任。著書に『企業中心社会を超えて 現代日本を〈ジェンダー〉で読む』、『生活保障のガバナンス ジェンダーとお金の流れで読み解く』など。


概要

 岸田首相の後継を決める自民党の総裁選が9月12日に告示され、27日の投開票に向けて選挙戦が始まった。15日間という異例の長い選挙期間が設けられ、その間9人の候補者が討論会や立会演説会などで盛んに政策論争を交わす設定になっているが、ここまでの政策には疑問を禁じ得ない。それは、誰もアベノミクスの検証の必要性を口にしないまま、それぞれに勝手な経済政策を主張しているからだ。

 今の日本にとって最大の懸案事項は、世界の先進国で唯一30年間、まったくといっていいほど経済成長ができず、生産性の向上も実現できなかったために、日本の国際的な地位がつるべ落としのように低下していることだ。しかも、最新の政府調査では生活が苦しいと感じている人の割合が半数を超えている自民党はこの先もアベノミクス路線、すなわち新自由主義路線を継続するのか、それとも岸田首相が提唱はしたものの結局実現できなかった再分配路線に舵を切るのかは、この先の日本の針路を占う上でも最も重要な選択肢になるはずだ。

 今年7月に公表された最新の国民生活基礎調査では、「生活が苦しいと答える人の割合が59.6%に上った。国民の生活苦の原因は、賃金が上がらないことと物価の上昇が止まらないことだ。この30年間、アベノミクスによる円安のおかげで大企業は空前の利益を記録してきたが、その果実の大半は株主配当内部留保に消え、労働者には還元されずに来た。しかも、その間も非正規雇用の割合が増え続けたため、実質賃金は低下し続けてきた

 東京大学名誉教授の大沢真理氏は、2016年以降の実質賃金の低下は消費税増税や円安の影響で物価が上がったことによるものだが、デフレだった2016年くらいまで、本来は上がるはずの実質賃金が下がってきたのは、雇用が非正規化したことが大きいと指摘する。ここ数年はアベノミクスによる円安で、輸入に頼っている食料品やエネルギーの価格はますます高騰し、国民の6割もが生活困窮を訴える状況になった。

 そもそもアベノミクスとは大胆な金融政策機動的な財政政策民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢から成るものだと喧伝されてきた。しかし大沢氏はこのスローガンには偽りがあると指摘する。

 大沢氏の考えるアベノミクスの正体とは、雇用の非正規化の拡大や消費税増税、円安によるインフレで賃金を低下させた一方で、国民負担の逆進性を強める低所得層や中間層に対する「負担増と給付減」、とりわけ社会保障費の給付減に力点が置かれていた。第二次安倍内閣の最初の骨太の方針にある、「健康長寿、生涯現役、頑張る者が報われる社会の構築」、「社会保障に過度に依存しなくて済む社会」とは、「病気になるな」、「要介護になるな」、「頑張らない者は見捨てると宣言したものだったと大沢氏は言う。そして、実際に安倍政権はそれをことごとく実現した。

 第一の標的に上がったのが、セーフティネットの中でも最後の砦ともいうべき生活保護だった。安倍政権は「生活保護費の1割削減」をスローガンに掲げ、生活保護の受給の手助けをする市民団体には警察の捜査を入れてまで、生活保護の削減に取り組んだ

 地域保健体制の脆弱化の加速もアベノミクスの一環で推進された。コロナ禍で日本のPCR検査数が一向に増えないことが度々問題視されたが、これは地域衛生研究所の職員数が削減される中で起きるべくして起きたことだった。

 そうした中で、日本の中間層は没落し生活困窮者が急増した。

 そうした国民生活の現状に目を向け、これまでの「アベノミクス」路線を継承するのか修正するのか、修正するとすればどのように修正するのかが、自民党の総裁選で最も先に問われるべきことではないか。小泉構造改革に始まりアベノミクスでとどめを刺した感のある新自由主義的な切り捨て経済政策が、失われた30年の間に日本に何をもたらしたのか、それをふまえて日本は今どのような選択をするべきなのかなどについて、東京大学名誉教授の大沢真理氏と、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
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●もっと報じてくれよ…《官房機密費…国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」…「官邸の裏金」》

2024年09月22日 00時00分22秒 | Weblog

[※《自助》大好きオジサン・元最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日)↑]


(2024年09月15日[日])
カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒集団・犯罪者集団・反社の総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》…。何もかもなかったことに? その一つ、中国新聞のスクープ、官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し支出する公金」を「利権」「裏金」「脱税」党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用した件は全く報じられないのだが、一体どうなっているのか? (リテラ)《大手マスコミはこの中国新聞の大スクープを黙殺》する理由は? 《その理由のひとつは、官房機密費がメディアや御用評論家や安倍応援団ジャーナリストなどにも流れていたからではないのか。…政治評論家を官房機密費で懐柔することは永田町の“公然の秘密”》。
 (麻生太郎政権時に官房長官を務めた河村建夫氏か?)《総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」というメモ…前述した元官房長官経験者は今回、「…(500万円は官房長官はやろうと思えばできる」と語っている》。予てからそうではないかと疑っていましたが、やっぱりアノ《ヤミ金官房機密費を選挙に使っているのではないか? アノ「買収の原資原資の出所は《ヤミ金》だったのでは?

   『●《すがっち500》は予想通り…官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し
     支出する公金」を利権裏金脱税党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用
   『●キシダメ首相の総裁選不出馬が《責任》? カルト協会とヅボヅボな議員や
     「利権」「裏金」「脱税」議員ら全員の議員辞職こそが《責任》をとること
   『●《首相になりたいだけの人だった》理念なきキシダメ首相…自民党とカネ、
     カルト協会とヅボヅボ、経済無策、軍拡、原発回帰、広島出身でも核拡大抑止…
   『●青木理さん「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は
      誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」
   『●敗戦の日を《政治の喧騒に巻き込んだことは、岸田氏にとって終戦の日は
     それほど重要でなかったことを意味するのかもしれません》(ぎろんの森)
   『●政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の
       政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「宣伝」に勤しむ始末
   『●「利権」「裏金」「脱税」党総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、
     厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)

 リテラの記事【傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも】(https://lite-ra.com/2024/09/post-6344.html)。《とくに、進次郎氏には絶対にメスを入れられない問題がある。それは「官房機密費」の問題だ》、《■菅義偉は第二次安倍政権下で95億円超もの官房機密費を支出!うち86億以上が領収書なしの“ヤミ金” 官房機密費は、全体の9割が官房長官の裁量で機動的に使える「政策推進費」に割り当てられており、国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がないヤミ金」「究極のブラックボックス」というべき状態にある。ようするに、「官邸の裏金」だ》。

   『●《広島県府中町議が、昨年5月に克行容疑者に白封筒に入った現金
     30万円を渡された際、克行容疑者から「安倍さんから」と言われた》
    「アベ様マネー1.5億円の原資は? 税金でしょ? アベ様のポケット
     マネーな訳がない。《安倍マネー》の原資は、まさか、税金?
     #素淮会方式? 官房機密費? 河井夫妻の捜査が進めば、その辺も
     掘り繰り返されるのかな?」

   『●《官房機密費…3つからなり、このうち「調査情報対策費」「活動
     関係費」は領収書が必要となる。問題は「政策推進費」》…〝ヤミ金〟
    「リテラの記事【菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は78億円!
     河井夫妻や安倍応援団にも? マスコミはパンケーキよりこの問題を
     報じろ】」

   『●しんぶん赤旗スクープ…《官房機密費(内閣官房報償費)は95億
     4200万円超…菅氏が自身に支出したのは86億8000万円超にものぼる》
   『●中國新聞の大スクープ(2020年1月家宅捜査時押収メモ)「総理2800
     すがっち500 幹事長3300 甘利100」…検察は捜査のメスを入れず!?
    「「すがっち」は、まさか官房機密費、《領収書不要の「政策推進費」》
     から支出していないでしょうね? 「買収の原資」の原資の出所は?」
     (リテラ)《また、官房長官だった菅氏には、官房長官の裁量で
     機動的に使える「官房機密費」があり、2019年には自民党本部から
     二階氏個人に約10億円もの「政策活動費」が渡っている。これらの
     政治資金は使途公開の義務がないため、買収のための原資として
     流れていても、何ら不思議はないものだ》」

   『●《検察は行政機関でありながらも政治からの中立性と独立性が求めら
     れる。しかし、安倍官邸は法務省を通じて検察の捜査に介入していた…》
   『●やはり《ヤミ金》を使用…《裏金だけじゃない! 官房機密費を選挙資金
      に不正使用疑惑も次々…安倍首相から現金100万円手渡しとの証言も》
   『●《すがっち500》は予想通り…官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し
     支出する公金」を利権裏金脱税党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用

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https://lite-ra.com/2024/09/post-6344.html

傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも
2024.09.06 06:00

     (小泉進次郎公式HPより)

 「長年、議論ばかりをつづけ、答えを出していない課題に決着をつけたい」──本日午前、小泉進次郎氏が自民党総裁選への出馬表明会見をおこなった。進次郎氏は今回の総裁選で本命視されている候補のひとりで、注目度の高さはダントツ。ワイドショーもこぞって進次郎氏の出馬会見の模様を大々的に取り上げている。

 そして、この「進次郎フィーバー」の裏でほくそ笑んでいるのが、菅義偉・元首相だ。

 進次郎氏の推薦人に菅グループの「ガネーシャの会」の議員が名を連ねたように、今回の総裁選では菅氏が進次郎氏をバックアップ。進次郎陣営では議員票のかき集めに奔走する関係者に菅氏が「それじゃ足りない」と発破をかけているという(「デイリー新潮」5日付)。すっかりキングメーカーきどりの菅氏だが、進次郎氏がもし総裁、総理となった場合、菅の傀儡政権となるのは火を見るより明らかだ。

 現に、進次郎氏が出馬会見で掲げた政策は、菅氏が重点を置いてきた「規制改革」が目玉。解雇規制の見直しライドシェア全面解禁など、菅氏が乗り移ったかのような新自由主義政策を並べ立てた

 さらに、進次郎氏は「政策活動費を廃止。旧文通費は公開、残金は国庫に返納」とぶち上げたが、裏金議員については「国民への説明責任を果たし、選挙で信認を得るまで、要職に起用しない」ということのみ。ようするに、すぐにやると明言した解散総選挙に当選すれば、要職に起用すると言っているのだ

 しかし、先述したように、菅氏がバックにいるならこうしたごまかし姿勢も当然だろう。無派閥の菅氏は裏金問題こそ無関係だが、さまざまな金の疑惑で名前が上がってきた人物だからだ。

 とくに、進次郎氏には絶対にメスを入れられない問題がある。それは「官房機密費」の問題だ。


■菅義偉は第二次安倍政権下で95億円超もの官房機密費を支出!うち86億以上が領収書なしの“ヤミ金”

 官房機密費は、全体の9割が官房長官の裁量で機動的に使える「政策推進費」に割り当てられており、国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がないヤミ金」「究極のブラックボックス」というべき状態にある。ようするに、「官邸の裏金」だ。

 そして、この「官邸の裏金使いまくってきたのが菅氏だ。第二次安倍政権下の約7年8カ月のあいだに支出された官房機密費は95億4200万円にものぼるが、そのうち約91%を占める86億8000万円が領収書不要で官房長官の裁量で自由に使える政策推進費。菅氏の官房長官在任期間は2822日だから、単純計算で1日307万円も「官邸の裏金」を使ったことになるのだ。

 しかも、菅氏はこの「官邸の裏金」を、自身の総裁選に使った疑惑まである。

 菅氏は2000年9月2日に自民党総裁選への出馬を表明したが、前日の9月1日に菅氏は官邸内にあった官房機密費1億3200万円余のうち9020万円を、自分が自由に使うことができる「政策推進費」に振り分けていた。さらに、菅氏が首相に指名された同月16日に官房機密費の引き継ぎがおこなわれたが、9月に入ってからそれまでに菅氏が使った金額は4820万円だった。

 総裁選出馬直前に1億円をその自分が自由に使える「ヤミ金」に振り分け、たったの16日間で約5000万円も使うとは。もはや菅氏が自分の総裁選対策費に使ったとしか考えられないだろう。

 実際、安倍政権時代は安倍晋三首相や菅官房長官が、官房機密費を国家の利益のためなどではなく自分の政治的工作のために湯水のように使っているという疑惑が指摘されてきた。たとえば、菅官房長官が陣頭指揮を執り、すさまじい物量作戦が展開された沖縄県知事や市長選でも巨額の官房機密費が投入されたという疑惑が囁かれてきた。

 とりわけ重大なのは、菅氏は2019年の参院選における河井案里克行夫妻による大規模買収事件の資金にも官房機密費を使ったのではないか、と見られていることだ。

 河井夫妻の選挙買収事件をめぐっては、中国新聞が2020年1月に検察当局が河井元法相の自宅を家宅捜索した際に発見されたメモの存在をスクープ。そのメモには、自民党本部から振り込まれた計1億5000万円を指す記述の下に、「+現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きで記されていたという。つまり、河井陣営に対しては自民党本部からの支出のほかに、安倍首相や菅官房長官、二階俊博幹事長らといった政権幹部から「現金」で計6700万円が提供され、選挙買収の資金に充てられたのではないかと見られているのだ。

 むろん問題は、その金の出処だ。自民党本部は2019年、政策活動費として二階官房長官に約10億円、選対本部長だった甘利氏に8060万円を渡しており、二階・甘利氏は政策活動費から河井氏に資金提供したと考えられる。一方、安倍首相と菅官房長官のふたりは、官房機密費から出ていた可能性が極めて高い

 というのも、中国新聞は今年5月、安倍首相が2013年の参院選において、東日本の選挙区の自民党公認候補に現金100万円を渡していた疑いを報道。取材に応じた複数の元政権幹部は官房機密費から支出されたのではないかという見方を示した。さらに、2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた人物が、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に官房機密費を使ったことを同紙に証言したのだ。


■河井克行・案里夫妻の選挙買収事件で「すがっち500」メモを中国新聞がスクープするも、大手マスコミはスルー!

 本来、「施策の円滑かつ効果的な推進のため」に使われるべき金を、使途を明かす必要がないことを悪用し、自民党候補の大規模選挙買収の原資となっていた──。これが事実であれば重大事だが、検察はメモという証拠まで掴みながら安倍氏や菅氏をはじめとする政権幹部への事情聴取さえ実施しなかった

 中国新聞「決別 金権政治」取材班による2021年出版の書籍『ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録』に大幅加筆した文庫本『ばらまき 選挙と裏金』(集英社)が今年8月に発売されたが、政権中枢に捜査のメスが入らなかったことの背景をこのように記している。

〈捜査がヤマ場を迎える前の早い段階で、関係者から「河井夫妻より上には捜査の手は伸びない」と聞いていた〉
〈買収罪で克行との共謀に問うためには、買収に使われることを分かっていながら資金を提供していたと立証することが必要で、捜査のハードルが高いことは分かる。それでも一般の事件なら、こうした疑惑メモがあれば、関係者として任意で事情を聴くことは当然するときの政権幹部ということで、忖度が働いたとしか思えなかった
疑惑の証拠をつかんでいるにもかかわらず、政権幹部に聴取しないことがあっていいのだろうか

 そのうえ、大手マスコミはこの中国新聞の大スクープを黙殺。その理由のひとつは、官房機密費がメディアや御用評論家や安倍応援団ジャーナリストなどにも流れていたからではないのか。

 実際、「政治評論家やジャーナリストへの支出」は、選挙資金への支出と同様に官房機密費についてまわってきた疑惑だ。たとえば、2000年には写真週刊誌の「FOCUS」(新潮社/休刊)が「極秘メモ流出!内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前」と題し、田原総一朗竹村健一三宅久之俵孝太郎ら政治評論家に官房機密費から数百万円の金が渡っていると報道。これはあくまで「極秘メモ」でしかなかったが、そうした政治評論家への金の流れについても、官房長官経験者が口を開いたことがある。小渕内閣で官房長官を務めた故・野中広務氏だ。

 野中氏は2010年にテレビ番組や講演で官房機密費について証言をおこない、「(政治)評論をしておられる方々に、盆暮れにお届けするというのが(引き継ぎ帳に)額までみんな書いてありました」と言及。「政治家から評論家になった人が、『家を新築したから3000万円、祝いをくれ』と小渕(恵三)総理に電話してきたこともあった」「持って行って断られたのは、田原総一朗さん1人」と語り、金を受け取った政治評論家に対してこう述べた。

あんだけテレビで正義の先頭を切るようなことを言っている人が、こんなのを平気で受け取るのかなと思いましたね

 野中氏は官房機密費が投入されたと取り沙汰された1998年の沖縄県知事選時の官房長官であり(本人は否定)、しかも政治評論家に金を配った立場であって、あれこれ言えたものでもないと思うが、少なくとも、ここまでオープンに語るほど、政治評論家を官房機密費で懐柔することは永田町の“公然の秘密”だという何よりの証拠だろう。


■進次郎総理誕生で安倍・菅政権下の言論圧力再びか… “安倍・菅政権の広報マン”田崎史郎はさっそく“進次郎アゲ”

 そして、この評論家の抱え込み工作のために公金を使うという伝統的な官房機密費の使途は、第二次安倍政権下、さらに露骨になっていった可能性が高い。事実、第二次安倍政権では、メディア、ジャーナリスト、評論家が雪崩を打ったように御用化し、安倍応援団に組み込まれていったが、そのマスコミ工作の中心人物は、官房機密費の裁量権を握る菅官房長官だった。官房長官時代の菅氏が新聞・テレビ各社の幹部、週刊誌の編集幹部、政治評論家、さらにはワイドショーのMCやコメンテーター、芸能プロダクション幹部とも頻繁に会食していたことは有名な話だ。

 菅氏による、官房機密費が投入された疑いのあるメディア懐柔と圧力により、マスコミでは安倍政権に対する忖度が蔓延り、批判を厭わないキャスターやコメンテーターたちが次々に降板に追い込まれていったことは記憶に新しい。菅氏が自民党総裁、総理となったときも、マスコミは「パンケーキおじさん」などとさんざんもてはやし、番記者とのオフレコ懇談会に嬉々として参加したり、記者会見ではなくグループインタビューなどという暴挙唯唯諾諾と従うばかりで、日本学術会議の任命拒否問題菅氏の長男による総務省接待問題では忖度報道が横行した。

 現に、今回の総裁選でも、菅氏によるマスコミ工作の影響が見え隠れしている。たとえば、安倍政権のみならず菅政権でもスポークスマンと化していた田崎史郎氏は、以前から進次郎氏の対談本を手掛けるなど進次郎氏と距離が近かったが、今回も露骨な「進次郎アゲ」と「他候補サゲ」に余念がない。実際、小林鷹之氏と共演したときも「ChatGPTみたいな方」と腐して話題となったが、石破茂氏に対しても「後ろから鉄砲撃つ人」、高市早苗氏についても「人間関係を作るのがどうも苦手」などとコメントしている。

 「すがっち500問題をスルーしつづけ、官房機密費の問題も追及しようとしないマスコミが、菅氏が背後にいる進次郎氏の批判をできるのか。御用ジャーナリストが幅を利かせ、メディア懐柔と圧力によって批判が封じられる悪夢が、進次郎総裁が生まれた場合には再びやってくることになるだろう。

(編集部)
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