あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

常任委員会、コミュニティサイクル、長春市友好30年写真展

2010-11-19 | 国際・政治

健康福祉委員会 開催  審査事項は、障害児保育でしたが、近年「発達障害」が急増。保育所への障害児入所児童数412人のうち8割近くになっています。仙台Cimg0908市では市内全保育所で障害児を受け入れていますが、最近はまた医療的ケアが必要な子も受け入れています。今のところ1ヵ所でおこなっていますが、看護婦を配置した受け入れ保育所は現在1ヵ所ですが、今後状況に応じて拡大していく方向。

いきいき市民健康プラン中間案と仙台市食育推進計画中間案はどちらも平成32年までの10年間を期間とするものですが、健康プランについては、現役時代からの認知症予防、将来的な認知症発症が生活習慣の中にあることを盛り込むべきと質疑しました。また自殺率が仙台市は政令市中ワースト4であり、残念な数値の改善のための取り組みを要望しました。

食育推進計画では、学校給食における地産地消は現在30%となっているが、農業委員の立場からも、さらなる推進を要望。推進には給食費の値上げが課題となるが、財源は他に委ねた(子供手当の現物給付とするなど)として、仙台市としてどこまで地産地消による給食食材の確保が可能かなどを質疑しました。データーの中で気になるのは、朝ご飯を食べない割合が20代男性は半数となっている点です。20代の若者たちの将来の子ども達も食べない連鎖になるのでないか。食は人の営みの基本であると思いますが、朝ご飯を食べず活力を損ない崩れ行く日本とならないように何とかしなければなりません。

増進センタープール廃止の市民説明会は来週再び開催されます。前回の多くの利用者からの意見に対して、どう市として答えるのか、注目されます。「納得と理解」と議会では附帯意見をつけて設計費の予算は可決しています。利用者の理解と納得が得られなければ、予算の執行は行われないものと考えます。市長も再び出席しての25日です。

そして最後に審査・協議事項以外のその他で、精神障害者の地域の理解を深めて行くための事業「スピーカーズビューロー」について質疑しました。全国に先駆けた仙台市の善き取り組みですが、今後の事業継続を前提に、スピーカー当事者の支援のあり方も事業を進めながら考えることになります。

Cimg1324_2委員会修了後、 コミュニティサイクルを利用して仙台市博物館へ行きました。1階ロビーで「友好都市・中国長春市との30周年写真展」。10年前20周年時に行われたCimg1326_sp0000 「仙台大街 命名記念マラソン大会」の写真では、仙台育英駅伝選手の前を走る私がいました。

私は7月に議員団として訪問した時に、長春市の図書館で開催された「仙台友好都Cimg1329_2 市30周年写真展」も見たので、仙台長春双方の写真展を見ることができました。会場の受け付けは、シルバー人材センターから派遣された方お2人でしたが、外国人も少なくないが写真に英語や中国語などの外国語表記があればとの声ありました。写真展は外国の人にも見てもらえれば価値が高まるものと思います。


臨時・第四回定例議会の議案説明

2010-11-16 | 国際・政治

今年最後の定例議会の議案説明と、今月末に開く臨時議会の議案の説明が市役Cimg1265 所側からありました。 臨時議会とは、年末の賞与の支給額を減額させるもの。毎年減額させているので、毎年この時期に臨時議会が開かれています。内容は、冬のボーナスを市役所職員は平均10万円弱減額するものです。当然ながらそれを審査する議会側も議員賞与の減額案を出す準備をします。議員は18万円程度減額する予定です。

市役所ならびに議会内には、毎年毎年ボーナスが減ってしまって、という声もありますが、民間会社の水準に準拠しての減額案であり、世間にはボーナスどころか職もなく収入もなく寒い冬を迎える人々がたくさんいることを何とかしなければなりません。

定例議会への提出議案は、条例6件(大野田コミセンを新築して老人福祉センターと児童館を合築、エルソーラーのフロア面積を4分の3に縮小して年4000万円の節減する件など)

補正予算が7件(地下鉄東西線建設工事に40億円余、小中学校のプールやトイレや部室の改築改修、子宮頸がんワクチン、ビフワクチンなどの無料接種化加茂市民センター修繕1憶6千万、地区集会所18ヶ所の建設や修繕1億円など)

その他15件(泉岳少年自然の家を移転建築し平成25年度供用開始17億円、広瀬文化センターから芋沢方面に抜ける道路の橋掛け替え6億円、若林区内の放棄産廃の処分2憶8000万円など)など合計29件あります。12月2日招集17日閉会予定です。

議案以外に、定例議会で取り上げられるのは、健康増進センターのプール廃止の件、深刻な就職難問題、経営難の中小企業/生活困窮者への年末年越し対策、泉Cimg1293副都心事業と株の売却、仙台駅東口方面の整備、制度改正にむけた介護保険、社会実験したコミュニティサイクルなどがあると思われます。

今議会と選挙直前の来年第一回定例議会では、どこに予算がついたか誰が地元議員かに耳目が集まります。億単位の事業が1人2人の地元議員のみで決まるものでは決してありませんが、地域の有権者からすれば「おらほの先生」のお陰と映ることでしょう。この時期に、地元地区に予算を獲った?議員は天晴れ”です。


認知症家族の会全国研究大会

2010-11-14 | 国際・政治

Cimg1290 認知症の人と家族への援助を進める第26回全国研究大会inみやぎ
公益社団法人 認知症の人と家族の会主催   以下に
私のメモにて内容をご紹介します。    奥山市長来賓挨拶

基調講演・せんだんホスピタル 浅野弘毅院長 「認知症の人を理解する」
認知症とは、一度獲得された知識が後天的な器質的な障害によって持続的に低下した状態をいう。物忘れをする病気。
加齢に記憶障害なのか、認知症なのかの見極め
新しい記憶の障害あるが、古い記憶は保たれている状態から、時間/場所/人物(見当識障害)へ、そして判断力の低下も進む

中核症状と行動・心理症状、妄想(盗まれる、見捨てられる、嫉妬)/誤認(幻の同居人、替え玉妄想、テレビの映像と現実さの誤認)/食行動/暴力/抑うつ/介護抵抗/感情失禁/

Cimg1295 アルツハイマー型か脳血管性型かの症状の異なりを紹介
アルツハイマー型の危険因子では、女性が多く、家族歴(うつ、パーキンソン、ダウン症など)
認知症のケアの基本は、症状と人への理解、介護する側の意識の転換、孤立しない介護者の連携など。

認知症の人の心理、忘れ方の法則/自分が壊れる恐怖/居心地の悪さ/孤独の恐怖と家族全体の理解。
認知症の人との接し方は、正対して視野に入って話す、わかりやすい言葉で話す、昔話を聞く、症状の現実を受け入れて接すること。

介護の負担を減らすには、先ず家族・友人・隣人の支援。サポートグループの大切さ。休息がとれる環境と経済的ゆとり。

認知症(ボケ症状)が世間で騒がれすぎている「認知症もどき」の増加。
生活習慣病のひとつとも捉えられている「認知症」30代頃からの生活習慣のあり方に発症要因ありと。

対人的接触、触れ合いコミュニケーションによる心の刺激が大切
家族は、罪悪感を持たない、燃え尽きの防止を促す。
認知症という深刻な話題に対して、その基調講演は、ウィットに富み、硬軟織り交ぜて聴きやすく分かりやすい講演内容と進め方であったが、それは浅野先生が認知症専門医の第一任者であることを示していた。

Cimg1291第二幕 現場からの事例発表

慈泉会相沢病院 (長野県松本市)院内デイサービス科長 山崎明子氏より
ベット数500症、24時間救急受け入れ救命センターあり。職員総数1632名、月465回の救急搬送、ヘリコプター搬送も季節によっては15回あり
介護保険適用外のデイサービスセンター。家族の安らぎも提供するデイサービスに。患者様のためその家族のために努力を惜しまない病院運営を目指している。生活環境/生活習慣の継続性を確保するデイサービス。

二例目
認知症地域ケア協議会の取り組み 土井内科医院(京都市西京区) 土井たかし副院長

開発後30年以上が経過したニュータウン地区。
完治がのぞめない認知症に家族と地域の気づきが出発点。医師会が中心になって認知症ケア会議を設立した。
協議会の参加団体は、区役所、警察、消防署、社協、校長会、家族の会、老人クラブ、ケアマネ、医師会、薬剤師会など20団体。
「もの忘れチェックリスト」を作成し利用共有。「もの忘れ相談医」の紹介。病診連携を構築。
認知症を支援と判定せず、介護に認定する審査基準も必要である。

三例目
下関市認知症を支える会(山口県下関市) 篠原博之代表
「24時間いつでも電話相談」の実践から
介護相談を受けている内に24時間介護相談できる窓口が必要と痛感し自分の携帯番号を公表し、電話相談を始めた。

当事者のみならず介護者の悩み相談例、理解者がいない、先への不安、不眠、近所の目、など相談の中から、介護家族同士の連携が必要と、平成16年に「家族の会」を設立した。
介護現場(管理者、従事者)からの相談も増えてきてその要因は現場で抱える多くのストレス。介護職員へのケアも課題。
夫婦同士の生活でありながらの緊急対応窓口も必要に。即応性がますます求められている相談窓口。

四例目
特養ホーム とかみ共生苑 高橋美佳(山形県)
「要介護認定の問題点」
最後まで自分らしく生きるための介護保険の利用環境が整っていないことを日々目の当たりにしている。
同居している嫁の苦悩と心の病み 鬱に陥いる介護者のケアが必要。 チームケアの実現に、相互の関係性が大切。
ご利用者の個々の状況に対するケースケアは百人百様である。認定に縛られる介護保険制度の問題あり。支給限度額による利用抑制があるのでないか。

五例目
Cimg1296 若年性認知症の集い「翼」(宮城県)会員 木村克夫氏
自らも認知症の発症者であることを語る67歳。現役時代は製薬メーカーの企業戦士だった。
現役時代、猛烈勤務の中で、パソコン入力で同じ文字を繰り返し打つようになり、診察をうけ認知症の診断を受けた。
仕事の忙しさで頭の中がパンクしたのでないか。自分は優秀な営業マンだと自意識があった。治らないことを自覚することが苦しかった。自分の人生観が定まっていない不安。しかし、やはり女房と子供のことが心配。デイサービスを利用しているが、利用者同士の会話がない寂しさ。決められたカリキュラムはつまらない。自分の哲学を持ち明確な方向性をもって生きてきた過去の自分。

認知症の有無にかかわらず、当たり前に家庭で地域で暮らし続けられる日が来ることを願っていると結ぶ。

この後、シンポジウムも行われた一日。全国研究大会には、900名以上が参加し、各市内関連団体も運営スタッフなどを協力して無事開催されました。

「家族の会」関東澄子会長様はじめ皆様大変お疲れ様でした。この日を新たに「認知症」を、家族/地域社会/行政/お互いに皆で理解して支えていくスタートの日にしていきましょう。


会派視察 熊本市都市ブランドの確立

2010-11-12 | 国際・政治

熊本市役所にて 九州新幹線の全線開業 熊本シティブランド戦略について調査しました。
Cimg1266“わくわく都市くまもと” 人口73万人 議員数48人 一次産業5% 観光戦略と交流人口の拡大策

熊本市新幹線開業プロジェクトとアクションプランに関して調査 新幹線対策室より 22年度中のアクションプラン。新幹線の開業により博多から35分(現在75分)に短縮、新大阪から四時間に。

移動円滑化向上プログラム」と「観光消費拡大プロジェクト
新幹線駅から目的地へのアクセス課題 市電駅の利用しやすさ表示、観光案内版の見直し、モバイル対応情報など
新幹線「さくら」 お土産開発。パッケージと販促プロジェクト 県と共同して10数品目の開発  熊本城以外の観光資源の発信等のソフト事業
Cimg1280 街なか商店街 中心市街地と市役所、城との動線と活性化
周遊バス「しろめぐりん」が走り始めた路線の見直しとバス会社4社の共通パス発行

Cimg1263週末はしご酒コンテスト、ストリートジャズコンの季節実施など。
「水」天然地下水の熊本市の水道水をアピール 水とのコラボレーション

開業記念イベントとプレイベントの準備  3月12日開業へ  九州新幹線開業による経済波及効果は220億円と試算
情報発信力の向上 博多/熊本/鹿児島の三都市連携によるプロジェクト  
伝統工芸品において共通して新作品を開発し各都市老舗百貨店で展示会を実施

韓国・東アジアへの情報発信  韓国のパワーブロガーを招待し熊本発信を期待。現在外国人観光客比率は4%程度のみ 

熊本県では、5年前に「新幹線くまもと創りプロジェクト熊本地域推進本部」を発足。本部長は熊本市長
「くまもと 温故創新」“さくら”とともに時をこえて  市電で巡る 旧き良き熊本。城下町散策町図

城、古町、新町、中心街、熊本駅周辺それぞれの地区の特徴を括って活かす取りくみ。

熊本に留まってもらう、泊まってもらえる仕掛けづくりとして、夜と朝のイベント・仕掛けづくり。味噌、醤油づくり、城めぐり、夜のイベント企画、“長崎さるく”をモデルにした歩いて巡るまちをスタート。

Cimg1276 平成20年に熊本城の本丸御殿が再建。週末夜のイベント「秋夜の宴」 本丸御殿効果により観光客数100万人増に。

次に、熊本市の都市戦略について シティブランドの確立に向けた取り組みを調査
都市戦略室より、5名体制  ロアッソ熊本(熊本親善大使)に1名出向中  一昨年に企画課内にブランド戦略室
都市戦略 熊本の認知度が関東・関西圏では4割と低い調査結果。

魅力度として、地下水・ラーメン・馬刺し・辛子れんこん・の発信力づくり

Cimg1272 一口城主(一口一万円以上の寄付者)6万人(県内外半分づつ)へのアピール 城主証と城主手形を発行

都市イメージの向上に ブランド化戦略  持てる「財産」の効果的な投下。わくわくホームページの開設し韓国・中国・英語に対応
Cimg1267ブランドロゴの作成 ハートマーク(縁あるデザイナーの提案) 
わくわく都市くまもと宣言、 共通ロゴマーク。 清正水物語 

宮崎美子、八代亜紀、コロッケ、不動裕理、末続慎吾選手、ロアッソ熊本など、15個人1団体を“わくわく親善大使”に

東アジア戦略の確立  東アジアへの情報発信。 異文化の相互理解 
学術都市づくり、留学生の多い九州各都市 研究機関<人材の集積
ビジネス促進 農水産物
環境先進都市の実現  水のまち熊本と環境保全にむけた国際協力の推進

会派視察3日間を終えました
長崎市と熊本市において、交流人口の拡大、観光行政、都市ブランドの発信、新市立病院建設事業、民間から譲渡を受けた水族館を視察しました。
長崎市では龍馬伝効果により沸いていた現場を調査し、龍馬伝以降のポスト対策などの課題をヒアリングしました。
また仙台市と同じく平成26年開院を目指す新市立病院の設置にむけて楠本管理者のもとその進捗を調査しました。また水族館は民間からの譲渡を受けてリニューアル運営して10年となった現況を調査しました。

熊本市では九州新幹線開業に向けての施策と、都市ブランドの確立と発信について調査し、また熊本城本丸御殿完工後の相乗効果についても調査しました。熊本は24年春の政令市移行へ向けた気運の高まりも確認できました。

長崎/熊本両市とも、交流人口の拡大と経済政策には、中国・韓国・台湾などの東アジアを意識した戦略を立てており、九州という地勢的優位性に伍して、我が東北・仙台市も伊藤副市長のリードとともに「対東アジア戦略」の確立が急がれます。


会派視察 長崎市 さるく体験 国際観光コンベンション協会

2010-11-10 | 国際・政治

1011107会派視察・長崎国際観光コンベンション協会/長崎さるく体験

「長崎さるく英雄編・龍馬が見上げた長崎の空」~風頭から亀山社中跡、そして寺町へ~
市内中心街商店街にある長崎まちなか龍馬館をスタートとして、徒歩を中心に市民1011103ボランティアガイドの案内により観光スポットを巡る“さるく”全40コース以上あり。NHK龍馬伝効果により、多くの観光客が来長し“さるくツアー”さるくガイドボランティアも(登録430名)忙しく。巡る先々は大変な賑わい。
坂が多く、平面部が限られ路面電車も走る長崎という特徴を、1011108歩く巡る・まちあるきツアーとした着想に天晴れ。

1011106田上市長が課長時代に企画した“さるく博”の成功が、都市観光の先駆となり、龍馬伝効果の今年につながっている。

10111041011105滞在した日も、龍馬伝効果による多くの団体ツアー客、修学旅行、労働団体の国際会議開催が重なり、平日とは思えない多くの人出が街中に溢れていた。

しかし、一方でコンベンション協会では、龍馬伝効果をどう今後に繋げていくか、来年以降のポスト龍馬伝対策を熟慮中。交流人口拡大の可能性は「東アジア」にありと、1011109中国、韓国、台湾向けた積極的なプロモーションを仕掛けていく。

かつて200年以上にわたり、最も外国に近かった長崎が、独特の歴史的所産の上に立って、新たな活力を生み出そうとしている姿勢・施政を視察した。