鶴田浩二ってヤクザ映画でしか知らなかったけど 凄い俳優なんだね!から友人の話は始まった。
そしてNHKで「男たちの旅路」の再放送を見て それがいかにいいドラマかと知った話も。
2月に二人で行った亀戸の「庄や」では売り切れていた刺身定食を酒肴にして(みそ汁とご飯はあとの〆に頼んで)
芋焼酎のボトルを一本頼み、
二人はゆっくりとこのドラマの話を続けた。私は脚本家の山田太一に惚れているので彼のホンの凄さも。
若き日の桃井かおりや水谷豊や脇役の俳優さんたちのコクの深さも。
錦糸町のこの居酒屋は席の間隔が広くて ゆったりしている。
追加のアルコールも飲んで気が付けば殆んど3時間の昼酒だったが、お互いに印象に残る映画やドラマの話を酒肴に
飲むのは天国だ。
元居た会社の飲み仲間の一人が国分寺から勝どきに移って来ていてくれたおかげで
お互い家から30分で錦糸町で飲める。全くありがたいことだ。謝謝!
山田太一の言葉から:
「時折、夕食をとりながらのんだり、しゃべったりする友人がいる。しかし結局話の大半は忘れてしまう。
会っているときのおおざっぱな残像以上になにを知っているかと考えると、呆れるほど心もとない。
ただもう残像のよさでまた会うようなものだ。」
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Wikipediaから部分引用
男たちの旅路』(おとこたちのたびじ)は、1976年2月から1982年2月までNHKにて放映された山田太一脚本のテレビドラマ。全13話。
1975年から放送が開始されたNHK総合テレビ「土曜ドラマ」シリーズの第三弾として始まった。ガードマンという仕事を題材にして、さまざまな場面での人間の価値観、信念というものを描いている[1]。戦争を実際に体験した世代と戦後生まれ世代との価値観の違いに対する戦中派の強い憤りがドラマ制作の大きな原動力となっている。また、実際に戦争の惨禍を体験した世代で、自身も特攻機の整備士であった鶴田浩二が主人公に選ばれている。鶴田は一度はこの仕事の依頼を断ったが、山田太一との面会をプロデューサーに求め、山田に特攻崩れとしての自分の経験・思いを脚本に投影するよう求めた。出来上がった脚本を見て、鶴田はこの仕事の依頼を快諾した。当時、鶴田とNHKは絶縁状態にあったが、本作への出演を機に再びNHKの番組に出演する様になった。また山田脚本のドラマにも頻繁に出演し、遺作も山田太一脚本のNHK総合テレビの『ドラマ人間模様・シャツの店』であった。
シルバー世代の寂しさを扱った「シルバー・シート(第3部)」と身体障害者の問題を真正面から捉えた「車輪の一歩(第4部)」は特に評価が高く、繰り返し再放送がされている。この「シルバー・シート(第3部)」は1977年度の芸術祭大賞を受賞している。
1978年7月に、日本コロムビアがLP「男たちの旅路 オリジナルサウンドトラック」(ミッキー吉野グループ)を発売。2008年にリマスターされ、紙ジャケCDとして復刻された。
2003年5月3日から11月15日まで、NHK BS2「BS思い出館」にて再放送されたほか、2014年1月5日から3月2日までBSプレミアムにて再放送された。
あらすじ
世代も背景も異なる警備会社の社員たちが、仕事の中から拾い出した疑問に対し真面目に向き合う姿を描く。主人公の吉岡司令補(鶴田浩二)は特攻隊の生き残りであり、戦争はどこから始まったのか疑問を持ち続けて生きる彼を中心に杉本(水谷豊)、島津(桃井かおり)、鮫島(柴俊夫)、柴田(森田健作)が時に激しくやり合いながら出口を探す道筋が語られる。
若者たちは様々な観点から問題を検討するが苦しむ側へのやさしさに流れてしまう若者に対して、吉岡は常に他人を受け入れることが難しい点と、だからこそ何を弱者に求めるのか、弱者とは何かを指摘しつづけ両者の葛藤が繰り返し描かれていく。最初に提示された問題が正、反、合の弁証法的に説明された結果、更に大きな問題が浮き彫りになったところで一話形式の物語が閉じられる。