一部引用・・・美濃部は次第に腹が立ってきた。とうとう我慢ができなくなり発言を求めた。抗命罪で軍法会議か、と覚悟しての発言であった。美濃部は体が硬くなるのを感じた。
「特攻作戦だけでアメリカ軍に奪われている制空権を破ることはできません。特攻の掛け声だけで勝てるわけではないのです」
そこで軍令部の参謀と美濃部の間で、激しいやりとりがあった。美濃部は最後の切り札を口にした。
「あなたたちは命令する側にいて、実際に体当たりするわけではない。敵の弾幕をくぐって体当たりするのは、どれだけ大変か。私は自分で航空戦をやっているから、あなたたちよりはわかる。
今の戦局に指揮官が死を賭して戦う状態になっていないではないか」と本音を述べたのだ。ああ自分は死刑になるな、と覚悟し、言うべきことは言わなければならないとの姿勢を貫くことにした。
「特攻作戦だけでアメリカ軍に奪われている制空権を破ることはできません。特攻の掛け声だけで勝てるわけではないのです」
そこで軍令部の参謀と美濃部の間で、激しいやりとりがあった。美濃部は最後の切り札を口にした。
「あなたたちは命令する側にいて、実際に体当たりするわけではない。敵の弾幕をくぐって体当たりするのは、どれだけ大変か。私は自分で航空戦をやっているから、あなたたちよりはわかる。
今の戦局に指揮官が死を賭して戦う状態になっていないではないか」と本音を述べたのだ。ああ自分は死刑になるな、と覚悟し、言うべきことは言わなければならないとの姿勢を貫くことにした。
死刑覚悟で「特攻作戦だけでは勝てない」と意見した指揮官 https://t.co/3HtSQ7n6rf #日刊ゲンダイDIGITAL
— achikochitei (@achikochitei1) July 9, 2020