あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

会派視察 熊本市都市ブランドの確立

2010-11-12 | 国際・政治

熊本市役所にて 九州新幹線の全線開業 熊本シティブランド戦略について調査しました。
Cimg1266“わくわく都市くまもと” 人口73万人 議員数48人 一次産業5% 観光戦略と交流人口の拡大策

熊本市新幹線開業プロジェクトとアクションプランに関して調査 新幹線対策室より 22年度中のアクションプラン。新幹線の開業により博多から35分(現在75分)に短縮、新大阪から四時間に。

移動円滑化向上プログラム」と「観光消費拡大プロジェクト
新幹線駅から目的地へのアクセス課題 市電駅の利用しやすさ表示、観光案内版の見直し、モバイル対応情報など
新幹線「さくら」 お土産開発。パッケージと販促プロジェクト 県と共同して10数品目の開発  熊本城以外の観光資源の発信等のソフト事業
Cimg1280 街なか商店街 中心市街地と市役所、城との動線と活性化
周遊バス「しろめぐりん」が走り始めた路線の見直しとバス会社4社の共通パス発行

Cimg1263週末はしご酒コンテスト、ストリートジャズコンの季節実施など。
「水」天然地下水の熊本市の水道水をアピール 水とのコラボレーション

開業記念イベントとプレイベントの準備  3月12日開業へ  九州新幹線開業による経済波及効果は220億円と試算
情報発信力の向上 博多/熊本/鹿児島の三都市連携によるプロジェクト  
伝統工芸品において共通して新作品を開発し各都市老舗百貨店で展示会を実施

韓国・東アジアへの情報発信  韓国のパワーブロガーを招待し熊本発信を期待。現在外国人観光客比率は4%程度のみ 

熊本県では、5年前に「新幹線くまもと創りプロジェクト熊本地域推進本部」を発足。本部長は熊本市長
「くまもと 温故創新」“さくら”とともに時をこえて  市電で巡る 旧き良き熊本。城下町散策町図

城、古町、新町、中心街、熊本駅周辺それぞれの地区の特徴を括って活かす取りくみ。

熊本に留まってもらう、泊まってもらえる仕掛けづくりとして、夜と朝のイベント・仕掛けづくり。味噌、醤油づくり、城めぐり、夜のイベント企画、“長崎さるく”をモデルにした歩いて巡るまちをスタート。

Cimg1276 平成20年に熊本城の本丸御殿が再建。週末夜のイベント「秋夜の宴」 本丸御殿効果により観光客数100万人増に。

次に、熊本市の都市戦略について シティブランドの確立に向けた取り組みを調査
都市戦略室より、5名体制  ロアッソ熊本(熊本親善大使)に1名出向中  一昨年に企画課内にブランド戦略室
都市戦略 熊本の認知度が関東・関西圏では4割と低い調査結果。

魅力度として、地下水・ラーメン・馬刺し・辛子れんこん・の発信力づくり

Cimg1272 一口城主(一口一万円以上の寄付者)6万人(県内外半分づつ)へのアピール 城主証と城主手形を発行

都市イメージの向上に ブランド化戦略  持てる「財産」の効果的な投下。わくわくホームページの開設し韓国・中国・英語に対応
Cimg1267ブランドロゴの作成 ハートマーク(縁あるデザイナーの提案) 
わくわく都市くまもと宣言、 共通ロゴマーク。 清正水物語 

宮崎美子、八代亜紀、コロッケ、不動裕理、末続慎吾選手、ロアッソ熊本など、15個人1団体を“わくわく親善大使”に

東アジア戦略の確立  東アジアへの情報発信。 異文化の相互理解 
学術都市づくり、留学生の多い九州各都市 研究機関<人材の集積
ビジネス促進 農水産物
環境先進都市の実現  水のまち熊本と環境保全にむけた国際協力の推進

会派視察3日間を終えました
長崎市と熊本市において、交流人口の拡大、観光行政、都市ブランドの発信、新市立病院建設事業、民間から譲渡を受けた水族館を視察しました。
長崎市では龍馬伝効果により沸いていた現場を調査し、龍馬伝以降のポスト対策などの課題をヒアリングしました。
また仙台市と同じく平成26年開院を目指す新市立病院の設置にむけて楠本管理者のもとその進捗を調査しました。また水族館は民間からの譲渡を受けてリニューアル運営して10年となった現況を調査しました。

熊本市では九州新幹線開業に向けての施策と、都市ブランドの確立と発信について調査し、また熊本城本丸御殿完工後の相乗効果についても調査しました。熊本は24年春の政令市移行へ向けた気運の高まりも確認できました。

長崎/熊本両市とも、交流人口の拡大と経済政策には、中国・韓国・台湾などの東アジアを意識した戦略を立てており、九州という地勢的優位性に伍して、我が東北・仙台市も伊藤副市長のリードとともに「対東アジア戦略」の確立が急がれます。