あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

6月1日 会派・北九州市視察調査

2009-06-01 | 国際・政治

会派政調会担当視察として北九州市を視察調査しました。日下幹事長他7名。

北九州市は市長は元民主党衆議院議員。2月に議会選挙があり、61名中新人が18名当選。市長与党は民主系の第一会派「ハートフル北九州」
16名。会派代表の松井議員は市議会最長老議員7期。民主党政令市議員会議でもお世話になっています。

Cimg5457 外郭団体改革について調査
北九州市役所財政局都市経営戦略室次長/担当係長から資料をもとにヒアリングを実施。
「北九州市外郭団体経営改革プラン」を昨年5月に策定。その内容と現在の経過状況について質疑。

・29団体中、6団体は廃止し23団体は継続となった
・有識者による「外郭団体経営改革委員会」はプラン策定と報告で終了。
以降は総括的な監理は総合調整委員会で経過を監察。委員は副市長と主要2局長。
・経営改革委員会には当局側、議会も全く入らず。大学の先生と民間企業から。
・学校給食協会は、食材の一括購入を目的としている。全て自校方式の給食(小学校のみだった)
・委員会からの報告書は相当きつい内容であった。これを実施するための総合調整委員会あり。
・文化芸術系などは、改革委員会からは廃止を提言されたが、政策的な背景あるものは「特命」として存続。
・北九州市では外郭団体の位置づけが出資比率25%以上だが29団体のみ。仙台市は50%以上で40以上の団体あり。
・廃止したプロパー職員の処遇は各団体ごとに対応

Cimg5465 北橋健治市長と面談させていただいた。。
市長与党は全議員61名中、民主系「ハートフル北九州」16名のみ。
衆議院議員として長く国政で活躍の後、地元の市長に。
とてもソフトな人当たりが印象的。柔和な会話の中に堅固な政治信念を拝見しました。

「北九州市病院事業経営改革プラン」について調査。
Cimg5468病院局経営改善推進担当部長から挨拶いただき、業務課長、監理担当係長からヒアリングを実施

昭和38年、5市の合併により計5病院と結核診療所が北九州市立の病院となった。
昨年1月に経営改革プランを策定。(なんと!平成18年度は7億円超の単年度赤字を計上)
市立4病院あり。これまで、14年度で戸畑病院を廃止し、今年4月から門司病院は指定管理者制度を導入。

「地域医療体制あり方専門委員会」の提言の趣旨を踏まえてプランをまとめた。委員は医師会や医療機関から
戸畑病院の廃止では正規職は他の市立病院に移動。
病床利用率を10%向上する目標値の設定。中核の医療センターは50床減に。

大学の医局(九州大、産業医科大、長崎大、久留米医大)とネットワーク持っているが、それでも医師不足の課題はある。
医療事務は全て外部委託。病院内の医療部門以外は全て委託。特に医療事務については特定の団体と随意契約関係となっているが、今後は見直す方向で検討する予定。
Cimg5475 仙台市市立病院も新病院の運営形態は、独立行政法人方式がひとつの方向でないだろうかと、調査から考えられる。
本会議場の議長席に座らせていただきました。

調査後、北九州市議会最大会派「ハートフル北九州」の議員の方々と交流会を開催。世良俊明副代表、三宅まゆみ幹事長はじめ、2月に初当選されたばかりの若手議員5名の皆さんと交流を深めました。外郭団体においても、市立病院においても「改革」を着実に推進している市議会と会派の皆さんに敬意を表します。