月に1回開催される常任委員会。健康福祉委員会は毎回休憩をはさんだ長時間が定番になりつつある。(他の委員会では30分程度で閉会するところもあるが)
11月は以下、4本の審査事項/報告事項があった。1>保育所外の子育て支援施策について/2>ホームレス支援計画について/3>高齢者生活実態調査について/高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画について/4>新市立病院建設計画について等、資料は盛りだくさんだった。
1>保育所の待機児童数の解消が緊急課題となり、12月議会にも補正予算が計上されることになるが、待機児童の70%は0歳1歳2歳の乳幼児であり、母親がずっと一緒にいて抱きしめて育てる時期である。子供にとっては保育所の利用は万が一の止むにやまれぬケースのみであるべきなので、家庭での保育を支援する、保育所や幼稚園などでの、保育家庭の支援機能こそより充実させていくことが求められる。
2>ホームレスは平成16年に250人程とピークであったが、一時生活施設(シェルター)を作るなど生活支援計画を実行したことによって、100名程度まで減ってきた。しかし昨今の景気後退の影響が心配である。来年度から5年間の新たな支援計画を策定する。昨今のネットカフェや個室ビデオ宿泊難民の実態から、彼らが路上に出てしまう前の水際対策が必要だが、これは国の経済政策や雇用政策が問題なのである。
3>市内高齢者の数は18万人であり、向こう3年間で20万人を超える。高齢者世帯の実態はその半数が高齢者夫婦のみか一人暮らしである。また75歳以上の割合が高齢者全体の約半数に近づいている。これら実態の上で、仙台市の高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画が来年度から新しくなる。これの作業をおこなっているのが、私も委員を務める「介護保険審議会」である。保険料は今回10%程度高くなる案であるが、国で介護保険の報酬を上げていけばその分、これから保険料は高くなる予定。私は、介護保険は高齢福祉の実態に合わせた制度設計に大きく改めるべきであり、保険財源も国庫負担を厚くする設計に大きく改めるべきと主張する。
4>あすと長町の北部に平成27年目途に新市立病院が建設される。精神科救急の充実が目玉である。泉区からみれば、かつて三越の裏にあった場所から五橋にそして長町と南へ南下し広瀬川を越えて離れていくように映る。しかし市全体の総合病院の配置としては、オープン/労災/旧国立/徳州会/大学病院等、総合病院の配置を考えれば太白区に移ることは妥当。またヘリコプターによる救急搬送も可能になるが、あすと長町の今後のまちづくりとどう折り合っていくか。また総合病院はエネルギー消費量も大きくなるが新病院はどのような地球環境負荷低減を図った運営をしていくのか、環境先進都市仙台の市立病院に相応しいものであることを私は求めていく。
私以外の委員の質疑は多くなく四時すぎに終了。