あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

東北スポーツサミットに世界一流

2013-03-23 | 国際・政治

13032312東北スポーツサミット 東北スポーツコーチング会議
於:国際センター大ホール

宮城県教育委員会 高橋仁教育長から開会挨拶
13032322世界的なアスリート3名が来県。カール・ルイスウイリー・バンクスマイク・パウレル(走り幅跳び8m95世界記録保持者)。
スポーツが被災地に元気を与え、人と人の絆を感じさせてくれるもの。[スポーツの力.プロジェクト]の関係者に感謝申し上げる。

ファシリテーターは為末大氏。
子ども時代のウイリーバンクスから三段跳びに挑戦するようになるまで。
カールルイスは両親が陸上競技の選手であったこと。中長距離は苦手でジャンプ競技が中心だつた。サッカーが好きだったが固執せずにいろんなスポーツの経験の中から本当に取り組める競技が得られた。
マイクパウレルはフィラデルフィアの幼少時代スポーツ競技とは無縁だったが、カリフォルニアに移住してからスポーツに目覚めス、ポーツのお陰で素行を立て直し今の自分がある。

いろんなスポーツに親しみ楽しむ環境がアメリカにあるが、子ども自身に何のスポーツを選ぶかの選択を任せること。
自分の専門の種目以外の他の種目にも親しむことの効用も大きい。
米国ではコーチは、常に選手を褒めて、やる気にさせる促しが特徴的。コーチが選手を信じて伴走するスタイル。選手に気付きを与えるコーチング。
日本人の特徴として感じるのは、聴くことで学ぶ能力が極めて高い。理解する力が高く、吸収して自己化できる日本人。日本人は本音と建前の文化があるが、米国では言ったこと言われたことはそのままに受け入れる文化。
コーチは選手から情報を得る姿勢を持ち、コーチがメダリストから学び、それを他の選手へ伝授する役を担う。コーチと選手はパートナーであり信頼し合う関係。

スポーツを通じて子供たちに伝えたいことは、前を向き前に進む姿勢を養うこと。目標にして取り組むことはどの部分も大切なことであり、スポーツの中に人生の生き方があること。
明確な目標を立て、それに向けて計画を立て、それを達成する過程が自分を高めてくれること。
9割の競技者は高校卒業以降、スポーツから離れてしまう。しかしコーチや監督者は長い人生がスポーツと共にある。その価値は大きく、社会全体にスポーツの素晴らしさを伝えていって欲しい。

会場からの質問。根性や気合論が日本にあるが米国のトレーニング術ではどうか? 痛みがなければ上達しないという言葉はあるが、アメリカではトレーニングの意味が理解できなければやらない。号令のみに従う流儀はない。
世界一に上り詰めた選手としてのメンタル面の強さはどこから生まれたか? 出来る自分、到達できた自分をイメージすること。自分の練習量と内容に自信を持って自分を信じて臨むこと

3者の内容濃い話しを会場で直接聴くことができた東北スポーツサミット開催に感謝します。3氏の話の内容は半分通訳に頼りながら拝聴しましたが、実績に基づいた説得力ある論理的な会話内容に、一流のアスリートは人としてもそうであることを感じました。

この企画は、東京オリンピック招致事業の一環であり、開催地の決定は9月だが、それまでの間、震災の被災地でスポーツをテーマとした企画がこれからより多く開催されるよう期待します。


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