パブロピカソが生み出した反戦のシンボル”ゲルニカ”
スペイン内乱で小都市ゲルニカが空爆され、絵筆一本で戦いに挑んだ当時のピカソと彼をとりまく人々の物語と
現代にてその遺志を汲まんと奮闘する日本人キュレーターの物語。
時代が異なる二つの話が徐々に絡み合っていく。
西洋絵画を美術展に観にいっても絵を通してなんとなくその人を感じ鑑賞するのみだが、
原田マハさんの本を読むと芸術家一人一人が一人の人間として親しみを感じられるようになる。
まさにピカソを直接目の当たりにしてるみたいに。
ぐっと引き込まれて一気に最後まで読んでしまった。凄い世界観。