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●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》

2025年07月23日 00時00分24秒 | Weblog

[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])]


(20250629[])
完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件、国と東京都が上告を断念した後の経過も酷い。《社員から「あり得ない」と怒りの声が上がった》(毎日新聞)。
 《第三者の目が不可欠》、折角の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》してちょろまかすような司法行政機関。そういった動きは全く見えない。そして次に責任をとるべき司法・裁判所、一体どうなっているのか? 《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう》(鴨志田祐美弁護士)。

   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
      原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能


 鴨志田祐美弁護士のつぶやき:

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https://x.com/kamo629782/status/1936577895142666703

鴨志田祐美@冤罪と再審を語る「鴨志田ちゃんねる」公開中!
@kamo629782

人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう

過日の謝罪で謝罪すべき相手の名前を間違った警視副総監も、心から反省などしていないことが見え見えで酷いと思うけど、そんなことよりも、人命軽視も甚だしい裁判官たちの方がもっともっと許しがたい

裁判所は検証しないと言っているので、第三者機関による徹底検証をすべきだ

これは司法の独立なんかで守られるべき問題ではない。


図面: https://pbs.twimg.com/media/GuAbQaGaUAAXr_T?format=png&name=900x900

午前9:12  2025年6月22日
――――――――――――――――――――――――――――

 ホントに《捜査の過程を検証》できんの? そして、知らん顔の裁判所。
 毎日新聞の記事【外為起訴取り消し/トップが来ない謝罪なんて 大川原元顧問遺族は同席拒否】(https://mainichi.jp/articles/20250621/ddm/041/040/095000c)によると、《そこには、最も謝罪を求めていた遺族の姿はなかった。化学機械メーカー「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件で、20日にあった警視庁と東京地検による謝罪。違法捜査の過程で亡くなった元顧問の相嶋静夫さん(享年72)の遺族は、謝罪の場に同席することを拒んだ警視庁も東京地検もトップが来ず、捜査の検証も途上だからだ。「何が真実だったのかを明らかにしてほしい」。遺族はそう強く願っている。この日、大川原本社の会議室には報道陣約70人や社員30人ほどが詰めかけ、謝罪の瞬間に立ち会った。午後1時前、警視庁の鎌田徹郎副総監は「亡くなられた相嶋様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と30秒ほど頭を下げた》。
 遠藤浩二・岩本桜両記者による、同紙の記事【追跡 公安捜査/冤罪事件 謝罪の場で名前呼び間違い 社員「あり得ない」と怒り】(https://mainichi.jp/articles/20250620/k00/00m/040/414000c)によると、《「大川原(社長)様、山本様、亡くなられた相嶋様およびそのご家族様、まことに申し訳ありませんでした」。この日、鎌田副総監はそう言って頭を下げたが、逮捕された元取締役の島田順司さんを誤って「山本様」と呼んだ。続いて謝罪した東京地検の森公安部長も、社名を「大川原化工機工業」と誤った》。

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https://mainichi.jp/articles/20250620/k00/00m/040/414000c

追跡 公安捜査
冤罪事件 謝罪の場で名前呼び間違い 社員「あり得ない」と怒り
2025/6/20 20:51(最終更新 6/21 12:05)

     (大川原化工機を訪れ、大川原正明社長らに謝罪する東京地検の
      森博英公安部長(手前)と警視庁の鎌田徹郎副総監=横浜市
      都筑区で2025年6月20日午後1時2分、平川義之撮影)

 警視庁公安部による冤罪(えんざい)事件「大川原化工機事件」で、大川原の本社(横浜市)を訪れて謝罪した警視庁の鎌田徹郎副総監は20日、謝罪相手の名前を間違えた。続いて謝罪した東京地検の森博英公安部長も大川原化工機の社名を間違って呼び、社員から「あり得ない」と怒りの声が上がった。

 「大川原(社長)様、山本様、亡くなられた相嶋様およびそのご家族様、まことに申し訳ありませんでした」。この日、鎌田副総監はそう言って頭を下げたが、逮捕された元取締役の島田順司さんを誤って「山本様」と呼んだ。続いて謝罪した東京地検の森公安部長も、社名を「大川原化工機工業」と誤った

 警視庁は当初、中島寛公安部長が謝罪に行く予定だったが、体調不良で欠席し、鎌田副総監は代役だった。警察庁は20日、鎌田副総監を公安部長事務取扱とする人事も発表し、中島部長は近く交代する見通し。

 謝罪後に記者団の取材に応じた鎌田副総監は、記者にミスを指摘されて「大変申し訳なかった」、森公安部長も「言い間違えた。申し訳ない」と釈明した。【遠藤浩二、岩本桜】
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   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない
     謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」
   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》
   『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
     大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」
   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
      原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能

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●再審するかどうかを延々と議論し、三度にわたる再審開始決定を最「低」裁がちゃぶ台返した大崎冤罪事件の原口アヤ子さん、《無辜の人の救済》の理念は?

2025年07月08日 00時00分51秒 | Weblog

[↑ ※『再審 法制審に見直し諮問へ/証拠開示・開始判断 課題を議論/袴田さん姉早急に改正を」/ルール不在 裁判官の姿勢次第』(朝日新聞、2025年02月08日)]


(20250617[])
《大崎事件…3回再審を認める決定が出されていますが、検察による抗告で取り消されるというまさに異例の展開》だ。《一審、二審の再審開始決定を最高裁が覆したのは初めてとみられる》(2019年6月25日)。冤罪・大崎事件で終始一貫して無罪を主張、「あたいはやっちょらん」と原口アヤ子さんが〝叫べなくなる〟のを待つ冷酷な司法…《無辜の人の救済》の理念はどこに? 今年の2月、《第4次再審請求について、最高裁は再審を認めない決定》(2025年2月25日)…。原口アヤ子さんは97歳だ…。先日、袴田ひで子さんが訪問、《原口さんは、話すことは難しい状態ですが、ひで子さんに顔を撫でられると口を大きく開けほほ笑みました》(静岡朝日テレビ)。弁護団は、大崎事件第5次再審請求の準備をしている。
 鴨志田祐美さんのつぶやき《大崎事件第4次請求で最高裁は25日付で再審を認めない決定をしました。しかし、全部で23ページの決定のうち、「原決定を破棄自判して再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見が14ページを占めています》。

   『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」
       /『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について
    「山口正紀さん【裁判長の訴訟指揮も報じるべきだ 大崎事件再審請求】、
     「冤罪は警察・検察だけで作られるものではない。…
     マスメディアにも責任…。だが、だれより責任の重いのが、
     無実の訴えに耳を貸さず、でっち上げを追認した裁判官だろう」」

   『●知らなかった冤罪事件: 鹿児島大崎事件
   『●「飯塚事件」「福岡事件」「大崎事件」
       ……に係わる弁護士たちで『九州再審弁護連絡会』発足

   『●「あたいはやっちょらん」の叫び!…
      「だれより責任の重いのが…でっち上げを追認した裁判官」
    《「やってないものは、やってない」-。殺人罪で服役した原口アヤ子さんは
     一貫して無実を叫んだ。その願いは第三次の再審請求でやっと重い扉を
     開けた。裁判所は早く無実を認めるべきである》。
    「《あたいはやっちょらん》…《だれより責任の重いのが…
     でっち上げを追認した裁判官》、《鹿児島地裁は証拠開示を認めず、
     原口さんの無実の訴えに再審の重い扉を開くことはなかった》。
       年老いた原口アヤ子さん…。無慈悲な司法、長年月に渡る放置
     というか見殺し。司法の「」だ…《原口さんは既に九十歳。三審制でも
     過去二回の再審請求でも救えなかった。司法界の恥と刻まれる》」

   『●39年間「あたいはやっちょらん」、
     一貫して無実を訴えてきた90歳の原口アヤ子さんに早く無罪判決を

    《重い再審の扉が大きく開き、光が差し込んだ。「大崎事件」の
     第3次再審請求即時抗告審。昨年6月の鹿児島地裁決定に続き、
     福岡高裁宮崎支部も再審開始を認めた12日、弁護団や
     支援者たちは喜びに包まれた。逮捕から39年。一貫して無実
     訴えてきた原口アヤ子さんも今は90歳で、残された時間は限られる。
     「命あるうちに無罪判決を」。願いは今度こそ届くのか-》

   『●冷酷な司法…【NNNドキュメント’18/
     あたいはやっちょらん 大崎事件 再審制度は誰のもの?】
   『●大崎事件…再審するかどうかを延々と議論し、

      三度にわたる再審開始決定を最「低」裁がちゃぶ台返し
    《会見に同席した元裁判官の木谷明弁護士も「無実の人を救済するために
     裁判所はあるのではないのか大変がっかりしている」と批判した》

   『●《家族への脅迫状…「苦しみ抜いて一人で罪をかぶろう 
         としているのに許せない。もともと無実なのだから」》
    「大崎事件について、
     《元裁判官の木谷明弁護士…
     「無実の人を救済するために裁判所はあるのではないのか」》と。
     【報道特集】…によると、《”伝説”の元裁判官~冤罪救済に挑む…
     無罪判決を30も出し、全てを確定させた元裁判官。
     退官後、81歳となった今、冤罪救済を目指す弁護士として裁判所に
     挑んでいる。そこで直面した裁判所の現状とは》。
     『イチケイのカラス』…のモデルの一部になっているらしい」

   『●山口正紀さん《冤罪…だれより責任の重いのが、無実の訴えに
            耳を貸さず、でっち上げを追認した裁判官だろう》
    《四十年間も潔白を訴えていた大崎事件(鹿児島)の原口アヤ子さんに
     再審の扉は開かなかった。最高裁が無実を示す新証拠の価値を
     一蹴したからだ。救済の道を閉ざした前代未聞の決定に驚く。
     「やっちょらん」-。原口さんは、そう一貫して訴えていた。
     殺人罪での服役。模範囚で、仮釈放の話はあったが、
     「罪を認めたことになる」と断った。十年間、服役しての
     再審請求だった…「疑わしきは被告人の利益には再審請求にも
     当てはまる。その原則があるのも、裁判所は「無辜(むこ)の救済」
     の役目をも負っているからだ。再審のハードルを決して高めては
     ならない》
    「再審するかどうかを延々と議論し、《三度にわたり再審開始決定
     出ながら》、最後に、ちゃぶ台返し。最「低」裁は何を怖れている
     のか? 誤りを潔く認めるべきだ。山口正紀さん、《冤罪は警察・
     検察だけで作られるものではない。…マスメディアにも責任…。
     だが、だれより責任の重いのが、無実の訴えに耳を貸さず、
     でっち上げを追認した裁判官だろう》」

   『●《周防正行さんが「あたいはやっちょらん。大崎事件第4次再審請求・
      糾せ日本の司法」と銘打ち、インターネット上に立ち上げた…CF》
   『●憲法《37条1項が保障する『公平な裁判所による裁判を受ける権利』が
      侵害され》ている…飯塚事件、大崎事件の裁判に「公正らしさ」は?
   『●原口アヤ子さん・大崎冤罪事件…《被害者は自転車事故による出血性
     ショックで死亡した可能性があり「殺人なき死体遺棄事件」だった》?
   『●大崎事件、再審開始を認めず ――― 終始一貫して「あたいはやっちょ
     らん」、原口アヤ子さんの懸命の叫びはなぜ裁判官には届かないのか?
   『●大崎事件冤罪・原口アヤ子さん「あたいはやっちょらん」「やっちょ
     らんもんはやっちょらん」「ちゃんと認めてもらうまでは死ねない」
   『●大崎事件《無辜の人の救済》の理念はどこに? 《医学の専門家でない裁判
      所が十分な根拠も示さず、専門家による科学的証拠を退けた不当な判断》
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
    「再審法の改正を。いま何かと話題の鹿児島県警。かつて、
     鹿児島県警と言えば、原口アヤ子さんの大崎事件。そして、
     なんと言っても、志布志事件。体質は変わらない。」

   『●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に
     「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》
    《96歳の原口アヤ子さんが無実を訴え続ける大崎事件の弁護人で、
     日本弁護士連合会の再審法改正実現本部・本部長代行を務める
     鴨志田祐美弁護士は「一刻も早く再審法を改正しなければ悲劇が繰り
     返される」と危機感をにじませ、改正の要点を次のように指摘する》

   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●冤罪・大崎事件…《全部で23ページの決定のうち、「原決定を破棄自判して
     再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見が14ページを占めています》
   『●冤罪・大崎事件…《宇賀克也裁判官…確定判決で有罪の根拠…「証明力はもはや
      無きに等しい」とし、「殺人事件であることの直接証拠は皆無」と断じた》
   『●松橋事件の国賠訴訟、熊本地裁で国に賠償命令…《自白を偏重する捜査の危うさ
         …証拠開示の在り方…検察が常に抗告する姿勢の問題》を含む冤罪事件

 静岡朝日テレビの記事【再審で無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さん 「大崎事件」で無実を訴えて再審を求めている原口アヤ子さんと面会/静岡朝日テレビ】(https://news.yahoo.co.jp/articles/ced84b78d2d69b306111293ed1a89619bca217fb)によると、《再審で無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さんが、いわゆる「大崎事件」で無実を訴えて再審=裁判のやり直しを求めている原口アヤ子さんと面会しました。原口アヤ子さんは1979年、鹿児島県大崎町で、義理の弟を殺害した罪で10年間服役しましたが、一貫して無実を訴えていて、再審請求を続けています》。


 鴨志田祐美弁護士のつぶやき:

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https://x.com/kamo629782/status/1934489313666089334

鴨志田祐美@冤罪と再審を語る「鴨志田ちゃんねる」公開中!
@kamo629782

過去に3回、再審開始が認められているのに、検察官の不服申立によって再審無罪への道を阻まれている大崎事件原口アヤ子さん。

46年間冤罪と闘っている98のアヤ子さんを、58年かけて弟の冤罪を晴らした92のひで子さんが励ます姿を、目をそらさずに見て下さい。

………………。

午後2:52  2025年6月16日
―――――――――――――――――――――――――――――


 《96歳の原口アヤ子さんが無実を訴え続ける大崎事件の弁護人で、日本弁護士連合会の再審法改正実現本部・本部長代行を務める鴨志田祐美弁護士は「一刻も早く再審法を改正しなければ悲劇が繰り返される」と危機感をにじませ、改正の要点を次のように指摘する。「一つは証拠開示の問題です。大崎事件の第2次再審では高裁の裁判長の積極的な訴訟指揮で、それまで検察官がない、ないと言い続けてきた証拠が213点出てきました。さらに第3次再審になると新たに18点出た。なぜ、こんなことが起きるのか。証拠開示を定めたルールがないからです。大崎事件だけでなく、布川事件東電女性社員事件松橋事件などは、再審を求める中で重要な証拠が開示され、再審開始決定の決め手になった。規定がないために、検察は隠し通そうとし、開示が個々の裁判官の“やる気”に左右されるのです」》(秦融氏による、(2023/7/22(土))Yahoo!ニュースの記事)。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/ced84b78d2d69b306111293ed1a89619bca217fb

再審で無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さん 「大崎事件」で無実を訴えて再審を求めている原口アヤ子さんと面会
6/15(日) 13:08配信
静岡朝日テレビ

 再審で無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さんが、いわゆる「大崎事件」で無実を訴えて再審=裁判のやり直しを求めている原口アヤ子さんと面会しました。

 原口アヤ子さんは1979年、鹿児島県大崎町で、義理の弟を殺害した罪で10年間服役しましたが、一貫して無実を訴えていて、再審請求を続けています。

 15日午前、袴田ひで子さんは鹿児島県志布志市の原口さんが入所する施設に面会に訪れました。袴田ひで子さんが原口さんに会うのは2019年以来でおよそ6年ぶりの再会です。

 原口さんは、話すことは難しい状態ですが、ひで子さんに顔を撫でられると口を大きく開けほほ笑みました。

 この日原口さんは98歳の誕生日を迎え、支援者らもお祝いに駆け付けました。

 大崎事件をめぐってはこれまでに3回再審を認める決定が出されていますが、検察による抗告で取り消されるというまさに異例の展開です。

 

 2024年6月、福岡高等裁判所宮崎支部4度目の再審請求でも、再審を認めない決定を出していて弁護団は5度目の再審請求に向け今後具体的な内容や時期を検討するとしています。
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●【死刑モラトリアム 執行を止め熟議する時】《国連加盟国の7割超が死刑を廃止または執行しない中、日本は国連の委員会から繰り返し是正勧告を受けている》

2025年07月02日 00時00分48秒 | Weblog

 (2025年04月29日[火])
日本の死刑制度について考える懇話会」《現状のままに存続させてはならない》。
 (2024年11月13日、アサヒコム)【死刑制度「廃止含め議論を」 遺族や元検察トップ、法学者らが提言】、《与野党の国会議員や犯罪被害者遺族、元検事総長らが参加した「日本の死刑制度について考える懇話会」(座長=井田良・中央大大学院教授)が13日、政府への提言を報告書にまとめた。現在の制度には放置が許されない多くの問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した。そのうえで国会や政府のもとに、制度の廃止を含む「根本的な検討」のための会議体を設けるよう求めた》。

   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》

 アサヒコムの【(社説)死刑モラトリアム 執行を止め熟議する時】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16202638.html)によると、《いったん死刑が確定した袴田巌さんが、再審で無罪となったことも影響しているのだろうか。再審制度は超党派の国会議員連盟が今国会での法改正をめざし、法制審議会の部会での議論も始まった。死刑制度についても一度、モラトリアム(猶予期間)として執行を停止した上で、議論を始める時ではないか。》

 飯塚事件、冤罪で死刑執行…随分と控えめに言って、検察や警察は無辜の人罪なき人を死刑にしてしまった恐れがある。こんな残酷な話があるだろうか。袴田冤罪事件でも、袴田巖さんを死刑囚のまま、長期間監禁。警察や検察が証拠や証言をでっち上げ、裁判所がそれに加勢し、マスコミも囃し立てて、冤罪者を危うく死刑にしてしまうところだった。一方、この飯塚事件、既に死刑執行してしまった冤罪事件だからこそ、当時の警察・検察、マスコミや裁判所にも大変に大きな責任がある。もう、久間三千年さんは自分の口で無罪を訴えることも出来ない、死刑にしてしまったのだから。

   『●冤罪で死刑執行、あってはならない!!
   『●贖罪:足利事件再鑑定から12日後の2008年10月28日朝、
                飯塚事件久間三千年元死刑囚の死刑が執行

   『●NNNドキュメント’13: 
      『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』
   『●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●②飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●飯塚事件冤罪者を国家が死刑執行、「この重すぎる現実」:
                    無惨…「死刑執行で冤罪を隠蔽」
   『●飯塚事件…《裁判所は…検察に証拠品のリストの開示を勧告…したが、
     検察は「裁判所に権限はない」「事案の解明に意味はない」などと拒否》
   『●飯塚事件再審請求を却下…「女の子を見たのは2月20日ではなく別の日。
     当時、捜査員に見ていないと伝えても『いや見たんだ』と押し切られた」
   『●飯塚事件、冤罪で死刑執行…「証拠品リスト」を何故に出し渋るの? リスト
      を公開すると何か問題でも? 警察や検察が証拠や証言を捏造する国ニッポン
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
     開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》

 死刑存置派の皆さん、本当にコレで良いのですか? 死刑執行を停止して、立ち止まって、考える秋ではないのですか? これだけ警察や検察のデタラメが報道され続けているのに、冤罪をゼロにすることは可能でしょうか。マスコミや裁判所は冤罪をゼロにすることができるでしょうか。一件でもとんでもないことだが、飯塚事件以外、過去、1件も冤罪者を殺していないと言えるのか。

   『●『死刑』読了
   『●死刑廃止集会
   『●「死刑制度 国民的な議論を活発に」…
     「死刑制度存置派驚異の8割の我国」では全くそんな気配なし

   『●「彼を赦したわけではない。
      しかし死刑にして問題が解決するわけではない」

   『●「殺すなかれ…」…「彼らを処刑することが「社会正義」なのだろうか」?
    「安田好弘さんや河野義行さんらが出演。「彼らを処刑することが
     「社会正義」なのだろうか」? 「殺すなかれ……」。日本人の
     8割の死刑存置派が信ずる「社会正義」を達成して、
     何か問題が解決するのだろうか?」

   『●(東京新聞社説)《死刑制度には普遍的な人権問題が潜み、その廃止・
       停止は、もはや世界の潮流となっている》…死刑存置でいいのか?
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●《「死刑制度を続ける日本は北朝鮮やシリアと同じ」―。…日本に向けられて
      いる厳しい視線》《間違いが起こる可能性を認める国こそ民主主義的な国》
   『●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人が
      いる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》

 さらに、《裁判員として市民が死刑判断に加わる時代》…《死刑のスイッチ》を押させられる恐ろしい時代に。

   『●無残!……『朝日』は、素人に《人を裁くという経験を通じ、
               死刑と向き合い、是非を考え》させたいらしい
   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~
   『●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●裁判員制度下で少年死刑判決
   『●裁判員の心を慮る…
   『●そのスイッチを押せない
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●なぜ〝素人〟裁判官に「死刑のスイッチ」を押させる
      必要があるのか、さっぱり理解不能…国は一体何を意図?
   『●死刑で何か解決しますか? なぜ〝素人〟裁判官に「死刑のスイッチ」を
             押させる必要が? 「鏡」に映る姿を見なくていいの?

 再度の241207(日) 付記:
 《日本に向けられている厳しい視線》《間違いが起こる可能性を認める国こそ民主主義的な国》。
 アサヒコムの記事【日本の死刑「停止検討を」 国連特別報告者、「非人道性」「国際法違反の疑い」通報】、《日本の死刑制度が国際法に違反する疑いがあるとして、国連人権理事会に任命された「特別報告者」が日本政府に対し、執行方法の見直しや執行停止の検討を求める通報を行った。人権問題の専門家である特別報告者が、日本の死刑制度に特化して通報するのは初めてとみられる。 ■朝に告知・再審請求中… 政…》。

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https://www.asahi.com/articles/DA3S16202638.html

(社説)死刑モラトリアム 執行を止め熟議する時
2025年4月27日 5時00分

     (加藤智大死刑囚の死刑執行について会見をする古川禎久法相
      =2022年7月26日午前11時1分、東京・霞が関の
      法務省、山口啓太撮影)

 最後に死刑が執行されてから1000日が過ぎた。1980年代末から90年代初め、3年4カ月にわたり執行が中断した時期はあったが、それに次ぐ長さとなっている。

 いったん死刑が確定した袴田巌さんが、再審で無罪となったことも影響しているのだろうか。再審制度は超党派の国会議員連盟が今国会での法改正をめざし、法制審議会の部会での議論も始まった。死刑制度についても一度、モラトリアム(猶予期間)として執行を停止した上で、議論を始める時ではないか。

 死刑執行は判決確定から6カ月以内に法相が命じなければならない、と法は定める。死への恐怖が不当に長引くのは好ましくないという趣旨とされ、違反しても罰則はない。再審請求中の期間は「6カ月」には算入されない。

 今世紀に入り再審請求中の死刑執行はなかったが、2017年に再開。翌年、オウム真理教事件では再審請求中10人を含む13人が執行された。

 再審請求中であることをどこまで考慮しているのかも含め、執行対象者を選ぶ基準は明かされない。最後に執行があった22年7月26日、秋葉原連続殺傷事件の死刑囚を選んだ理由を問われた法相も「個々の判断はお答えを差し控えると回答を避けた

 市民が刑事裁判に参加し、死刑を宣告するかどうかの判断にもかかわる裁判員裁判は定着した。だが死刑について正確な情報を基に議論する場はほとんどないまま、重い負担を課すのは健全だろうか。

 一石を投じたのが、国会議員や有識者らでつくる「日本の死刑制度について考える懇話会」だ。国会や内閣の下に「公的な会議体」を設け、根本的な検討を始めるよう昨年提言した。だが政府は否定的な考えを示したままだ

 国連加盟国の7割超が死刑を廃止または執行しない中、日本は国連の委員会から繰り返し是正勧告を受けている

 正解は一つとは限らない。参考になる例は各地にある。英国は相次ぐ誤判を受け、計画的な殺人での死刑執行を5年間停止する法律を作った。代わりに終身刑を導入。凶悪犯罪の発生件数に目立った変化はなかったことなどから、1969年に一部の罪を除いて廃止し、98年に全廃した。

 台湾の憲法裁判所は昨年、死刑を極めて厳格に適用するための法改正を求め、判決を出す場合は裁判官の全員一致でなければならないとした。

 究極の刑のあるべき姿は。熟議の場をまずは設けたい。立法化を含め、政府と国会は立ち止まることを明示して難問に向き合ってもらいたい。
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●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能

2025年06月22日 00時00分59秒 | Weblog

[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])]





(2025年06月16日[月])
第三者の目が不可欠》、折角の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》してちょろまかすような司法行政機関。そして次に責任をとるのは司法・裁判所の番だ。

   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》

 国と東京都は上告を断念。当然だろう。東京高裁でも、警視庁公安部東京地検は完敗したのだから。早い段階で、「大川原化工機」への捜査関係者と思われる匿名の方からの善意の通報が無ければ、もっと泥沼になっていた、綱渡りだった。それがあったから黙秘を貫けた (升味佐江子さん)。国および都の検証については、《第三者の目による徹底した検証が不可欠だ》。それは、裁判所の責任の検証についても同様。(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。《身柄拘束を認め続けた裁判所も当事者としての責任を免れない》。
 アサヒコムの【(社説)違法捜査検証 第三者の目が不可欠だ】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16235774.html)/《二度と同じ過ちを繰り返さないため、第三者の目による徹底した検証が不可欠だ。「大川原化工機の冤罪(えんざい)事件をめぐる国家賠償訴訟で、都と国が上告を断念し、警視庁公安部と東京地検の違法捜査を認定した東京高裁判決が確定した。両者は原告に謝罪して捜査の過程を検証する、と表明した》。

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https://www.asahi.com/articles/DA3S16235774.html

(社説)違法捜査検証 第三者の目が不可欠だ
2025年6月16日 5時00分

     (上告断念を受け、記者会見で声を詰まらせながら話す、
      大川原化工機元顧問・相嶋静夫さんの長男=2025年6月11日
      午後5時45分、東京都千代田区、友永翔大撮影)

 二度と同じ過ちを繰り返さないため、第三者の目による徹底した検証が不可欠だ

 「大川原化工機の冤罪(えんざい)事件をめぐる国家賠償訴訟で、都と国が上告を断念し、警視庁公安部と東京地検の違法捜査を認定した東京高裁判決が確定した。両者は原告に謝罪して捜査の過程を検証する、と表明した。

 既に一審判決で公安捜査の証拠の信用性は崩れ、違法性は明らかだった検証は遅すぎるくらいだ。二審で警視庁側は捜査を「捏造(ねつぞう)とした警察官の証言を「壮大な虚構」と決めつけ、逮捕された3人の名誉回復をいたずらに遅らせたその責任も重い

 警視庁の検証チームのトップは副総監というが、内部だけの調査で公正に検証ができるのか疑問だ。なぜ途中で引き返せなかったのか。見立てに沿って立件に走る公安捜査の根本的な問題や、事実と異なる調書が作成された経緯を洗い出すには外の目も入れるのが筋ではないか。

 たとえば冤罪事件に詳しい弁護士や過去の冤罪被害者らも入れ、警視庁はそれに協力する形をとるのはどうか。大川原側に調査過程を伝え、意見を聴くことも必要だ

 公安警察は過激派の監視などを担当し、逮捕に至る捜査経験を積みにくい面があるともいわれる。警視庁は公安の捜査員を刑事部などに派遣する取り組みを始めた。大事なのは幹部を含め組織全体の意識改革につなげることだ。

 客観的な検証が必要なのは検察も同じだ。警察の筋書きをうのみにせず、疑問があれば再捜査を求め、起訴すべきかどうかを精査するのは検察の基本的な役割だブレーキ役を果たせなかった原因を組織として解明してほしい。

 社長らは1年近く身柄拘束され、1人は被告のまま病死した罪を否認すると保釈されにくい人質司法」の問題が背景にあり、身柄拘束を認め続けた裁判所も当事者としての責任を免れない。保釈制度見直しは待ったなしだ。

 朝日新聞の報道にも問題があった。警察発表をもとにした第一報の記事で、会社側の見解を掲載しなかったなど、反省すべき点が複数ある。

 事件報道は捜査当局の発表にある程度基づかざるを得ない面もあるが、推定無罪の原則に立ち、当事者の声を可能な限り聴いて真相に迫り、捜査への疑問点が浮かべば即応する姿勢が大切だ。事実関係の把握が難しい初期段階でも、公平な視点に立てているか不断に見直し、より正確な客観報道に努めたい。重い教訓として、社内で報道のあり方について議論を続けたい。
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   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない
     謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」
   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》
   『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
     大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」
   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》

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●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》

2025年06月20日 00時00分43秒 | Weblog

[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])]






(2025年06月15日[日])
《冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証》だそうだ。大川原正明さん《起訴取り消し後、事件がどう報道されたのか確認しました。朝日新聞は、私たちが最初に逮捕されたことを報じた記事で、容疑を否定しているという会社の見解を載せてくれなかった警察の発表を一方的に記すだけでした》。相嶋静夫さんの息子さん《警視庁はメディア向けに逮捕を演出し、逮捕を勲章にしていると感じました。しかし、その裏には推定無罪の原則があるはずです。少なくとも逮捕の時点では実名を報じないでほしいです。…今回は、会社側に丁寧な取材をしていれば、「おかしい」と思ったのではないでしょうか。… (起訴取り消し後は)メディアに支援してもらったことに感謝もしています。ただ警視庁の道具にされたことを恥じるとともに、冤罪(えんざい)事件に加担した自覚を持ってほしいのです》。
 
さあ、次は裁判所も《検証》を…2020年《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》。なにもかも噴飯やるかたない、(保釈を認めなかった)裁判所にも大きな責任。(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。いくら賠償額が高くなっても、取り返しがつかないし、会社の被った損害は計り知れない。噴霧乾燥機で世界的シェアを持ち、高い技術力のある企業を、あり得ない〝妄想〟で潰そうとした。あり得ない〝妄想〟で、事件を、また、在りもしない犯罪を、でっち上げた。そして、「推定無罪」原則なんて、どこに消え去ってしまったのか?

 国と東京都は上告を断念。当然だろう。東京高裁でも、警視庁公安部東京地検は完敗したのだから。早い段階で、「大川原化工機」への捜査関係者と思われる匿名の方からの善意の通報が無ければ、もっと泥沼になっていた、綱渡りだった。それがあったから黙秘を貫けた (升味佐江子さん)。
 アサヒコムの検証記事【大川原化工機側の否定、掲載せず 冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証】(https://www.asahi.com/articles/AST6C1DHWT6CUTIL00KM.html?ref=tw_asahi)によると、《警視庁と東京地検による捜査が違法と認定された「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件について、朝日新聞はどう報じたのか。関係者にも話を聞き、一連の報道を検証した。朝日新聞が最初に紙面で取り上げたのは、2020年3月12日。前日に警視庁公安部が社長の大川原正明さんら3人の逮捕を発表したことを受けたもので、東京本社版などの社会面に短い記事を掲載した。この日は、東日本大震災9年などのニュースを大きく扱っていた》。

   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」
   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》
   『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
     大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」
   『●木納敏和裁判長は《計13兆円超の支払いを命じた一審東京地裁判決を取り
     消し》…《「大川原化工機」…相嶋静夫さん…死亡》でも遺族側の控訴を棄却
   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角
     の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…

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https://www.asahi.com/articles/AST6C1DHWT6CUTIL00KM.html?ref=tw_asahi

大川原化工機側の否定、掲載せず 冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証
2025年6月11日 21時30分

     (2020年3月12日付の東京本社版に掲載された記事
      =吉本美奈子撮影)

 警視庁と東京地検による捜査が違法と認定された「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件について、朝日新聞はどう報じたのか。関係者にも話を聞き、一連の報道を検証した。

 朝日新聞が最初に紙面で取り上げたのは、2020年3月12日。前日に警視庁公安部が社長の大川原正明さんら3人の逮捕を発表したことを受けたもので、東京本社版などの社会面に短い記事を掲載した。この日は、東日本大震災9年などのニュースを大きく扱っていた。


「どうして引き返せなかったのか」教訓放置でまた冤罪 江川紹子さん


 そこでは逮捕容疑について、「経済産業相の許可を得ずスプレードライヤ1台を中国に輸出した疑い」と記述。「大川原容疑者らは申請書類で性能を偽っていたという」とも言及した。担当記者は同社に取材し、スプレードライヤが経産省への申請が必要な商品ではない、と容疑を否定する見解を聞き取り、記事に盛り込んでいた。この見解を掲載すべきだったのに価値判断を誤り、結果的に掲載されなかった。デジタル版も紙面と同じ内容だった。

 逮捕の発表に先立ち、デジタル版では3月11日、公安部が大川原さんらを逮捕する方針を固めたことを報じていたほか、翌12日には「スプレードライヤ不正輸出、収益優先か 規制は骨抜き」と配信。国内市場が頭打ちになる中、大川原さんらが中国に進出する過程で収益を優先させたとの警視庁の見立てや同社の事業内容を報じた。また、2カ月後の5月、韓国を輸出先とする同様の容疑で3人が再逮捕された際も配信した。

 21年7月30日、病死した元顧問の相嶋静夫さんを除く2人への起訴が取り消されたが、逮捕容疑を前提とした3本のデジタル記事をそのまま公開していた

 9月に入り、関係者を改めて取材する過程で、相嶋さんの遺族から指摘を受けた。起訴取り消しから約2カ月後の同下旬、公開を終了したり、起訴が取り消されたとの「おことわり」を付記したりする対応をとった(修正した記事も社内ルールにより公開期間終了)。

 取り消しの背景を取材するなかで、警視庁の捜査に問題があり、大川原さんらが冤罪だった可能性が出てきた。大川原さんや元顧問の遺族、捜査関係者への取材を踏まえた検証記事を21年11月に出したほか、22年4月には同社への取材結果をまとめた連載をデジタル版で配信した。

 23年6月には、大川原さんらが国と東京都を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、公安部の警部補が事件を捏造(ねつぞう)と証言。社説で捜査の検証を求めたほか、公安警察の暴走」についての論考記事を掲載した。

 23年12月にあった訴訟の一審判決、今年5月の二審判決とも捜査の違法性を認めた。朝日新聞は、裁判による事実認定が二審で終了することや、事案の重大性や社会に与えた影響を踏まえ、二審判決の記事では違法な捜査にかかわった警察官や検察官とその上司について実名で報じた


「警察発表を一方的に報道、不信感」 大川原正明さん

     (事件について話す大川原正明さん=2025年6月9日、
      東京都中央区、西岡臣撮影)

 起訴取り消し後、事件がどう報道されたのか確認しました。朝日新聞は、私たちが最初に逮捕されたことを報じた記事で、容疑を否定しているという会社の見解を載せてくれなかった警察の発表を一方的に記すだけでした

 逮捕後の取り調べでは、黙って聞いているしかありませんでした。反論すれば、罪を重くされると思ったからです。勾留は11カ月間に及びました何度も保釈申請をしているのに、否認しているという理由で却下される無実を訴えることが不利になるというのは、人質司法だと思います

 自分自身が反論できない中で、会社は違法なことはしていないと訴えていました新聞記事でこうした主張を載せていただけなかったことに、不信感を持ちました

 逮捕に至る前の任意の聴取で、私たちは違法性を否定していました。でも警察は私たちを逮捕した後、認否を明らかにしなかった。否定していたことは、ちゃんと言わなきゃだめだと思います。メディアもそれを求めないといけない

 警察取材では「逮捕」するということに焦点が行き過ぎていると考えます。本当に逮捕しなければならない事件なのか、メディアはきちんと切り込む必要があるのではないでしょうか


「冤罪に加担した自覚持って」 被告のまま死去した相嶋静夫さんの長男

     (大川原化工機の顧問だった相嶋静夫さん(当時72)が亡くなった
      のは、勾留先の東京拘置所の医師が適切な対処を怠ったから
      として、国に賠償を求めた訴訟の判決後に会見する相嶋さんの長男
      =2024年3月21日午後2時29分、東京・霞が関、比嘉展玖撮影)

 起訴取り消しから1カ月以上経っても、父の名前と逮捕容疑が記された記事が朝日新聞のサイト上に残っていました。記事には、会社に対して収益優先かなど警視庁の見立てをそのまま書いており非常に悪意を感じ、傷つきました。

 警視庁が報じてほしいことを、メディアが報じていると感じます。それは警察が正しいという前提だから成り立つもの。警視庁はメディアからの信用を悪用し、メディアはうまく操られた結果父や会社が大きな被害を受けましたメディアにばれてしまうから、うそはつけない――メディアはそういう役割であってほしい

 警視庁はメディア向けに逮捕を演出し、逮捕を勲章にしていると感じました。しかし、その裏には推定無罪の原則があるはずです。少なくとも逮捕の時点では実名を報じないでほしいです。

 逮捕、起訴の段階で、メディアが違法捜査を見抜くことはリソースの問題などから難しい面もあると思います。今回は、会社側に丁寧な取材をしていれば、「おかしい」と思ったのではないでしょうか。個々の記者の問題ではなく、これまでの事件報道のあり方や、業界の流れにのった行動の結果だと思っています。

 (起訴取り消し後は)メディアに支援してもらったことに感謝もしています。ただ警視庁の道具にされたことを恥じるとともに、冤罪(えんざい)事件に加担した自覚を持ってほしいのです。


不適切な判断、おわびします 東京社会部長・延与光貞

 大川原化工機をめぐる冤罪(えんざい)事件で、朝日新聞は当初、警視庁の発表や見立てに沿って報じました。会社側の主張も取材したものの、紙面・デジタルの記事に反映していませんでした。起訴取り消しを受け、逮捕時などの記事を速やかに修正すべきでしたが、相嶋さんのご遺族から指摘を受けるまで対応できていませんでした。今回、会社側の反論を報じなかった判断は報道の姿勢として不適切で、迅速に名誉回復を図れなかったこととあわせて、大川原化工機の関係者のみなさまに深くおわびいたします。

 事件報道では、当初は警察発表に基づいて報道せざるを得ない面もありますが、捜査機関の監視を怠らず、容疑をかけられた側の主張も丁寧に伝える「対等報道」を改めて心がけます。特に否認している場合は、本文や見出しで目立たせるとともに、推定無罪の原則に立って継続的な取材に努めます。事実を伝えるために実名報道は重要だと考えていますが、今回のご指摘をふまえ、社内で事件報道のあり方について議論を続けていきます。


事件の主な経緯

2020年   3月          警視庁が中国への違法輸出容疑で大川原さんら3人を逮捕
       5月       警視庁が韓国への違法輸出容疑で3人を再逮捕
           10月       相嶋静夫さんの胃がん判明。11月に勾留が停止され、入院

  21年   2月       大川原さんら2人が保釈される。相嶋さんが死去
           7月       東京地検が大川原さんら2人の起訴を取り消し
           9月       大川原さんらが国と東京都を提訴

  23年   6月       証人尋問で捜査をした警察官が「捏造(ねつぞう)」と証言
           12月    東京地裁の判決で「違法捜査」認定

  24年   10月    証人尋問で捜査をした別の警察官が立件の理由はなかった」と証言

  25年   5月       東京高裁が再び「違法捜査」と認定
           6月       国と東京都が上告を断念
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●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」

2025年05月31日 00時00分39秒 | Weblog

[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])]










(2025年05月30日[金])
なにもかも噴飯やるかたない、(保釈を認めなかった)裁判所にも大きな責任。
 (東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。いくら賠償額が高くなっても、取り返しがつかないし、会社の被った損害は計り知れない。噴霧乾燥機で世界的シェアを持ち、高い技術力のある企業を、あり得ない〝妄想〟で潰そうとした。あり得ない〝妄想〟で、事件を、在りもしない犯罪を、でっち上げた。そして、「推定無罪」原則なんて、どこに消え去ってしまったのか?

   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》
    「まず、触れておくべき大事なこと。完全なるでっち上げによる
     大川原化工機冤罪事件…この源流はまたしてもアベ様の「経済安保
     だった点。数多のアベ様案件の一つ。大事なポイントはアベ様政権と
     《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍して
     きた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…」

 国や都は上告するなど許されない。すぐさま《違法捜査謝罪、検証を」》(朝日新聞)。
 東京新聞の【<社説>冤罪に賠償命令 「容疑の捏造」検証せよ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407962?rct=editorial)によると、《噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で起訴が取り消された「大川原化工機」側が起こした国家賠償請求訴訟。東京高裁は一審判決に続いて捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとしたのではないか。異様な手法の数々に強い怒りを禁じ得ない》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/407962?rct=editorial

<社説>冤罪に賠償命令 「容疑の捏造」検証せよ
2025年5月29日 08時03分

 噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で起訴が取り消された「大川原化工機」側が起こした国家賠償請求訴訟。東京高裁は一審判決に続いて捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとしたのではないか。異様な手法の数々に強い怒りを禁じ得ない

 警視庁公安部は2020年、生物兵器の製造に転用可能な噴霧乾燥機を国の許可なく輸出した外為法違反容疑で同社の社長ら3人を逮捕。東京地検は3人を起訴したが、初公判直前に「犯罪に当たるか疑義があるして起訴を取り消す異例の事態となった。

 勾留は11カ月に及んだ。胃がんが判明した1人は勾留執行停止を受け入院し、被告人の立場のまま亡くなった取り返しの付かない人権侵害だ。同社の経営に与えた悪影響も見過ごせない。

 高裁判決は一審判決に続き、警視庁が必要な再現実験を行わなかったことや、容疑を否認したにもかかわらず自白調書を作成したことを違法と認定した。

 高裁は新たに、噴霧乾燥機を輸出規制の対象とみなした判断自体も合理的でなかったと認めた。経済産業省の輸出規制省令の曖昧さに目をつけ、通常の輸出行為を不正輸出に仕立てた容疑の捏造(ねつぞう)」と言える。単なる「捜査ミス」では済まされない

 法廷では捜査員が「立件する理由はなかったと証言し、経産省が立件に懐疑的だったことを示す捜査メモも証拠提出された。捜査の強引さが十分うかがえる。

 同社の噴霧乾燥機は食品などの加工用。兵器製造に転用された事実も判明していない。事件化しようとした背景に、捜査陣の功名心や保身経済安全保障推進法を目指した当時の安倍晋三政権への忖度(そんたく)があったのではないか。

 捜査の暴走に歯止めをかけられなかったのは警察や検察組織の問題でもある。経産省も最終的に捜査方針を了承しており、責任を深く認識すべきだ。3人やその家族、会社側への真摯(しんし)謝罪に加えて、再発防止のため、一連の経緯を検証して公表するよう求める

 自白しないと身柄が長期間拘束される「人質司法の不当性もあらためて露呈した。人権問題であるばかりでなく、うその自白を誘発し、逆に真相解明が遠のきかねない。刑事司法制度の見直しにも取り組まねばならない。
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   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」
   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》

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●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》

2025年05月30日 00時00分16秒 | Weblog

[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))]


(2025年05月29日[木])
まず、触れておくべき大事なこと。完全なるでっち上げによる大川原化工機冤罪事件…この源流はまたしてもアベ様の「経済安保」だった点。数多のアベ様案件の一つ。
 大事なポイントはアベ様政権と《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍してきた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…《3人が逮捕された当時、アメリカにこびへつらう安倍政権が中国を念頭に置いた経済安保の旗を振り、警察官僚・北村滋がトップの国家安全保障局にその司令塔である経済班が新設された。そのもとで警察や検察、裁判所が安倍政権を忖度して捏造をおこないみずからの出世のため一般市民の生活を踏みにじってはばからなかった。他方で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反が明白な安倍派幹部の立件を見送っている》(長周新聞)。《◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転 …法廷で問われた警察官は…公安部長が経産省に圧力をかけたと推測》(東京新聞)。

   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警察、
      検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)

 完全なるでっち上げ、大川原化工機冤罪事件…死者は蘇らない。国や「ト」は東京地裁の判決を受入れ、控訴すべきではなかった。まさか、今回の東京高裁判決も不服として、上告したりしないでしょうね? でっち上げで死者を出し、無辜の会社にトンデモナイ損害を与えて、この賠償額ではとても治まらない大損害。単なる冤罪事件ではない。完全に事件がでっち上げられたもの。
 岩崎加奈記者による、東京新聞の記事【無実の罪で勾留、がんで死亡…「司法は過ちを認めて」 大川原化工機・元顧問の妻が憤る人質司法のひどさ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407392)によると、《軍事転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁で言い渡される。同社顧問を務め、勾留中に判明した胃がんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の妻(76)=静岡県富士宮市=は本紙の取材に、司法によって人生を狂わされたことへの無念の思いを語った。(岩崎加奈)》。

 当然の判決だ。
 同紙の記事【逮捕・起訴は「違法」…損害賠償額はアップ 大川原化工機冤罪事件で東京高裁「合理性を肯定できない」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407770)によると、《軍事転用可能な機械を不正輸出したとして社長ら3人が逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、大川原正明社長(76)らが東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日あり、東京高裁(太田晃詳裁判長)は一審東京地裁に続いて逮捕・起訴は違法と認め、400万円増額して都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた。警視庁公安部が輸出規制に該当すると解釈して逮捕に踏み切ったことに「合理性を肯定することはできない」と指摘した》。

 さらに、小野沢健太・西川正志両記者による、同紙の記事【市民の人生を破壊した「無理筋捜査」はどう強行されたのか 大川原化工機冤罪 控訴審で明らかになった経緯】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407872)によると、《東京高裁が28日の判決で、大川原化工機事件の捜査の違法性を断じた。控訴審で証拠提出された経済産業省と警視庁公安部との打ち合わせメモからは、経産省側の懸念に耳を貸さず逮捕へと突き進む公安部の強引な捜査の実態が浮かぶ。立ち止まる機会があったのに「無理筋な捜査を続けた結果、冤罪(えんざい)事件が生まれた。(小野沢健太、西川正志)》。

   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/407392

無実の罪で勾留、がんで死亡…「司法は過ちを認めて」 大川原化工機・元顧問の妻が憤る「人質司法」のひどさ
2025年5月27日 06時00分

 軍事転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁で言い渡される。同社顧問を務め、勾留中に判明した胃がんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の妻(76)=静岡県富士宮市=は本紙の取材に、司法によって人生を狂わされたことへの無念の思いを語った。(岩崎加奈)


 大川原化工機を巡る事件 警視庁公安部は2020年3月、軍事転用可能な機器を無許可で輸出したとする外為法違反容疑で大川原正明社長ら3人を逮捕。東京地検は起訴したが、2021年7月に取り消した。約11カ月間、身柄拘束された社長らは逮捕・起訴は違法だとして損害賠償請求訴訟を起こし、証人尋問で公安部捜査員は事件を「捏造(ねつぞう)」と証言。東京地裁は2023年12月、捜査の違法性を認め約1億6000万円の賠償を命じた。双方が控訴。高裁での審理で、別の捜査員は事件について「決定権を持つ人の欲だと思う。問題があった」と述べた。


◆突如、断ち切られた理想の老後

 相嶋さん夫妻は2018年春、富士山が一望できる中古の一軒家を購入した。富士宮には、大川原化工機の研究所がある。顧問として後輩たちの技術指導をしながら、竹細工作りを新たな趣味にしたい。孫たちも呼んで笑って過ごしたい―。夫妻の理想の老後は突如、断ち切られた

     (富士山が見える自宅で、静夫さんの遺影を手に
      無念の思いを話す妻=静岡県富士宮市で)

 2020年3月11日午前8時ごろ、5人の捜査員が自宅に上がり込んできた。午前11時ごろ、失望した表情の静夫さんは「東京に行く」とだけ妻に伝え、捜査員らと自宅を出た。翌日昼ごろ、静夫さんが逮捕されたと知った。1年間、富士宮と東京を往復して事情聴取に真摯(しんし)に向き合った挙げ句の逮捕に、あぜんとした


◆治療を受けられるよう「うその自白をして」と求めた

 9月23日、東京拘置所で静夫さんは動けなくなるほどの貧血に襲われた。精密検査や治療を受けたいと保釈請求をしたが、認められなかった。「なんでこんな目に遭うんだ」。気丈で弱音を吐いたことがなかった静夫さんが接見の際、悔し涙を見せた

 10月16日、ようやく認められたのは、1日8時間だけ外出が許される勾留執行停止。大学病院での診察で進行性のがんの疑いが分かったが、勾留中を理由に病院側に治療を断られた。妻は、保釈を得るためにうその自白を静夫さんに求めたが、静夫さんは首を縦に振らなかった。「犯人扱いされてもいいから夫には生きていてほしかった」と当時の思いを語る。

     (東京拘置所(資料写真))

 10月27日、2度目の勾留執行停止の際にようやく治療に応じる病院が見つかった。11月5日に入院したが、既にがんは肝臓に転移していた。2021年2月7日、静夫さんは被告の立場のまま帰らぬ人となった。妻は悔しさとむなしさで涙も出なかった。


◆私のような人を二度と生み出さないで

 何度も静夫さんの後を追うことが頭をよぎったが、親戚たちにこれ以上、迷惑はかけられないと思いとどまった。社交的な性格だったのに、人と会話する気力を失った。体重は15キロも減った。庭には家のシンボルとして、静夫さんと最後に日帰り旅行したときに購入した河津桜を植えたが、花をつけるたびに胸が締め付けられる。

 拘置所の脆弱(ぜいじゃく)な医療罪を認めなければ長期に身柄拘束される人質司法」に怒りを覚え、今すぐ変えてほしいと願う。損害賠償請求訴訟で争うしかないが、求めているのはお金ではない。「私のような悔しさとむなしさの中で生きる人を二度と生み出さないためにも、司法は自分たちの過ちを潔く認めて謝罪してほしい
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/407770

逮捕・起訴は「違法」…損害賠償額はアップ 大川原化工機冤罪事件で東京高裁「合理性を肯定できない」
2025年5月28日 19時57分

 軍事転用可能な機械を不正輸出したとして社長ら3人が逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、大川原正明社長(76)らが東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日あり、東京高裁(太田晃詳裁判長)は一審東京地裁に続いて逮捕・起訴は違法と認め、400万円増額して都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた。警視庁公安部が輸出規制に該当すると解釈して逮捕に踏み切ったことに「合理性を肯定することはできない」と指摘した。


◆異例の裁判 現職警察官が捜査批判

     (大川原化工機への捜査を巡る訴訟の控訴審判決を受け、
      東京高裁前で「全面勝訴」と書かれた紙を手にする
      大川原正明社長(中央)=中村千春撮影)

 訴訟は、証人出廷した現職の警察官が「日本の安全を考えたものではなく決定権を持つ人の欲だと思う」などと捜査を批判する異例の展開となった。大川原化工機の機械を輸出規制の対象とした、警視庁と東京地検の判断が合理的だったかどうかが争点だった。

 外為法は生物兵器への転用を防ぐため、使用者が細菌感染しないよう内部を殺菌できる機械の輸出を規制。霧状の液体を高温のヒーターで乾かし、粉ミルクなどの生産に使われる同社の「噴霧乾燥機」を巡り、起訴後の同社側の実験で、温度が上がりきらず菌が残る箇所があることが判明し、地検は起訴を取り消した

 控訴審で原告側は、輸出規制の解釈を巡る警視庁公安部と経済産業省の打ち合わせメモなどを新証拠として提出。公安部の解釈に対して経産省が否定的な見解を示しており、噴霧乾燥機を捜査対象にしたこと自体が事件の捏造(ねつぞう)」だったと主張した。


◆東京高裁の判断は

 太田裁判長は判決理由で、公安部の解釈は国際合意にそぐわず経産省も否定的だったと認定。解釈したこと自体は「不合理とまでは言えない」としつつ「解釈を前提として逮捕したことの合理性は肯定できない」と指摘した。

 その上で、解釈を再考することなく、大川原化工機側から温度が上がらないとの指摘があったのに、再実験もせずに逮捕・起訴したことは合理的根拠を欠き違法と断じた

 取り調べについては一審判決に続き、原告1人に対し、故意に誤解させて供述調書にサインさせるなどの違法があったと認めた


◆捜査・起訴の違法を指摘された警視庁と検察

 判決を受け、警視庁は「判決内容を精査し対応を検討する」とコメント。東京地検の新河隆志次席検事は「国側の主張が認められなかった。上級庁と協議し適切に対応する」との談話を出した。

 大川原化工機を巡る事件 警視庁公安部が2020年3月、国の許可を得ずに噴霧乾燥機を中国に輸出したとして、外為法違反容疑で大川原化工機の社長ら3人を逮捕し、東京地検が起訴。地検は2021年7月、犯罪に当たるか疑義が生じたとして起訴を取り消した。経済産業省の省令は輸出規制の対象を「定置した状態で内部の滅菌または殺菌をすることができる」と規定。公安部は、ヒーターの熱で細菌を1種類でも死滅させることができれば輸出規制に該当すると独自に解釈して捜査した。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/407872

市民の人生を破壊した「無理筋捜査」はどう強行されたのか 大川原化工機冤罪 控訴審で明らかになった経緯
2025年5月29日 06時00分

 東京高裁が28日の判決で、大川原化工機事件の捜査の違法性を断じた。控訴審で証拠提出された経済産業省と警視庁公安部との打ち合わせメモからは、経産省側の懸念に耳を貸さず逮捕へと突き進む公安部の強引な捜査の実態が浮かぶ。立ち止まる機会があったのに「無理筋な捜査を続けた結果、冤罪(えんざい)事件が生まれた。(小野沢健太、西川正志)

     (大川原化工機への捜査を巡る訴訟の控訴審判決を受け、
      記者の質問に答える大川原正明社長(左から3人目)ら
      =東京・霞が関の東京高裁前で)

◆経済産業省側は当初、警視庁の考えを否定していた

 「警部、警部補レベルではどうにもならない。警察の上層部から経産省にお願いをしたと認識しています」

 2024年10月、東京高裁の法廷で、輸出規制を所管する経産省との打ち合わせを担当した元公安部捜査員の現職警察官が、淡々と証言した。大川原化工機の機械は規制の対象と言えるのか。捜査はスタートから難航していた。

 メモによると、公安部と経産省は2017年10月〜18年2月、計13回の打ち合わせを重ねた。経産省の担当者は当初から、規制の定義があいまいなことに懸念を示し「警察の実験方法は一般的ではない」などと否定的な見解だった。公安部の説明に「警察に都合の良い事実のみを経産省に伝えているのではないか」と激高する場面もあった。

 2018年1月には「これ以上、係員レベルで話をしても平行線」。同2月2日には「警察が滅菌、殺菌できるということを満たしていない」と、規制対象に該当しない趣旨の発言もあった


◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転

 その6日後の打ち合わせになると、経産省は一転して家宅捜索することを「問題ない」と容認。一方で、捜索で得た情報に基づく別件での事件化を望むなど、後ろ向きな姿勢は崩さなかった。

 この間に何があったのか。法廷で問われた警察官は、当時の上司が「もうどうにもならないから空中戦をやってもらうしかない」と話していたことを明かし、公安部長が経産省に圧力をかけたと推測した。

 経産省の容認から約2年後、公安部は大川原化工機の社長ら3人を逮捕。この警察官は法廷で「(捜査の決定権を持つ人の欲なんでしょう」と捜査方針への不信感をあらわに………………。
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●冤罪・大崎事件…《宇賀克也裁判官…確定判決で有罪の根拠…「証明力はもはや無きに等しい」とし、「殺人事件であることの直接証拠は皆無」と断じた》

2025年03月17日 00時00分39秒 | Weblog

―――――― (里見繁氏) 布川冤罪事件…《合計二〇人の裁判官が揃いも揃って、冤罪を見過ごし、検察の嘘を素通りさせた。彼らこそ裁かれるべきかもしれない》


(20250302[])
冤罪・大崎事件で終始一貫して無罪を主張、「あたいはやっちょらん」と原口アヤ子さんが〝叫べなくなる〟のを待つ冷酷な司法…《無辜の人の救済》の理念はどこに? 《第4次再審請求について、最高裁は再審を認めない決定》…。原口アヤ子さんは97歳だ…。
 鴨志田祐美さんのつぶやき《大崎事件第4次請求で最高裁は25日付で再審を認めない決定をしました。しかし、全部で23ページの決定のうち、「原決定を破棄自判して再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見が14ページを占めています》。

 (東京新聞社説、2019年6月28日)《四十年間も潔白を訴えていた大崎事件(鹿児島)の原口アヤ子さんに再審の扉は開かなかった。最高裁が無実を示す新証拠の価値を一蹴したからだ。救済の道を閉ざした前代未聞の決定に驚く。「やっちょらん」-。原口さんは、そう一貫して訴えていた》…かつて、最高裁は、再審するかどうかを延々と議論し、三度にわたる再審開始決定を最「低」裁がちゃぶ台返ししている。
 (東京新聞、池田悌一記者、2019年6月27日)《第一次再審請求審を加えると、三度にわたり再審開始決定が出ながら、再審の扉は唐突に閉じられた。「疑わしきは被告の利益に」という刑事裁判の鉄則は守られたのか。新旧証拠の総合評価で確定判決に疑いが生じれば、再審を開始すべきだとする「白鳥決定」に沿ったと言えるか疑問だ》。

 そして、4回目。《裁判官5人中4人の多数意見》…《「原決定を破棄自判して再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見》を4人はどう思ったのか?
 東京新聞の記事【最高裁、大崎事件の再審認めず 新証拠は「証明力に限界」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/388216)によると、《1979年、鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第4次再審請求で、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(97)の弁護側が提出した新証拠は「証明力に限界がある」として、原口さん側の特別抗告を棄却する決定をした。25日付。さらに不服を訴える手段はなく、再審を認めない判断が確定した。裁判官5人中4人の多数意見。》

 《殺人の事実認定に「合理的疑い」》《「原決定を破棄自判して再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見》を他の裁判官4人はどう思ったのか?
 三宅千智記者による、東京新聞の記事【46年前の「大崎事件」最高裁が再審認めず 第4次請求、裁判官1人は「再審開始決定すべき」と反対意見】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/388209)によると、《◆反対意見の裁判官、殺人の事実認定に「合理的疑い」 一方、宇賀裁判官は反対意見で、救命救急医の鑑定を「写真は極めて鮮明で、死因の特定は可能として信用性を認めた。その上で、複数回の再審請求があった事件は、過去の審理の証拠も含めて評価する必要があると指摘。第1次請求審で、死因を窒息と推定した鑑定が撤回されたことも踏まえ、確定判決で有罪の根拠となった証拠は「証明力はもはや無きに等しい」とし、「殺人事件であることの直接証拠は皆無」と断じた》


 最高裁によるちゃぶ台返しなど、異例の経過を辿る冤罪・大崎事件…《鴨志田祐美弁護士は「検察官の不服申し立てがなければ、原口さんはずっと前に再審無罪になっていたと思う」と現行制度を批判》。
 三宅千智記者による、東京新聞の記事【「最高裁判事の矜持を疑う」大崎事件の再審請求棄却に怒りの弁護団 初めて反対意見を出した判事の指摘は】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/388307)によると、《「なぜ一貫して無実を訴えている人が供述弱者の自白に引っ張り込まれ、救われずにいるのか多数意見を書いた最高裁判事の矜持(きょうじ)を疑う」。4度目の再審請求の棄却が確定し、原口アヤ子さんの弁護団が26日、東京都内で記者会見して怒りをあらわにした。原口さんの第1~3次の再審請求審では、地裁や高裁が計3回再審開始を認めたにもかかわらず、検察官の不服申し立てを受けていずれも上級審が取り消すという異例の経過をたどってきた。弁護団事務局長の鴨志田祐美弁護士は「検察官の不服申し立てがなければ、原口さんはずっと前に再審無罪になっていたと思う」と現行制度を批判した》。
 そして、《現状ではルールがない証拠開示の制度化や、再審開始決定に対する検察官の不服申し立て禁止などを盛り込んだ法改正案の骨子》…再審法の改正の動きも、非常に鈍い。

   『●大崎事件…再審するかどうかを延々と議論し、
      三度にわたる再審開始決定を最「低」裁がちゃぶ台返し
    《会見に同席した元裁判官の木谷明弁護士も「無実の人を救済するために
     裁判所はあるのではないのか大変がっかりしている」と批判した》

   『●《家族への脅迫状…「苦しみ抜いて一人で罪をかぶろう 
         としているのに許せない。もともと無実なのだから」》
    「大崎事件について、
     《元裁判官の木谷明弁護士…
     「無実の人を救済するために裁判所はあるのではないのか」》と。
     【報道特集】…によると、《”伝説”の元裁判官~冤罪救済に挑む…
     無罪判決を30件も出し、全てを確定させた元裁判官。
     退官後、81歳となった今、冤罪救済を目指す弁護士として裁判所に
     挑んでいる。そこで直面した裁判所の現状とは》。
     『イチケイのカラス』…のモデルの一部になっているらしい」

   『●山口正紀さん《冤罪…だれより責任の重いのが、無実の訴えに
            耳を貸さず、でっち上げを追認した裁判官だろう》
    《四十年間も潔白を訴えていた大崎事件(鹿児島)の原口アヤ子さんに
     再審の扉は開かなかった。最高裁が無実を示す新証拠の価値を
     一蹴したからだ。救済の道を閉ざした前代未聞の決定に驚く。
     「やっちょらん」-。原口さんは、そう一貫して訴えていた。
     殺人罪での服役。模範囚で、仮釈放の話はあったが、
     「罪を認めたことになる」と断った。十年間、服役しての
     再審請求だった…「疑わしきは被告人の利益に再審請求にも
     当てはまる。その原則があるのも、裁判所は「無辜(むこ)の救済」
     の役目をも負っているからだ。再審のハードルを決して高めては
     ならない》
    「再審するかどうかを延々と議論し、《三度にわたり再審開始決定
     出ながら》、最後に、ちゃぶ台返し。最「低」裁は何を怖れている
     のか? 誤りを潔く認めるべきだ。山口正紀さん、《冤罪は警察・
     検察だけで作られるものではない。…マスメディアにも責任…。
     だが、だれより責任の重いのが、無実の訴えに耳を貸さず、
     でっち上げを追認した裁判官だろう》」

   『●《周防正行さんが「あたいはやっちょらん。大崎事件第4次再審請求・
      糾せ日本の司法」と銘打ち、インターネット上に立ち上げた…CF》
   『●憲法《37条1項が保障する『公平な裁判所による裁判を受ける権利』が
      侵害され》ている…飯塚事件、大崎事件の裁判に「公正らしさ」は?
   『●原口アヤ子さん・大崎冤罪事件…《被害者は自転車事故による出血性
     ショックで死亡した可能性があり「殺人なき死体遺棄事件」だった》?
   『●大崎事件、再審開始を認めず ――― 終始一貫して「あたいはやっちょ
     らん」、原口アヤ子さんの懸命の叫びはなぜ裁判官には届かないのか?
   『●大崎事件冤罪・原口アヤ子さん「あたいはやっちょらん」「やっちょ
     らんもんはやっちょらん」「ちゃんと認めてもらうまでは死ねない」
   『●大崎事件《無辜の人の救済》の理念はどこに? 《医学の専門家でない裁判
      所が十分な根拠も示さず、専門家による科学的証拠を退けた不当な判断》
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
    「再審法の改正を。いま何かと話題の鹿児島県警。かつて、
     鹿児島県警と言えば、原口アヤ子さんの大崎事件。そして、
     なんと言っても、志布志事件。体質は変わらない。」

   『●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に
     「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》
    《96歳の原口アヤ子さんが無実を訴え続ける大崎事件の弁護人で、
     日本弁護士連合会の再審法改正実現本部・本部長代行を務める
     鴨志田祐美弁護士は「一刻も早く再審法を改正しなければ悲劇が繰り
     返される」と危機感をにじませ、改正の要点を次のように指摘する》

   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
りんく   『●冤罪・大崎事件…《全部で23ページの決定のうち、「原決定を破棄自判して
     再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見が14ページを占めています》』

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/388216

最高裁、大崎事件の再審認めず 新証拠は「証明力に限界」
2025年2月26日 12時35分 (共同通信)

     (97歳の誕生日を迎えた原口アヤ子さん
      =2024年6月15日、鹿児島県の介護施設)

 1979年、鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第4次再審請求で、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(97)の弁護側が提出した新証拠は「証明力に限界がある」として、原口さん側の特別抗告を棄却する決定をした。25日付。さらに不服を訴える手段はなく、再審を認めない判断が確定した。裁判官5人中4人の多数意見

 今回の請求で弁護側は、遺体の写真を鑑定した結果、男性は酒に酔って道路脇の溝に落ちた後、頸椎を保護しない不適切な救護をされたことにより、確定判決が原口さんが殺害したと認定した時間より前に死亡していたと主張していた。

 これに対し第3小法廷は、鑑定は遺体を直接検分したわけではなく、一部が写った写真の限定的な情報により推論を重ねたものだとして「証明力には限界があり、死因の一つの可能性を指摘したにとどまる」と判断。共犯者の自白や目撃証言は「信用性は相応に強固だ」とした。学者出身の宇賀克也裁判官は「再審開始決定を行うべきだとの反対意見を付けた。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/388209

46年前の「大崎事件」最高裁が再審認めず 第4次請求、裁判官1人は「再審開始決定すべき」と反対意見
2025年2月26日 11時59分

 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第4次再審請求の特別抗告審で、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は、殺人罪などで服役した義姉の原口アヤ子さん(97)の再審開始を認めない決定をした。25日付。一審に続いて請求を棄却した福岡高裁宮崎支部決定が確定した。裁判官5人のうち4人の多数意見。宇賀克也裁判官は「再審開始決定をするべきだと反対した。

 大崎事件の再審請求を巡り、最高裁で反対意見が出たのは初めて

 第4次請求審で原口さんの弁護側は男性の死因について、司法解剖写真を基に救命救急医が調べた鑑定書を新証拠として提出。男性は酔って道路の溝に落ちた際に首を損傷し、自宅に運ばれたときには死亡していた可能性が高かったとした。自宅到着後に絞殺された殺人事件ではなく、事故死と主張した。

 第3小法廷は、この鑑定を「死因の一つの可能性を指摘したにとどまる」として、死因を証明しきれたわけではないと判断。「無罪を言い渡すべき明らかな証拠に当たらない」と結論づけた。共犯として服役した原口さんの元夫(故人)についても再審開始を認めなかった。


◆反対意見の裁判官、殺人の事実認定に「合理的疑い」

 一方、宇賀裁判官は反対意見で、救命救急医の鑑定を「写真は極めて鮮明で、死因の特定は可能として信用性を認めた

 その上で、複数回の再審請求があった事件は、過去の審理の証拠も含めて評価する必要があると指摘。第1次請求審で、死因を窒息と推定した鑑定が撤回されたことも踏まえ、確定判決で有罪の根拠となった証拠は「証明力はもはや無きに等しい」とし、「殺人事件であることの直接証拠は皆無」と断じた。

 原口さんの共犯とされた親族3人=いずれも有罪確定=の自白も「いずれも知的障害がある供述弱者で、精神的なプレッシャーで虚偽の自白をした可能性が考えられる」と判断。殺人の事実認定について「合理的な疑いが生じざるを得ない」と指摘した。

 宇賀裁判官は行政法が専門で元東京大教授。昨年1月に再審請求を棄却した「名張毒ぶどう酒事件」の最高裁決定でも、再審を開始するべきだとの反対意見を付けた。(三宅千智


 大崎事件 鹿児島県大崎町で1979年10月、男性=当時(42)=の遺体が自宅横の牛小屋で見つかり、男性の義姉の原口アヤ子さんと男性の長兄(原口さんの当時の夫)、次兄が殺人と死体遺棄罪で、男性のおいが死体遺棄罪で起訴された。原口さんは一貫して無罪を訴えたが、懲役10年が確定して服役。出所後の95年に再審請求をした。第1次請求は2002年に一審が再審開始を認めたが、二審が取り消した。第2次は13年の一審から全て認めず、第3次は一、二審ともに認めたが、最高裁が19年に取り消した


【関連記事】<視点>大崎事件の新鑑定 殺人でなく事故死では 論説委員・桐山桂一
【関連記事】<社説>再審制度見直し 議員立法で法改正急げ
【関連記事】「名張毒ぶどう酒事件」再審認めず 最高裁、第10次請求棄却確定へ 1人が初の反対意見
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/388307

「最高裁判事の矜持を疑う」大崎事件の再審請求棄却に怒りの弁護団 初めて反対意見を出した判事の指摘は
2025年2月27日 06時00分

 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第4次再審請求の特別抗告審で、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は、殺人罪などで服役した義姉の原口アヤ子さん(97)の再審開始を認めない決定をした。25日付。一審に続いて請求を棄却した福岡高裁宮崎支部決定が確定した。裁判官5人のうち4人の多数意見。宇賀克也裁判官は「再審開始決定をするべきだ」と反対した。(三宅千智


◆新証拠「一つの可能性を指摘したにとどまる」

 大崎事件の再審請求を巡り、最高裁で反対意見が出たのは初めて

 第4次請求審で原口さんの弁護側は男性の死因について、司法解剖写真を基に救命救急医が調べた鑑定書を新証拠として提出。男性は酔って道路の溝に落ちた際に首を損傷し、自宅に運ばれたときには死亡していた可能性が高かったとした。自宅到着後に絞殺された殺人事件ではなく、事故死と主張した。

 第3小法廷は、この鑑定を「死因の一つの可能性を指摘したにとどまる」として、死因を証明しきれたわけではないと判断。弁護側が新たに示した関係者の供述分析とともに「無罪を言い渡すべき明らかな証拠に当たらない」と結論づけた。共犯として服役した原口さんの元夫(故人)についても再審開始を認めなかった。


◆反対意見の裁判官「死因の特定可能」

 一方、宇賀裁判官は反対意見で、救命救急医の鑑定を「写真は極めて鮮明で、死因の特定は可能」として信用性を認めた

 その上で、複数回の再審請求があった事件は、過去の審理の証拠も含めて評価する必要があると指摘。第1次請求審で、死因を窒息と推定した鑑定が撤回されたことも踏まえ、確定判決で有罪の根拠となった証拠は証明力はもはや無きに等しい」とし、「殺人事件であることの直接証拠は皆無」と断じた。

 原口さんの共犯とされた親族3人=いずれも有罪確定=の自白も「いずれも知的障害がある供述弱者で、精神的なプレッシャーで虚偽の自白をした可能性が考えられる」と判断。殺人の事実認定について合理的な疑いが生じざるを得ない」と指摘した。

 宇賀裁判官は行政法が専門で元東京大教授。昨年1月に再審請求を棄却した「名張毒ぶどう酒事件」の最高裁決定でも、再審を開始するべきだとの反対意見を付けた。


 ◇  ◇


◆「検察官の不服申し立てがなければ」現行制度を批判

 「なぜ一貫して無実を訴えている人が供述弱者の自白に引っ張り込まれ、救われずにいるのか多数意見を書いた最高裁判事の矜持(きょうじ)を疑う」。4度目の再審請求の棄却が確定し、原口アヤ子さんの弁護団が26日、東京都内で記者会見して怒りをあらわにした

     (再審開始を認めない最高裁決定を受け会見する
      鴨志田祐美弁護士(左から3人目)ら)

 原口さんの第1~3次の再審請求審では、地裁や高裁が計3回再審開始を認めたにもかかわらず、検察官の不服申し立てを受けていずれも上級審が取り消すという異例の経過をたどってきた。弁護団事務局長の鴨志田祐美弁護士は「検察官の不服申し立てがなければ、原口さんはずっと前に再審無罪になっていたと思う」と現行制度を批判した。

 証拠の開示もなかなか進まなかった。最初の再審請求から20年以上がたった第3次請求審で、検察側は事件当時の状況を近隣住民が再現した写真のネガフィルムを開示。確定判決で認定された現場状況と再現に食い違いが見つかった。鴨志田弁護士は「最初から一度に証拠が開示される制度でなければ、理不尽な現実を繰り返すことになる」と指摘した。


◆柴山元文科相「被害者目線を持った上で迅速に法改正を」

     (総会であいさつする議員連盟の柴山昌彦会長(中))

 この日は、再審制度の見直しを求める超党派議員連盟が国会内で総会を開催。現状ではルールがない証拠開示の制度化や、再審開始決定に対する検察官の不服申し立て禁止などを盛り込んだ法改正案の骨子について意見を交わした。

 議連会長の柴山昌彦元文部科学相(自民党)は「被害者の目線を持った上で、迅速に法改正しなければならない」と強調。今国会の会期中に議員立法による法改正の実現を目指す方針を確認した。

 一方、法務省は今春にも法制審議会(法相の諮問機関)に諮問する方針。鈴木馨祐法相は、法改正の必要があるかどうかも含めて議論する意向を示しており、最終的な見直しの姿は見えない。

 大崎事件 鹿児島県大崎町で1979年10月15日、男性=当時(42)=の遺体が自宅横の牛小屋で見つかり、男性の義姉の原口アヤ子さんと男性の長兄(原口さんの当時の夫)、次兄が殺人と死体遺棄罪で、男性のおいが死体遺棄罪で起訴された。原口さんは一貫して無罪を訴えたが、懲役10年が確定して服役。出所後の1995年に再審請求をした。第1次請求は2002年に一審が再審開始を認めたが、二審が取り消した。第2次は2013年の一審から全て認めず、第3次は一、二審ともに認めたが、最高裁が2019年に取り消した


【関連記事】<社説>再審制度見直し 議員立法で法改正急げ
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●冤罪・大崎事件…《全部で23ページの決定のうち、「原決定を破棄自判して再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見が14ページを占めています》

2025年03月06日 00時00分35秒 | Weblog

―――――― (里見繁氏) 布川冤罪事件…《合計二〇人の裁判官が揃いも揃って、冤罪を見過ごし、検察の嘘を素通りさせた。彼らこそ裁かれるべきかもしれない》


(20250302[])
冤罪・大崎事件で終始一貫して無罪を主張、「あたいはやっちょらん」と原口アヤ子さんが〝叫べなくなる〟のを待つ冷酷な司法…《無辜の人の救済》の理念はどこに? 《第4次再審請求について、最高裁は再審を認めない決定》…。原口アヤ子さんは97歳だ…。

 (東京新聞社説、2019年6月28日)《四十年間も潔白を訴えていた大崎事件(鹿児島)の原口アヤ子さんに再審の扉は開かなかった。最高裁が無実を示す新証拠の価値を一蹴したからだ。救済の道を閉ざした前代未聞の決定に驚く。「やっちょらん」-。原口さんは、そう一貫して訴えていた》…かつて、最高裁は、再審するかどうかを延々と議論し、三度にわたる再審開始決定を最「低」裁がちゃぶ台返ししている。
 (東京新聞、池田悌一記者、2019年6月27日)《第一次再審請求審を加えると、三度にわたり再審開始決定が出ながら、再審の扉は唐突に閉じられた。「疑わしきは被告の利益に」という刑事裁判の鉄則は守られたのか。新旧証拠の総合評価で確定判決に疑いが生じれば、再審を開始すべきだとする「白鳥決定」に沿ったと言えるか疑問だ》。

 そして、4回目。
 湯之前八州記者による、西日本新聞の記事【大崎事件、最高裁が再審認めず 原口アヤ子さんの特別抗告を棄却】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1320036/)によると、《鹿児島県大崎町で1979年に男性=当時(42)=の遺体が見つかった「大崎事件」で殺人罪などに問われて懲役10年が確定し、服役した原口アヤ子さん(97)が裁判のやり直しを求めた第4次再審請求について、最高裁は再審を認めない決定をした。請求を退けた2023年6月の福岡高裁宮崎支部決定を支持し、原口さんの特別抗告を棄却した》。


 鴨志田祐美さんのつぶやき:

―――――――――――――――――
https://x.com/kamo629782/status/1894589052185448514

かもん弓(鴨志田 祐美)@新刊『再審弁護人のベレー帽日記』発売中!
@kamo629782

大崎事件第4次請求で最高裁は25日付で再審を認めない決定をしました。

しかし、全部で23ページの決定のうち、「原決定を破棄自判して再審開始すべき」という宇賀克也裁判官の反対意見が14ページを占めています。

………

午後0:23  2025年2月26日
―――――――――――――――――

 (※宇賀克也裁判官については、こちらから。)


   『●大崎事件…再審するかどうかを延々と議論し、
      三度にわたる再審開始決定を最「低」裁がちゃぶ台返し
    《会見に同席した元裁判官の木谷明弁護士も「無実の人を救済するために
     裁判所はあるのではないのか大変がっかりしている」と批判した》

   『●《家族への脅迫状…「苦しみ抜いて一人で罪をかぶろう 
         としているのに許せない。もともと無実なのだから」》
    「大崎事件について、
     《元裁判官の木谷明弁護士…
     「無実の人を救済するために裁判所はあるのではないのか」》と。
     【報道特集】…によると、《”伝説”の元裁判官~冤罪救済に挑む…
     無罪判決を30件も出し、全てを確定させた元裁判官。
     退官後、81歳となった今、冤罪救済を目指す弁護士として裁判所に
     挑んでいる。そこで直面した裁判所の現状とは》。
     『イチケイのカラス』…のモデルの一部になっているらしい」

   『●山口正紀さん《冤罪…だれより責任の重いのが、無実の訴えに
            耳を貸さず、でっち上げを追認した裁判官だろう》
    《四十年間も潔白を訴えていた大崎事件(鹿児島)の原口アヤ子さんに
     再審の扉は開かなかった。最高裁が無実を示す新証拠の価値を
     一蹴したからだ。救済の道を閉ざした前代未聞の決定に驚く。
     「やっちょらん」-。原口さんは、そう一貫して訴えていた。
     殺人罪での服役。模範囚で、仮釈放の話はあったが、
     「罪を認めたことになる」と断った。十年間、服役しての
     再審請求だった…「疑わしきは被告人の利益に再審請求にも
     当てはまる。その原則があるのも、裁判所は「無辜(むこ)の救済」
     の役目をも負っているからだ。再審のハードルを決して高めては
     ならない》
    「再審するかどうかを延々と議論し、《三度にわたり再審開始決定
     出ながら》、最後に、ちゃぶ台返し。最「低」裁は何を怖れている
     のか? 誤りを潔く認めるべきだ。山口正紀さん、《冤罪は警察・
     検察だけで作られるものではない。…マスメディアにも責任…。
     だが、だれより責任の重いのが、無実の訴えに耳を貸さず、
     でっち上げを追認した裁判官だろう》」

   『●《周防正行さんが「あたいはやっちょらん。大崎事件第4次再審請求・
      糾せ日本の司法」と銘打ち、インターネット上に立ち上げた…CF》
   『●憲法《37条1項が保障する『公平な裁判所による裁判を受ける権利』が
      侵害され》ている…飯塚事件、大崎事件の裁判に「公正らしさ」は?
   『●原口アヤ子さん・大崎冤罪事件…《被害者は自転車事故による出血性
     ショックで死亡した可能性があり「殺人なき死体遺棄事件」だった》?
   『●大崎事件、再審開始を認めず ――― 終始一貫して「あたいはやっちょ
     らん」、原口アヤ子さんの懸命の叫びはなぜ裁判官には届かないのか?
   『●大崎事件冤罪・原口アヤ子さん「あたいはやっちょらん」「やっちょ
     らんもんはやっちょらん」「ちゃんと認めてもらうまでは死ねない」
   『●大崎事件《無辜の人の救済》の理念はどこに? 《医学の専門家でない裁判
      所が十分な根拠も示さず、専門家による科学的証拠を退けた不当な判断》
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
    「再審法の改正を。いま何かと話題の鹿児島県警。かつて、
     鹿児島県警と言えば、原口アヤ子さんの大崎事件。そして、
     なんと言っても、志布志事件。体質は変わらない。」

   『●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に
     「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》
    《96歳の原口アヤ子さんが無実を訴え続ける大崎事件の弁護人で、
     日本弁護士連合会の再審法改正実現本部・本部長代行を務める
     鴨志田祐美弁護士は「一刻も早く再審法を改正しなければ悲劇が繰り
     返される」と危機感をにじませ、改正の要点を次のように指摘する》

   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》

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https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1320036/

大崎事件、最高裁が再審認めず 原口アヤ子さんの特別抗告を棄却
2025/2/26 12:11 (2025/2/26 16:13 更新)
湯之前八州

     (大崎事件・関係者相関図)

 鹿児島県大崎町で1979年に男性=当時(42)=の遺体が見つかった「大崎事件」で殺人罪などに問われて懲役10年が確定し、服役した原口アヤ子さん(97)が裁判のやり直しを求めた第4次再審請求について、最高裁は再審を認めない決定をした。請求を退けた2023年6月の福岡高裁宮崎支部決定を支持し、原口さんの特別抗告を棄却した。

 事件は1995年の第1次再審請求以来、地裁や高裁が再審開始を3度決定したにもかかわらず、検察の不服申し立てで上級審が取り消す異例の経過をたどってきた。

 確定判決によると、亡くなった男性は原口さんの義弟。79年10月に酒に酔い側溝に転落し、隣人2人に軽トラックの荷台に乗せられて自宅に連れ帰られた。確定判決は「原口さんは男性を日頃から良く思っておらず、泥酔した姿を見て殺害を決意した」と指摘。共犯とされた親族3人の自白や、死因を絞殺とする法医学鑑定を踏まえ「夫や別の義弟を誘って絞殺し、おいも加わって遺体を自宅牛小屋の堆肥に埋めた」と認定した。親族3人は一審で懲役1~8年が確定。いずれもその後に本当はやっていないと無実を訴えている

 第4次請求で弁護側は改めて、…………………。
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●《検事総長がいまでも犯人と考えていると公言したに等しい》…畝本直美検事総長にお聞きしたい、《捜査機関の者》以外で誰が証拠の捏造をできるの?

2025年02月17日 00時00分21秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]










(20250124[])
控訴断念なのに、畝本直美検事総長談話「…被告人が犯人であることの立証は可能であり…」? (小川秀世 弁護団事務局長)《「検事総長がいまでも犯人と考えていると公言したに等しい」》…畝本直美検事総長にお聞きしたい、《捜査機関の者》以外で誰が証拠の捏造をできるのだろうか? なぜ? いつ? どうやって? 翻って、事件直後に捜査していないのか?

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん、再審開始決定…せめて
     《一刻も早く「無罪」とすべく、検察は不服を唱えるべきではない》
    《仮に特別抗告があった場合には、差し戻し審で検察側が行った
     みそ漬け実験の写真の色について、専門家が分析した鑑定書を
     特別抗告審で提出する方針だとし、「検察官の判断の誤りを
     容易に明らかにできる」と強調した》(東京新聞)
    「⦅犯人とされ、死刑判決を受けた袴田巌さんの再審開始を東京高裁
     が認めた⦆ことは素晴らしい。でも一体何年かかっているのか?
     (東京新聞社説)《「…第三者がみそ漬けにした可能性がある」と
     高裁は述べた。つまり、捜査機関による証拠捏造…》。
     証拠のでっち上げまでやっておきながら、警察や検察は、いい加減に
     非を認めろ。袴田巌さんの一生を破壊しておきながら、この上、
     まだ東京高検は特別抗告する気なのか? 一体何をやっているのか?
      《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん。最「低」裁は、即刻、
     特別抗告を棄却し、即座に再審を開始して、すぐさま無罪を言い渡す
     べきだ。少しは、最高裁らしい仕事をしなさい。」
       [2023年03月19日]

 《死刑判決の根拠とされた「5点の衣類」の不自然さに着目。弁護団と連携し、捏造(ねつぞう)の疑いを示す「みそ漬け実験」に取り組み、再審開始につなげた》《「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」が解散する見通しとなった》そうだ。長きにわたり本当にご苦労様でした。再審開始、再審無罪判決、控訴断念に大きく貢献されました。
 山本真嗣記者による、東京新聞の記事【信じて続けた実験は、再審開始につながった 清水区の袴田さん支援団体が解散へ 「5点の衣類」に突破口】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/381508)によると、《1966年の清水市(現静岡市清水区)一家4人強盗殺人事件で、再審無罪となった袴田巌さん(88)の支援を約20年にわたり続けてきた「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」が解散する見通しとなった。死刑判決の根拠とされた「5点の衣類」の不自然さに着目。弁護団と連携し、捏造(ねつぞう)の疑いを示す「みそ漬け実験」に取り組み、再審開始につなげた。(山本真嗣)》。

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
    《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
     大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって
     それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
     皆さんにお力をお借りしたいと思っております》

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定
    (日刊スポーツ)【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の
     「なりふり構わぬねつ造どれだけあるんだ】《袴田事件では
     物的証拠を捏造し、福井の事件では証言を捏造する。検察、警察の
     許し難い不正が、また暴き出された。38年前、1986年に起きた
     「福井女子中学生殺害事件」で殺人罪に問われ、7年間服役した
     前川彰司さん(59)の再審請求に対して、名古屋高裁金沢支部は
     先週、再審を決定。きのう28日開始が確定した。私は20年前、
     出所直後に入院した前川さんに代わって、ひとり冤罪を訴え続ける
     お父さんや現地を取材。決定当日は福井テレビにリモート出演
     させていただいた》

   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》
   『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
     人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む
   『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
     執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉
   『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
     制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》
   『●神戸金史RKB報道局解説委員長《起きてはいけないことが起こらないように
     するために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる…》
   『●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、
      《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
     開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》
   『●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人が
      いる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」
   『●飯塚事件《久間三千年…元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日
      が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した。執行済みの死刑囚は…》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/381508

信じて続けた実験は、再審開始につながった 清水区の袴田さん支援団体が解散へ 「5点の衣類」に突破口
2025年1月24日 11時42分

 1966年の清水市(現静岡市清水区)一家4人強盗殺人事件で、再審無罪となった袴田巌さん(88)の支援を約20年にわたり続けてきた「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」が解散する見通しとなった。死刑判決の根拠とされた「5点の衣類」の不自然さに着目。弁護団と連携し、捏造(ねつぞう)の疑いを示す「みそ漬け実験」に取り組み、再審開始につなげた。(山本真嗣


◆実態に迫るため、メンバーは血も提供

 25日に静岡市で開く無罪判決の報告集会で活動を総括。「再審無罪を達成した」として解散を諮る。

     (みそ漬け実験で茶色に染まった半袖シャツを手にする
      山崎俊樹さん=静岡市清水区で)

 2003年に設立。当時は第1次再審請求が静岡地裁に棄却され、袴田さん側が即時抗告。弁護団は検察側に証拠開示を拒まれ、行き詰まっていた。地元の「清水市横砂こがね味噌(みそ)事件袴田巌救援会」が解散し先の見えない中、「支援を続けなければ」と会の元メンバーらが集まった。

 熱心に取り組んだのが、5点の衣類に関するみそ漬け実験事件発生の1年2カ月後、衣類はみそタンクから見つかった。シャツの色が白すぎることに違和感を持ったメンバーらが同じ素材の衣類をみそ漬けにするなどし、同じ色合いの衣類が20分ほどで「作れる」ことを突き止めた。

 付着した血痕の色にも注目。より実態に迫ろうとメンバーは自ら血を提供し、シャツなどに付着させた。みそ漬けにされた血液は黒く変色し、赤みが残っていた衣類の矛盾を指摘。結果を弁護団と連携してまとめた報告書が、2次再審請求の新証拠となり、14年の静岡地裁の再審開始決定につながった。


◆弁護団と一体になって活動

 10年に5点の衣類を撮影した鮮明なカラー写真が開示された。再審請求審で、実験の証言をした事務局長の山崎俊樹さん(70)は「(カラー写真を見て)新証………
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●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を

2025年02月06日 00時00分36秒 | Weblog

[↑ 【「無実」貫き 道再び/供述の誤り気づいていた証人に祝儀】、【38年前の中3殺害 再審決定/「知人証言 誘導の疑い」】(朝日新聞、2024年10月24日[木])]






(20250117[])
福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》(東京新聞社説)。袴田冤罪事件福井事件大川原化工機でっち上げ事件飯塚事件等々…証拠や証言を捏造するわ、被告に有利な証拠は開示しないわ、税金と権力を使って集めた証拠のリストの開示さへも裁判官のやる気次第とはね…何処まで警察や検察の闇は深いのか。再審法の改正が必要であり、また、再審開始判決への検察の控訴や上告を禁止すべき。同時に、死刑存置で良いのか、再考すべき時期はとっくに過ぎている。

   『●湖東記念病院人工呼吸器事件で冤罪服役…《刑事司法の
     よどみや曇り》の解明を、《冤罪が生まれる構造に光》を!
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》
   『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
     人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む
   『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
     執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉
   『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
     制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
     開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》
   『●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人が
      いる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」
   『●飯塚事件《久間三千年…元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日
      が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した。執行済みの死刑囚は…》

 再掲する。東京新聞の【<社説>福井の中3殺害 検察異議断念は当然だ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363448?rct=editorial)。《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪(えんざい)を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ。1986年、福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で懲役7年の殺人罪が確定、服役した前川彰司さん(59)に対する名古屋高裁金沢支部の「再審開始」決定について、同高検は異議の申し立てを断念した。決定は確定し、事件から38年を経て、ようやく裁判がやり直される。前川さんは無罪判決を受ける公算が大きい。前川さんは、逮捕時から一貫して容疑を否認物証に乏しく、一審は無罪だったが、検察の控訴で二審は逆転有罪となり、最高裁で有罪が確定。服役後、前川さんが起こした第1次再審請求で、裁判所は一度は再審開始を決定したものの、検察の異議を認めて決定が取り消され、最高裁で確定した》。

   『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪
   『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに
    「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
     罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
     否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
     一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
     の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」

   『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/
       『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について
    「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
     再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」

   『●「「アイドル」を守れ!」
     『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
     福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
     ……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
     一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》

 《今回の再審開始決定につながった弁護側の新証拠は、検察が開示した捜査報告メモなど287点の中に含まれていた。これにより、関係者の1人が前川さんに不利な法廷証言をした後、警察官から結婚祝い名目の金銭を受け取っていたことや、検察が証拠の不正を知りながら、それを隠して公判を続けていたことなどが判明。決定は「不誠実で罪深い不正の所為と捜査機関を厳しく批判した》(東京新聞)…「福井事件」(福井女子中学生殺し福井女子中学生殺人福井女子中学生殺害事件)は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さんの第2次再審請求で、名古屋高裁 (山田耕司裁判長) が再審決定。7年間も冤罪で服役し、終始一貫して無実の訴え。事件発生から38年も経って漸く再審を決定。
 川端奈緒・廣瀬瑞紀・田村真菜実の3記者による、NHKの記事【WEB特集 えん罪救済阻む“壁” 埋もれた無罪の証拠/なぜ私が服役】(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250116/k10014693391000.html)によると、《「警察官が証言を誘導し、犯人でない人を犯罪者として扱うのは、ひきょうなやり方だと思う」 39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件。有罪判決の決め手となった目撃証言をした男性は、当時の取り調べを振り返り、記者にこう訴えた。えん罪の被害者を救済する最後のとりで」と呼ばれる再審制度。しかし、救済までに数十年単位の年月が費やされるケースが相次ぎ、制度本来の役割が揺らいでいる。今回、目撃証言の矛盾を突く無罪を示す証拠」が開示されたのは、最初の再審請求からおよそ20年後だった》。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250116/k10014693391000.html

WEB特集
えん罪救済阻む“壁” 埋もれた無罪の証拠
なぜ私が服役
2025年1月16日 19時18分

警察官が証言を誘導し、犯人でない人を犯罪者として扱うのは、ひきょうなやり方だと思う」

39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件。有罪判決の決め手となった目撃証言をした男性は、当時の取り調べを振り返り、記者にこう訴えた。

えん罪の被害者を救済する最後のとりで」と呼ばれる再審制度。しかし、救済までに数十年単位の年月が費やされるケースが相次ぎ、制度本来の役割が揺らいでいる。

今回、目撃証言の矛盾を突く無罪を示す証拠」が開示されたのは、最初の再審請求からおよそ20年後だった


39年前の殺人事件 逮捕の決め手は目撃証言

事件が起きたのは1986年3月の夜。

福井市の団地で、卒業式を終えたばかりの中学3年の女子生徒が自宅で刃物で刺されるなどして殺害されているのが見つかった。

     (1986年 事件があった現場)

警察は当初、被害者と同年代の非行グループによる犯行と見ていたが、物的な証拠が乏しく捜査は難航する。

事件から1年後、当時21歳だった前川彰司さんが殺人の疑いで逮捕された。

     (逮捕当時の前川さん)

決め手となったのは、複数の関係者の目撃証言だった。

その1人である前川さんの知人は次のように証言した。


―――――――――――――
知人の証言

「テレビで音楽番組を見ている時に呼び出され、前川さんを迎えに行った。胸のあたりに血が付いた前川さんを見た」
―――――――――――――


事件と無関係なのに逮捕され、ショックと絶望感で目の前が真っ暗になった」という前川さん。

一貫して無実を訴え続け、1審の福井地方裁判所は「証言は信用できないとして無罪を言い渡した。

検察は控訴し、知人が見ていたという音楽番組のシーンが事件当日に放送されていたことなどを根拠に「証言は信用できる」と主張。

     (1995年の2審判決 名古屋高裁金沢支部)

知人も証人として2審の法廷に立ち、検察の主張に沿う証言をした。

名古屋高裁金沢支部は、検察の主張を認めて無罪を取り消し、懲役7年を言い渡した

その後、最高裁判所で有罪が確定した。


再審の手続き 証拠開示のルールなく

再審=裁判のやり直しが認められるには、無罪であることを明らかに示す新たな証拠を弁護側が提示する必要がある。

しかし、その肝心な証拠は、検察や警察が保管していることがある

裁判員裁判などでは、検察が証拠の一覧表を示すことが定められているが、再審の手続きではこうしたルールが一切ない

服役を終えた前川さんは、えん罪だと訴え、2004年に裁判のやり直しを求めた。

審理の中で弁護団は証拠開示を求めたが、検察はこれを拒否

裁判所が検察に勧告した結果、これまで提出されていなかった遺体の写真などが開示された。

2011年には開示された証拠などをもとに再審を認める決定が出されたが、検察の異議申し立てを受けて取り消され、1回目の再審請求は認められなかった

     (2013年 名古屋高裁前)

それでも諦めなかった前川さん。

2022年に2回目の再審請求を行った。

弁護団は「重要な証拠が埋もれている可能性がある」と考え、検察に証拠の一覧表や目録の開示を請求

これに対し検察は「交付に応じるべき義務はない拒否した。

     (検察の意見書)

事態が大きく動いたのは、2023年5月の3者協議。

裁判官が自身の裁量で、検察に対して開示を強く促したのだ。


―――――――――――――
裁判官
「法的な勧告または命令について検討する」

検察官
「組織的意思統一での結論なので変わらない」

裁判官
任意開示は拒否したと調書に書いてよいか

検察官
「では、持ち帰って検討する」
―――――――――――――


開示証拠が語る真実 誘導された証言

検察は一覧表などの開示には応じなかったが、これまで出していなかった287点もの証拠を新たに開示した。

その1つが、1989年、1審の裁判の途中で警察が作成した捜査報告書だ。

そこには、目撃証言をした知人が、事件が起きた3月19日の夜に見たという音楽番組のシーンについて、テレビ局に照会した結果がまとめられていた。

放送日は、3月26日

     (開示された捜査報告書)

事件の1週間後だったことが記されていたのだ。

最初の再審請求から20年近くたって開示された捜査報告書。

重要な証拠が長年埋もれていたことに、弁護団は大きな衝撃を受けた。


―――――――――――――
弁護団長 吉村悟弁護士
ここまで隠していたのかとびっくりした。検察官は1審でも2審でもこの事実を把握していながらうそをついていたことになり、決して許されない」
―――――――――――――


それでは「音楽番組を見ている時に呼び出された」という知人は、なぜ、血が付いた前川さんを見たと証言したのか。

NHKの取材に対し知人は、事件の夜に前川さんに会っていないことを認め、「警察による誘導があった」と説明した。

裁判で証言したあと、取り調べを担当した警察官から結婚祝いを受け取ったのだという。


―――――――――――――
知人
「取り調べで警察官は、別の関係者の調書を見ながら『これはこうだっただろ』『ああだったろ』と事件のことを聞いてきた。僕もそんなことあったかなと思いつつ、『ああそうですね』と返事をした。

証言を誘導し、犯人でない人を犯罪者として扱うのはひきょうなやり方だと思う。僕たちの証言のせいで前川さんは犯人に仕立てられ長い間苦しんできた。非常に心が痛く、悪いことをしたなという気持ちでいっぱいです」
―――――――――――――


悲願の再審開始も やりきれない思い

2024年10月。

名古屋高裁金沢支部は、捜査報告書などを「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」と判断、再審を認める決定を出した。

検察官が番組の放送日が違うことを把握したとみられるのに、裁判で明らかにしなかったことは「不誠実で罪深い不正な行為といわざるをえず、到底容認できない」と厳しく批判した。

     (2024年10月 再審開始決定)

さらに決定では、警察官が取り調べでうその証言を誘導したと認定。

結婚祝いを渡したことは「国民の信頼を裏切る不当な行為で許されない」と指摘した。

裁判所の指摘について、名古屋高検と福井県警は「今後、再審公判が予定されているので答えを差し控える」としている。

検察は決定に異議申し立てを行わず、再審が開かれることが決まった。

初公判はことし3月に開かれる見通しで、無罪となる公算が大きくなっている。

現在、59歳の前川さん。

決定に安どする一方、捜査機関への怒りや、人生の大半を奪われたことへの失望が入り交じり、心境は複雑だ。


―――――――――――――
前川彰司さん
無実の証拠を長年隠していた。正義の名のもとで働く検察官や警察官の名折れだと思うし、あきれている。再審が始まるまでにあまりにも時間がかかりすぎていて、やりきれない自分がいる」
―――――――――――――


進まぬ証拠開示 審理の長期化に

再審の手続きでの証拠開示は、どれだけ重要なのか

NHKでは、日本弁護士連合会が現在、再審のために支援している全国14の弁護団に聞き取りを行った。

検察から開示された証拠がその後の審理に影響したか尋ねると、あわせて8つの弁護団が「再審開始の決め手になるなど重要な証拠になった」と回答した。

しかし、このうち5つの弁護団は、こうした重要証拠について、検察から当初「ない」と説明を受けたと回答した。

裁判所が勧告するなどしてその後に開示されたが、検察からは「警察署に保管されていた」とか「調査不足だった」などと説明があったという。

また、検察から開示を拒否された経験がある弁護団は10にのぼり、開示しない理由については「必要性がない」とか「開示する義務や法的根拠がないなどと説明されたという。

59年前に静岡県で一家4人が殺害された事件で一度死刑が確定し、去年10月に再審で無罪が確定した袴田巌さんのケースをみてみると、2010年に検察から開示された「血の付いた衣類のカラー写真」が、再審開始につながる重要な証拠となった。

     (5点の衣類のカラー写真)

しかし、最初に再審を求めてから開示までにおよそ30年かかっていて、審理が長期化する要因となった。

検察は弁護団からの開示の求めに対し、当初、「必要不可欠の重要写真が隠匿されている事実はない。検察官の手持ちについて、いわゆる証拠あさりをするものとしか考えられない」と強く拒否していた。

また、検察は写真のネガの開示請求に対し、「存在しない」と回答していたが、その後、静岡県警の倉庫から発見され、提出されるに至った。

さらに、再審請求の審理が終わったあとで、弁護側に有利な証拠が開示されたケースもある。

滋賀県東近江市の湖東記念病院で患者が死亡したことをめぐり、当時看護助手だった女性が人工呼吸器を外して殺害した罪で服役した事件では、女性の再審開始が決まったあとで、「人工呼吸器の管にたんが詰まって心停止に至った可能性もある」という医師の所見を記した捜査報告書などが検察から開示された。

弁護団によると、大津地方裁判所で行われた再審の判決で、裁判長15年の歳月を経て初めて開示された証拠が多数ある1つでも適切に開示されていれば起訴されなかったかもしれない」と述べた。

前川さんのケースでは、裁判官の強い働きかけがあって重要な証拠の開示につながったが、検察への対応は担当する裁判官によっても異なっている。

こうした状況を受けて、再審制度の改正が必要だと指摘する専門家もいる。


―――――――――――――
大阪大学法科大学院 水谷規男教授
「全く証拠開示の制度がないまま放っておくと、検察官が『制度がないから証拠を出す理由がない』とか、『そんなに重要な証拠ではない』などと自ら判断してしまい、えん罪の被害者が救済されず、誤判が埋もれたままになりかねない。

また、審理に積極的な裁判官は検察に証拠開示を働きかけている一方、そうでない裁判官もいて、いわゆる『再審格差』も生まれている。

こうしたことを防ぐために、証拠開示制度を再審請求の段階にも設けなければいけない
―――――――――――――


“最後のとりで” ふさわしい制度に

再審制度について法務省は、審理の長期化を招いているとの指摘も踏まえ、法改正の議論を始める方向で調整している。

早ければこの春にも、法制審議会に検討を諮問したい考えだ。

一方、国会では法改正を目指して超党派の議員連盟も発足していて、議員立法の選択肢も視野に議論が進められている。

えん罪の被害者にとって、奪われた時間は取り戻せない

被害者や家族は「私たちの犠牲をむだにしてほしくない。救済を待っている人たちのためにも、一刻も早く制度を改めてほしい」と声をあげている。

専門家の議論だけに委ねるのではなく、私たちひとりひとりが関心を持ち、「最後のとりで」と呼ばれるにふさわしい制度を早期に実現していく必要がある。

(2024年12月18日「おはよう日本」で放送)


福井局記者
川端奈緒
2023年入局
福井県出身
警察・司法担当として事件や裁判を取材

名古屋局記者
廣瀬瑞紀
2020年入局
初任地の名古屋局で警察担当を経て、現在は検察・裁判取材を担当

社会部記者
田村真菜実
2017年入局
新潟局と静岡局を経て2022年から現所属
司法担当として裁判などを取材
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●《袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ》…醜悪な畝本直美検事総長談話《改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能…》

2025年01月28日 00時00分43秒 | Weblog

[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑]


晴れ (20250108[])
鴨志田祐美弁護士のつぶやき:

――――――――――――――――――――――
https://x.com/kamo629782/status/1876758751002136792

かもん弓(鴨志田 祐美)@新刊『再審弁護人のベレー帽日記』予約受付中!
@kamo629782

昨日の生ぬるい読売の社説に対する強烈な返歌のような、今朝の東京・中日新聞の社説。
最高検による内部検証の不十分さを鋭く指摘しています。

………
tokyo-np.co.jpから

午前7:32  2025年1月8日
――――――――――――――――――――――

 《袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ》…醜悪な畝本直美検事総長談話《他方、改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能であり…》。
 東京新聞の【<社説>袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/377945?rct=editorial)によると、《袴田さんを犯人視した事件は、初動捜査から取り調べ、公判、再審に至るまで、刑事司法の問題点が積み重なったあしき見本」とも言える。十分に検証して教訓としなければ公権力の不適切な行使が繰り返されるのではないか。検事が暴言を吐くなど不適切な取り調べは後を絶たず、最高検は昨年12月、全国の地検に対し、自白を得ることに過度に固執しないよう求める通知を出した。袴田さんの冤罪(えんざい)を教訓とするには、検察以外の第三者を交え検証し直すことが必要だ。それが失墜した信頼を回復する道と考える》。

 控訴断念なのに、畝本直美検事総長談話「…被告人が犯人であることの立証は可能であり…」? (袴田事件弁護団事務局長・小川秀世さん)《無罪判決が確定すれば、だれも巖さんを犯人として扱ってはならない》。畝本氏の手下の手下の…手下(静岡地検の山田英夫検事正)に謝罪させる。ご自身は謝罪に行かないつもり? 畝本直美検事総長が直接謝罪に行きべきだし、「袴田さんを犯人視することない」と仰るべきなのでは。それにしても、「人の人生」を何だと思っているのだろうか? 袴田巖さんやひで子さんの人生を滅茶滅茶にしておいて、アノ言い草。袴田さんが、福岡事件飯塚事件のように死刑執行されていたら…と思うと怖ろしい。検察や警察、裁判所、マスコミは袴田さんに、そういう恐怖を数十年に渡り強いてきた…《半世紀にわたり、袴田さんに死刑の恐怖を味わわせた人権侵害の深刻さを理解しているのか》(東京新聞社説)。

 この社説に《元厚生労働省幹部を有罪にするため、特捜部が押収したフロッピーディスクのデータを書き換えていた2010年の大阪地検の証拠改ざん事件では、最高検が捜査に乗り出して立件した。さらに法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」を立ち上げ、有識者が検察捜査の問題点を提起した》…とあります。いわゆる、村木厚子氏の冤罪事件のことで、その際、(前田恒彦氏)《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だったのが塚部貴子検事。しかしながら、一方、大川原化工機でっち上げ事件、捏造・隠蔽(揉み消し)では、塚部貴子検事は《淡々と、「起訴当時の判断を間違っているとは思っていない謝罪する気持ちなどない」と答えた》そうです。やはり、この組織が人を腐らせていく。

   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

=====================================================
https://www.tokyo-np.co.jp/article/377945?rct=editorial

<社説>袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ
2025年1月8日 07時15分

 袴田巌(はかまたいわお)さんの再審無罪が確定した静岡県清水市(現静岡市清水区)の一家4人強盗殺人事件を巡り、最高検が捜査や公判の問題点を検証した報告書を公表した。

 ただ、公判資料を見直した程度にとどまり、検察の言い訳や無罪判決に対する反論も目立つ。到底不十分な内容だ

 昨年12月に公表した報告書は、袴田さんを犯人視して取り調べたことを認めてはいるが、長時間の取り調べなど不適切な手法用いたのは警察だと強調検察自身の責任を最小限に抑えている。

 無罪を言い渡した静岡地裁判決が捜査機関によって血痕を付けるなどの加工がされたと認定した証拠品の捏造(ねつぞう)は「現実的にあり得ない」と否定に終始した。

 2014年の再審開始決定に対して検察が異議を申し立て、審理が長期化したことも「問題はなかった」としている。

 最高検は今回の検証に当たり、関係者への聞き取りや証拠品の再調査などは行わなかった。検証は形ばかりと言わざるを得ない

 何より、検証は検察自身の手によるもので、客観性も乏しい発生から無罪確定まで58年もかかった事件を、わずか3カ月で検証し終えたことも疑問だ。

 元厚生労働省幹部を有罪にするため、特捜部が押収したフロッピーディスクのデータを書き換えていた2010年の大阪地検の証拠改ざん事件では、最高検が捜査に乗り出して立件した。さらに法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」を立ち上げ、有識者が検察捜査の問題点を提起した。

 今回の検証では、そうした姿勢が見られない半世紀にわたり、袴田さんに死刑の恐怖を味わわせた人権侵害の深刻さを理解しているのか

 袴田さんを犯人視した事件は、初動捜査から取り調べ、公判、再審に至るまで、刑事司法の問題点が積み重なった「あしき見本」とも言える。十分に検証して教訓としなければ公権力の不適切な行使が繰り返されるのではないか。

 検事が暴言を吐くなど不適切な取り調べは後を絶たず、最高検は昨年12月、全国の地検に対し、自白を得ることに過度に固執しないよう求める通知を出した。

 袴田さんの冤罪(えんざい)を教訓とするには、検察以外の第三者を交え検証し直すことが必要だ。それが失墜した信頼を回復する道と考える。
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●飯塚事件《久間三千年…元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した。執行済みの死刑囚は…》

2025年01月17日 00時00分51秒 | Weblog

(2025年01月11日[土])
再審請求の準備中に、なぜ死刑は執行されたのか――。》…飯塚事件で一貫して無罪を主張していた久間三千年さんを、確定判決後のわずか2年で、死刑執行した…。何を慌てて執行したのか?

 《久間元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した執行済みの死刑囚は横線で名前が消されていた》…そのようなリストをお持ちだったことに驚いた。しかも、《執行済みの死刑囚は横線で名前が消されていた》のならば、リストの下位に居て《時間はある》と信じていた久間三千年さんが、ある朝、刑場に連れていかれたのか…。酷い話だ。久間さんのその心中を想像すると、恐怖でしかない。(毎日新聞)《無実を訴えていた元死刑囚に代わって再審請求した遺族側は「早すぎた執行の真実を探るため》の闘いを続けている。
 志村一也記者による、毎日新聞の記事【飯塚事件 黒塗りの死刑執行文書 元死刑囚の遺族が開示求め提訴】(https://mainichi.jp/articles/20250108/k00/00m/040/065000c)によると、《「早く再審請求しないと執行されてしまうおそれがある」。死刑確定から約2年後の08年9月、福岡拘置所の面会室。弁護団の岩田務徳田靖之両弁護士が告げると、久間元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した執行済みの死刑囚は横線で名前が消されていた。「まだ真ん中ぐらいだから大丈夫時間はあるので再審請求お願いします」。久間元死刑囚はそう言って面会室を後にした。しかし…》。

   『●死刑存置賛成派と飯塚事件
    「死刑存置がこんなに多い国って他にあるのか?
     「死刑容認85%って本当?」 フランスかどこかでは
     1件の無実者の死刑で、死刑廃止を決断した、と聞いた。
     我国は、飯塚事件の久間三千年さんにどう責任を?」
    《●再審請求 飯塚事件、経緯黒塗り
     執行後、福岡高検から法相に送付された報告書には
     「死刑執行始末書」が添付されていたが、「執行経過」の欄は
     すべて黒塗り。拘置所からの報告文書にある「本人の刑に対する
     心情、遺言等」は1行に満たない記載があったが、
     これも黒塗りとされた》
      [2013年01月18日]

   『●冤罪で死刑執行、あってはならない!!
   『●贖罪:足利事件再鑑定から12日後の2008年10月28日朝、
                飯塚事件久間三千年元死刑囚の死刑が執行

    「2008年10月16日 足利事件 再鑑定へ
     2008年10月28日 飯塚事件 死刑執行
     2009年 4月20日 足利事件 再鑑定で一致せず
     ……そう、足利事件で誤鑑定であることが分かった時には、既に、
     久間さんの死刑が執行されていた。2008年10月16日
     DNA型鑑定に疑問が生じた時点で、死刑執行は停止されておくべき
     だったのに…。なぜ、急いで死刑執行したのか?、大変に大きな疑問である」

   『●NNNドキュメント’13: 
      『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』
   『●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●②飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●飯塚事件冤罪者を国家が死刑執行、「この重すぎる現実」:
                    無惨…「死刑執行で冤罪を隠蔽」
    「リテラの伊勢崎馨さんによる記事【飯塚事件、なぜ再審を行わない?
     DNA鑑定の捏造、警察による見込み捜査の疑いも浮上…やっぱり冤罪だ!】」
    《冤罪が強く疑われながら死刑が執行されてしまったのが、1992年に
     福岡県で起こった「飯塚事件」である。そして、この飯塚事件にスポットをあて、
     冤罪疑惑に切り込んだドキュメンタリー番組が放送され、ネット上で話題を
     呼んだ。3日深夜に日本テレビで放送された
     『死刑執行は正しかったのかⅡ 飯塚事件 冤罪を訴える妻』だ》

   『●飯塚事件の闇…2008年10月16日足利事件の再鑑定で
           死刑停止されるべきが、10月28日に死刑執行
    「西日本新聞の二つの記事【死刑下した裁判官が関与 飯塚事件の
     再審請求審 識者「公正さ疑問」】…と、【飯塚事件再審認めず 
     福岡高裁 「目撃証言信用できる」】…」

   『●飯塚事件…《しかしもっと恐ろしいのは、そんな誤りを認めず、
     国家による殺人を無かった事にする国家の強引さだろう》(清水潔さん)
   『●飯塚事件は《足利事件に続いて「DNA冤罪=DNA型鑑定を悪用した
     冤罪」が発覚するのを恐れた検察による口封じ殺人ではなかったか……》
   『●(FBS)【シリーズ『飯塚事件』検証】…《死刑執行は正しかった
     のか》? 罪なき人・久間三千年さんに対しての《国家による殺人》!
   『●NNNドキュメント【死刑執行は正しかったのかⅢ ~飯塚事件・真犯人
      の影~】…《死刑冤罪の闇を12年間追跡し続けたドキュメンタリー》
   『●飯塚事件…《裁判所は…検察に証拠品のリストの開示を勧告…したが、
     検察は「裁判所に権限はない」「事案の解明に意味はない」などと拒否》
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…《当時の目撃証言を改めた…女性は「自分の
       証言が影響して死刑になったのではと長年責任を感じていた」と話した》
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
       死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
   『●飯塚事件…《DNA鑑定などを根拠に逮捕された久間三千年は、06年最高
     裁で死刑が確定し、08年に急ぐように執行された。だが...》(政界地獄耳)
   『●目隠ししているヨーロッパの法律の女神、一方、ニッポンの法律の女神
      は《目隠ししておりません》…冤罪で死刑執行されてしまった飯塚事件
   『●《「証拠は再審請求の段階でも捜査側に偏在している」…検察は掌中の
         証拠をあまねくオープン》にするよう裁判所は訴訟指揮すべきだ
   『●飯塚事件…鈴嶋裁判長《「…覚えているのは不自然」…女性の証言…「捜査
     機関が無理に記憶と異なる調書を作成する動機、必要性は見いだせない」》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
      のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●《「死刑制度を続ける日本は北朝鮮やシリアと同じ」―。…日本に向けられて
      いる厳しい視線》《間違いが起こる可能性を認める国こそ民主主義的な国》
   『●冤罪者の「死」を待つという残酷な国家の犯罪と、《正義の名の下に死刑
     執行》された飯塚事件…何の検証もすることなく、全く反省の無い警察や検察
   『●飯塚事件…《裁判所は…検察に証拠品のリストの開示を勧告…したが、
     検察は「裁判所に権限はない」「事案の解明に意味はない」などと拒否》
   『●飯塚事件再審請求を却下…「女の子を見たのは2月20日ではなく別の日。
     当時、捜査員に見ていないと伝えても『いや見たんだ』と押し切られた」
   『●飯塚事件、冤罪で死刑執行…「証拠品リスト」を何故に出し渋るの? リストを
       公開すると何か問題でも? 警察や検察が証拠や証言を捏造する国ニッポン
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》
   『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
     人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む
   『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
     執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉
   『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
     制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》
   『●神戸金史RKB報道局解説委員長《起きてはいけないことが起こらないように
     するために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる…》
   『●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、
      《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
     開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》
   『●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人が
      いる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」

 飯塚事件について、福岡高裁が開示勧告したのは《証拠品リスト》ですよ? リストを公開すると、無実なのに久間三千年さんを死刑にしてしまったことが露見してしまうのでしょうね。自信を持って死刑にしたのならば、堂々とリストを公開すればよいはずなのに。

 清水潔さんのつぶやきが全てを物語る:

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https://x.com/NOSUKE0607/status/1872847966828105954

清水 潔@NOSUKE0607

死刑執行後に冤罪の可能性が指摘されている「飯塚事件」。再審の請求審で検察は証拠開示をしないと裁判所が開示勧告したのにそれでも拒否とは、つまり「冤罪がバレる証拠が残っていると自供したも同然。これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう。

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飯塚事件再審請求 検察は証拠リスト開示しない意向 (https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20241227/5010026659.html)

…元死刑囚は一貫して無罪を主張し、家族が行った2回目の再審請求について、福岡地方裁判所はことし6月、再審を認めない決定を出し、弁護団が即時抗告しています。ことし10月、福岡高等裁判所で開かれた検察と弁護団、それに裁判所による3者協議では、裁判所が検察に対し、事件に関わる証拠のリストを開示するよう勧告していました。弁護側によりますと、回答期限の27日、検察は証拠のリストを開示しない意向を裁判所に伝えたということです。…

nhk.or.jpから
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午後0:32  2024年12月28日
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 関連して、これも、志村一也記者による、毎日新聞の記事【ベールに包まれる死刑制度 執行の順番、ルールは? 進まぬ情報公開】(https://mainichi.jp/articles/20250108/k00/00m/040/005000c)によると、《再審請求の準備中に、なぜ死刑は執行されたのか――。福岡県飯塚市で1992年に小学1年の女児2人が殺害された「飯塚事件」で2006年に死刑判決が確定し、08年に執行された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚(執行時70歳)の遺族に対し、国が開示した執行の関係資料は大半が黒塗りだった無実を訴えていた元死刑囚に代わって再審請求した遺族側は「早すぎた執行の真実を探るため、黒塗り資料の開示を求める民事訴訟も起こし、国と闘っている》。
 何をこそこそ死刑執行しているのか? 死刑制度に(在りもしないのだが)犯罪抑制効果が在るのならば、なぜさっさと情報公開しないのか? 死刑執行を、何かよほど疚しいとでも思っているのではないのか。

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https://mainichi.jp/articles/20250108/k00/00m/040/065000c

飯塚事件 黒塗りの死刑執行文書 元死刑囚の遺族が開示求め提訴
毎日新聞 2025/1/10 05:30(最終更新 1/10 05:30)

     (国が遺族に開示した「死刑執行始末書」。執行過程が
      記載されている部分は黒塗りだった=福岡市中央区で
      2024年12月27日午後7時31分、志村一也撮影)

 再審請求の準備中に、なぜ死刑は執行されたのか――。福岡県飯塚市で1992年に小学1年の女児2人が殺害された「飯塚事件」で2006年に死刑判決が確定し、08年に執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚(執行時70歳)の遺族に対し、国が開示した執行の関係資料は大半が黒塗りだった無実を訴えていた元死刑囚に代わって再審請求した遺族側は「早すぎた執行の真実を探るため、黒塗り資料の開示を求める民事訴訟も起こし、国と闘っている

 関連記事・ベールに包まれる死刑制度 執行の順番、ルールは?

 「早く再審請求しないと執行されてしまうおそれがある」。死刑確定から約2年後の08年9月、福岡拘置所の面会室。弁護団の岩田務徳田靖之両弁護士が告げると、久間元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した執行済みの死刑囚は横線で名前が消されていた。「まだ真ん中ぐらいだから大丈夫時間はあるので再審請求お願いします」。久間元死刑囚はそう言って面会室を後にした。

 し…………
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https://mainichi.jp/articles/20250108/k00/00m/040/005000c

ベールに包まれる死刑制度 執行の順番、ルールは? 進まぬ情報公開
毎日新聞 2025/1/10 05:30(最終更新 1/10 05:30)

     (国が遺族に開示した死刑執行に関する資料は大半が
      黒塗りだった=福岡市中央区で2024年12月27日
      午後7時19分、志村一也撮影)

 再審請求の準備中に、なぜ死刑は執行されたのか――。福岡県飯塚市で1992年に小学1年の女児2人が殺害された「飯塚事件」で2006年に死刑判決が確定し、08年に執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚(執行時70歳)の遺族に対し、国が開示した執行の関係資料は大半が黒塗りだった無実を訴えていた元死刑囚に代わって再審請求した遺族側は「早すぎた執行の真実を探るため、黒塗り資料の開示を求める民事訴訟も起こし、国と闘っている

 日本の死刑制度は、情報公開の在り方が極めて閉鎖的だと国際的にも批判を浴びてきた。執行された死刑囚の名前などは即日公表されるようになったが、執行までのプロセスや死刑囚の処遇実態といった多くの情報が秘匿されており、「ブラックボックスだとする批判が絶えない

     (国が遺族に開示した資料は、大半が黒塗りだった=福岡市
      中央区で2024年12月27日午後7時17分、志村一也撮影)

 死刑執行を巡り、かつて法務省は「矯正統計年報」に前年執行の人数など限られた情報を掲載するのみだった。情報公開に消極的なのは「死刑囚の心情の安定」や「遺族感情への配慮」が主な理由とされ、報道機関の取材などを通じて執行した事実が初めて判明するケースが多かった。

 1998年11月からは「刑罰権行使が適正に行われていることについて国民の理解を得る必要がある」との理由で執行の事実と人数をリアルタイムで公表する運用に変更。2007年12月以降、死刑囚の名前や犯罪事実も明かされるようになった。

 ただ、それでも公開情報はごく一部に限られている。法務省などによると、これまで執行後に名前などが公表された元死刑囚は77人。判決が確定してから最短で約1年4カ月後、最長で約18年後に執行されており、期間に大きな差があるが、執行の順序を決める基準などは明らかにされていない。法務省は具体的な執行手続きや収容中の処遇実態などについても公表せず、死刑制度を維持する他の国と比べても情報公開が進んでいないと指摘されている。

     (国が遺族に開示した「死刑執行上申書」。検挙に至った
      経緯などを記した部分は全て黒塗りだった=福岡市中央区で
      2024年12月27日午後7時28分、志村一也撮影)

 こうした状況を変えて死刑の存廃について国民的な議論を深めようと、旧民主党政権時代の10年8月、千葉景子法相(当時)は省内勉強会を設立したが、存廃の結論を示すことなく、12年3月で議論は打ち切りとなった。「執行に関する情報提供の在り方」などもテーマだったが、同月に公表された報告書の末尾に「別の形で検討する」と記載。この点について法務省はその後も「省内のさまざまな場面において検討、議論が行われている」とするが、「(内容は)対外的に説明できるものではない」として情報公開には後ろ向きな姿勢を崩さない

 冤罪(えんざい)の可能性が残る再審請求中の死刑囚に対する刑執行のルールも不透明だ戦後長い間、執行を避けることが通例だったとされるが、近年はそうした運用が変化しているように見える。17年7月以降で再審請求中に執行された死刑囚は少なくとも19人に上る。ただ、法務省は執行時に再審請求中だったのかを含めて明らかにしていない


      ◇


  22年、飯塚元死刑囚遺族の請求に基づき、国は一部の文書を開示した。だが、文書の多くは黒く塗り潰されており、黒塗りが9ページにわたる部分もあった。【志村一也
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●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人がいる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」

2025年01月16日 00時00分43秒 | Weblog

(2025年01月05日[日])
死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》。
 豊秀一編集委員による、アサヒコムのインタビュー記事【無実なのに死刑、不正義の現実 袴田さん無罪で「制度維持できない」】(https://www.asahi.com/articles/ASSDF2RS5SDFUPQJ00DM.html)によると、《死刑台からの生還となった、袴田巌さんの再審無罪の確定は、私たちの社会に何を突きつけているのだろうか。刑事訴訟法が専門で、冤罪(えんざい)救済の活動に取り組む笹倉香奈・甲南大学教授に、死刑制度は維持されるべきなのか聞いた》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機
     冤罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
    「大川原化工機でっち上げ事件。あまりに酷い冤罪事件というか、
     公安警察・検察によるでっち上げ事件・捏造事件。何度請求しても、
     保釈を認めなかった裁判所も、あまりに杜撰で冷酷。勾留後に
     亡くなった1人の命は戻らない。しかも、東京地裁・男沢聡子
     裁判長は、《勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん》の
     《遺族の請求棄却》」
    《冤罪被害者を支援する団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」
     の事務局長を務める甲南大の笹倉香奈教授(刑事訴訟法)は未決拘禁者
     における問題として「刑事収容施設に入った時点で、一般市民と同じ
     ように扱われなくなるのであれば『推定無罪の原則に反している
     と指摘。「被疑者や被告の防御権の観点からも、健康は大前提だ。社会
     水準に満たない医療によって、命が危険にさらされることは許されない」》

 再審法見直し…それとともに、死刑存置の是非も議論すべきだ。
 大谷昭宏さん「…無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに人生を奪われた人は無数にいるかもしれない。誰にでも起こり得る。決して他人事ではないんです」(東京新聞)…例えば、飯塚事件の真相の解明が望まれるが、警察・検察・裁判所は再審を拒否し続けている。久間三千年さんは自分の口で無罪を訴えることも出来ない、死刑にしてしまったから…。冤罪で死刑執行。
 同様に、(これも福岡…)《「福岡事件」で冤罪を訴えながら1975年に処刑された西武雄さん》…〈叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど〉、《無実を訴えながら死刑を執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》(天声人語)そうだ。《西さんは「事件とは無関係」として一貫して無罪を…主張したが、1956年にともに最高裁で死刑が確定した。…「現場にいなかった」と訴える西さん》…。《日本の裁判史上初めての死刑執行後の再審請求》。最早、関係者も亡くなり、再審請求も出来ない。

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
    《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
     大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって
     それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
     皆さんにお力をお借りしたいと思っております》

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定
    (日刊スポーツ)【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の
     「なりふり構わぬねつ造どれだけあるんだ】《袴田事件では
     物的証拠を捏造し、福井の事件では証言を捏造する。検察、警察の
     許し難い不正が、また暴き出された。38年前、1986年に起きた
     「福井女子中学生殺害事件」で殺人罪に問われ、7年間服役した
     前川彰司さん(59)の再審請求に対して、名古屋高裁金沢支部は
     先週、再審を決定。きのう28日開始が確定した。私は20年前、
     出所直後に入院した前川さんに代わって、ひとり冤罪を訴え続ける
     お父さんや現地を取材。決定当日は福井テレビにリモート出演
     させていただいた》

   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》
   『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
     人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む
   『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
     執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉
   『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
     制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》
   『●神戸金史RKB報道局解説委員長《起きてはいけないことが起こらないように
     するために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる…》
   『●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、
      《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
     開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》

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https://www.asahi.com/articles/ASSDF2RS5SDFUPQJ00DM.html

無実なのに死刑、不正義の現実 袴田さん無罪で「制度維持できない」
聞き手 編集委員・豊秀一 2024年12月17日 7時00分

     (笹倉香奈・甲南大学教授)

 死刑台からの生還となった袴田巌さんの再審無罪の確定は、私たちの社会に何を突きつけているのだろうか。刑事訴訟法が専門で、冤罪(えんざい)救済の活動に取り組む笹倉香奈・甲南大学教授に、死刑制度は維持されるべきなのか聞いた。


 ――袴田さんの再審無罪の確定をどう受けとめられましたか。

 「袴田さんの再審無罪は、現在も続く日本の刑事司法の問題点について、改めて我々に突きつけました。それと同時に、現に死刑判決を言い渡された無実の人がいるという、著しい不正義が実在することを明らかにしたと思います。死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起されました」


情報を知れば、人の考えは変わりうる

 「現在の死刑制度には多くの問題点がありますが、袴田さんの事件がこのような結果になった以上、必要かつ適切な検証を行えば、もはや日本の死刑制度は維持できないということにならざるを得ないと思っています」

 「いまお話ししたことは、日本弁護士連合会が事務局となって立ち上げ、各界の方が参加した『日本の死刑制度について考える懇話会』の最後の会合での私の発言です。提言を出すタイミングが、再審無罪が確定した直後に偶然に重なりました」


 ――1980年代には死刑再審無罪事件が四つ続きました。

 「本来はそこで死刑制度自体を見直すべきでした。実際に死刑執行が一時止まった時期もあったのですが、90年代に入ってオウム真理教による凶悪事件などが起きて、死刑廃止に関する議論は立ち消えになってしまいました」

 「死刑判決が確定して44年………
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●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》

2025年01月15日 00時00分13秒 | Weblog

(2024年12月31日[火])
袴田冤罪事件の検証らしきもの…酷いね。証拠の捏造には知らぬ顔。畝本直美検事総長は未だに冤罪を認めていないようだ。
 死刑一歩手前だった袴田巖さん。一方、飯塚事件、冤罪で死刑執行された久間三千年さん。

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》
   『●《袴田巌さん…静岡地裁…無罪(求刑死刑)を言い渡した》…当然の「無罪」
      判決が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!!
   『●再審判決・無罪…《事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道を
     しました。袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●西村カリンさん《これ以上、あってはならない行動をしないで下さい。そして、
       巌さんと姉・ひで子さんに謝罪した上で…違法な行為を検証して下さい》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
   『●検察は控訴せず、無罪が確定…自白の強要や証拠の捏造など、袴田冤罪事件
     の被害者、袴田巖さんや袴田秀子さんの58年間の残酷な日々に報いるには?
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●控訴断念、畝本直美検事総長談話…(袴田事件弁護団事務局長・小川秀世さん)
      《無罪判決が確定すれば、だれも巖さんを犯人として扱ってはならない》
   『●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に
     「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》

 アサヒコムの6つの記事。
 【袴田巌さんの再審無罪、最高検が検証結果を発表「犯人と決めつけた」】(https://www.asahi.com/articles/ASSDV1F2FSDVUTIL00LM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《1966年に静岡県清水市(現・静岡市清水区)でみそ製造会社専務一家4人が殺害され、強盗殺人罪などで死刑が確定していた袴田巌さん(88)が再審で無罪になった事件をめぐり、最高検は26日、再審請求審と捜査・公判の問題点について検証した結果を公表した。検察の取り調べについて「袴田さんの供述に真摯(しんし)に耳を傾けたものとはいえなかった」などと指摘した。報告書は、「再審請求手続き」と「捜査公判上の問題」という二つの側面から検証した。袴田さんに対する取り調べについて、「警察官の取り調べは任意性を欠き、検察官は警察の取り調べの影響を遮断する措置が十分ではなかった」と指摘。そのうえで、検察官による取り調べは「袴田さんを犯人だと決めつけたかのような発言をしながら自白を求めるなど、供述に真摯に耳を傾けたものとはいえなかった」とした。再審請求審が長期化した要因…》。
 【証拠の捏造現実的にあり得ない 最高検、検証結果で改めて否定】(https://www.asahi.com/articles/ASSDV23GCSDVUTIL014M.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《1966年に静岡県清水市(現・静岡市清水区)でみそ製造会社の専務一家4人が殺害され、強盗殺人罪などで死刑確定後に再審(裁判のやり直し)で無罪となった袴田巌さん(88)の事件をめぐり、最高検は捜査などの検証結果を26日に公表した。再審判決が指摘した捜査機関による三つの捏造(ねつぞう)について、現実的にあり得ないと結論づけた。9月にあった再審判決は、①検察官が作成した袴田さんの供述調書②犯行着衣とされた「5点の衣類」③衣類のうちズボンの端切れについて、県警や地検による捏造と認定。袴田さんが確定審(元の裁判)で犯行を否認していたことなどから、捜査機関には「捏造を現実的に想定しうる状況にあった」と指摘した。報告書は①について、検察官…》。
 【袴田さんの弁護団が会見 最高検と県警の検証は「がっかりする内容」】(https://www.asahi.com/articles/ASSDV3PWPSDVUTIL01CM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《袴田巌さんの弁護団の小川秀世事務局長は26日午後、静岡市内で記者会見し、最高検の検証と県警の事実確認について「不十分な、がっかりする内容だ」と批判した。 今年9月の再審判決では5点…》。
 【袴田巌さん無罪の検証「犯人と決めつけ自白要求」 最高検と静岡県警】(https://www.asahi.com/articles/ASSDV42SYSDVUTIL01BM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《最高検は、検察官の取り調べを「犯人と決めつけたかのような発言をしながら(袴田さんに)自白を求めた」と指摘。県警は、警察の聴取を「供述の任意性が否定され、不適正であったと言わざるを得ない」として、取り調べ手法に問題があったと認めた。最高検の報告書はA4サイズで87ページ。冒頭で「無罪を否定するものではなく、袴田氏を犯人視しない」とし逮捕から無罪確定まで58年かかった経緯を検証した》、《検察官「君以外に犯人いない」 検察官が取り調べで「君以外に犯人がいないことは確定的」「君がやったんだろ」などと発言したことを挙げ、「犯人と決めつけたかのような発言をしながら自白を求めた」と認めた。再審請求審が40年余かかり、審理が長期化した点も分析。1981年に申し立てられた第1次再審請求審については、申し立てから8年余が経った段階でも裁判官、検察官、弁護人の打ち合わせは3回のみだった点から「裁判所が積極的に審理を促進する方策が十分でなかった」と指摘した。検察側が弁護側の証拠開示請…》。
 【検察「犯人視し自白要求」 証拠捏造は反論 静岡県警「取り調べ不適正」 袴田さん冤罪検証】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16115346.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《…件で、最高検と静岡県警は26日、捜査・公判の検証結果を発表した。最高検は、検察官の取り調べを「犯人と決めつけたかのような発言をしなが…》。
 【三つの捏造、認めず 再審判決の認定 最高検、強く反論 袴田さん冤罪検証】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16115393.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《「検察に問題はなかった」――。死刑囚だった袴田巌さん(88)の無罪確定までを検証した報告書を最高検が26日に公表した。ただ、再審判決が認めた「捏造(ねつぞう)については強く反論し、専門家からは「自己弁護だ」との批判の声があがった》、《■「現実的にあり得ない」 請求審に40年超「問題なし………」》。

   『●飯塚事件…《裁判所は…検察に証拠品のリストの開示を勧告…したが、
     検察は「裁判所に権限はない」「事案の解明に意味はない」などと拒否》
   『●飯塚事件再審請求を却下…「女の子を見たのは2月20日ではなく別の日。
     当時、捜査員に見ていないと伝えても『いや見たんだ』と押し切られた」
   『●飯塚事件、冤罪で死刑執行…「証拠品リスト」を何故に出し渋るの? リストを
       公開すると何か問題でも? 警察や検察が証拠や証言を捏造する国ニッポン

 一方、飯塚事件
 福岡高裁が開示勧告したのは《証拠品リスト》ですよ? リストを公開すると、無実なのに久間三千年さんを死刑にしてしまったことが露見してしまうのでしょうね。自信を持って死刑にしたのならば、堂々とリストを公開すればよいはずなのに。
 共同通信によると【飯塚事件で検察が裁判所勧告の証拠開示せず】(https://news.yahoo.co.jp/articles/6dc544d2ebfa74390971595fca27f50fe6ff61ce?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20241227&ctg=dom&bt=tw_up)によると、《福岡県飯塚市で1992年、小学生の女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑執行された久間三千年元死刑囚の第2次再審請求即時抗告審で、弁護団は27日、福岡高裁が開示勧告した証拠検察側が開示しなかったと明らかにした》。
 FBSの記事【【飯塚事件】「提出する必要はない」検察は証拠開示に応じず 弁護団「真相の解明に誠実ではない」 第2次再審請求】(https://news.ntv.co.jp/n/fbs/category/society/fsfae22194c2f34c0b874a3f819f61dc59)によると、《そして27日、検察は裁判所に「勧告には応じられず証拠品リストを提出しない」と伝えたことが分かりました。理由について検察は「これまでに取り調べられた証拠を総合すれば、提出する必要はない」としています。これに対し、弁護団は「裁判所の勧告を正面から受け止めておらず、真相の解明に誠実ではない」と検察の対応を厳しく批判しました》。

 清水潔さんのつぶやきが全てを物語る:

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https://x.com/NOSUKE0607/status/1872847966828105954

清水 潔@NOSUKE0607

死刑執行後に冤罪の可能性が指摘されている「飯塚事件」。再審の請求審で検察は証拠開示をしないと裁判所が開示勧告したのにそれでも拒否とは、つまり「冤罪がバレる証拠が残っている自供したも同然。これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう。

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飯塚事件再審請求 検察は証拠リスト開示しない意向 (https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20241227/5010026659.html)

…元死刑囚は一貫して無罪を主張し、家族が行った2回目の再審請求について、福岡地方裁判所はことし6月、再審を認めない決定を出し、弁護団が即時抗告しています。ことし10月、福岡高等裁判所で開かれた検察と弁護団、それに裁判所による3者協議では、裁判所が検察に対し、事件に関わる証拠のリストを開示するよう勧告していました。弁護側によりますと、回答期限の27日、検察は証拠のリストを開示しない意向を裁判所に伝えたということです。…

nhk.or.jpから
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午後0:32 · 2024年12月28日
――――――――――――――――――――――

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https://news.ntv.co.jp/n/fbs/category/society/fsfae22194c2f34c0b874a3f819f61dc59

【飯塚事件】「提出する必要はない」検察は証拠開示に応じず 弁護団「真相の解明に誠実ではない」 第2次再審請求
2024年12月27日 19:29

 1992年に福岡県飯塚市の女児2人が殺害された「飯塚事件」の第2次再審請求です。裁判所が検察に勧告していた証拠開示について検察は27日、応じられないと回答しました。

   (久間元死刑囚)

 再審=裁判のやりなおしを申し立てているのは、1992年に飯塚市の女児2人を殺害したとして死刑が執行された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚の家族です。

 現在、福岡高裁で2回目の再審請求をめぐる審理が続いています。

 第2次再審請求で弁護団は、事件当日に女児2人を最後に目撃したとされた女性が「女児を見たのは別の日」などと、当時の供述内容を否定する証言を新証拠として提出しました。

 裁判所は2024年10月、この女性などの初期供述や、証拠品リストなどを開示するよう検察に勧告していました。

 そして27日、検察は裁判所に「勧告には応じられず証拠品リストを提出しない」と伝えたことが分かりました。

 理由について検察は「これまでに取り調べられた証拠を総合すれば、提出する必要はない」としています。

 これに対し、弁護団は「裁判所の勧告を正面から受け止めておらず、真相の解明に誠実ではない」と検察の対応を厳しく批判しました。

最終更新日:2024年12月27日 19:29
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