あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

6月6日 天安門事件から20年、今日は父の命日

2009-06-06 | 国際・政治

20年前、私は東京で日本語学校の講師をしていました。日本製(メイド・イン・ジャパン)の電化製品と自動車が世界中で高く評価され、「ジャパンアズ・ナンバーワン/ライジングサンと欧米研究者は日本を称えていた時代です。

国内経済はバブル経済の絶頂期を迎え、アジアからの若者達が大挙して日本に入国し、アルバイトをしながら日本語を学ぶ人(就学生)は増え続けていました。都内の某大手日本語学校の私の担当クラスには、中国、韓国、台湾、フィリピン、ネパール、パキスタン人の若者達が一緒に学んでいました。

そんなある日、天安門事件が起こり、中国人学生たちは母国からの映像に衝撃を受けて動揺していました。事件に巻き込まれて死傷した方々にはお見舞い申し上げながらも、何故か私には彼らに掛けられる言葉がありませんでした。

私は、クラスの生徒たちの国はいずれも行った経験があり、多少なりともそれぞれの国の“匂い”も分かっているつもりです。けれども、あの当時の中国で民主化を主張し反乱する若者達は「勇士」そのものであり、輝きを放ち、苦しくとも日本で生活して日本語を学んでいる彼らのハングリー精神に対して、バブル経済の下で悠々平和に暮らしている自分たち(日本人の若者)とのギャップには大きな不安を感じたからです。

あれから20年、中国の経済成長は著しく、昨年は北京五輪も成功させた一方で、我が国は「経済大国今は昔」と言われ、国内にはメイド・イン・チャイナが溢れ、今日の世界経済において「中国」は大きな影響力を持つようになっています。

そしてこれから、経済も政治も中国は「世界の大国」として地位を占める道を歩み続けるようです。20年前の我が日本語クラスの中国人生徒たちは、何処で何をして活躍しているのか。興味深々ですが、その始まりは20年前の天安門事件です。

今日6月6日は、私の父が他界して3年目の命日。今朝は家族でお墓参りに行きました。朝7時、本堂では住職、副住職が行の最中で一緒に家族4人、手を合わせさせていただきました。

亡き父は陸上自衛隊員として奉職し、生前叙勲までいただいたその生き様を、私は最近想うことしばしばです。「謙虚に。素直な心で」父の命日に改めて噛み締めるばかりです。

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